アストラットのアートディレクション

松本 知彦 for Private Time/2014.07.30/ファッションファッション

昨日紹介したユナイテッドアローズの記事の続きです。
ユナイテッドアローズは今年25周年を記念して、アストラットという新しいブランドを立ち上げました。
複数の女性誌にも取り上げられてますが、これが売れているみたいなんです。
今もっとも旬なブランドですね。

imgアストラットはインポートとオリジナルで構成する大人向けブランド

こんだけ日本にファッションブランドや商品があふれているのに、まだ新しいブランドを立ち上げる余地があるのか?
いったい本家のUAと何が違うの?
って思いますが、本家のブランドが大きくなると消費者との間に隙間ができるので、それを埋めるための隙間ビジネスなんでしょうね。
マスでは取りきれないニーズを拾うために新規のブランドを立ち上げる。
見方を変えると、ブランドは1度売れるとそのイメージが固定化し、コンサバにならざるを得ないので、新しいマーケットに向けてエッジの効いた新しいブランドを投入しているように見えます。
1つのブランドだけで、多くの異なるターゲットを拾って収益を拡大させていくことはできないってことです。

img白木とアクリルを組み合わせたレジカウンターのデザインがカッコいい。

アストラットはインポート商品35%、オリジナル商品65%で構成されているそうですが、価格帯はかなり高く設定されていて、強気です。
大人向けのブランドと言っても、ドメスティックブランドのオリジナルカットソーに3万も出しますかね、今のご時世。
昔だったら当たり前でしたけど。
シークレット・クローゼットと同じ価格帯です(こちらもUA出身の人がやってるセレクトショップ)
でもインポートとドメスティックの間を埋めるブランドってほとんどないので、いいところを突いてます。
セリーヌのバッグ持って、ルブタンのヒールは履くけど、服はそこまでお金をかけられないから、サンローランは欲しいけど我慢、アレキサンダー・ワンかアクネがお気に入り、みたいな人がターゲットなんじゃないでしょうか? 女子の気持ちはわからないですけど。笑
インポートはN°21(ヌメロベントゥーノ)などをメインに取り扱っています。
このブランドも雑誌に露出が増えていて、2年前くらいにブレイクしたCARVENに続き、今かなりキているブランドですね。
8月に新店舗が青山にオープンします。
場所もCARVENの並び。

imgインテリアのディレクションはブランドデザイナー東谷氏

アストラットの店舗は、青山のアラン・ミクリの前にありますが、ここのインテリアがカッコいいです。
白い大理石がブランドのアイデンティティになっていますが、店舗にたくさんこの素材が使われ、木材とアクリルと組み合わせて使っています。
ここインポートブランドのショップでしょ?って感じです。
どこにもユナイテッドアローズの表記がないのもいいですね、狙ってます。
店のあちこちにヴィンテージの写真集が置かれていたり、個人的にはとても好きなインテリア。
どうして好きなのか自分なりに分析してみると、店のコンセプトがコンテンポラリー×ヴィンテージで、特にミース・ファン・デル・ローエにインスパイアされたミッドセンチュリーがテーマ(だからマーブルの大理石=バルセロナパビリオン)というのが自分の琴線に触れるのでした。

imgこのロゴ、八木保さんのデザインなのです。

imgディフューザーやパッケージにも彼のディレクションが入っているのでしょう。

そしてアストラットのアートディレクションを担当しているのは、八木保さん。
これはちょっと嬉しいことです。
八木さんは、生前のスティーブ・ジョブズに指名されて、世界統一のアップルストアのインテリアを手掛けた人。
アメリカに住んでますが、こんな身近に彼のデザインを感じることができるのは、とても嬉しいことです。
今が旬なブランドなので、青山に行く機会があったらお店を覗いてみてください。

と書いてはみたけど、、、たぶんこれもマニアックな話題なのかもしれないですね。

ユナイテッドアローズ 25周年

松本 知彦 for Private Time/2014.07.29/ファッションファッション

今年の春頃だったでしょうか。
自宅に一通の上質な封筒が届きました。
開けてみると、手紙とプラスチックのカードが入っています。
ユナイテッドアローズ25周年の告知と記念カードでした。
このカードを提示するだけで、今年の年末まで1年間、どの店でも10%割引してくれるという、なんとも太っ腹な企画です。

