BLACK FLEECE by Brooks Brothers  オックスフォードBDシャツ

松本 知彦 for Private Time/2012.02.29/ファッションファッション

アメリカントラッドの記事の流れでもう1つ。

去年20年間着続けて、擦り切れてしまったアイクベーハーのBDシャツのことをブログで書きましたが、それに代わるボタンダウンシャツとして、今はブラックフリースを愛用しています。
これは着始めて、まだ4年くらい。
生地が厚くてしっかりしているので、アイクベーハー同様、20年着ても全然へこたれないでしょう。
あまりに生地がしっかりしているので、夏に着用するのはちょっと暑いです。

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Brooks Brothersが創業した1918年以来、はじめて外部から招いたデザイナーがトム・ブラウンでした。
彼の登場によって、ファッションのトレンドはアメリカに移り、そこから現在まで5年くらい、アメリカントラッドの流れが続いています。
アメリカントラッドなんてモードと無縁のもの、と思っていた価値観を破り、60年代全盛のトラッドを再解釈して、新しい現代的なスタイルを表現しています。
お坊ちゃん風ですが、モードな要素があってノスタルジーで、カッチリ生真面目なのが、とてもよいですね。

僕は10代の時、IVYが大好きでしたが、今そんな恰好をする気にはなれません。
しかし、やっぱりトラッドなアイテムには、どこか心をくすぐられてしまうのです。
これからの季節、夏のシアサッカーやコードレーンのスーツなどがそれですね。

20代、30代で、全身トラッドで決めた男子は、やっぱり好感が持てます。
マルジェラのスーツ着ている人より、ラルフローレンのスーツを着ている人の方が、500倍好感持てます。個人的に 笑。
でもそうじゃない?

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ブラックフリースが日本のマーケットに登場してきたときは、ものすごく高価でしたが、最近は円高の影響なのか、若干値段も下がっています。
同じブランドで、シャツの前立て部分にトリコロールのテープを縫い付けたデザインも出てきていますが、それは好きではありません。
BDシャツは何の飾り気もなく、シンプルで、洗いさらしでゴワゴワしてるのがやっぱりよいと思います。
この洗いたての無骨なゴワゴワ感が非常に重要です。
だからボタンダウンに限っては、生地はしっかりしていないといけません。
変に洒落たデザインなんかにしないで、生地と縫製だけで勝負して欲しいですが、だったらブラックフリースじゃなくてブルックスブラザースでいいじゃん、ってなっちゃうんでしょうねえ、きっと。
でもトラッドど真ん中はちょっと・・・ってうるさいですよね、はい。
そんな感じです、編集長。

imgおまけで、ニットのパイピングジャケット

img金属のボタンに掘り込まれたブルックスのマーク。可愛いです。

Michael Bastian ボウタイ

松本 知彦 for Private Time/2012.02.28/ファッションファッション

ここ数年のアメリカントラッドの復興ブームに乗って、再度見直されているボウタイ。
雑誌なんかではよく見かけますが、日常これをしている人はあんまり見かけませんね。
たま~にいますけど。

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NY生まれのマイケル・バスティアンも、そんなアメリカン・トラッドのブームに乗ってやってきました。
ブラックフリースなどで知られるトム・ブラウンの好敵手です。
この人のデザインもアメリカントラッドがベースではありますけど、そのものスバリではなく、ひねりがあってラグジュアリー、ちょっぴりイタリア的なモードの要素が入っているのが特徴です。
そんなこともあってトム・ブラウンより見た目は少しわかりにくい。
ま、それはベタベタなアメリカンじゃないってことでもあるので、僕は好きです。
トラッドっていうよりプレッピーですね。

imgファイバーカステルの色鉛筆で描いてます。

このネイビーのボウタイはカシミヤ100%です。
だからとっても手触りがいい。
しょっちゅうはしませんけど、僕も時々ボウタイを締めています。
ボウタイを締めるなんて、高校生の時プレッピーにハマっていた時以来かも。
40歳を過ぎているっていうのに、恥ずかしげもなく、、、、、汗

