hhstyle.com 新作家具発表レセプション

松本 知彦 for Private Time/2012.03.29/インテリアインテリア

今週、青山のhhstyle.comで家具の新作発表会があったので行ってきました。
以前、原宿に店舗があった時は時々見に行ったものですが、青山にしかなくなってからは遠いのであんまり行かなくなり、久しぶりの訪問です。
妹島和代の設計による原宿の店舗は今キディランドになってますね。

img

橋本由紀夫、中村勇吾など、その筋の人なら知っている有名人も何人か訪れていました。
パーティといえばこの人、というジョニー・ウォーカーも来てました。
余談ですが、ジョニーさんは以前、100人を超える人を自宅に招いて、アートイベントのパーティを毎月開いていました。
それだけ素晴らしく大きな家に住んでいたのですが、毎回ゲストとして呼ばれるゲストがすごかった。
ダムタイプ、ギルバート&ジョージ、草間弥生などなど、現代美術のアーティストが毎回訪れて、僕も彼らに会うために何度もお邪魔させてもらいました。
今もパーティが開かれているかどうかはわかりませんが、会場で彼に会ってとても懐かしい想いがしましたね。
前回のIDEEのパーティに行った時も感じましたが、なんだか人が戻ってきているような気がします。
また、ここから始まるという機運が少しずつ感じられて、これはよいことだなと思いました。

img今回発表された新作のチェア

さて今回の新作家具は、二人組のイギリス人デザインユニット、バーバー・オズガビーがデザインした椅子でした。
彼らはロンドンオリンピックで使われる聖火のトーチのデザインを担当していることで有名です。
通常姿勢・前傾姿勢、2種類の姿勢に対応するようにデザインされた椅子。
前傾姿勢は、腹筋と背筋の血流を改善する効果があるそうです。
ふ~ん。

会場ではドリンクだけでなく、まい泉のカツサンド、みたらし団子、桜餅などがたくさん振る舞われ、レセプションを開く企業の色が出て、なるほどなあと参考になりました。
もうすぐ春ですね。

img去年の秋から限定オーダー開始しているジャン・プルーヴェのテーブル&ベンチ

img新しいカタログ

imgおみあげは可愛いvitraのノート。100%オレンジのイラストです。

WELTON LONDON fragrance diffuser

松本 知彦 for Private Time/2012.03.28/香り香り

瓶に入ったフレグランスに木製の棒を入れて徐々に揮発させ、部屋で香りを楽しむルームディフューザーのスタイルは、最近徐々に日本でも定着してきました。
火を使わない手軽さとインテリア性を兼ね備えているのが人気の理由でしょう。
今ではたくさんのブランドがこのディフューザーを販売しています。

img

そんな中の1つ、ロンドンからやってきたWELTON。
2001年にイギリス人デザイナーJohn Paul Weltonが創業した比較的新しいブランドです。
こうしたディフューザータイプのホームフレグランスは、イタリアからの輸入が多いのですが、イギリスの新しいブランドということもあって、クラシックではなく、モダンなデザインになっています。
ちなみに会社ではドイツのブランド、「LINARI(リナーリ)」のSCURO(スクロ)という香りを使っています。
これもよい香り。
LINARIは色々なところで売ってますから、知ってる方も多いでしょう。

img

WELTON LONDONには8種類の香りがあって、それぞれの香りにナンバーが振られています。
その中から選んだ4番の香りを自宅で使っています。
イギリスでは、あのウィリアム王子とケイト王妃が愛用している香りなのです。

img

白山陶器 ともえ 青白釉

松本 知彦 for Private Time/2012.03.23/ライフスタイルライフスタイル

和食にも洋食にも使えるちょうどよい深さ・サイズの器です。
しょうゆ皿にも、焼き物にも、サラダにも、何にでも使えて、くるっとしたデザインが料理に心地よいリズムを与えてくれます。
重ねてスタッキングした状態でも美しいですね。

img

こういう一見何でもないように見えるけれど、時代を超えて常に新しく、生活を豊かにしてくれる商品は本当に素晴らしいと思います。
暮らしの中で、デザインができること、デザインでできることを教えてくれます。
2000年度グッドデザイン賞、そして同時に中小企業庁長官特別賞も受賞。