img自宅に金の箔押しの封筒が届きました。

img封筒の中身はカードとお手紙でした。

そうか、ユナイテッドアローズももう25周年なんですね。
ついこの間20周年だったのに。
こういう節目で思い出すのは、UAのスタッフたちがビームスを退職して間もなく、ワールドに援助してもらった資金で、マリナドブルボンという店を始めた頃のこと。
お店は今のUA原宿メンズ館の斜め前にありましたが、僕もよく通いました。
その頃UAはまだなくて、栗野さんがマリナドブルボンのお店に立って接客していました。
そこからあれよあれよという間に会社は大きくなって、本家ビームスの売上げを抜いて、上場してしまった。
すごいっすねえ。
そして25年の間に僕も大人になりました笑

imgお店に置かれているカードのデザインはサイトと共有

成長して行く会社が、打つ手を見るのは、詰め将棋を見ているようでとても面白いです。
無印の記事にも書きましたが、成長する会社が手を替え品を替え、打ち出して来るマーケティング戦略は、その時々の消費ニーズや時代のトレンドをうまく吸収していて、見ていると思わずニヤリとしてしまう。
だからその会社は成長するんでしょうけどね。
切れ味の鋭い次の一手を打てなくなった時、あるいはその読みがはずれるようになった時が、会社の成長が停まる時なんでしょう。
もちろんUAだってダージリンデイズ(今は撤退)とか失敗もしてるんですが、BEAUTY&USEとかソブリンとか、レディスならアナザーエディションとかドゥロワーとか、次々に新規ブランドを作って成功させている事例の方が多い。
そしてアウトレット、高速道路、駅、はたまた空港まで、新しいチャネルに出店するのも早い。
つい最近ではレディス(一部メンズ)でアストラッドという新規ブランドも立ち上げました。

img今期のSSのカタログから

img男子のカタログは写真とイラスト、そして読み物

ではグラフィックデザインはどうだろう。
最近のUAのカタログを比べてみましょう。
メンズはもう何も言うことなくて、ポパイまんまです笑
編集からデザインまで編集部に依頼してるようで、カタログもポパイそのまんまですね。
他社にもポパイとコラボしてカタログを作っているブランドがありますが、男子はウンチクですから、ほどよく読み物のテキストが入っていることが特徴です。
テーマは雑誌同様にシティボーイってとこでしょうか。

img逆に女子のカタログには一切日本語が出てきません 笑

女子の方は平林奈緒美がアートディレクションを手掛けてます。
宇多田ヒカルのジャケットなどをやってる人です。
こっちは男子に比べると、見た目重視。
男子にあった読み物など一切なく、読み物どころか日本語が1字も出てきません。
写真のトリミングやテキストの入れ方がスタイリッシュで洋書を見ているようです。
ちょいモード入ってますね。
やっぱりロンドン仕込みのインターナショナル感がデザインにもあってカッコいいです。
こうして比べて見てみると、男子と女子の感性の違いがはっきりしていて面白いですね。
どちらも特定の世界観を、今の時代にシンクロしたビジュアルデザインを訴求しています。

img生まれ変わったUA BAR。ちょい男子な店になりました。

最後に、、、
つい最近原宿のUAカフェが創業25年を記念してリニューアルされ、UAバーになりました。
これがですね、このブログでも何度も取り上げてますが、ノルウェーからやってきた代々木公園にあるコーヒーショップ、フグレンがコンセプトプランニングを行い、運営はトランジットがやってます。
飛行機に乗ってでも飲みに行く価値があるとNYタイムズ紙で紹介されたフグレン、オーストラリアのパンケーキで大ブレイクしたBillsを手掛けるトランジット、フードは自由が丘ベイクショップが提供していますが、今年青山にできたレクサスのショールームと同じ組み合わせ。
やっぱり、押さえるところはきっちり押さえるというか、ど真ん中です。
カタログと同じですね。

しかし、いつも思うのですが、フグレンのコーヒーは酸っぱくて僕の好みじゃありません・・・

小学校のTシャツ AGAIN

松本 知彦 for Private Time/2014.07.23/私の履歴書私の履歴書

去年、リンタロが通っていた小学校が85周年を迎えました。
それを記念して周年誌を作ることになり、僕はアートディレクションを担当しました。
以前このブログでも紹介しましたが、その際に表紙用に水彩画を描いたのです。
http://blog.10-1000.jp/cat36/001091.html

img85周年用に描いたイラスト

imgこちらが完成した周年記念冊子。

これがなかなかに大変で、かなりの時間を使いました。
その絵が、な、なんと、今年はTシャツになって販売されることに。
思えば、去年も小学校のTシャツのデザインを担当したのでした。
それが700枚も売れて、大成功を収めたのですが、今年も新しいTシャツを販売するとのこと。
今年は、周年誌の表紙用に描いた絵が使われることになったようです。
僕は今もう副会長ではないので、PTA活動に関与してないですが、2年続けてTシャツのデザインが採用されるなんて、なんだかPTA活動をまだやっているような気分です・・・
でも子供たちによると、父親の描いたTシャツを着るのはちょっぴり嬉しいみたいです。
今年は売れたのかなあ。

