fiorio

松本 知彦 for Private Time/2013.07.31/ファッションファッション

1946年にミラノで誕生したブランド、フィオリオです。
主にネクタイ、スカーフ、ポケットチーフ、ハンカチなどを得意としています。

img

ここ最近、あちこちのお店に置いてあるのを見かけるようになりました。
なぜだろう?と思っていたら、ユナイテッドアローズが国内の代理店になったみたいですね。
UAってこのブランド以外にも、クロムハーツとかフェリージ、その他にもアスペジとか最近アライアンスビジネスを積極的に展開していて、やっぱりねえ、お金を儲けるってことはこういうこと、という気づきを与えてくれます。
そりゃUAというブランド1本だけで永続的に収益あげるのは難しいですからね。
尖った部分を残しつつ、全体の数字をあげていくっていうのは、難易度は非常に高いと思います。
でもUA、2期連続最高益ですからね、さすがです。
社長が変わってもがんばってますね。
感度を下げずに、多角的に展開するUAのモデルはいつも参考になります。

img

img

さてフィオリオの特徴はそのエレガントな色調と柄。
ファッションの国、イタリアの専業メーカーだけあって、ひと味違います。
ネクタイも数本持ってますが、今回はチーフの紹介。
夏はポロシャツを着る機会が多くなりますが、その際にアクセントとして、首にチーフを巻くことがあります。
シルクでもいいんですが、夏はやっぱり汗を吸収するコットンの方が使い勝手がよいです。

出かける直前にチョチョイって首に巻くだけで、シネマのようなスタリングに早変わり。
スカーフやチーフは、1アイテムだけで見た目の印象をガラリと変えてくれる小道具だと思います。
特に装飾要素のない、薄着になる夏にはよいです。
ポロシャツに半ズボンでもチーフ1つでエレガントになりますよ。

imgクルチアーニのポロシャツに合わせて、すべてブルーにするとこんな感じ。

平田弘史さん文部科学大臣賞受賞を祝う会

松本 知彦 for Private Time/2013.07.29/私の履歴書私の履歴書

少し前になりますが、父親の作品の多くを出版していた大阪の出版社、日の丸文庫で、同じように作品を描いていた平田弘史さんが日本漫画家協会賞文部科学大臣賞を受賞されて、その祝賀パーティへ行ってきました。

img左が平田弘史さん、右が司会の高信太郎さんです。

平田さんご本人にお会いするのは初めてでしたが、作品だけは見たことがあって相当に絵のうまい人だなと思っていました。
時代物を専門に描いている漫画家さんです。
ご本人も作品から抜け出たような、武将のような風貌で(ちょんまげをしているし)、見てすぐに本人だとわかりました。
平田さんは父のことを知っていると思いますが、父が東京に出てきてしまったあとに、日の丸文庫があった大阪で作品を描いていたので、直接会って話したことがあるかどうかはわかりません。

img2004年に復刻された1962年の絶版「血だるま剣法」

img時代物ならではの力強い絵のタッチです。

そのパーティの席で、上村一夫さんの娘さん、横山まさみちさんの息子さん、そして僕の3人が、作家の2世ということでまとめて紹介されました。
他のお二人と比べると、父だけメジャーではなく、少しだけ肩身の狭い想いをしてたのですが・・・・
当日の司会をされていた高信太郎さん(TVにも出てるので知ってる人も多いでしょう)が、父の作品の1つ、鼓京介シリーズという探偵漫画を引き合いに出して、絵だけはうまいがストーリーがヒドイ漫画家がたくさんいた当時の貸本漫画の中で、松本正彦の作品は本当に考えられたストーリー構成で、こんなにちゃんと考えている人もいるんだと毎回感じた、という話をされて、僕が紹介されました。
それを受けて話したこと、ちょっと内容忘れちゃいましたが、本当にモノを作るということは素晴らしい、皆さんとお会いすることができたのも父がモノ作りをやっていたから、というような話をしたんですが、今のスピーチがまさに松本正彦の作品そのものですね、と言われて、、、
でも会ってお話をしたこともない高信太郎さんが、父の描いた作品の名前まで憶えてくれているということに、本当にびっくりしてしまいました。
50年以上前に描かれたシリーズなのに。