やわらかく青味がかった青磁と白磁の2種類があります。
青磁の方を使っていますが、とてもきれいです。
便利で美しい、オススメです。

img

Dieter Rams ディーター・ラムス

松本 知彦 for Private Time/2012.03.22/クリエータークリエーター

長年、ドイツの家電ブランドBRAUNのプロダクトデザインを担当した人です。
この人の素晴らしいところは、CIという概念がない時代にデザインによってBRAUNという企業のアイデンティティを確立しただけでなく、デザインで世界を牽引し、世界中の企業やデザイナーに大きな影響を与えたことでしょう。
彼のデザインした製品を見る度に、デザインの普遍性とは何か?を考えさせられます。

img

1950年代に発表された初期の名作レコードプレーヤー「SK 4」を見ても、この時点で既にデザインが完成の域に達していることがわかります。
今から50年前のデザインですが、古さを感じさせません。
スーパークールですね。
本当に素晴らしい。

imgブラウン「SK 4」レコードプレーヤー 1956年

60年代に入ってからもラムスは次々と名作を発表していきます。
その中の1つに、ヴィッツゥ・ユニバーサル・シェルビング・システムがあります。
これも本当に素晴らしい。
最近、深沢直人がリニューアルを手掛けた松屋銀座のデザインコレクション、有楽町阪急メンズの地下にオープンしたイギリスのライフスタイル雑誌MONOCLEが運営するMONOCLE CAFÉにも、このシェルビング・システムが使われています。
このシェルビング・システムはD&Dで現在でも購入可能。
ハラーシステムといい、このヴィッツゥといい、優れたものの多くが60年代に生み出されていることに注目したいですね。

imgヴィツゥ 606 ユニバーサル・シェルビング・システム 1960年

img松屋銀座にあるデザインコレクション

img有楽町阪急メンズの地下1階にあるMONOCL CAFÉ

今の時代に、60年代のブラウンに匹敵する企業はいるだろうか?
あるとすれば、それはたぶんアップルでしょう。
アップル製品の多くをデザインしているジョナサン・アイブも、またラムスから多大な影響を受けています。

img左側がラムスのデザインしたブラウンの製品、右側がアップルの製品。これパクリ?と思うくらい似ています。

素材の選択、色、シンプルなデザイン表現、2つの企業が発表したプロダクツの間には、多くの共通点があることが瞬時にわかると思います。
アイブ自身、ラムスの言葉を引用して発言していることからも、その影響は間違いありません。

よいものは時代を超越して普遍的に素晴らしいです。
過去の素晴らしい作品群にインスパイアされ、デザインを再解釈し、そこに新しい価値を加えて提供すること、それが今後デザインに携わる人が担うべき役割であり、求められるスキルだと思います。
そのために私たちは過去の素晴らしい作品群に触れて学ばねばならないのです。
モノを生み出すヒントは未来ではなく、膨大な過去にあるのです。

まい泉 青山 

松本 知彦 for Private Time/2012.03.21/食べる食べる

東京の山の手に住んでいたなら、知らない人はほとんどいないであろうとんかつ屋さんです。

imgまい泉青山店

これは有名な話ですが、まい泉青山店の建物は銭湯を改装してそのまま利用しています。
西洋館と呼ばれるメインフロアは脱衣所、調理場はもともとは洗い場でした。
湯船で揚げられたとんかつを脱衣所で食べているという感じですね、おもしろいです。
今は床に絨毯が敷かれているので見えなくなってしまいましたが、以前「まい泉」がまだ「井泉」という名前で営業していた頃、床は銭湯の時のまんまの板張りで、男湯と女湯の仕切りや番台のあとが残っていました。
そのほかにも窓の外の小さな庭には石の金魚鉢が置いてあって、お風呂上りの涼みの場所であるとか、少しだけ銭湯の面影が残っています。

