Clinique M Gel-LOTION

松本 知彦 for Private Time/2011.10.31/香り香り

5、6年前から男性コスメが人気で売り上げが右肩上がりだと聞きます。
確かに眉毛を抜いたり、ネイルをしたりする男性が増えているようで、マーケットが拡大しているように感じます。
しかし個人的には、そうした男子は見ていてあんまり・・・と感じていました。

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僕は生まれつき乾燥肌で、髭剃り後など顎やほっぺが乾燥して肌がカサカサになって白くなるほどです。
それがだんだんひどくなってきたので、そろそろアフターシェイブに何かつけた方がいいなあと探しはじめることにしました。2年くらい前です。
伊勢丹に行ってメンズコスメのコーナーで相談したところ、2つをレコメンドされました。
1つはクリニーク、もう1つがクラランスです。
値段はクラランスの方が高く、フランスのブランドらしく香りがあり、アメリカのブランドであるクリニークは無臭で無骨な感じでした。
クリニークの方が内容量が多いこと、パッケージのデザインが美しいこと、形状がチューブで使いやすそうなこと、などを考慮してまずはクリニークを購入しました。

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メンズコスメとしての乳液は生まれて初めての経験ですが、これはよいですね。
アルコール分が含まれていて髭剃り後にこれをつけるとサッと乾いて肌がスベスベになります。
3ヵ月~半年はもつので、これでモチベーションをキープできるなら乳液効果以外に投資効果もあります。
こんなことならメンズコスメにもっと早くから手を出せばよかったかも。

しかし一方でちょっと?な部分もあります。
クリニークでは洗顔した後、アルコールを脱脂綿(コットンですね、笑)につけて肌の角質を落とし、そのあと乳液をつけることを推奨しています。
これは一連の商品ラインナップをセットで買わせようとする企業側の意図なのか、医学的なことなのかわかりませんが、それを行うのは大変だなあという印象。。
いくらメンズコスメに早くから参入すればよかったとは言え、コットンで毎日顔を叩くのは時間的にも絵的にもできないだろ、ということです。
女子に聞いてみたところアルコールで顔を拭くというのは女子のコスメでも以前あったそうですが、今では既にトレンドを過ぎている、とのことでした。
コスメにもトレンドがあるのですねぇ。
そんなこんなで僕はローションだけ使っています。

img絵というのは、描き込みすぎるとよくなくなることが多くあります。これはそれに当てはまる失敗例です。

Luigi BORRELLI

松本 知彦 for Private Time/2011.10.28/ファッションファッション

1957年にイタリアのナポリで創業したシャツブランドです。

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10年くらい前、イタリアンクラシコのファクトリーブランドが次々と日本で紹介されはじめた頃から大きく扱われるようになりました。
ミラノなど北イタリアのブランドと違って、他のナポリ発のブランド同様、製造工程にハンドを多く導入していることで、高級シャツの代名詞のように扱われています。

しかし・・・・
このブランドのジャケットなどを見るとコンサバな大人の服、言い換えると上質だけれども、オッサン向けのちょっとゆるいブランドという感じがします。
たぶんKitonやアットリーニが好きな人は好きでしょう。
しかしオッサンになると、なぜ全員が全員イタリアンクラシコに行ってしまうのでしょうか・・・・。
体型のこともあるのでしょうけれど、もう少し人によって多様性があってもいいのになぁといつも感じています。

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作りは伝統的であっても、ある程度モードな要素が感じ取れるブランドが好きです。
ナポリだけに柔らかくて着やすいことは間違いないのですが、エッジーな感じはありません。

このブランドの美しい発色のネクタイは、オススメです。

IKE BEHAR  Oxford BD

松本 知彦 for Private Time/2011.10.27/ファッションファッション

1982年に創立されたアメリカのシャツブランドです。
主にラルフ・ローレンのシャツを作っていたファクトリーとして有名になりました。

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このシャツを購入したのは20年くらい前になります。
当時着ていたシャツと言えば圧倒的にボタンダウンでした。
同じブランドの素材違いでシャンブレーも持ってましたし、フランスのハートフォードのボタンダウンなんかも大好きでよく着てましたね。
ハートフォードも最近見かけなくなりましたが、どこへ行っちゃったのかなあ。
90年代後半からアイクべーハーもまったく見なくなりましたが、倒産したと聞きました。
しかし最近のトラッドのブームに乗って、再び市場に出てきましたね。
どこかの企業がブランドの権利だけ買ったのでしょうか。