img上村一夫さんの作品では「同棲時代」が有名です。

img男子ならみんな知ってる、横山まさみちさんの「やる気まんまん」。日刊ゲンダイに27年間連載されました。

img横山さんの息子さん、時々会う機会があります。同じ境遇で共通点が多いです。

でもパーティがパーティだけあって、集まっているほとんどの方がうちの父のことを知っているのです。
いつもこうした会に参加するとびっくりしてしまうのですが、僕は父のことを実は何も知らなかったのではないか?と今になっても感じてしまう。
「お父さんを尊敬していましたよ、握手してください。」
「松本さんの作品、大好きだった。」
そんなことを色々な人に、特に同時期に活躍した作家の方に言われると、とっても嬉しくて、、、、でも反面、父のことを知っているという人が、世の中にそんなにいることが不思議でたまらないのです。
握手って、、父はそんな存在だったのだろうか?と考えてしまうのです。

こうした会で同じく作家の下元克己さんを知り、 今回は元さいとうプロの甲良幹二朗さんを知りました。
そしてこの会場で、父のこれまた60年くらい前に描かれた作品を自費で出版させてもらえないか?という話を持ちかけられて、、、、
この気持ちは他人にはきっとわからないと思うのですが、息子としては不思議でならないのです。
父親としての姿しか知らない僕にとって、そんなことを言われるのは本当に驚きなんです。
いやとっても嬉しいんですよ、でも、やっぱりどうしても不思議な感覚があります。
僕が知っているのは、いつも優しく絵を教えてくれた父の姿、そして経済的に困窮した家庭、それだけです。
モノ作りを職業として選んだ父親がこの世にいなくなった今も、こうして色々な方から父の話を聞ける機会があると、その度にモノ作りは素晴らしいと感じざるを得ません。

息子と父親の関係というのは、近いようでこんなものなのかなあ。
僕は自分の子供にいったい何を残せるのだろうか?

オーシャンと十一人の仲間 1960

松本 知彦 for Private Time/2013.07.25/映画映画

オーシャンズイレブンの元ネタとなった「オーシャンと十一人の仲間」。
1960年に公開されたアメリカ映画です。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットなど豪華キャストで2001年に公開されたオーシャンズ11は、その後オーシャンズ12、13とシリーズ化されて人気でした。
僕も全部見てますが、こういう犯罪ものはワクワクして子供の頃から大好きです。

img

「オーシャンと十一人の仲間」は、オーシャンズ11と同じストーリーかと思いきや、内容もオチも違います。
共通するのは刑務所を出たオーシャンが仲間を集めて、ラスベガスのカジノから現金を盗むというテーマだけ。
ジョージ・クルーニーは「オーシャンと十一人の仲間」をリメイクしたと言っていますが、構成や内容が異なるので随分印象は違います。
でも彼がリメイクしたかった理由が、この映画を見るとちょっとだけわかったような気がしました。
男たちだけで構成された、ちょっとクールで洒落た映画です。
全体的にコミカルで、歌のエンタメ要素も盛り込まれています。

オーシャンズ11は現金を盗んで運び出すシーンが山場ですが、「オーシャンと十一人の仲間」は盗み出すシーンそのものより、カジノから現金を盗み出した後の展開の方が面白い。
でもさすがに50年前の映画だけあって、前半オーシャンが仲間を集めるまでのくだりは、テンポが遅くて退屈です。
オーシャンと手を組むまで、メンバーそれぞれ個人的な事情があって、最終的に仲間全員が揃うまでに1時間もかかります。
そこまで60年代のインテリア、ファッション、車は楽しめますが、ストーリーはかったるいです。
11人が集まってからは突然おもしろくなるのですが。

imgなんつっても彼らの着ているスーツがめちゃカッコいい。

オーシャン役のジョージ・クルーニーは、オリジナルではフランク・シナトラ。
ブラッド・ピット演じるオーシャンの相棒は、ディーン・マーティンが演じています。
そして忘れてはならないサミー・デイビス・ジュニア。
劇中で歌を歌う彼の役どころがとってもよいです。
これらのメンバーは当時シナトラ一家と呼ばれて、一緒に仕事をするパートナーでした。
そして劇中に出てくるラスベガスのカジノ「サンズ」のオーナーは、シナトラ自身。
自分のカジノに、強盗で入るという役なんですね。笑
最近、個人的にはフランク・シナトラがとても気になっています。