TAKE 8 IVY

松本 知彦 for Private Time/2012.02.27/本

昨今のファッションにおけるアメリカントラッドのブームに乗って、去年出版されたその名もTAKE 8 IVYという写真集です。

imgメンズファッションの永遠の教科書だそうです。

8とはハーバート、イエール、ペンシルベニア、プリンストン、コロンビア、ブラウン、ダートマス、コーネルで、IVYリーグと呼ばれる8つの名門大学を指しています。
当然のごとく、本に出てくるのは1960~70年代のホンモノの大学生のファッションです。
こうしたアメリカのIVYファッションは、同時期に日本の若者の間で大流行しました。

imgIVYの若者を描いた有名な平凡パンチの表紙。イラストレーターは大橋あゆみ。

日本におけるIVYのブームはファッションブランドVANが火をつけます。
VANの服を着て銀座を闊歩する「みゆき族」と呼ばれる若者が出現、その後全国に派生していきます。
僕より上の世代の人たちが熱狂したファッションですが、僕も高校生の頃、IVYを勉強しました。
そして今再び、その時代を知らない20代~30代の間でアメリカントラッドが流行っています。
知らない人のために説明すると・・・・
ジャケットはナチュラル・ショルダ-でボックスシルエット、3ボタンの上2個掛け、中にはボタンダウンシャツを着るという、非常にわかりやすいスタイルです。
デニムを履いてはいけない、チノパンを履け、タイはレジメンタルとニットタイに限る、ブレザーにはエンブレムなどなど、IVYには守らなければならないルールがたくさんあります。
アメリカの大学生がそんな堅苦しいルールに縛られていたとは思えないのですが、日本の雑誌には守らなければいけない細かいルールが色々と書いてあって、教科書の役目を果たしていました。
僕も高校の頃、ポパイとメンズクラブは毎号買って読み倒していましたね。
洋服だけでなく、女子のエスコートの仕方、デートのお店まで、マニュアルが必要だった時代です。

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img今見てもあんまり古さを感じませんね。

しかし、ルールに縛られた堅苦しいIVYより、それを着崩したプレッピーの方が好きでした。
今、アメリカントラッドを着ている若者を見ると、着こなしは違いますが、個々のアイテムは懐かしいです。
ボタンダウンに始まって、ウィングチップ、チノパン、ウェリントンのメガネ、このまま行くと、そのうちスタジャンも流行るのかなあ。笑
IVYの後、時代はビートルズの来日でモッズ・GSブームへ、そして新宿ヒッピー、サイケの時代を経て、70年代フォークへ向かいます。

なぜか、久しぶりに若大将シリーズが見たくなりました。
もちろんエレキの若大将ね。

Richard Neutra リチャード・ノイトラ

松本 知彦 for Private Time/2012.02.24/クリエータークリエーター

リチャード・ノイトラは、1940~60年代にアメリカで活躍したオーストリア人建築家。
1950年代には、チャールズ・イームズも参加したケーススタディハウスのプロジェクトにも参加し、No.6とNo.20の設計を手掛けています。
5年くらい前、TOM FORDがノイトラの家を高額で購入したことでも話題になりました。
でもなぜか作品集はあんまり出ていないんですよね。

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img小型の書籍ですが内容は充実しています。

この人の作品をたとえるなら、ヨーロッパ(オーストリア)で生まれたモダニズムをアメリカのロサンジェルスで開花させたもの。
厳格なモダニズムが、ロスの気候で変容し、快楽的な建物になって結実しています。
他のケーススタディハウスと同じように直線的な鉄骨構造の箱で、外部に対して閉じるのではなく、大きな開口部で開いた構造を持っているのが特徴です。
本当に今見てもカッコいい。
まったく古くありません。
以下の写真は有名なカウフマン邸ですが、1946年に建てられた70年前の住宅と思えますか?

imgやっぱLAの家はプール付ですよね。当時の日本は木造平屋建てですよ・・・

imgインテリアも相当にカッコいいです。本当に70年前??

ユダヤ人だったノイトラは、戦時中オーストリアからアメリカに渡り、フランクロイドライトの事務所で修業を積みますが、その作品にライトの影響はあまり見られません。
現代の住宅にも通じる軽さを持った、外部と内部の仕切りが被膜のような構造で、そのインテリアも非常に現代的。
本当にカッコいいです。

ALESSI  KETTLE WITH MELODIC WHISTLE

松本 知彦 for Private Time/2012.02.22/ライフスタイルライフスタイル

アレッシーのケトルです。
お湯が沸騰すると蒸気でホイッスルが鳴る仕組みですが、商品名はそのまんまKETTLE WITH MELODIC WHISTLEと言います。

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ドイツ人デザイナーのリチャード・サパーが1983年にデザインしたものですが、これが世界初の「デザイナーによるヤカン」なのです。
このサパーという人、メルセデス・ベンツで車体デザインを手がけたのちに、IBMのデザイン顧問となってThink padのデザインにも関わっています。
コンパッソ・ドーロ賞を10回も受賞しているのはすごいですね。
このケトルは感覚的で、ドイツらしくなく、僕はてっきりイタリア人のデザインかと思ってました。