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このシャツ、あんまり着すぎて襟の所が擦り切れてしまいました・・・・。
品質においても、デザインにおいても、20年間着続けられるシャツってあまりありません。
とっても愛着があったんですが、残念です。
新しいアイクべーハーのシャツを購入するか??
それは少し考えちゃいますね。
http://www.ikebehar.com/

TATSUMI 2011

松本 知彦 for Private Time/2011.10.26/映画映画

以前にもこのブログで書きましたが、僕の父親はマンガ家でした。
マンガを職業にしている父親を持つという、他の家とは違う特異な家庭環境で育った僕は、良くも悪くもこの父から様々な影響を受けました。

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今から50年前、それまでのマンガとは異なる「劇画」という新しいマンガのジャンルが生まれます。
この「劇画」のジャンルを作ったのが辰巳ヨシヒロという作家。
彼は、当時同じく大阪で活動していた8人の仲間と、「劇画工房」というグループを結成して活動しました。
そのメンバーの一人が、現在ゴルゴ13で知られるさいとうたかをであり、うちの父親でした。
劇画工房の中でも当時売れっ子だったこの3人は、大阪で、そして東京の国分寺で、共同生活をしながら作品を描き続けました。
辰巳さんはその自らの経験を「劇画漂流」というマンガ作品にして発表し、それが2009年手塚治虫賞大賞、アメリカではアイズナー賞を受賞。
一躍、時の人となりました。

マンガ作品「劇画漂流」を映像化したのが、この「TATSUMI」です。
シンガポールのエリック・クー監督が長編アニメーション作品として制作し、カンヌ映画祭に続き、六本木で開かれている東京国際映画祭、アジアの風部門で上映されました。
外国映画作品ですが、劇中のセリフはすべて日本語です。

img東京国際映画祭への招待状です。

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img左から辰巳ヨシヒロさん、監督のエリック・クーさん、声優を務めた別所哲也さん

img辰巳さんと私

レセプションパーティと作品上映会に招待いただいたので、先日の日曜日「TATSUMI」を見てきました。
映画は5本の短編で構成されています。
僕は先にマンガで読んでいたので作品のストーリーは知っていましたが、動かないマンガが映像化されるとまた違う魅力があるなあと感じました。
辰巳さんがナレーションをしているので、ドキュメンタリーの要素もあり。
その中に父親も映像として出てきました。
そしてエンドロールにも。
日本での上映は未定とのことで、劇画同様この作品が国内で受け入れられるかどうかわかりませんが、1人でも多くの人に劇画について知ってもらえればと思います。

当日パーティ会場で、巴里夫こと磯島しげじさんにお会いしました。
父の友人で、少女マンガの第1人者です。
「辰巳さんは、まっちゃんが生きてたらもっとうれしかったと思うよ、彼は知り合いは多いけど友達は少ないから。」
そう、さいとうさん、辰巳さん、そして父、常に3人で行動する機会が多かった父親は、さいとうさんと辰巳さんが喧嘩をするたびに間を取り持つ役目だったようです。
映画の中でも3人のシーンが出てきます。
なんだか心に沁みました。

一緒にマンガを描いていた若き日の3人の作家。
劇画の功績が世界的に認められた辰巳さん、そしてゴルゴシリーズで国民的作家となったさいとうさん、2人の影に隠れて今では誰も知らない父。
でも僕にとっては、誰よりもかけがえのない父親なのでした。

img「劇画漂流」より 左からさいとうたかを、辰巳ヨシヒロ、松本正彦

松本正彦氏の「駒画」があったからこそ、「劇画」が生まれた。この事実は貸本マンガ史を語る時には、避けて通れない事実である。辰巳ヨシヒロ

小学館クリエイティブ「隣室の男 松本正彦駒画作品集」より

GOLD RUSH 渋谷 

松本 知彦 for Private Time/2011.10.25/食べる食べる

以前このブログで紹介した新宿のアカシア同様、僕が高校生の時から通う大好きなお店、それがハンバーグで有名なGOLD RUSHです。
何ヶ月かに1度、どうしても食べたくなります。

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以前は、移転する前の渋谷タワーレコード脇の細い路地を入った右側にお店がありました。目立たない小さい店でしたが、外に置かれたベンチには常に人が並んでいましたね。
今はハンズの向いのビルの上が本店です。
原宿や新宿にもお店があります。