そして彼らのスーツ姿がカッコいい。
まさに60年代。
特にディーン・マーティンの着ている、Vゾーンの深い細いラペルのスーツが一番カッコいいです。
シナトラと違ってこういうデザインが似合うのは、彼に身長があるからでしょうね。
調べてみると全員のスーツは、LAにある老舗テーラーSy Devoreで作られているようです。
今もこのテーラーはあるみたいですね。
http://www.sydevore.com/#!HISTORY/cwzy

タイトルデザインは大御所ソウル・バス。
Googleのロゴにも採用されたデザイン、やっぱりこの人のデザインはタダでは済まない。
ネオンをモチーフにしているヴィジュアルが洒落てます。

imgモーションタイポグラフィでラスベガスのネオンを表現。

imgこちらはソウル・バスのデザインをパクった(カバーした?)Googleのロゴ。 Googleがこういうマニアックな映画を取り上げるのはイカしてます。どれだけ見た人がわかったかは別として。

僕が一番心を奪われたのは、ラストで11人が歩くシーン。
後ろに流れているのは、サミー・デイビス・ジュニアの唄です。
どこかレザボア・ドッグスを彷彿とさせるシーン、最高です。
歩いている俳優の位置に合わせて、下から名前のクレジットが出てくるという洒落た演出。


おまけで、サミー・デイビス・ジュニアがエド・サリバン・ショーに出演した時のムービー。
アメリカのエンターテイナーはスゴイです・・・・
彼の歌がいいのはもちろんですが、本当に素晴らしい才能。
即興で簡単にやってのけてますが、並大抵ではありません。
ビックリです。


以前、中古レコード屋で高額で買った、彼のアナログ盤を久しぶりに聞きたくなりました。

SPENCER HART

松本 知彦 for Private Time/2013.07.24/ファッションファッション

ロイヤルベイビーも生まれたことですし、まだしばらく英国ブームは続きそうですね。
さて前回紹介したサヴィルロウの本の続きです。
サヴィルロウと言えば、スーツの発祥地としてメンズファッションを語る上では欠かせない聖地のような場所。
この短い通りに、200年以上スーツを作り続けているテーラーが今もなお同じ場所で営業しているという、骨董通りのような場所なのです。(青山のそれと意味は違いますが)

imgスペンサー・ハートを立ち上げたニック・ハート氏と。

去年ロンドンに行った際、僕もこの通りを15年ぶりに見てきました。
以前行った時は、ニュービスポークテーラーの旗手と呼ばれた3人のテーラー(オズワルド・ボーディング、リチャード・ジェイムス、ティモシー・エベレスト)が現れて、古いサヴィルロウに新しい風を吹き込んで注目されていた頃。
サヴィルロウにあるリチャード・ジェイムスのショップ店員が、当時流行っていたNIKEのAIRMAXをスーツに合わせていたのを見て、かなりビックリしたのを覚えています。

最近ではキルガー、ニック・テンティス、ナッターズなど新しい店も出来て、それなりに新旧交代もあるようですが、でも基本的にはあまり変わってないように思います。
2012年にはオリンピックで湧いたロンドン、同じ年にロンドンメンズコレクションも始まりました。
そんな中にサヴィルロウに店を構える僕の好きなテーラーがいます。
前回紹介したSPENCER HARTというテーラーです。

このテーラー(というかブランド)について、ほとんどの人が知らないと思うのですが、繰り返しになりますが、一番説明しやすいのが、人気ドラマ「シャーロック」で、現代版シャーロック・ホームズを演じたベネディクト・カンバーバッジの衣装を担当していることでしょう。
以前このブログでも紹介しましたね。
http://blog.10-1000.jp/cat33/000853
今年の年末にはシーズン4が放映されるようですから、これは今からかなり楽しみです。
ホントに面白いのでオススメですよ。(DVD出てますから見てみてください)
カンバーバッチはこのシリーズで人気に火がつき、次回のスタートレックにも出演する予定です。

img2012年に行われた第1回ロンドンコレクション。アイテムのほとんどがミッドナイトブルー。

img先月開かれたロンドンコレクション。2014年春夏コレクションのテーマはコロニアル?

