お歳暮

松本 知彦 for Private Time/2013.12.25/食べる食べる

先日、ユナイテッドアローズからお歳暮が届きました。
UAからのお歳暮やお中元は、常にパッケージが凝っていて、今回もちょっぴりお洒落だったので紹介しておきたいと思います。

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小さな段ボールに入って届いたのですが、ちょっと重い。
段ボールにも既にユナイテッドアローズからのお歳暮と印刷されていて、なかなかお金がかかってました。
段ボールの箱を開けると、さらに白い箱が入ってます。
白いフタの上面にはUAのブランドロゴである3本の束矢と、何やらエンボスで記号が印字されてます。
この記号の意味は、、中身を見るとわかるのですが。

imgこのマークが意味するのは何でしょうか?

img中には茶色い包みが2つ

フタをあけるとクラフト紙の包みが2つ。
そこに貼られた帯状の紙にも、箱の上面と同じようにUAのマークと記号がセットで印刷されています。
この中身、お米なんですね。
新潟のコシヒカリですって。
伊勢神宮の奉納米にも選ばれた江戸時代から300年続くお米だそうです。
謎の記号は漢字の「米」を、デザインしてマーク化したものと思われます。
パッケージを変えるだけでお米もお洒落に見えますね。

img正解はお米でした。

こういうのはとっても大事だと思います。
お歳暮もデザインも。
日本には古くから礼節の文化がありますから、その文化を絶やさないよう企業は積極的にその風習を採用し続けるべきですよね。
うちの会社も企業の魅力を作る仕事を標榜しているのだから、こういうちょっと変わったお歳暮をお世話になったクライアントの方々に送りたいものです。
しかしなあ、これだけパッケージに凝っていると結構お金がかかるでしょうね。
いくつくらい作っているのかなあ。
UAみたいに上場企業じゃない僕らは同じことをするのは難しいですが、受け取っただけで、その企業が何を提供したいのかを無言のうちに受け手に感じさせることができるっていうのは、投資価値は十分にある気がしますね。

Cartier トリニティリング

松本 知彦 for Private Time/2013.12.19/ファッションファッション

今、雑誌PENの最新号で「男のカルティエ」という特集が組まれています。
なんだか珍しい特集ですよね。
この時期にこれを持って来るってことは、クリスマスに女子に読んでもらいたいのかなあ。

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img最新号のPENです。

カルティエの中で、好きな商品の1つにトリニティがあります。
このリング、バブル世代の女子には懐かしいアイテムでしょう。
80年代にはほとんどの女子がしてましたね。
若い女子は彼氏からプレゼントされたティファニーのオープンハート、先輩のコンサバOLのお姉さんはトリニティ、みたいな存在でした。
でも当時の僕にはまったくその良さがわかりませんでした。

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今思うと、ずいぶん遠い昔のように感じます。
女子が相手の男子の愛情を試すアイテムとして、また見栄のアイテムでもあったりして、ちょっとバカバカしい話でしたね(と、当時もかなり思っていましたけど 笑)
今は誰もしてませんが、当時みんながしていたあのリング、どこへ行っちゃったんだろう?
たぶん80年代の日本には何千個も存在していたはず。
限りある鉱山の金属を日本人の女子が(実は男子が)かなり消費してしまったんじゃないかと思います。

トレンドが過ぎた今改めて見ると、3つのリングは黄金比のように美しく、本物で好感持てます。
このカルティエのトリニティリング、誕生は1925年と古く、詩人のジャン・コクトーが恋人への愛の証として友人であるカルティエにデザインを依頼して作ってもらったという歴史ある指輪です。
まあ、恋人はもちろん男子ですが。

imgこの人がフランス人のジャンコクトーです。

三位一体を表わすトリニティは、愛・友情・忠誠をテーマに、それぞれがホワイト、イエロー、ピンクの3種類のゴールドリングで構成されています。
ジャン・コクトーはこれを2つ重ねて6連で小指にしていました。

