haritts 代々木上原 

松本 知彦 for Private Time/2013.06.27/食べる食べる

代々木上原に3年くらい前にできたドーナツ専門店です。
できたばっかりの時は行列ができて、かなり熱い店でした。
今でも結構人が入ってます。

img

古い民家を改造して、テイクアウト用のドーナツを販売しています。
店内には小さいカフェコーナーもあって、お茶を飲みながらドーナツを食べることもできます。
しかし横幅2メートルくらいのかなり細い道沿いにお店があって、もちろん人通りがある道ではないので、知らない人はまったく知らないと思います。
外観もただの民家で看板もなく、お店には見えないので、たまたま通りかかって、、、ということはあり得ないでしょう。
エントランスも民家の引き戸のままだし。。
これで営業が成り立っているのだから凄いですねえ。
代々木上原ってこういうお店が結構多いんです。
知ってる人は知っている、というお店ですね。

img民家?民家を改造した事務所かと思っちゃいますよね。。。

imgお店を入るとすぐにドーナツ型のタワシがぶら下がってます。

でもそんな店の中から、ベーグルワンとか西光亭とか、ブレイクして百貨店などに進出していったお店もたくさんあります。
このドーナツ屋さんは、以前は車で移動式のドーナツ屋だったそうです。

売ってるドーナツはフカフカで美味です。
でも行くと、どれかの種類が売り切れちゃっていることも。
僕はプレーンが好きですね。

img左からプレーン、かぼちゃ、コーヒー味

昨年、このお店のまん前に洋服屋が新しくオープンしました。
これがまた民家を少し改装しただけのお店で、いわゆるブティックのインテリアではありません。
こういうお店が、代々木上原にはたくさんあるんですよね。
今の世の中のトレンドでもありますが、最近次々できてます。
毎月新しいお店がオープンしているんじゃないかなあ。
新しくできた洋服屋は壁などを白く塗っていて少し目立つので、細い小道に入るきっかけにはなっているかもしれません。
この洋服屋効果で、ドーナツの売れ行きもちょっとは影響あるかもしれませんね。

SPACE8のツールを活版で レポート2

松本 知彦 for Private Time/2013.06.26/仕事仕事

前回このブログで活版印刷について書きましたが、今回はその続きです。
活版印刷の会社を探している中で、母型(ぼけい)と言われる真鍮で作られた原版(版を作るためのマスター)を持つ数少ない印刷所の1つ、佐々木活字店に行き着き、早速スペース8のツールの印刷を依頼したというのが前回までのお話。

imgカードは活版ならではの表情です

佐々木活字店の作業場で、今ではなかなか見ることのできない50年前の活字製造の機械をはじめ、貴重なものを色々見せていただきました。
依頼した印刷があがったという連絡をいただいたので、今度はまだ工場を見ていないスタッフ3人を連れて、もう1度見学にお邪魔しました。
松本的にはこうした貴重な現場をスタッフにも是非見せたかった。
貴重な体験ですから。

頼んだのはギャラリーのカードと、封筒2種類。
もちろんすべて活版印刷です。

img実際に使った版と刷り上がったカードを並べてみました

imgこういうのはなかなか見る機会はないですよね。

まず名刺から。
活版の効果を引き出す為に、圧がかかると凹むクッション性の高い紙を選んで印刷してもらいました。
真っ白ではなく、暖かみのあるベージュで、クラフトの封筒とセットで使った際にも共通性がある未晒に近い紙を選んでいます。
予想通りの出来映えで、墨版の凹みもカスレ具合も活版印刷ならでは。
ベタの印刷面が広いとカスレも起きやすいですが、今回は数字の8の面積が広いので、カードによってそこにカスレが起きています。
それがまたいい味になってます。

活版の版には亜鉛版と樹脂版の2種類がありますが、カードの版は圧をかけるとより凹凸が出る亜鉛板を選択しています。
350度の高温で溶かした鉛の板でできているのが亜鉛版。
実際に使った版もカードと一緒にもらってきました。
どうせなら刷っているところも見せてもらえばよかった。
いったいこれでどのようにして刷ってるのでしょうね。
次回見せてもらいたいと思います。

imgこちらは封筒2種。サイズ違いの封筒に同じ版で印刷してもらいました。

imgこちらは白。もともとスタンプから発想して活版に行き着いたんです。

もう1つは封筒。
圧をかけないで印刷して欲しいとリクエストしたので、こちらの版は亜鉛板ではなく、樹脂版を使っています。
今回はテストも兼ねて、2種類の封筒に印刷をお願いしてみました。
未晒のクラフトとその外側だけが白い封筒です。
封筒はハグルマ封筒で注文して持ち込みました。