大学生の頃、夏には毎年千駄ヶ谷の区民プールに行っていましたが、そのあとは必ずこのまい泉青山店でとんかつを食べていました。
そしてデートでもよく使いましたね。
まい泉のあとは、すぐ近くにあったバー「マンボーズ」(大きな水槽で泳ぐ魚を見ながらお酒を飲むという、当時としては斬新なアイデアだったバー)に寄ったり。
大学生のデートってそんなカワイイものでした(僕にとっては)。

img

img行くといつも注文するのは、このお好み膳。

そんなまい泉も経営が厳しくなったのか、数年前サントリーの傘下に入り、同時にメニューも食材も食器もすべて一新しました。
飲み物にサントリーの酒類が加わり。。。
時代の流れなのでしょうけれど、大好きだったまい泉が変わってしまって残念な思いがしています。
味も以前の方がおいしかったと感じるのは気のせいでしょうか。
自分の中でまい泉はやっぱり井泉の頃の味でしたから。

サントリーにお店を売ったあと、オーナーは熱海で再び「とんかつ小出」というお店を開いているそうです。
井泉時代からお店を支えてきた古いメンバーも、一緒にそのお店に移動したらしいです。
機会があったらぜひ行ってみたいです。

東京ミッドタウン IDEE EXHIBITION

松本 知彦 for Private Time/2012.03.19/東京東京

先週、六本木の東京ミッドタウンでIDEEの新作家具発表会があったので行ってきました。
IDEEのパーティに行くのは久しぶりです。

img

img

以前もこのブログに書きましたが、IDEEは90年代、まだそれほど有名ではなかったフィリップ・スタルクやマーク・ニューソンたちに家具を発注したり、代官山蔦谷で再度スポットを浴びている当時まったく無名だったクラインダイサムを建築に起用するなど、インテリア業界を牽引してきました。
毎年、多くのインテリアショップが参加する家具の展示会、デザインタイドの原型とも言えるデザイナーズブロックを始めたのもIDEEでした。
それは一重にIDEEのオーナーだった黒崎さんの企画力が大きかったと思います。

黒崎さんが去って、IDEEが無印良品の傘下に入った時、企業のDNAはどうなるのだろうか?と心配したものですが、以前のように人を驚かせるような大きな話題の企画はないものの、今回のパーティで家具を見る限り、モノづくりのDNAはしっかり継続されていると感じました。
マーク・ニューソンのライトや椅子がまだ売られているのもうれしかったです。

以前は青山にあったIDEEで毎月パーティが開かれて、僕も何度も行っていましたから、なんだか少し懐かしさもありましたね。
そして会場で昔の友人たちにたくさん会いました。
リーマンショックを挟んで、またここへ人々は帰ってきているのでしょうか?
イタリアンモダンやミッドセンチュリー、オランダや北欧を通り抜け、イデーの家具は再び時代のニーズにマッチしてきているようにも感じます。

このパーティに僕を招待してくれた女子は常務になっていました。
エラいのですが、常に自然体で優しいナチュラルな人なのです。
彼女、黒崎さんが去った当初は、確か一時期社長もやっていたような。

今のIDEEも彼女のように気負いがなく、自然体でやっているような気がしました。(実情は決してそんなことないのかもしれませんけど、)
90年代よ再び、とは思いませんが、以前とは異なる現在にマッチしたカタチに進化して、新しいマーケットを創り上げて行って欲しいです。
その可能性が試される時、みんなの拠り所となるものこそが企業のDNAだと思います。

img帰りにカタログをいただきました。

imgこのページに出ているオフィスの内装、ちょっといいです。

目に見えないクオリティレベル

松本 知彦 for Private Time/2012.03.19/仕事仕事

以前、クライアントから言われて、今もずっと頭に残っている言葉があります。
あれは4年くらい前、音楽ダウンロードのサイトをゼロから構築するプロジェクトをdigで受注した時でした。