オススメはやっぱりチーズハンバーグでしょう。
自分のお腹のすき具合に応じて、ハンバーグの大きさを選んで注文できます。
アツアツの鉄板に乗せられたハンバーグがテーブルに運ばれてきたあと、店員さんがその場でソースをかけるのですが、その際に飛び散る油が服などにつかないよう、自分のナプキンで防ぐのがこの店のルールになっています。
以前は、ナプキンをカーテンのように自分の前にぶら下げて油を遮るというスタイルでしたが、最近行ったらルールが変わっていました。
まずナプキンの半分をテーブルの上に乗せて、その上に鉄板プレートが置かれた後は、残ったナプキンの半分を壁のように自分の前に立てて、油を遮るというルールに変更になったようです。

imgチーズハンバーグ300gに目玉焼きをトッピングです。

img原宿店はラフォーレの隣あたりにあります。

アカシアの記事でも書きましたが、こうした自分が高校生の時から変わらないお店というのは貴重です。
目まぐるしくお店が変わってしまう東京ではあまり多くありません。
当時付き合っていた彼女とも行ったし、大学の友人とも何度も通いました。
今では自分の息子と2人で行っています。
彼が大学生になった時、彼女を連れて来るだろうか。
これからもずっと続けてもらいたいなあと思います。

Kartell  EroS

松本 知彦 for Private Time/2011.10.24/インテリアインテリア

フィリップ・スタルクがイタリアの Kartell社から発表したエロエスチェアです。

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この椅子、成形プラスチックで近未来的な印象ですが、実はエーロ・サーリネンが1958年に発表した名作チューリップチェアにインスパイアされて作られています。
ERO Sはエーロ・サーリネンの頭文字なのでした。
スタルクとサーリネンなんてちょっと意外な気がします。

imgフィンランド出身の建築家エーロ・サーリネン設計のチューリップチェア

サーリネンのチューリップチェアと言えば、赤坂プリンスホテルでしょう。
設計者は丹下健三、彼が選んだこの椅子が全室に配置されていましたが、残念ながら今年3月惜しくも閉鎖されてしまいましたね。
同じく丹下健三設計の表参道にあるハナエモリビルとそっくりな建築でしたが、こうした名作建築が2つとも同時になくなってしまうなんて悲しい限りです。
あとで後悔するのじゃないでしょうか。

さて本題のエロエスチェアですが、ラウンドした一体成型の丸いプラスチックに腰かけるデザインとなっています。
しかし、この座面が靴を履いて生活しない日本人にはちと高い。。
身長151センチのうちの母は、この椅子に座るとまったく足が届きません。
そして意外に図体がでかく場所を取る椅子です。
それら含めてヨーロッパなのだと思います。

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不忍池 ボート乗り場

松本 知彦 for Private Time/2011.10.21/東京東京

子供の頃、父親と2人でよくボートに乗った記憶があります。
当時はローボートと呼ばれる手漕ぎボートしかなく、自転車のペダルのように足で漕いで進むボートはなかったように思います。
父親と乗ったボートの記憶はすべて手漕ぎボートでした。
井の頭公園、石神井公園、関町公園、市ヶ谷の外堀、千鳥ヶ淵、そして不忍池。

img久しぶりに風景スケッチしてみました。どうすかね。

幼い頃のボートの記憶が一番残っているのは不忍池です。
上野という土地柄もあってこの池に来るといつも穏やかでノスタルジックな気分になります。
公園、動物園、博物館、美術館、図書館、芸大、弁天堂、西郷さん、精養軒、アメ横・・・なんだか上野って不思議な場所です。
いつも来るたびに懐かしくって、時々訪れたくなる街です。

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このボート乗り場は1931年に開業したらしいので80年間も営業していることになります。
すごいですね。
ボートから見える景色も時代とともにずいぶん変わったことでしょう。
以前は建築家の菊竹清訓が設計したソフィテル東京というユニークなカタチのホテルがあったのですが、撤退して建物自体も取り壊されてしまいました。
黒川紀章が設計した銀座の中銀カプセルタワー同様、メタボリズム建築の代表作で、ランドマークとしても好きだったんですが。
そこには今タワーマンションが建っています。

img2007年まであったソフィテル東京。建物はカッコよかったのに。

imgソフィテル東京跡地に建つ高層マンションが後ろに見えます。

すぐ近くには1961年に建てられた東天紅本店ビルがあります。
これがまたかなり特徴的な建築で。
東天紅がんばって欲しいです。

ボート乗り場には貼紙がありました。
「カミツキガメやワニガメがいるので池には手を入れないでください。」
え、えー!? 子供が乗るボートの池にそんな危険な生物が?