上がりはオフセット印刷とあまり見た目変わりませんね。
こちらも使用した版をもらいましたが、なぜか逆になっていない、デザインそのままの版も同封されていて、これは??使った形跡もなく、なぜ作られたのかわかりません。

imgこちらも実際に使用した樹脂版と刷り上がりを並べてみました。

img樹脂版は柔らかいプラスチック。強い圧をかけると曲がってしまいます。

あがってみて感じたのは、今回Macでデザインしたイラストレーターのデータで入稿しましたが、どうせなら活版の活字を使ってみたいということです。
これも次回チャレンジしてみたいですね。
なんだか活版を使って色々なことをやってみたくなりました。

松本知彦ブログ展 無事終了しました。

松本 知彦 for Private Time/2013.06.24/仕事仕事

digビルディングの3階に作ったspace8のオープンを記念して開催した松本知彦ブログ展は、先週末無事に終えることができました。
来ていただいた皆さん本当にありがとうございました。

imgこんなに広いスペースで一人だけの個展は初めてでした。

おかげさまで60点ほど展示していた作品は、10点余りを残してほとんどが売れました。
今までプロのイラストレーターとして仕事をしたこともありました。
雑誌連載やレコードジャケット、TVのセット、広報誌、プロモーションツールなどなど。
でも誰かに自分の作品を買っていただくという経験は生まれて初めてで、これはなんというか、今まで仕事で絵を描いていた感覚とまったく異なる感慨深いものですね。
15周年でオープニングだから皆さんがご祝儀として買っていただいたのだと思いますが、それでも自分の作品が一瞬であっても人々に求められているという事実にただただ本人は驚いています。
これほど嬉しいことはありません。

思えば3年間続けてきたブログも大変だったけど(今も大変)、売るつもりなく描いてきたたくさんの絵をスケッチブックから切り離して、マットを作り、額装してそれなりのカタチにするのも大変だったなあ。
でもこんな経験は人生で何度もできることではないですからね。
皆さんとつながっていることも実感できましたし、元気をいただきました。
やってよかったです。
本当にありがとうございました。

img

是非こちらでいいね!してくださいね
 ↓↓
http://space8.jp/

余談になりますが、space8のWebサイトを作りました。
まだ一部未完成ですが、恥ずかしながら松本のインタビューも掲載しています。
内容をここで紹介すると重複してしまうので控えますが、是非インタビューを読んで感想を聞かせてください。
コンプレックスは誰にでもあると思います。
家族と芸術という2つの間で、僕は今まで長い間葛藤してきました。
この2つについて自分から話せるようになったのは、父がいなくなってから、ここ数年です。
自分の人生の中で中心にある芸術、それと自分の生き方の関係、その落としどころは自分で見つけて行かなければなりません。
芸術、愛情、家族、仕事、人生には大切なものがたくさんあります。
常にバランスを取りながら、その中で人生の答えを見つけていかなければなりません。
ただただ自分と向きあうことでしか前に進むことはできないのです。

img恥ずかしながら自分のインタビュー記事。インタビューアーは弊社スタッフです。

さて、プライベートのなんだかよくわからない話になってきましたが、、、汗
space8では10月に行われるスペイン人アーティストやロンドンからのイラストレーターの企画以外に、展示の予定はありませんので、皆さん是非使ってやってください。
駅から1分の素敵なスペースです。笑
プロのクリエーターじゃなくても、趣味でも何でも、講義でも展示会でも何でも使ってください。
コミュニケーションがコンセプトですから気軽に使ってもらいたいです。
今後は作品販売のECサイトも立ち上げていきます。
松本の作品もそちらにアップするつもりです。
ECサイトの完成は8月くらいになりそうですが、そちらについてもまたお知らせしたいと思います。
今後ともspace8をよろしくお願いします。