受注当初は容易にコントロールできる中規模の開発案件でしたが、要件定義の途上で要望が次々と追加され、最終的には初期見積もりの6倍くらいに。
専門分野以外の業務内容も多く追加され、すべてをハンドリングすることのむずかしさは容易に想像できました。
請けた当初から内容が大きく変更になったとはいえ、途中で降りるわけにもいかず、計画を立てて外部の会社に委託しながら前に進めることを決めました。

しかし、プロジェクトは難航を極めます。
まだ引越したばかりで、真っ白なペンキが塗られた新しい事務所の床は、たちまちのうちに汚れていきました。
毎日10人以上の外部スタッフが出入りし、最後の2週間はスタッフが何人もゴロゴロ床で寝ることになったせいで、日に日に床は黒くなっていきました。
僕も毎日朝帰りで2日間ブッ通しで完徹、フラフラになりながら働きました。

最初、うちに仕事を依頼した担当者は、こう言っていました。
「開発会社というのは基本、仕事に対して受け身の姿勢でリスクを取ろうとしない。このプロジェクトはスピードとクオリティが求められる。言われた通りに作る開発会社では無理だ。digがフロントでドライブをかけながら、どんどん進めて欲しい。」
今思えば、開発会社からの出向でこのプロジェクトに従事していた担当者は、開発会社のスタンスを熟知しており、そこへ発注すれば期間内にできあがらないことも、コスト内で納めることが難しいことも、わかっていた上でのうちへの発注でした。

案件を進める途上で、色々な問題が次から次へと発生します。
そのほとんどは、外注の会社が作ったプログラムの精度の低さによって起きた問題でした。
僕たちは、彼らの作ったプログラムのバグをデバックすることに多くの時間を費やさなければならない状況に陥ってしまいました。
これは僕らが作ったものではない、、そんな言い訳がクライアントに通るわけはありません。
自分たちが保証するクオリティがこんな形で崩れてしまうとは思いませんでした。

最後にその担当者は言いました。
「一緒にやってみてわかったけど、digって結局松本さんだけじゃない」
悔しかった。
とても悔しかったですが、言われる理由も痛いくらいにわかっていました。
このプロジェクトを担当したスタッフたちは全員がんばりましたが、がんばるだけでは乗り越えられませんでした。
外注をコントロールする力は、彼らのキャパを大幅に超えていました。

その時から松本だけじゃない会社にする、と心に決めました。
すべての案件のクオリティは松本が決定していたし、またそうしなければクオリティを担保できない体制を自分で作っていました。
クオリティが低くなることだけは許されないという自分なりの危機感、意識の表れがそうさせていたんですね。
松本に代わってクオリティをコントロールできる人材も当時社内にはいませんでした。

松本が会社のアウトプットクオリティを決めるのではなくて、各自が自分自身で判断して結果を出す、それが他者に自分の存在を認めてもらう唯一の方法だ。
digのクオリティレベルは目に見えない、それを判断して「足らない、もっとやるべきだ」「よし、これで出そう」と判断するのは各自の意識に他ならない。
提案後に結果を出せないのは、アウトプットの精度について無自覚、あるいは意識が届かない自身の責任だ。
そう組織に言い始めたのは、組織が整い出した最近のことです。

プレゼンテーション含め、コンペ提案時のクオリティはすべて松本がコントロールしてきました。
何十ものコンペを勝ち抜いてきた自分には、やるべきこと、目には見えないけれど達成すべきアウトプットの精度、クライアントに出してもよいクオリティレベルについて理解しているつもりです。

組織全員にその自覚を植え付けることを目標にしました。
提案だけに特化するチームを作り、体制も見直しました。
まだまだ課題は山積ですが、一部のスタッフの意識に少しだけ変化は生まれたと思います。
去年の年末、松本が参加せず、今の組織のスタッフだけで提案して、はじめてコンペ案件を受注しました。
とても嬉しかったですね。
自分で提案したのと同じくらいうれしかった。