SPENCER HARTは、先月ロンドンで行われたロンドンメンズコレクションに、前回に続いて参加していますが、前回はショーのラストにベネディクト・カンバーバッチ本人が登場して会場を驚かせました。
そして今年は、なんとメルセデスベンツから、スペンサーハートモデルが出て、また観客を驚かせたのでした。
どんな車?と思ったら、ブランドのコンセプトカラーであるミッドナイトブルー(この英国らしい響き、色が僕は大好きです)の外装に、チョコレートブラウンのエクステリアという極めて英国らしいカラーリング。
スーツとまったくおんなじです。

imgメルセデスのスペンサー・ハートモデル。ん?サイン入り・・・・

SPENCER HARTの特徴を簡単に言うと
50〜60年代のジャズ、70年代のソウル、ファンクなど、音楽から影響を受けたスタイル。
特にジャズ、60年代のフランク・シナトラなどからの影響は色濃く、ダークカラー、ナローラペル、1つボタン。
60年代に流行ったジャケットのデザイン、ショールカラーも取り入れています。
そういえば007映画の代表作「ゴールドフィンガー(1964年)」の中で、ゴールドフィンガーもショールカラーを着ていましたね。
前回ブログで紹介したデヴィッド・ボウイ、デヴィッド・ベッカム以外にも、ヒュー・ジャックマンなどが顧客にいます。

創業者のニック・ハートはジル・サンダーなどハイブランドのディレクターを勤めた経歴があり、ギーヴス&ホークスやヘンリープールなど、サヴィルロウを代表するクラシックなスーツとは一線を画すデザイン。
今も巷で流行っているオヤジ御用達のイタリアクラシコとも違う。
クラシックなテーラリングをベースにモードを注入した感じですね。
2012年には「メンズラグジュアリーブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
これがまたカンバーバッチ演じる現代版シャーロック・ホームズの雰囲気に合うんです。
ブランドの創業が2002年なので、去年はロンドンで10周年パーティもやったみたいですね。

img10周年記念パーティにはカンバーバッチも参加しています。2人は仲いいみたいです。

しかし、、、そんなに売れないだろうなあ。
日本はで好きな人はおろか、知ってる人もいないでしょうね。
ロンドンが流行っていると言っても、日本で支持されているのはやっぱり、まだまだ続くチョイ悪イタリアおやじテイスト、コンサバなおじさん向けの(ど)クラシック、トム・ブラウンが牽引するアメリカントラッド、3つのどれかですからね。
あとは潮のかほりのするロンハーマンやジェイムス・パースなどのLAサーフィン系ですか。
やっぱり世間で売れるものというのはわかりやすくないとダメなんですよね。

僕はここの服、5年以上着ていますが、流行に関係なく、今後もがんばって着続けたいと思います。
そうそうショッピングサイトnet a porterの男子版MR PORTERでも買えますので、興味ある方はそちらで。
そしてもう1度ロンドンのお店にも行きたいなあ。

imgメイフェアにある店の地下にはVIP向けのサロンがありました。007で実際に使用された時計も展示されてて嬉しかったなあ。

img本人とほぼ同じ格好しても、こうも違ってしまうと言う、、、、、汗

SAVILE ROW / James Sherwood

松本 知彦 for Private Time/2013.07.22/本

大型本です。
かなり大きい。
その名もサヴィルロウです。
サヴィルロウとは英国ロンドン中心部にある200mくらいの短い通りの名前。
この短い通りが、今でも世界中で着られているスーツ発祥の地と言われています。
なんと言っても背広の語源という説もある通りですからね。(セビロ=サヴィルロウ)