FOX アニマルヘッドの傘

松本 知彦 for Private Time/2013.06.20/ファッションファッション

梅雨の季節、今回はそれに合わせたテーマです。
オーダーで傘を作りました。
傘をオーダーするなんて、生まれてはじめての経験です。
オーダーしたのは、英国老舗の傘専門ブランド、FOXアンブレラ。
以前から欲しいと思っていたのですけど、4年前の誕生日に奥さんからプレゼントされました。

img今まで同じ傘を持ってる人に会ったことがないです。

プレゼントされたと言っても完成品をもらったわけではなくて、店に連れて行かれたと言った方が正確でしょう 笑
オーダーのやり取りは自分で行いました。
購入した店は青山のヴァルカナイズロンドンですが、ここではFOXの傘は1年中いつでもオーダー可能です。
しかしこの時はオープン1周年記念で、通常オーダーができないアニマルヘッドの傘も限定でオーダー可能でした。

FOXと言えば、英国紳士の傘の代名詞。
1868年にロンドンで創業されて以来140年、世界で初めてナイロン地の傘を開発するなど傘の歴史を塗り替えてきたブランドなのです。
生地の裁断、縫製、木材や金属の加工、組み立てまで、すべて職人の手による工程で作られています。
男子なら1度は持ちたいブランドですね。

imgFOX UMBRELLAS MADE IN ENGLAND SINCE 1868

オーダーでは持ち手のデザインを選ぶことができますが、ウサギ年の僕はウサギを選びました。
ちなみに犬や鳥もあります。(動物ではないものなら、いつでもオーダー可能です)
そしてオーダーから4ヶ月、イギリスからやっと傘が届きました。

imgたたんで巻いている状態は相当に細いです。

FOXの傘は細巻が特徴ですが、アニマルヘッドにしたことで、見た目はほとんどステッキです。
身長の高い自分にはちょうどよいサイズですが、こんなに長い傘を持つのははじめて。
やっぱりサイズ感もステッキな感じ(まさかの偶然のおやじギャグです・・・汗)
通常で売られているアニマルヘッドの傘は黒しかないのですが、限定で色のオーダーが可能だったので紫を組み合わせました。
傘の貼り地の一部と、巻いて止める部分の布、そしてカバーを紫色に。
一見真っ黒な傘に見えるのですが、よく見ると一部分だけに濃い紫色が使われています。
傘に限らずスーツでもなんでも、オーダーだと選択肢が多いのでついつい目立つ組み合わせをしてしまいがちですが、経験上そうしてしまうとあとで後悔するので、長く使うことを考えるとこのくらいがちょうどよいです。

imgパッと見、黒だけに見えますが、紫とのコンビになってます。

気に入っているのですが、問題点が3つ。
・通常の傘の柄と違って引っかける部分がないので、持ち運びの際、腕にかけられません。
たとえば移動する電車の中で立ってる時とか、鞄から財布を出す時とか両手がふさがってちょっと不便。

・レストランなどの傘立に入れておくと速攻で盗まれそうです。
逆に目立つため自分の傘だということはわかりますが。

・着る洋服を選びます。
カジュアルな格好にはまったく合いません。やっぱり英国紳士のようにスーツで持ちたいものです。

傘を巻いた時の姿も美しく、傘ってこんなに細くなるの??って最初は思いました。
今までずっと透明のビニ傘を愛用してきた僕にとって、傘は消耗品だという認識を覆す何年も大切に使いたいと感じる商品です。

OXO International アングルドメジャーカップ

松本 知彦 for Private Time/2013.06.19/ライフスタイルライフスタイル

2004年にグッドデザイン賞ユニバーサルデザイン賞を受賞しています。
1000ml、500ml、250mlの3種類に加えて、大さじ4杯分までの調味料が計量できる60mlのミニサイズがあります。

img

この計量カップの何がすごいかというと・・・
通常、液体をカップに入れて計量する場合は、実験用のビーカーのように、容器の側面に印刷された目盛を見ながら、注ぐ量を調節します。
この場合、腰をかがめて横から目盛を見たり、カップを持ち上げたり、という動作を繰り返すわけですが、このニューヨーク生まれのOXO(オクソ)のカップは、上から見て計量できる画期的な商品なのです。
傾斜のついた内側の目盛りを上から見るだけで、簡単に計量、調整することができます。
これで米国で特許を取得してるんです。

img1000ml、500mlのカップ

img上から見るとこんな感じ。

imgスタッキングもできます。

それだけではなく、
・mlとcupの両方で目盛を表記
・中身を移すときに、注ぐ口があるので便利
・ぬれた手で触っても滑らない、持ちやすいグリップ
・食洗機の使用も可能
・他のサイズとのスタッキングもOK
などなど、他にもメリットがたくさん。