僕も小指にしています。
僕のは、コクトーより少し太いものですが。
書くのがちょっと恥ずかしいですけど、このリングは結婚10年目に奥さんからもらったものです。
裏側に字を彫りましょうか?とお店の人に言われましたけど、当然それはなしで・・・・汗

imgマクロ撮影で接写するとリングは傷だらけですね。。。

写真に撮ってみてわかりましたけど、結構傷ついちゃうものなんですね。
傷だらけです。
人生には色々なことがありますからねえ、傷もつきます。
クラシック好きのおじさんたちになぞらえれば、エイジングを愉しむっていうことになるのかもしれませんけど、別にそういう感覚はあまりないですね。笑 

おまけで、
まったく関係ないですけど、カルティエのお店に置いてあるコービー豆の入ったチョコレートは、松本の中では密かなレコメンドアイテムなのです。
以前は三角形で透明の包装でしたが、最近はチョコのつぶが小さくなって、三角形はそのままで中身が見えない包装に変わりました。
苦みばしった大人の味。
無料ですから、皆さんも機会があったらお店でつまんでみてください。
オススメです。

imgこれが大人の味で、エスプレッソなんかに合います。

忘年会2013

松本 知彦 for Private Time/2013.12.16/仕事仕事

今年も押し迫ってきましたねぇ。
うちの会社も1年を締めくくる忘年会を先週開催しました。
場所は、去年と同じくお台場にある東京ベイコート倶楽部です。
うちの会社は法人会員なので、会社のスタッフなら誰でも利用できる厚生施設なのです。

img東京湾の夜景を見ながら食べる中華でございます。

昨年は、最上階にある鉄板焼きのお店を貸し切りで利用しました。
ここで食べた肉がホントにおいしかった。
冗談抜きでおいしかったんですよね。
その記憶が強烈に残っているので、今年も同じ場所にしようと思っていました。
会員制とはいえ、安くはないんです。
でも今年もスタッフのみんなが頑張ってくれたおかげて、よい結果を残すことができた。
だから1年を締めくくる会は、ちょっと贅沢させてあげたいなと。
会社主催じゃないと、なかなかこういう場所に来ることもないだろうし。
社会勉強をする上でもよいと思いました。
何ごとも経験です。
経験はよい仕事につながりますから。

ところが、去年貸し切りで利用した鉄板焼き、今の人数では入れないと断られてしまいました。
ガーン・・・
人数が増えるとこんなことがあるなんて・・・
前にもこのブログに書きましたが、店選びはだんだん難しくなってきましたね。
仕方がないので、今年は同じフロアにある中華料理にすることに。
こちらも貸し切りで利用させてもらうことにしました。

ここからは、ちょっとバブルな記事になってしまうので、苦手な人はここで読むのをやめてください。
誤解される可能性があるので先に書きますが、うちの会社イケてるだろ、とかそういうことを伝えたいわけではまったくなくて、こんな経験もあるんだということを面白く読んで欲しいと思ってます。
それに同意してもらえる方は、昔を懐かしんで読んでください。

imgどう見てもスキー旅行にしか見えないんですけど。

まず、去年と同様に送迎バスが会社にやってきました。
前回と同じサイズのバスだと全員乗れないということで、去年より一回り大きいバスになりました。
夜にこのサイズのバスに乗るのは、、、え?スキーバス?って感じです。
去年より開始時間を遅くしたせいか、道路の流れもスムースでスキーバスは30分で現地に到着。
建物に入ってエレベーターで上階へ。
やたら照明が暗い中華料理のレストランに入りました。
中華ってだいたい明るい部屋で円卓を囲んで、テーブルを回しながらみんなでワイワイ、、、でもここは違ってライトも相当暗くてアダルトなムードなのです。
美しいベイサイドの夜景がインテリアになってます。

鉄板焼きの肉の強烈な記憶が残っていた僕は、それに比較すると中華ってイマイチなんじゃないかと思っていました。
でもメニューを見ると、、、
ツバメの巣、フォアグラ、トリュフ、北京ダック、ふかひれ・・・
8番も9番もなく、4番バッターが連チャンでバッターボックスに立つような、チャイナオールスターズのラインナップ。
こういう食材を一度に食べた記憶は今までないっすね。
そして、みんなにたっぷり楽しんでもらいたいということで、ビールも紹興酒も飲み放題です!!