imgトム・フォードもサヴィルロウで何度もオーダーしています。

プロローグはトム・フォードの言葉からはじまります。
ついこの間、日本でもサヴィルロウの本が出版されましたが(こちらはイマ1つの印象)、それとは異なる構成で、1つ1つのブランドを掘り下げる内容となっています。
僕がこの本を買った理由は、もちろんクラシックなビスポークテーラーの歴史を知りたい、という理由ではありません。
新旧入り混じった現在のサヴィルロウをビジュアルで見たいという理由と、クラシックとは対極にあるサブカルチャーと結びついて、スーツが変遷していった経緯を知りたいというのが大きな理由です。
冒頭、サヴィルロウ一番地にある老舗テーラー、ギーブス&ホークスの前で、サヴィルロウに店を構えるテーラーやオーナーたちが一堂に集まって撮影された写真が見開きで掲載されています。
この写真がちょっとバカみたいで、おもしろい。
その集合写真の中心でサングラスをかけて写っている人物、、、この人のことはあとで紹介しましょう。

imgサヴィルロウの中心人物のように真ん中に写っているこのおじさん。

さて200メートルくらいしかないこの通りが、なぜにこれほど有名なのかと言えば、スーツの聖地としてオリジンを創り上げてきた伝統的な古いテーラーが現在でも同じ場所で営業を続けているからです。
その代表的な店として前述のギーブス&ホークスと同じく、1806年創業のサヴィルロウ最古のテーラー、ヘンリープールがあります。
このヘンリープールは白洲次郎がスーツをオーダーした店として知られていますが、この本にはヘンリープールで誂えた?スーツ姿の昭和天皇の写真が掲載されています。

img1921年に撮影された昭和天皇(一番左)は白いウェストコート(ベスト)を着用

そしてハンツマン。
こちらは1849年創業。
ジャケットが1つボタンのハウススタイルを頑なに守っているテーラーです。
ヒッチコック監督の映画「北北西に進路を取れ」で主演のケーリー・グラントが着用しているスーツは、同じくサヴィルロウにあるテーラー、キルガーフレンチ&スタンバリー(生まれ変わった現在のキルガー)でオーダーしたもの。
カッコイー!

imgキルガーフレンチ&スタンバリーのスーツを着たケーリー・グラント(1946年)

そしてビートルズやミック・ジャガーのスーツを作っていた伝説のテーラー、トミー・ナッタ―も紹介されています。
ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケットで横断歩道を歩くメンバーのスーツのうちの3着はこのトミー・ナッターがデザインしたものです。
そしてビートルズが4人で最後のライブを行なったのも、このサヴィルロウにあるアップルのビルの屋上でした。

imgトミー・ナッターはスーツをクラシックから開放しました。エルトン・ジョンのスーツも彼のデザイン。

img上:サヴィルロウにあったアップルの屋上での最後のライブ。この時ジョンとポールが着ているのは、トミー・ナッターのスーツ。(1969年)下:トミー・ナッターでオーダーしたスーツを着てハネムーンに出かけるミック・ジャガー。(1971年)

最後に、スペンサー・ハートが紹介されています。
2002年にスタートしたこのブランドは、本に収められている中では一番新しいビスポークテーラー。
冒頭の集合写真でセンターに写っている人物が、創業者のニック・ハートです。
デヴィッド・ボウイやデヴィッド・ベッカムのオーダースーツも作っています。
このブログを読んでいる方なら既にお気づきかもしれませんが、英国BBCのドラマ「シャーロック」でベネディクト・カンバーバッチが着ているスーツも、このスペンサー・ハートのものなのです。
いやあカッコいい。
このテーラーが僕は好きなのでした。