そして決して高くない。
普段使う製品は、こうでないといけませんよね。
優れたデザインに付加価値があるからと言って、高い価格設定がされている商品はどうかと思います。
気軽に購入できて、手軽で使いやすい、そして美しい、日常生活を豊かにしてくれる道具。
こうあるべきだと思います。

img食洗機でも洗えます。うちで使っている30年前のアメリカ製の食洗機の上に置いて撮影。

アントニオ・ロペス  1936 -

松本 知彦 for Private Time/2013.06.17/クリエータークリエーター

渋谷の東急文化村で開かれていたアントニオ・ロペス展に行ってきました。
このジャンル、嫌いではないのですが(むしろ好きではありますが、)同じような表現の作家が多く、似たような作品もたくさん見るので常に食傷気味で・・・このアントニオ・ロペスもその中の一人だろうくらいに思っていました。

imgスペインを代表する作家ですが、日本では初めての展覧会になります。

まわりの複数の友人から、ロペス展は良かったという評判を聞いたので、じゃ行ってみようかなという程度で足を運んでみました。
しかし行ってみてその予想は大きく裏切られることに。

展示内容はよかったです。
この手のリアリズムの作家の多くは技術だけが先行して、表現の幅が狭いものがほとんどですが、ロペスは、リアリズムの作家という以前に一人の表現者として、見る者に何かを訴えてきます。
家族や部屋の様子など身近なモチーフを淡々と描いているのですが、それらは「写真のように」緻密な描写を施して完成させることが目的ではないように見えます。
移ろい行く一瞬を捉えるのではなく、そこには変わらない普遍性が存在するような不思議な世界が表現されています。
作品1点を数年から10年以上かけて完成させるといいますが、その間にも景色やモチーフ、そして描いている本人の意識すら、ずいぶん変わってしまうでしょうね。
写真のように見えるというのは作品の本質とあまり関係ないことのように思います。

imgグラン・ビア 1974-81年 油彩・板

img実際の街の様子と作品の比較。驚きです・・・・

img写真を見て描いているわけではなく、実際に目で見て描いています。

一番有名なのが上にあるマドリッドの街並を描いた作品ですが、写真を見て描いているのではなく、実際に街に立って描いているのがすごいですね。。。
完成までに7年かかってます。
そして40年前の作品なのに、ほとんど街の様子が変わっていないのも驚きです。
ヨーロッパならではでしょう。
マドリッドはスペインの首都ですから、大都会のはずなのに変わっていない。
東京だとこうは行きませんよね。。。
40年前の建物は跡形もなく消えてしまいます。

imgマリアの肖像 1972年 鉛筆

imgトーレス・ブランカスからのマドリード 1974-82年 油彩・板 

このマドリッドの見下ろす風景も8年もの間描いています。
描いている途中で、どんどん街の様子は変わっているんじゃないでしょうか。
90年代にスペイン国王から絵画制作を依頼されていますが、既に20年くらい経過しているというのにまだ完成しておらず、4000万円を先に支払っている王室からプッシュをかけられているようです。(再度設けられた期限にも完成せず・・・)

ここには紹介していませんが、僕は単なる窓を描いた作品や冷蔵庫を描いた作品、部屋の白い壁だけを描いた作品が一番好きでした。
どこにでもある身近な情景です。
会場でこれらの絵を見ていて、僕はあることを思い出していました。
それはアメリカの作家、アンドリュー・ワイエスとの共通点です。
高校生の時に大好きだったワイエス。
この作家も機会があれば是非紹介したいと思います。