imgこちらは色を塗る前の線画

img今年販売されるTシャツです。デザインは僕じゃないですが。

周年誌を作っている時に、自分が通っていた小学校の卒業文集を思い出していました。
僕は新宿生まれで小学校も新宿ですが、1年間だけ小平という場所に住んでいたことがあり、それが5年から6年生の時だったので、卒業だけは小平の小学校でした。
その小学校では卒業文集と卒業アルバムが別になっていて、卒業文集の方は全部生徒の編集によって制作され、表紙も卒業生が描くと決まっていました。
先生からだったか、生徒からだったかと覚えてないですが、表紙の絵を描くという役に指名されたのが自分でした。
確かに美術の成績だけは常にトップでしたから。

img数十年前の卒業文集です。

img表紙制作中の12歳の松本少年。こたつで描いてますね。

それで描くことになるのですが、何を描いていいのか、12歳の自分は悩みました。
学年の生徒全員が普段から使っていて、卒業した後にもそれを見た時、ああ、そうだったなぁとみんなが思い出すもの。
そして絵的にも、表紙としてふさわしいモチーフ。
父親にも相談したと思います。
最終的には、みんなが6年間毎日使っていた机の絵を描くことにしたのでした。
題字も描きました。
自分のクラスの扉として、先生とクラスメイト全員の似顔絵も担当しましたね。
小学校のクラス会は1度もないのでわからないですが、みんな今頃どうしているのかなあ。
僕は1年間しか住んでなかったから、もしかすると呼ばれてないのかもしれないなあ。

img文集に載った小6のポエム。挿絵も自分。しかし字が今と変わらない 笑

そんなことを思いながら、周年誌の絵を描いていました。
あれから何十年も経って、また小学校関連の表紙を、しかも自分の息子の小学校が発行する冊子の表紙を描くなんて、まったく予想もしていませんでしたねえ。
不思議な経験です。

d47 MUSEUM/D&Department

松本 知彦 for Private Time/2014.07.22/文房具文房具

渋谷にヒカリエが出来た時に一緒にオープンしたD&Department。
ビルの8階にあります。
こちらは47都道府県で作られている商品を集めて販売するのが特徴。
結構広いスペースで毎回展示内容を変えて運営しています。

imgこの時の展示は47都道府県の物産展でした。

食料品や日用品、県の名産の品々を見ることができます。
ここ数年、made in JAPANとローカルというのはトレンドキーワードになっています。
ゆるきゃらもその一例ですね。
こちらもデザインとローカルをテーマにしています。

できた時はおもしろいなあと思いました。
しかし個人的には、今いくらローカルや日用品がトレンドだと言っても、デザインを切り口にしたこういうコンセプトショップが商業施設に存在できること自体がびっくりです。
ショップだけでなく、ギャラリー、カフェまで、かなりの広いスペースを使ってます。
国から助成金が出てるのかな。
でないと収益性の面で、新しくできた家賃の高い商業施設に入ることは、相当にハードルが高いはずです。
一昔前の百貨店みたいに、無印やアフタヌーンティーをドーンと入れちゃえば、そっちの方が収益性がいいわけですから。
PTAをやってた時に1度行ったことがありますが、同じフロアに渋谷区の防災センターがあります。
だから8階は完全な商業施設ではないのかもしれないですね。

imgしかし広い。賃料いくらなんでしょう??

img食堂もあります。賃料いくらなんでしょう??笑

おもしろいもの、新しいもの、特にコンセプトやデザインのエッジが利いてるものってなかなかビジネス的には成功しません。
マーケットが小さくなっちゃって、永続的なビジネスがむずかしいんでしょうね。
家電の世界でここ数年、デザインのブームがありましたが、アマダナ、プラスマイナスゼロもいつの間にか名前を聞く機会が少なくなって、今がんばってるのはグリーンファンでヒット商品を出したバルミューダくらいかなあ。
家電以外の分野に目を向けても、デザインの力で直接市場に価値を問うビジネスはあんまりなく、やっぱりむずかしいのかもしれないですね。

imgこちらはショップ。全国の名産品が買えます。

img東京からは文房具やカードなどなど

img箱好きとしては職人が作るブリキの箱はたまりません。

img全サイズ買ってしまいました。

D&Departmentは直接プロダクツをデザインしているわけではないですが、デザインの編集力を武器にフロントに出てきたという意味で、デザイン企業と言えるでしょう。
デザイン編集力を武器に、というのはセレクトショップの考え方ですが、セレクトショップという業態にはもう新しさはない。
デザインを絞り込めば絞り込むほどマーケットが小さくなってしまう。
みんなが知っているのは、間口の広いフランフランのような企業ですから。
D&Departmentのような立ち位置で、デザイン編集力で認知され、大型商業施設に出店している会社は非常に珍しいと思います。
ほとんどが西荻窪にお店を出したレベルで終わっちゃう。笑