imgメニューも掲載しちゃいますからこの機会に見てください。

img北京ダックとふかひれの姿煮

そんな料理を堪能しながら忘年会は着々と進んでいきます。
今年の進行役は、くじ引きで決まった女子2名。
彼女たちが準備した今年の景品1位は、キンドルのタブレットでした。
こいつはいいなあ。
僕も欲しかったですが、2位も3位も当たりませんでした。笑

img当日進行役の永松、菅原女史と1等が当だった松山くん。しかし暗い・・・

想えば、僕が会社に入社した頃は300人貸し切りで、でっかいパーティがあって、飲み放題、バンド演奏、宴会芸、色々な出し物があって、準備や運営にはプロのヘアメイク、スタイリスト、カメラマンが参加して、そのほとんどは会社の経費でした。
入社した時は、スゲーなぁ社会人になるとこんな経験ができるのか、と思ったものです。
そんな自分じゃできない経験を会社が用意してくれた。
でもその後は年々縮小されて、忘年会も部単位、課単位になり、会費制になって会社からはお金がまったく出なくなりました。
会社で開かれる会は、歓迎会も忘年会も送別会も、すべて社員の実費でした。

digでも会社主催で開くこんな会は、これで最後でしょう。
そもそも会社に送迎バスが迎えに来て、忘年会会場まで連れて行ってくれるなんて、おかしいですから。笑
中華料理のフルコースのメニューも非日常。
繰り返しになりますが、こうした経験は個人でしようと思っても、なかなかできるものではありません(送迎バス~フルコースの食事)。
お金の面より、経験価値としての体験が重要です。
それは、ラグジュアリーってこういうことなのかぁでも、気取ってるスタイルは俺には合わねえなぁでも、こういうところに来る人をターゲットにするビジネスってどんなもの?でも、空間演出にはこんなデザインや素材が使われているかでも、何でもいいと思います。
とにかく何でもいいから感じることが重要ですから。

imgよい経験になったかなあ。

この記事を読んでいる人の中には、会社がそんな出費するなんて時代に逆行してると感じている人も、だったらその分現金でスタッフに渡した方が嬉しいんじゃねーの?と思っている人もいるかもしれませんね。
僕はどちらもそうは思いません。
みんなでがんばったのだからこのくらいはいいじゃないかと思うし、何より時間をみんなと共有すること、経験を楽しむ機会を会社から与えられたと感じてもらいたいと思っています。

さてそんなわけで今年の忘年会も無事に終わりました。
みんな本当にお疲れ様でした。
来年は、また新しい経験を。
そうですねえ、、新橋のガード下か、新宿ゴールデン街かなんかでやりたいと思います。

imgまた来年みんなでがんばろう。

Santa Maria Novella テラコッタポプリポット

松本 知彦 for Private Time/2013.12.12/香り香り

先日、会社の3階にあるSPACE8で開催したスペイン現代美術展で来客があった際、質問を受けました。
それは香りについて。
このいい香りは何ですか?と聞かれたのでした。

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それは、、、
サンタマリアノヴェッラのポプリの香り。
知ってる人も多いと思いますが、1221年にフィレンツェの薬局で生まれた香りです。
800年前ですからねえ、相当な歴史があります。
このブログでも、パフュームをはじめ、小林幸子レコメンド(!)のバスソルト、シルクサシェ、石鹸、お香など、今まで色々と紹介してきました。
たくさんの種類の商品がありますが、このブランドで代表的な香りと言えば、個人的にはやっぱりポプリのような気がします。
フィレンツェの丘に生えている植物をブレンドし、独自の製法によって3ヶ月間熟成させて生み出される香り、それをテラコッタの壷に詰めたものです。

imgSPACE8では床に置いています

img坪の中には香りが浸み込んだ葉っぱ。

20g、70g、150gの3種類で販売されていますが、人気商品のため、すべての種類が揃って店頭に置かれている期間はあまりありません。
だから、このブログを読んでいる人の中で、もし買うことを検討している人がいたら、見つけた時に速攻で購入した方がいいと思います。
SPACE8では大きいギャラリースペースに150gを、ミーティングルームにはそれより小さい70gを置いています。
家でも会社でも使っていますが、お約束のよい香り。
これが置いてあるショップは多いですね。特に洋服屋。
入った時にすぐわかります。

imgミーティングルームではどこにも坪は見当たりませんが、、

img見えないようにモニターの裏に置いてあります。

imgギャラリーのものよりひと回り小さい70g

香りの賞味期限がどのくらいかわかりませんが、ポットの中身ももちろん詰め替えられます。
香りがしなくなったなあと感じたら、壷の口を手で押さえて、5.6回振れば、また香り出す。
しばらくはこれでOKです。
ミーティングルームの方は、スタッフが毎日お昼を食べているので、もう香りがしなくなっているかもしれません。
午後イチのミーティングでは食べ物の匂いがいつも充満してますから。汗