Philippe Starck  FROS ARCHIMOON SOFT

松本 知彦 for Private Time/2013.06.13/インテリアインテリア

なんともホテルライクなデスクライトじゃあーりませんか。
フィリップ・スタルクが2000年に発表、現在でも人気のある定番ライトです。

img

通常アームライトは、ヘッドがほとんど金属製ですが、それをホテルにある客室照明のシェードのように布で覆うことによって、柔らかい光を作り出しています。ベッドサイドなどに適したライトかもしれません。
光源が乳白色で、同じくスタルクデザインのROSY ANGELISのデスクライト版のような印象です。
以前このブログでも紹介しましたね。
http://blog.10-1000.jp/cat30/000519.html

このあとスタルクは同じコンセプトを進化させ、ARCHIMOON classic、ARCHIMOON K、などの製品を次々と発表していくのでした。
MISS Kなどと同様にこの商品が出た当初は、スタルクらしい優れたデザインで話題でした。
LED全盛ですが、こうした白熱灯時代のライトは今でも店で売ってるんですかねえ。
白熱灯時代っていうのが悲しいですが、僕は今でも使ってます。

img柔らかい光がよろしいです。

ALESSI  GIROTONDO KITCHEN BOX AKK58

松本 知彦 for Private Time/2013.06.11/ライフスタイルライフスタイル

キャラ商品って大抵はファンシーで、ちょっとチープなイメージなんですが、ALESSIの製品は例外です。
このシリーズ、登場してからずいぶん経ちますが、まだまだ健在。
かなりのヒット商品です。

img

同じキャラを使ったシリーズで、ゴミ箱とかボウルとか、いろんなものがあります。
きっと皆さんもどこかで見たことがあるでしょう。
このシリーズ、ジロトンドっていう名前なの知ってました?

ジロトンドとは、日本でいうところの「かごめかごめ」に似たイタリアの子供の遊びだそうです。
子供が輪になって遊んでいる様子を、キャラクターで表現したもの。
ステファノ・ジョバンノーニとグイド・ヴェントゥーリのユニット、キングコングによるデザイン。

imgこのキャラクター、インテリアショップ等で見かけたことありますよね?

img口の部分には半透明のゴムが装着されてます。

今回紹介するのは、そのジロトンドシリーズの1つ、パスタ入れです。
ガラスの瓶にジロトンドがシルクスクリーンで印刷されています。
ステンレスのフタのジョイント部分にはゴムのパッキンがついていて密閉性が高く、機能性の面でも優れています。
ただの瓶のパスタ入れと言ってしまえばそれまでですが、瓶にキャラがついているだけでキッチンに置いておくと楽しい気分になる商品です。

imgこの商品、あんまりペンスタンドには向いてないみたいです。

うちにはジロトンドのステンレスケースもあります。
こちらは子供の形を型抜きして、ふちを磨き上げた手の込んだ作り。
ペンケースとして使ってますが、隙間からペンがはみ出してきて、こっちはあんまり使いやすくはないですね。。

もぐらくんとスボン / ズデネック・ミレル 内田莉莎子訳 1967

松本 知彦 for Private Time/2013.06.07/本

アニメーションから生まれた絵本、もぐらくんシリーズ。
チェコの絵本界を代表する作家、ズデネック・ミレルの作品です。
日本のキティちゃんと同様にチェコでは国民的キャラクターらしいです。

img第1作目はもぐらくんとずぼん

「もぐらくんとズボン」はシリーズの1作目。
作られたのは1957年。(出版は67年)
こちらも例に漏れず、発表から50年以上も経過してますが、今でも読み継がれています。
絵本って普遍性があるので、こうした古い作品でも今も定番として変わらない本が多いです。

他にも
もぐらくんとじどうしゃ
もぐらくん、おはよう
もぐらくん、ぼうけんだいすき
もぐらくんとまいごのうさぎ
もぐらくん、おうちをつくろう
もぐらくんとゆきだるまくんなどなど
シリーズはたくさんあります。

imgもぐらくんとずぼんで布を切るのはざりがにです。

imgもぐらくんは愛すべきキャラです。

もぐらくんの名前はクルテクといいます(チェコ語でもぐらのこと)。
無邪気で明るくほのぼのとしたキャラクター。
「もぐらくんとずぼん」は、ある日青い大きなポケットのついたズボンを見たもぐらが、そのずぼんが欲しくて仕方なくなり、かえる、ざりがに、ありなどの仲間の力を借りて青いオーバーオールを完成させるという話。
生地を裁断するところからではなく、植物を育てて糸を取ることろからはじまるのがスゴイです。(素材は麻だってことです)
60年代の作品なので、同じ時代のチェブラーシカ(ロシア)、トッポジージョ(イタリア)などに似たところがある気がします。