img上の写真の右側にいるのがさっきのおじさんです。

クリエイターの遺伝子

松本 知彦 for Private Time/2013.07.19/私の履歴書私の履歴書

先日少しだけ驚いたことがあったので、ここで少し書くことにします。
それはリンタロのことなんです。

リンタロが通う小学校は、6年生の8割以上が中学受験をします。
今年の卒業生も約半分が、他の学区の中学へ進みました。
僕も知りませんでしたが、今の公立の小学校はこんなにも受験をするのですね。
リンタロもみんなと同じように、一応は中学受験をする予定で、塾に通ってはいるのですが、本人には全く勉強する気がありません。。。
低学年の時は、100人いたら成績は必ず10位以内には入っていたリンタロも、みんなが勉強を始める高学年になればなるほど、みるみる成績は下がり、、、今はもう下から数えた方が早いくらいに落ちてしまいました。
勉強が嫌で仕方がないと言ってる人に、無理矢理やらせているのだから伸びるわけがありません。
伸びる子は勉強が好きで、結果を出すことに喜びを感じる子です。
塾に通わないで(!)、地方から現役で東京の優秀な大学に入った奥さんの遺伝子は受け継いでないようです。
毎日毎日勉強しろと言われている息子の姿を見ていると、小学校の時、同じように母親から勉強しろと何度言われても、まったくやる気が起きなかった自分を見ているようで複雑な気持ちになります。
自分も高学年になってみんなが勉強を始めると、上位だった成績は次々抜かれていきました。
でも時代は違いますからね。
僕たちの時は8割も受験はしませんでした。
ほとんど全員が同じ学区の公立中学にそのまま進学していた時代です。
今日も「成績が落ちて悔しくないのか?」と言われても、まったく悔しさを感じていないリンタロなのでした。

img「渋谷区民のつどい」の会場の模様です。

img渋谷区の各学校代表の作品が飾られています

さて、そんなリンタロの作った切り絵が、先日学年代表に選ばれて区民会館に展示されました。
先週見に行ってみると、、、
これは、、、、う~ん。
自分の父親を思い出さずにはいられませんでした。
切り絵というジャンルのせいもあるでしょう。
まず白い紙に下絵を描き、絵の具で色を塗り、そこに切った黒い紙を貼るという単純な工程。
当たり前ですが、黒い紙は全部つながっている必要があります。
テーブルクロスの上に置かれたマスカット。
これにはちょっとびっくりしました。
リンタロは切り絵なんて誰にも習っていないのです。

imgリンタロ作「テーブルの上のマスカット」だそうです。

imgリンタロのおじいちゃん(僕の父)、松本正彦作の切り絵作品です。

自分も小学校の時、美術で何度も表彰されました。
でも今のリンタロと違って、もっとたくさん時間があったし、自由で好きなことに時間が使えました。
毎日好きな時に本を読んだり、絵を描いたりしていられた。
リンタロは今までも何度か学校の代表に選ばれて、松涛美術館に絵が展示されたこともあります。
しかし、学校の授業以外で彼に絵を描く時間はまったくありません。

8割が受験をする世の中で、それをせずに好きなことだけをさせることはよい結果につながるだろうか?
職人になるならそれもいいかもしれません。(アーティストではないですよ)
でも美術大学に進んだ自分が痛感するのは、絵だけ描けてもダメだということです。
自分の父親を見てもそれは明らかです。
リンタロが将来どういう道に進みたいのか、まだわかりませんが、もし美術に関わることを希望するなら、形はどうあれアートを通してビジネスすることを学んでほしいと思います。
それは今までと同じような、僕が受けたような学校教育では得られません。
自分で学びとるしかないのです。
社会から学び取る力、それにはやっぱり勉強で、ある程度アタマのCPUを早くする訓練をしておく必要があるでしょう。
よい学校に入ればその力がつくとはまったく思いませんが、地アタマを鍛える必要はあると思います。

僕は大人になるまで、勉強がどうしても好きになれませんでした。
大学受験の時も実技ばかりで、勉強はしなかった。
母親に勉強しなさいと怒られていた時、いつも父親は黙っていました。
今の自分のポジションもそれと同じです。
でも勉強もできて、アートもできる、それが自分が憧れるカッコいい男子だと思っています。
それがアーティストであっても、新しいこれからの時代に求められることでしょう。
自分のことは思い切り棚にあげて、、、、かもしれないけれど、リンタロ、がんばって欲しいです。