お湯が沸くと真鍮製の笛から "ミ" と "シ" の音が和音で奏でられます。
アレッシーでもう1つ、マイケル・グレイヴスがデザインした有名なバードケトルという似たコンセプトの商品もありますが、そっちはお湯を注ぐたびに、注ぎ口についている小鳥を着脱しなければならず、面倒なのでこっちの方がいいのではないでしょうか?
以前そのバードケトルも使っていたので、その感想ですが。

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しかし使っているうちに、だんだんピ~ッという音もうるさくなってきて、笛の部分を上にあげて音が鳴らないようにして使ったりしています。
あんまり意味ないですね。。汗

でもこの商品の付加価値はやっぱりデザインにあると思います。

山田平安堂  漆器

松本 知彦 for Private Time/2012.02.21/ライフスタイルライフスタイル

お菓子やフルーツなど、ちょっとした時に使える漆塗りの器です。
作っているのは山田平安堂。
1919年の創業ですから、実に90年に渡って漆器を作り続けていることになります。

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もともと京都で修業をした山田孝之助が、京漆器の魅力を東京で紹介したいという想いから、日本橋で創業したのがはじまりですが、今は代官山に本社があります。
宮内庁御用達ブランドです。

うちでは普通にケーキを乗せて食べたりしています。
こういう和テイスト、ライフスタイルに取り入れてみるとちょっと変化があっていいですよ。

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img重ねておけるのもいいですね。

田中一光ポスター1980-2002  ギンザグラフィックギャラリー

松本 知彦 for Private Time/2012.02.20/クリエータークリエーター

先日、銀座グラフィックギャラリーで行われていた田中一光のポスター展に行ってきました。
この企画展は2008年に行われた「田中一光ポスター1953-1979」の続きで、今回は1980年から亡くなる2002年までの作品を集めたものです。
残念ながら前回は行けなかったので、今回は是非とも行きたい展覧会でした。

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田中一光のポスターは、今までも何度か見ていますが、これだけ一堂に見られる機会もあまりないでしょう。
過去に出演したテレビ番組の貴重なインタビューを編集し、会場のモニタで流していた映像が特によかったです。
通常なら文字のみでの解説ですが、本人が語る映像は、非常にリアリティがあります。
70年代や80年代の映像は、こうした機会がないとなかなか見られないと思います。

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極めてシンプルな構成で、厳格なグリッドシステムを用いながらも、決して型には収まらず、伝えたいことを一瞬にして見る者に伝える。
そしてフィニッシュが洒脱だということが素晴らしい。
本人も語っているけれど、京都の画家、尾形光琳にも強い影響を受けています。

スイスで生まれた構成主義には、厳格なルールが求められますが、より自由な表現への欲求に駆られて、この堅苦しいルールから抜け出そうと多くのデザイナーが試みます。
しかし50年以上が経過した今でも、スイス構成主義は光を失っていません。
田中一光の作品を見ていると、厳格なルールに沿った機能的側面と感性的側面の両方を持ち合わせ、絶妙なバランスを取っていることがよくわかります。
西洋から入ってきたグリッドシステム、その規範に則った上で、日本人が感じる日本独自の感性を表現しています。

奈良に生まれて京都で育った田中一光、同じく江戸時代に京都で活躍した尾形光琳、東京の土地でこれらのデザインが生まれたとは思えません。
日本的なもの、そして関西、その中でも京都という土地には特別なDNAがあるような気がします。
展覧会は、今週一杯やってますから、是非足を運んでください。

TATEOSSIAN カフス

松本 知彦 for Private Time/2012.02.17/ファッションファッション

タテオシアンはジュエリーデザイナーのロバート・タテオシアンがデザインするロンドンのブランドです。
1990年の創業以来、"キング・オブ・カフリンクス"と評され、ブリティッシュ・エキスポート・アワードを3回受賞しています。

img先週に続き、オール水彩で描いてみました。

最近、石を使ったカフスはあまり見かけなくなりましたが、ショップの人に聞いても理由はわからないという返事でした。
資源として採れなくなったのか、それとも売れなくなったからなのかわかりませんが、個人的には石を丸ごと使ったカフスはゴージャスで好きでした。
カフスってなかなか気に入るものって見つけられませんから。

これはオニキスをそのまま使ったカフスです。
モノトーンのコーディネートで白のフレンチカフのシャツにつけたりすると、なかなかにクールなのではないでしょうか。
ちょっとスカしてますかね。笑
カフスの絵が描きたかったということでご勘弁。