ポプリ、よい香りで素晴らしいのですが、
欠点は、、、口があいているので、そこからホコリが入って溜まると言うことです。
これを避けるために、フタを閉じたままでも香りが香るように、フタに小さい穴のあいたポプリウォーバという卵のような形状の瀬戸物の商品もあるのですが、デザインはイマイチです。
イタリアのクラシックなデザインだとちょっと好きになれないという、、、
ファッションにしても、食にしても、車にしても、コテコテのイタリア好きではない自分は、やはりモダンとクラシックの中庸が好きなのでした。

IKEA 単3電池

松本 知彦 for Private Time/2013.12.11/ライフスタイルライフスタイル

ただの電池です。
でも最初にこのデザインを見た時は一瞬でブランドの強さを感じましたね。
思わず手に取ってみたくなりました。

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電池の形状は万国共通なので変更ができません。
だから持続時間などの機能性以外では、視覚的な情報のみが商品の選択要因になります。
イケアの電池は、パッケージがすべて黄色で、窓から中の商品が見える構造になっています。
日本のメーカーのように透明のビニールでパックされているのではなく、外装は穴のあいた紙ケースという非常にクラシックな形です。
中身の電池も黄色で、外ケースから中身まですべて黄色一色で統一されていて、それが強い存在感を放っています。
すべて黄色に塗られた本体。
イケアの名前はそこに小さく印刷されています。

img見た瞬間に欲しくなっちゃう電池。

img本体を時計やリモコンにセットする時も存在感があって使うのが楽しいです。

電池本体に色々な情報を盛り込まず、メーカー名よりアルカリという書体の方が大きく扱われているのが好感持てますね。
日本の家電メーカーのように、電池本体にデカデカと社名を印刷するデザインもあります。
サンヨー電機のエネループの販売元がパナソニックに変わって、デザインが変更になった際、エネループという商品名をかなり小さくして、パナソニックのロゴを全面に大きく配置したことが不評で、ネットで話題になりましたね。

無印良品やアップルの無塗装の電池も一見よいように見えますが、IKEAの方が強さがあって個人的に好きです。
ここ最近のデザインは、情報を間引いた引き算のデザインが多く見られますが、IKEAの電池は足し算のデザイン。
それが逆に新鮮に映ります。
ブランドの世界観をこの小さな面積に込めつつ、嫌みではない、存在感ある強いブランディングに成功していると感じますね。

チェックのロングホーズ

松本 知彦 for Private Time/2013.12.05/ファッションファッション

またロングホーズの話です。
毎年ホーズの話を書いている気がしますが、この記事を書く度に、また冬が来たなあと感じたりしてます笑
ブログの記事を書くと、季節感を感じるなんて、おかしな感覚です。

img左からパラティーノ、ガロ、ソッツィ。 今年のホーズラインナップです。

さて今年ファッションではチェックが大流行。
靴下も例外ではありません。
そこで今回は冬用に揃えたチェックの3本を紹介したいと思います。

以前も書きましたが(ホント毎年同じことを書いてる気がします・・・)僕は個人的に、短い靴下はほとんど履きません(ここで言う短い靴下とは、くるぶし丈の靴下のことです)。
夏は、素足で靴を履いているかのような外からは見えないショートソックス、秋にはコットンのホーズ、そして冬になるとウールのホーズ、外気の変化によって履く靴下を替えています。

イギリス紳士の嗜みは、肌を(すねを、さらに言うとすね毛を)見せないことです。
特にスーツの場合はそういう厳格なルールがあります。
アメリカではビジネス指南書に出世をしたいならホーズを履けと書いてあるそうです。
日本ではまだ馴染みは薄いかもしれませんが(それでも最近は増えてきてるみたいですが)、そのくらい働く男にとってホーズは必携アイテムなのです。
でも自分はルールに則っているわけではなくて、単に暖かいからという理由もあります。笑