余談ですが、同じフロアにフリースぺースをオフィスとして貸し出すシェアオフィスがあります。
このシェアオフィスというコンセプトもここ数年で出てきた考え方ですね。
オフィスを持たなくても、フロアをシェアして働けるというSOHO的な発想がベースになってます。
この考え方も理屈はわかるんですが、ホントかよってずっと思ってました。
入会金1万円払った上で、固定席が欲しい場合は月額6万、ブース使用の場合は月額10万を追加で支払うって高くないか??
礼金、敷金なしだからこっちの方が安いのかもしれないけど、これがなぜパンフレットにある「クリエイティブに働きたい人が集まるワークスペース」なのかまったく意味がわからないんですが。
みんな使っているのでしょうかね?
似たようなスペースがあちこちに増えてるってことは、ニーズがあるってことかなあ。
友人が設計とインテリアを担当しているのであんまり悪口言えないですが 笑&汗
同じフロアにあるD&Departmentと落差が激しいと言うか、あんまり信用したくないビジネスだと思っちゃうんですけど、個人の偏見ですかねえ。

imgシェアオフィスは、見学するのも、撮影もNGだって。

ツイギー 製品パッケージリニューアル

松本 知彦 for Private Time/2014.07.18/香り香り

僕は、もう10年以上ずっと青山にあるツイギーというお店で髪の毛を切ってもらっています。
リンタロと幼稚園に上がる前から一緒に行ってますが、彼はこのお店がそれなりに知られたカリスマなお店だということはまったく知りません。
当たり前ですけど。笑

imgツイギーのオリジナルの製品色々

さて、このお店何度かこのブログでも紹介していますが、有名とか技術が高いとかではなくて(もちろん技術が高いのは言うまでもないのでしょうけれど)、個人的にはビジネスの展開の仕方がとても勉強になるなあと感じているのです。
美容院というのはヘアカットやカラー、パーマなどの用途で訪れる、主に女性がターゲットの「自分を美しくチューニングしてくれる場所」ですが、ビューティーのジャンルだけあってそこには顧客を呼び寄せる話題性やストーリーが欠かせません。
何かに突出していた方がいい。
まあそれが芸能人御用達ということだったりするのですが。
ツイギーの場合はファッション関係者、モデル/編集者/スタイリスト御用達ということで、雑誌を起点に知られるようになりました。

img右が今までのパッケージ、左がリニューアル後

ロンドン仕込みのモードな技術、松浦さんというカリスマ、そうした話題性があって今のような有名店になったわけですが、ツイギーについて個人的におもしろいなあと感じるのは、そこからさらに展開を広げていること。
どんどん進化して、美容院というカテゴリーを超えて行くのが面白いなあと思って見ています。
常にエッジ=先端に居続けることには努力が必要で、それをお店から感じることができます。

それまでお店で使っていたヘアケア製品はAVEDA一本でしたが(松浦さんはAVEDAが日本に上陸してくる際のディレクターもやっていたはず)、3年ほど前それをやめて、オリジナルプロダクツを自社製品として開発、全国で販売を開始して、サロンからの収益だけでなく、遠くに住む地方の顧客ともつながりを持てるようにしたこと。
決して安い店ではないんですが、そのブランディングを生かして、製品を世に送り出すことでサロンと同じブランド価値をサロンに来られない人にも訴求できるようにしたんですね。
また展開している店が伊勢丹やUAというマーケティングに優れた企業、高感度の人が集まる場所にしているというのも間違っていない。
お店で築いたモードに敏感な人向けのサロンという知名度を活かし、マーケットを拡大しているのです。

今ではネイルはもちろん、ヘッドスパ、カフェ、ストレッチまで事業を広げていて、美容院という昭和の響きはそこになく、総合的な「美」を追求する企業という立ち位置になっています。

img以前のフェミニンなデザインをやめて男女使えるデザインに変更したとのこと

img確かにユニセックスなデザインになったけど、普通になってしまった感があり。。

imgロンドンのオーガニックブランド「ニールズヤード」に似てなくもない?