アニメーションから生まれただけあって、絵のタッチは動画風です。
アニメのシーンを切り出して印刷してるんじゃないかと思います。
でも僕はアニメはフルで見た事がないんです。
DVDも出てるみたいですね。

img描かれているアングルがいい、もぐらくんとじどうしゃ

僕がこのシリーズで好きなのは「もぐらくんとじどうしゃ」。
こちらも「もぐらくんとすぼん」同様に、自分で自動車を作るというお話。
もぐらくんが街で自分の自動車を運転するシーンが楽しいです。

imgポケット本もシリーズでたくさん出ています。

img5年くらい前に出版された大人向けもぐらくんの解説本。サブカルです。

ズデネック・ミレルは1921年チェコ共和国のクラドノ生まれ。
プラハの工芸美術大学で絵画を学んだあとにアニメーションスタジオで働く。
もぐらくんシリーズは、短編、長編など合わせて62作品を監督。
残念ながらズデネック・ミレルは2011年に亡くなってしまいました。
でも60年代の絵本には、現代にはない忘れた何かを感じさせてくれるものが多いです。

スーホの白い馬 / モンゴル民話  大塚勇三作 赤羽末吉絵 1967

松本 知彦 for Private Time/2013.06.06/本

こちらも小学校の教科書に出てくるお約束の絵本なので知ってる人も多いことでしょう。
1967年に出版された50年前の古い本です。

img50年前に書かれた本が今でも常に定番というのはスゴいことです。

img横長の版型に、全ページ見開きで描かれた絵は広大なモンゴル平野を表現しています。

ストーリーは悲しい内容です。
遊牧民の少年スーホは親のいない白い仔馬を拾って、一生懸命に育てます。
白い仔馬が大人になったある日、王様が娘の結婚相手を選ぶために開いた競馬大会に出場し、スーホと白い馬は見事一等を獲得します。
しかし王様はスーホが貧しいことを理由に約束を守らず、銀貨3枚を無理やり渡してスーホを殴って城から追い出し、馬だけを取り上げてしまいます。
馬が自分のものになったことに満足した王様は馬に乗ろうとしますが、振り落しされてしまい、それに怒って馬を殺すように命じます。
飛んできたたくさんの矢が刺さりますが、それでも白い馬は会えなくなって泣いているスーホの元へ戻ってきます。
スーホに会うと、馬は安心したように死んでしまうのでした。
それから悲しさと悔しさでスーホは眠れない夜を何日も過ごしますが、やっと眠れた日に夢を見ます。
それは、自分の身体を使って楽器を作って欲しい、そうすればいつもあなたのそばにいられる、と言って現れた白い馬の夢でした。
スーホはそれに従って馬頭琴と呼ばれる楽器を作り、片時も離しませんでした。
その美しい音色がモンゴル中に知れ渡り、この楽器が広まった、というお話です。

img鮮やかな色使いとデフォルメされたフォルムは迫力があります。

スーホと白い馬の強い絆、スーホの馬に対する愛情が物語の主題となっているのですが、ストーリー自体は本当にせつなく悲しいものです。
でもセンチメンタルなだけではなく、骨太で普遍的な強い物語に仕上がっているのは、モンゴルという大平原のお話ということもありますが、僕は絵の力が大きいと思います。

素朴で雄大さを感じる絵の作者は赤羽末吉。
50歳を過ぎて絵本作家としてデビューした人です。
スーホの白い馬を手掛けた時は57歳。
それが50年経った今でも、みんなに読み継がれているということは作家冥利に尽きると同時に感動を覚えます。
素朴なタッチはストーリーにぴったりというか、ストーリーそのもののという感じがします。
人々に感銘を与える絵の力、クリエイティブってこういうことが魅力ですね。
この絵本で赤羽末吉はサンケイ児童出版文化賞を受賞しました。

imgこれが白い馬で作られた馬頭琴という楽器です。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版