さて話を戻すと、本来紳士の靴下はブラック、ネイビー、グレーの無地が基本なのですが、今年はチェックの流行でソックスにも色々な柄が登場しています。
自分はクラシックではないので、遊び心でチェックも抵抗なく履いちゃいますが、靴下はなぜかどれもイタリアモノ。
本当は文脈的にもイギリスのパンセレラ(1937年創業の英国老舗靴下ブランド)がいいのですが、これが自分には短すぎて合わず、、、イタリアものが多くなっております。

まず1912年ミラノで創業されたホーズメーカー、ソッツィ(Sozzi)。
これも毎年ブログに書いてますが笑、ホーズの定番であり、サイコーの履き心地です。
同じブランドで短いものもありますが、買うならやっぱりホーズに限ります。
10年以上愛用している大好きなブランドです。
ホーズを体験していない人は騙されたと思って、1度履いてみてください。
きっと新しい扉が開くはずです。
そうそう、クリスマスなどに彼氏へのプレゼントにもオススメです。

imgソッツィは大好きなホーズメーカー

imgトレンドのチェックを取り入れていても、やっぱりソッツィの品質です。

imgルームシューズにも合わせたいですね。

次に1949年にローマで創業したパラティーノ(Palatino)。
イタリアの名立たるハイブランドのソックスを作っているメーカーです。
最高級というだけあって、ちょっと値段は張りますが、素晴らしい品質。

もう1本のガロも1920年代から続く、イタリアの靴下専業メーカー。
3つの中では一番トレンドに敏感というか、クラシックから離れた立ち位置かもしれません。
最近、このブランドは色々な新しい柄の商品を出して、市場に攻勢をかけてます。
売れてるんじゃないですかねえ。

ということで3ブランドとも歴史ある老舗なのに、きちんと流行を押さえた戦略を取っているのがエライなあと感じています。
エルメスじゃないですが、伝統とは進化の連続だということですね。
やっぱり老舗こそが時代にマッチしたチューニングを常に行わないと生き残れないのです。
最後に、クラシックや老舗とは無関係に、いま最も売れている靴下を紹介してこの記事は終りたいと思います。

img迷彩柄のホーズ、これが相当に売れてます。

COWBOY KATE / Sam Haskins

松本 知彦 for Private Time/2013.12.04/本

ちょっと前、ELLEを読んでいたら、今年の秋冬は60年代が流行ると書いてあって、そうなのかと。
でも毎年のように60年代が流行ると書いてあっても、流行った試しがないので眉唾だと知りつつ、でも英国ブームに60年代テイストがプラスされると、個人的には嬉しいトピックだなあと思ってこの記事を読んでいました。

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imgこいつは名作ですから、立ち読みの価値あります。

その記事を読んだ後に、本棚から引っ張り出して、もう1度見たくなった写真集があります。
サム・ハスキンスです。
主に60年代に活躍した彼は、1965年に出版した『COWBOY KATE 』でその名を決定的なものにしました。
僕が持っているのは2006年の再版のもの。
以前カウブックスかどこかで、オリジナル版を見つけて、その時は再版が出る前だったから買おうかどうしようか、かなり迷った末結局買わなかったのですが、そのすぐあとに再版が出ました。
オリジナルは3万くらいだったと思います。

img唯一の問題はモデルがあんまり可愛くないということ(そこそこ致命的? 笑)

『COWBOY KATE 』はモノクロで主に女性ヌードをテーマにした写真集ですが、これが今でもファッションジャンルのクリエーターたちに大きな影響を与えています。
今見てもあまり古く感じない。
今の写真と手法はずいぶん違うけれど、そこにはストーリーがあって映画的です。
銀塩特有の粒子が見えるモノクロの画像はドラマチックな明暗で構成されていて、レイアウトのデザインも秀逸なので勉強になります。
通常アートディレクターが行う仕事=写真のチョイスや配置、組み立てで流れを作る作業を、ハスキンス自身が行っているのが特徴でしょう。
様々な組写真で異なるモチーフを同一ページに配置したり、たぶん撮影する時からページ割りのデザインを考えて撮影していると思われます。
構図がカッコいい。