これだけやらなければコンペは取れない、そのレベルをスタッフは体験したと思います。
深く考えて、打てる手はすべて打つ、やり切ってこそはじめて相手の心を動かすことができる。
コンペに参加する企業に与えられた時間は平等です。
そこで他社との差別化を図り、相手が納得するストーリー、クオリティを出していくのだから、厳しいのは当たり前です。
でも何に対しての厳しさなのかと言えば、それは誰かに設定された受け身の厳しさではありません。
自分が自覚しているクオリティレベルに達しているか、クライアントが求めるものに合致しているか、相手が満足するものになっているか、何度も自問自答して自分に厳しくする以外にありません。
それを全員が自覚して欲しい。
最終的な成果が得られなければ、そこまでに使った提案メンバー全員の時間を無駄にしてしまうことになります。
一人のメンバーの設定レベルが低ければ、一緒に提案するメンバー全員に迷惑がかかります。
メンバー全員が各ポジションでベストを尽くし、最善のパフォーマンスを発揮しなければ、最終的な結果は得られないのです。

クオリティを自分で判断すること、それは他者が認めるレベルに達しているかを自分で判断できる力です。
クリエイティブに従事する者の原点だと思います。
それなくして、クリエイティブなどあり得ないと僕は思います。

スタッフが成長する姿を見られるのは、とてもうれしいことです。
今後一人でも多くのスタッフが、digのアウトプットクオリティについて自覚し、一人でも多くの相手に認められて、結果を出すこと。
それが組織を通した自己実現であり、人として仲間と働くことの意義だと思っています。

チチヤスヨーグルト 

松本 知彦 for Private Time/2012.03.16/食べる食べる

スゲー可愛いパッケージデザインだなぁと以前からずっと思っていました。
調べたら2007年にグッドデザイン賞(コミュニケーションデザイン部門)を受賞していたんですね。
1957年にグッドデザイン賞が始まって以来、ヨーグルトのパッケージが受賞するのは初めてだそうです。

img

このチチヤス株式会社、広島で明治19年(1886年)に創業、その後大正6年に日本ではじめてヨーグルトを発売した会社なんですね。
知りませんでした。
2007年に商品のリブランディングを行い、商品名に“チー坊”というキャラ設定を行ったようですが、そんなに新しいキャラクターだったのかと、逆に驚きです。
ずっと昔からいた会社のキャラクターのような顔をしています。
狙いでしょうね。

img

img

img

何が可愛いって正面の表情もいいですが、パッケージの後ろには“チー坊”の後頭部が描かれていることです。
このイラスト、ヤクルトみたいに容器に直接印刷されているわけではなく、印刷されたシートを容器に圧着しているので、よく見ると個体差があって表情が違います。
“チー坊”が痩せたり、太ったり 笑

img標準的なチー坊(左)と、アタマがちっちゃくて面長のチー坊(右)。これじゃ別のキャラだよね。

チチヤスは2005年に1度解散の憂き目にあいますが、ファンドからの援助を受けて、昨年には伊藤園の完全子会社になった模様。
ん、、、、なぜに伊藤園???

ナチュラルヨーグルトは赤、低糖と毎朝快調ヨーグルトは青。
おいしいです。
毎日食べてます。

ホワイトデーに想うこと

松本 知彦 for Private Time/2012.03.15/仕事仕事

昨日はホワイトデーでしたね。
僕は以前、企業に勤めていた時は、バレンタインデーの行事が大嫌いでした。
フロアにはたくさんの女子社員がいましたが、彼女たちが管理職のおじさんたちにチョコを配る行事みたいになっていて、この気持ち悪いルールっていったい何なんだよって毎年思ってました。
企業に勤務する常識ある社員なら当たり前の行動、社内コミュニケーションを潤滑にするために必要なイベントだと言わんばかりに、女子社員全員が取り組んでいましたね。
ホントに会社主催のイベントか?と思うくらい。