デザインの授業

松本 知彦 for Private Time/2012.02.16/仕事仕事

卒業した大学の同級生の依頼で、箱根の駅伝で有名な東洋大学でデザインの講義をすることになりました。
講義と言っても今回は講演をするわけではなく、講評に参加して学生が発表する作品に対してコメントする、という役回り。
行ったのはライフデザイン学部人間環境デザイン学科というところです。
友人の同級生は、この大学で准教授になってるんです。エライですね。

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学生たちには、あらかじめ「食」というテーマが与えられ、グループでビジネスコンセプトを考え、それに沿って各メンバーがデザインを行う、という内容でした。
一応プロダクトデザインの課題ですが、考えたコンセプトを、最終アウトプットのデザインまでブレることなくきちんと落とし込むことができるか?という主旨です。

48人が8グループに分かれて、そのうちの6グループが当日発表を行いました。
授業は朝10時半~16時半まで、みっちりです。
若いうちは勉強しないとね。

自分は今までクライアントに何十回もプレゼンしてきましたが、他人のプレゼンを聞く機会はほとんどなく、この経験はおもしろかったですね。
学生に指導するというより、自分が学べることもたくさんあるなあと感じました。

プロダクトの授業でしたが、根幹部分にあるのはブランディングの考え方です。
そしてプロモーションにも触れるため、デジタルを利用したSNSも避けて通ることはできません。
テーマの設定を間違えると大変ですが、戦略的で魅力的なコンセプトがデザインに落とし込まれているか?逆に言うと、最終的に出来上がったデザインが戦略やコンセプトを物語っているか?というのがこの課題発表のポイントでした。
学生たちの最初のグループのプレゼンを聞いたとき、調査、分析、ペルソナなどの専門的な説明が次々と出てきて、これにはちょっと驚きましたね。
がんばって勉強したのかな。
続くグループも、ムービーやアニメーション、音楽つきのスライドショーなど、ITを駆使したユニークな内容が続いて、プレゼンの手法自体がかなり進歩していることに驚かされました。

お弁当屋さん、カフェ、輸入食材店、色々なテーマが出てきましたが、最終アウトプットとしてのデザインの完成度よりも、僕はストーリーの組み立て方、コンセプトの落とし込み方にとても興味を持ってプレゼンを聞きました。
デザインの課題なので、コンセプトからブレイクダウンしていくプロセス自体の評価は、本来的な目的とは若干ズレるかもしれないですが。

しかし、大学がこういう試みを行うことは非常に重要ですね。
僕の行った大学では、アウトプットのテクニックは教えるけれど、全体の文脈の中でどこにポイントを落とし込むべきか、というようなことは教えてくれませんでした。
日本の美術大学は、ほぼ似たようなものではないでしょうか?
そしてもちろん、プレゼンテーションなど教えてくれるわけもない。
だから卒業生は社会に出て困ることになる。
平均化が共通概念だった社会は変容し、常に差別化を突き詰めないと生き残れないという状況下で、本当に必要なのは戦略的にモノ作りに携わることです。
デザイナーがそれに無自覚でよいわけがありません。
改めて戦略とは何か?差別化とは何か?人の心を打つストーリー、プレゼンテーションとはどういうものか?を考えるきっかけにもなりました。

講評を終えて大学のキャンパスを去るとき、空が真赤に燃えていました。
今日プレゼンをした学生たちも、未来に向けてこの空のように燃えているだろうか?そして僕も今日感じたことを常に忘れずに、彼らに負けないようハートを燃やさなければならない、と感じながら大学をあとにしたのでした。

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Cote D'Or  コート ドール

松本 知彦 for Private Time/2012.02.14/食べる食べる

今日はバレンタインデーなので、大好きなチョコレートの話をしますね。
コートドールはチョコレートの本場、ベルギーからやってきました。
1883年に創業、1965年からベルギー王室御用達ブランドになっています。
ベルギー人は最高のカカオ豆を探してアフリカまで遠征、やっと理想の豆を見つけた場所の地名「コートドール」をブランド名にしました。
コートドールとは、今のガーナです。

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このチョコレートには、ミルク、ビター、ノアーデノアーなど5つの種類があるのですが、中でもタブレットビターが大好きです。
これはベルギーで、もっとも伝統的なビターチョコレート。
発売当初のままのノスタルジックなパッケージデザインがいいですね。

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包装紙の中身には、銀紙で別々に包装された板チョコが2枚入っています。
これがかなり分厚くて、なかなか手で割れない。
切れ目はついているのですが、そこからじゃ割れません。

というのも、常に冷蔵庫でカッチカチに冷やして食べるからかもしれませんね。
でもバナナとカッチカチに冷やしたチョコを一緒に食べるのは、季節問わずいつでも最高です。
大好きなのです。

繰り返しますが、食べる時はカッチカチじゃないとね。笑

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