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img

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imgストーリー性のある組み写真がカッコいい。

調べてみたら彼は南アフリカの人なんですね。
60年代に南アフリカで写真家を志して、のちに世界的なカメラマンになるなんて、なんだか変わった経歴です。
クリエーターにはありがちですが、奥さんの敏腕なマネージメント力が彼を世界的なカメラマンに押し上げた理由の1つでしょう。
写真集の版型は大判ですが、家に1冊あるといいですよ。

スペイン現代美術3人展が終了しました

松本 知彦 for Private Time/2013.12.02/クリエータークリエーター

11月23日の土曜日で、スペインの現代美術3人展が終了しました。
来ていただいた皆さん、ありがとうございました。

img

今回も色々な出会いがありました。
当たり前の話なのですが、インターネットというメディアを現場で肌で感じることができて、それが驚きでもあり、勉強にもなりました。
見ている人は見ているのですねえ。
新しい人との出会いは、いつも楽しいものです。
人との出会いで自分は学び、成長していく気がします。
これからも、まだ会ったことがない方と、たくさん出会えることを祈ってます。
それがSPACE8のコンセプトですから。

来日していたスペイン人チームは、会期終了の1日前にスペインへ帰国しました。
1週間という短い時間でしたが、観光して、買い物をして、もちろん来てくれた方に作品の説明をして、バレンシアへ帰って行きました。
また来年来てくれるかなあ。

彼らの作品は3者3様で面白かった。
インマの作品は、すべてお菓子でできているっていうのがユニークでした。
女子じゃないとこういう作品は作れませんよね。
ロベルトの作品は、今まで見てきたものと同じスタイルでしたが、なんだか洗練さが加わった気がします。
ベースにしているオレンジの方眼用紙が美しい。
オリバーの作品はミニマリズムでカッコよかった。
マーク・ロスコを思わせる作風ですが、アルミにペイントされた自動車塗料が輝いていて魅惑的でした。
ちなみに僕もマーク・ロスコは大好きなのです。

img前日は夜中まで展示の準備をしてました。

img上からインマ、ロベルト、オリバーの作品。

img展覧会のレポートは後日サイトにアップします。

スペインチームが帰国する最終日には、彼らと出かけることにしました。
彼らにどこに行きたいか聞いてみると、ホテルオークラとのこと。
ホテルオークラ・・・
イギリスのライフスタイルマガジンWallpaperで、訪れるべき日本名所ランキングで上位に入っていたホテルオークラは、やっぱりデザインフェチ、建築オタクには外せない場所でしょう。
スペイン人が行きたいというくらいだから、海外でも有名なのでしょうかね。
和洋折衷のインテリアが素晴らしい。
僕も大好きです。
これはまた別の機会に紹介するとしましょう。

imgオークラのロビーで。古くてカッコいいバーにも行きました。

そのあと西麻布に移動して、あらかじめ予約しておいたレストラン権八に行きました。
ここも外国人には有名ですね。
ブッシュ大統領が来日した際に訪れたことでも、タランティーノの映画「Kill Bill」の舞台セットの元ネタになったことでも知られています。
「Kill Bill」では、日本が誇るガールズガレージバンド、5678’sが演奏してた場所ですね。
日本に住むたくさんの外国人が訪れるこのお店のおもしろいところは、国の旗をテーブルに立てて、みんなご飯を食べているところでしょう。
東京にはアメリカ人ばかりなのではないか、と思いきや、アメリカ人はほとんどおらず、ヨーロッパ、北欧、たくさんの旗がテーブルに立っていることに驚くはずです。
当日はスペインの旗が立っているテーブルもありました。

imgほぼタランティーノの映画のまんまのインテリア。GoGoが出てきそう。

スペインチームもそんな権八を楽しんでくれてよかった。
最後に、彼らからたくさんのプレゼントをもらいました。
彼らは東京にいる間にまんだらけに行ったようですが、笑えたのはそこで買った本をもらったこと。
1981年のメンズクラブ。
ネクタイも一緒にもらいましたが、このタータンチェックはオリバーの家の柄だそうです(オリバーの祖父はスコットランド人)。
いつもウィットの効いたスペインチーム。
できれば、また来年会いたいなあ。

imgこれをセットでもらって笑っちゃいました。

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