OXO International サラダスピナー

松本 知彦 for Private Time/2013.07.18/ライフスタイルライフスタイル

以前もこのブログで紹介したブランド、OXOのサラダスピナーです。
2004年にグッドデザイン賞のユニバーサルデザイン賞を受賞しています。
この商品を最初に見た時は「なるほど!」と思いましたね。
ワクワクするほど素晴らしいです。

img

サラダを作るとき、野菜を洗って置いておくだけでは、なかなか水切りはできません。
簡単に、短時間で水を切りたい、そんな時はこのOXOのサラダスピナーなのです。

透明のボウルに洗った野菜を入れてフタを締め、フタについているノブを押すと、内側のバスケット部分のみが回転し、遠心力によって水切りができるという優れもの。
水が切れたらブレーキボタンで回転を止めて、中の野菜を取り出します。
ノブは柔らかい素材でできていますが、濡れた手で触っても滑らない加工、ボウルの底にも滑り止めの加工がされていて気が利いてます。
収納するときは、ストッパーでノブを格納することができるので、場所を取りません。
さらに、水切りした野菜をボウルに入れたまま冷蔵庫で保存することも可能です。
う~ん、ナイス。

imgストッパーでノブを格納した状態です。ストッパーをはずすと中心の黒い部分が飛び出します。

imgバスケットとボウルの二重構造になっています。

うちにあるのは初期型ですが、現行タイプはフタが透明に変わっていて、上からでも中身が確認でき、さらに便利になっています。
いつも思いますが、OXOっていうブランドは素晴らしいですね。
頭を使った画期的なデザインで生活を豊かにするプロダクツを多く発表しています。
デザインはこういうところに活用されなければいけません。

サイズがいくつかありますから、家族の人数に合わせて是非1台どうぞ。
こちらも一緒に。
http://blog.10-1000.jp/cat28/000939.html
どちらもオススメです。

NERO PERLAの下着

松本 知彦 for Private Time/2013.07.17/ファッションファッション

男子の皆さん、普段下着のパンツはどうやって選んでますか?
僕もどこか決まったメーカー1社にしたいという想いがあって、今まで色々と試してきました。
下着って1度購入すると3年以上履きますが、できれば1つのブランドだけに絞りたいものです。(そんなことを感じているのは僕だけ?)

img男子の下着のパッケージって決まってマッチョな写真ですよね

今までのトレンドとして有名どころだとカルバンクラインに始まって、インポートものにも色々ありました。
僕はライセンスではなく本国イタリア製ということで(ほとんどの男性下着はライセンス生産)、10年くらい前に1度ドルガバで揃えたことがあるんですが、デザインもどんどん変わってしまって(パンツに定番はなくて毎年デザインが変わってしまう)、しかもドルガバ自体がヤンキーイメージのブランドになってしまったこともあり、途中でガリアーノに変更しました。
しかしガリアーノもパンツのデザインがよいというだけで、ブランド自体別に好きなわけではなく、やはりどっちかというとヤンキー寄りなブランドなので、他にないものかなあと長い間ずっと思っていました。
途中ポール&ジョーなんかも試したり。

品質なら下着専業メーカーの方がいいというのもあるんですが、たとえばこのブログでも以前紹介したスイスの高級下着ブランド・ズィメリ、同じくスイスで1884年創業のハンロ、英国のサンスペルなどの老舗メーカーは、デザイナーものと違って素材にこだわった綿100%のものが多く(たぶん老舗の品質勝負の自負)、シャツはよいのですが、パンツはデザイン、機能性ともにどうも・・・・
ズィメリなんかは最高級なんですが、パンツはグンゼ?みたいな。笑
http://blog.10-1000.jp/cat32/000624.html
色も地味で、カタチもイマイチなのでサンオツ感はぬぐえません。
優等生だけど、デザインに色気や遊び心ゼロのようなイメージです。