って言ってるそばからカメがいるじゃないですか・・・
上野でノスタルジーな気分に浸っていたら、いやあ恐ろしい池なんですね。

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Santa Maria Novella シルクサシェ

松本 知彦 for Private Time/2011.10.14/香り香り

世界最古のフィレンツェの薬局で生まれたサンタマリア・ノヴェッラ。
映画、羊たちの沈黙でレクター博士がこのお店の香りを使っていたことでも有名になりました。

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このブランドのオーデコロンが日本へ上陸して以来僕もファンです。
香りが深くて気品があります。
寺院で修道士が作っていたというのもブランド知る上で欠かせないストーリーですが、なんといってもオーデコロンという名前の起源となったブランドですから本当の意味でオリジンなわけです。
始まったのが1221年ですから800年くらい前のことです。
そのころ日本は鎌倉時代。

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いくつかの香りを試しましたが、その中でも一番のお気に入りはノスタルジアという香り。
サンタマリア・ノヴェッラのオーデコロンはすべて同じ形の瓶に入っていますが、このノスタルジアは瓶の形状が違います。
キャップも他と違って木製なんですね。
これはクラシックカーレースのイベント、ミッレミリアをテーマに発売されたことにちなんで、木製キャップは車のギアシフトをモチーフにしているからです。

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オーデコロンは今では使っていませんが、ポプリは長く愛用しています。
ポプリが入ったシルクの袋に、ブランド名が縫い込まれたシルクサシェという商品。
袋のブランド名が以前は印刷でしたが、最近刺繍に変わったようです。

最初車の中に置いていましたが、今は洋服箪笥に入れて使っています。
枕の下に置いてもよいと書いてあったので、今度試してみたいと思います。
サンタマリア・ノヴェッラのポプリは、色々なショップにも置いてある香りなので、ファンも多いのではないでしょうか。
本当にいい香りですね。

MAEDA@MEDIA / ジョン前田

松本 知彦 for Private Time/2011.10.13/本

ジョン前田はシアトルで豆腐屋を営む日本人の父のもとに生まれ、MIT(マサチューセッツ工科大学)でコンピュータを先攻していましたが、ポール・ランドの作品と出逢ってデザイナーに転向します。
来日してグラフィックデザインの仕事をしていましたが、母校であるMITに呼び戻され教授になったという変わった人です。

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インターネットなどテクノロジーとアートの融合によって、視覚情報を構成する手法が確立される以前から、そのような試みを行っています。
作品の中にはもちろんWebやインタラクティブデザインもありますが、通常デザイナーがイラストレーターを使用して最終的には印刷物として平面に定着させるようなグラフィックデザインを、プログラムによってマシンに自動計算させて作り上げるという、最初に展覧会で作品を見た時にはそのプロセスにかなり驚きました。
グラフィックデザインの分野で彼のようなアプローチを取っている人は、当時誰もいませんでしたから。(現在もいませんが。。)
プログラミングによって、感性的なデザインを作り上げるという彼のスタイルは、非常に興味深いものがあります。

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モリサワや資生堂などの企業ポスターをプログラムによって制作していますが、この作品集も最初プログラムによって印刷誌面を自動的にデザインする仕組みを考えたりしていて、こうした発想をする人は日本人にはあまりいません。
しかしながら、このような考え方は今後テクノロジーが発達する中で、常に求められる要素のような気がします。

ドミニク・アングル  1780-1867

松本 知彦 for Private Time/2011.10.12/クリエータークリエーター

アングルの作品では「泉」などが代表作として挙げられることが多いですが、アングルと言えば絶対的に素描です。
素描こそがアングルの持ち味であり、アングルの本質のような気がします。

img泉 1856年  有名ですね

アングルの素描を見つけようとサイトをいろいろ探しましたが、見当たりませんでした。
そこで高校生の時に買ったアングルの作品集からスキャンしています。
このアングルの素描集、何十回見たことか・・・・
今見ても本当に素晴らしいです。

油彩は写実に徹していて、それはそれでよいのですが人体描写などは陶器のようで、そこに肉体の量感はあまり感じられません。
つるつるスベスベの卵のように美しく描かれています。

img素描はサラサラと簡単に描いていますが、これを描くには相当の技量が必要でしょう。

img浴女 1808年

新古典主義を掲げるアングルは、19世紀前半に新しく台頭してきたロマン派のドラクロアと対決する姿勢を見せます。
感性、情熱の赴くままに画家自身の感覚を重視するロマン主義に対して、イタリアルネサンスの古典を模範とし、写実を基礎としながらも、自らの感性や独自の美意識をもって画面を構成する新古典主義。
この新古典主義VSロマン主義の対立は有名ですが、個人的にはドラクロアよりアングルの方が好きです。
古いものを徹底的に研究し、そこから新しさを生み出そうとする姿勢が、自分の感性に共鳴するのだと思います。
自分が今やっていること、やろうとしていることとリンクし、そこに未来のヒントがあるように思います。

imgトルコ風呂 1863年  82歳の作品とは思えません・・・・

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