既に男女雇用均等法は施行されていましたが、既婚で働き続ける女子なんてほとんどいなかった時代です。
当然、管理職の女子なんて皆無でした。
そのため、若い女子社員がおじさんにあげるケースが多く。
別に決まり事ではないのに、女子は全員参加しなければいけないルールみたいになっていました。
おじさんたちは、それでも3/14にはチョコのお礼として、必ずハンカチを返してましたね。
なぜハンカチなのか、当時から疑問でしたけど。
男尊女卑がまだ根強く残っていた時代、団塊世代のおじさんたちは自分の奥さんはおろか、会社の若い女子が好きなものなど到底理解できないから、選ぶのは無難なハンカチなのか?くらいに勝手に思っていました。

でも今考えると、これはもしかするとよいシステムだったのかもと思います。
人からモノをもらって嫌な思いをする人はいません。
特におじさんたちにとって、若い女子から何かをプレゼントされるなんて、これほど幸せなことはないでしょう。
女子だって、会社の好きな人に個人的にチョコを渡すのではなくて、全員参加で部署ごとに必要な個数を書き出して、誰が渡すかの担当割振表まで作って、この日のために綿密に準備をするのです。
ハプニングなど絶対に起きない、あらかじめ段取りされた平等かつ全社的なイベントなのです。
そこで女子同士、先輩後輩を超えたコミュニケーションも生まれることでしょう。
少額でおじさんのハートが買えるなら、それで社内コミュニケーションが円滑になるなら安いものだと思います。
おじさんは単純ですから、簡単です。笑

当時、予定調和のようなこのイベントが大嫌いだったんですが・・・
時代は変わりました。
寿退社する女子もいなくなったし、管理職の女子も増えました。
そんな時代に全社的に女子社員が結束して、バレンタインの担当割を今も行っているかはわかりません。
(知っている人がいたら教えてください 笑)

そして、僕も年を取りました。
そんな制度がなくなったからなのか(と勝手に思っているだけなのか)、やっぱりもらえるとうれしいものです。
あ~あ、老いるってこういうことなんですね 笑

自分が年を取ってわかったことは、おじさんにとって売り場で若い女性モノのハンカチを探して買う行為は、なかなか大変だっただろうなあ、と推測されることです。
全女子社員に対して、それだけの時間を使っていたおじさんたちは偉いなあと。

チョコをくれたスタッフへお礼の気持ちとして、いつの間にかハンカチ(=自分なりに今の時代にアレンジしたハンカチ)を渡している自分がいることに気が付くのでした。

img

img皆さんご存知のこのブランド、スタッフへ返したのはこのセットです。

LOURPHYLI オープニングレセプション

松本 知彦 for Private Time/2012.03.14/仕事仕事

先週、クライアントからご招待いただいて新しいショップのオープニングレセプションに行ってきました。
ロケーションは銀座4丁目、ちょうど和光の裏あたりでとても便利な場所です。

img

img

LOURPHYLIで、ロアフィリーと読むそうです。
フランス語かな?
カタログもフランス語で書かれています。
ファッションと雑貨をセレクトしたブランドの1号店。
ショップインテリアのコンセプトはパリにあるアトリエだそうです。

一言でいうととってもフェミニンなブランドですね。
ピンクで統一されたVIも、内装も、カタログも。
トレンドであるクラシック感やヴィンテージ感もあります。
女子の服装についてはそんなに詳しくないですが、クラシックやコンサバがベースにあって、ちょっとモードなこういう感じは好きです。
今もっとも熱い女子ブランド、CARVENの流れを確実に踏んでいます。
でも価格はCARVENなんかより、リアルプライスっていうのがいいですね。
50、60年代のフランス、ヌーベルバーグがコンセプトみたいですが、60年代好きとしてはこれもよいですなあ。

img

img

新しいお店のオープニングって何度行ってもいいものですね。
色々な人たちが集まってコンセプトを決めて、それを具現化して、これからやるぞ!っていう感じがあって、チームの結束や狙いみたいなものが感じられておもしろいです。
ワクワクします。

今回は招待いただき、ありがとうございました。
また是非誘ってくださいね。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版