imgネイビーの下着はあるようでそんなにないです。

imgリブ部分に名前が入ってます。

そんな中やってきたのが「ネロ・ペルラ」です。
知ってる人も多いと思いますが、このブランドは女子の下着ブランド「ラ・ペルラ」のメンズライン。
男性下着の機能性と女性のファッション性を融合したというコンセプトで、以前は「グリジオ・ペルラ」という名前で売られていました。
この「グリジオ・ペルラ」、以前購入して僕も持ってますが、機能性はよいのですが継続して買おうという商品ではありませんでした。
決して悪くはないんですが、ちょっと女子っぽいところがあり。
今年から「グリジオ・ペルラ」のクオリティで価格を下げ、デザインを見直して一新したのが「ネロ(黒い)・ペルラ(真珠)」シリーズとのこと。
これはなかなかよいです。

img

今のところ、松本家の下着の引き出しは今後これで統一させていこうと考えています。
だから是非お願いなんですが、デザインは変更しないで欲しいです。。。

柳宗理 グレープフルーツスプーン 

松本 知彦 for Private Time/2013.07.12/ライフスタイルライフスタイル

ここ1週間は忙しくてブログの更新ができませんでした。
来週はもうちょっと更新したいものです。
バターナイフに続き、またまた柳宗理のカトラリーの紹介です。
こちらも素晴らしい商品。

imgお気に入りというよりかなり実用的

img先端がギザギザ

皆さんはグレープフルーツを食べる時どのように食べていますか?
僕はグレープフルーツ専用のこのスプーンを使っています。
このグレープフルーツ専用のスプーン、あるようであまりない商品ですよね。
インポートのカトラリーシリーズでは、なかなか見かけないと思います。
しかし僕のようなグレープフルーツ好きにとってはマストな商品なのです。

このスプーンが見あたらなくて、普通のスプーンを使わなければならい時には、かなり、かなり不便を感じてストレスになります。
たとえばホテルなどで。
1度体験したあとは、なくてはならない商品です。

img冷えたグレープフルーツをこのスプンで。本当はピンクグレープの方が好きなのですが。

他社の同じ製品は、持ち手のところが野暮ったかったり、必要以上に細かったり長かったりで、スプンについているギザギザの機能は同じですが、見た目はまったくよろしくないです。
そこはやっぱり柳宗理。
軽いし、シリーズの他のカトラリーと同様、一見どこにでもなる何の変哲もないデザインなのですが、使ってみると使いやすい。
グッドデザイン賞なことを実感できます。

今日も暑いですが、がんばって働きましょう。

柳宗理 バターナイフ 

松本 知彦 for Private Time/2013.07.03/ライフスタイルライフスタイル

以前もこのブログで紹介した柳宗理のカトラリーをもう1度紹介します。
その中でも今回はバターナイフにスポットを当ててみましょう。
他のカトラリーがスマートなデザインなのに、このバナーナイフは相当に無骨なデザインです。
なぜでしょう?
それは使ってみてはじめてわかるのです。

img

柳宗理のカトラリーシリーズの中で突出してよいデザインだと感じるのは姫フォーク、グレープフルーツスプーン、そしてこのバターナイフだと思います。
1974年にグッドデザイン賞を受賞。
でもデザインを最初見た時はなんだか変なデザインで、なぜこれがグッドデザイン???と思っていました。
通常バターナイフはもっと小ぶりで、ナイフの部分がこんなヘラのように大きくありません。
しかし使ってみるとこれがですねぇ、使いやすいんです。

img

imgバターを塗るための面が他のバターナイフより大きいです。

大きすぎるのでは?重いのでは?
全然気になりません。
むしろこのくらいの大きさの方が使いやすいサイズだと思えてくるから不思議です。
やはり実際に使わないとわからないということを痛感しますね。
デザインには理由があるのでした。
特にトーストにバターを塗る時はとても使いやすいです。

imgやっぱりヘラの部分がでかいですね。

僕は今日もこのナイフを使ってパンにバターを塗っています。
北海道産のよつ葉バター、こちらも一緒にオススメしちゃいます。
おいしい。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版