うちの近所にカリスマメイクアップアーティストの嶋田ちあきさんが住んでいますが、彼も美の追求者として、代々木公園に会員制のワークアウトの施設を随分前にオープンさせました。
美を追い求めるなら、メイクだけじゃなくて、フィットネスもやらにゃあいかんのですね。
ツイギーは髪の毛からですが、既にメイク、フィットネス、食材までビジネスを拡げ、今後もしかすると精神世界まで?笑
髪の毛を「美」というカテゴリーに広げれば、色々なことができるのです。
僕たちもデザインというカテゴリーで、それを追求することで何かできないだろうか?といつも考えています。

祇園祭 京都

松本 知彦 for Private Time/2014.07.16/旅

先日、京都へ出張に行きました。
ちょうどその日は祇園祭、その中でも宵々々山と呼ばれる前祭りでした。
1100年もの歴史を持つ日本3大祭りの1つですから、せっかくなので、見学してみることに。
生まれて初めての経験です。

img京都の祇園祭を見るのは初めて

よく知られているのは、山鉾巡行と呼ばれる山車のような車を大勢で引くシーンですが、それは17日と24日にあるようです。
祇園祭について、クライアントの方に聞いたり、自分でもちょっと調べたりしたのですが、これがなかなか深い。
このブログで紹介すると長くなってしまうので、興味のある人は調べてみてください。
ちなみに今年から前祭りと後祭りを分けて開催するそうで、これは50年ぶりのことだそうです。
大船鉾というのも150年ぶりに復活するらしいのですが、これがどれくらいすごいことなのか自分にはわからず・・・

img山鉾は街のあちこちにこうやって普通に置かれています。槍の高さが高い・・

img近づくと色々なものが売られていたり。

山車のようなものは鉾と山という名称で、形によって呼び名が分かれているらしく、国から重要有形民俗文化財の指定を受けています。
釘を一切使わず、ロープだけで組み立てられているのがスゴイです。
山鉾は全部30台くらいあるのですが、これが市内のあちこちに置かれているのを見学することができます。
山鉾は各町会所ごとに展示されていて、祭りの期間だけはその家の中に入って、宝物を見学できるという趣向になっています。
おもしろいのは、建物の中に入って階段で2階にあがると、そこから橋を渡って山鉾の内部に入れることです。
山鉾の内部はとても狭いので、祇園囃子を演奏する人たちでほぼ満員ですが、そこに少しだけ入ることができます。
僕も上がってみました。
料金は1000円でしたけど、ちょっと高めですね。
値段は山鉾によって違うみたいですが。

img建物の2階と山鉾は木製の橋でつながっていて、内部に入ることができます。

img山鉾の上から見るとこんな感じ

imgお囃子の人たちがたくさんいて、めっちゃ狭いです。

この山鉾、重量が何百キロも、モノによっては何トンもあるみたいですが、1966年までは人が担いでいたようです。
車輪をつけて引くようになってからは、50年しか経ってないということになります。
その前の1000年間は、神輿のように人が担いでいたんですね。
相当大変だったのじゃないでしょうか。
そして山鉾には必ず子供の人形が乗っていたり(本物の子供が乗っているものもある)、女子が乗ってはいけないものがあったり(過去に女子が乗って事故があったための縁起担ぎ)などなど、ストーリーは事欠かないみたいです。

imgなぜに西洋のカーペットを展示しているのか不明・・・・これなんか重要文化財ですし。

しかし個人的に感じたのは、宝物がなぜに外国製の絨毯なの???ということですね。
ベルギー製タペストリーとかゴブラン織りとか、京都にあって外国の絨毯が宝物というのがなんとも違和感を感じたのですけど。。。
モンサンミッシェルの絵柄の絨毯も展示されてました。
モンサンミッシェルってカトリックの巡礼地ですよ、それを京都で展示??
そうした宝物は重要文化財に指定されたりしてるのですが、この祭りは仏教行事じゃないのか???
京都は貿易の要だったということ???
う~ん、よくわかりません。
そう感じながら祇園囃子を聞いていると(関東の祭囃子とは明らかに違う)、仏教音楽らしくなく、なんだかインドネシアやアジアのどこかの国の音楽のようにも聞こえ、、、不思議な感じを受けました。
京都=仏教というのは先入観なのでしょうか。

僕は打ち合わせが終わったら日帰りしたので、山鉾巡行までは見れらませんでしたけど、機会があったら見てみたいですね。
しかし、、、、、京都は暑い。

ASTERISQUE 代々木上原 

松本 知彦 for Private Time/2014.07.15/食べる食べる

井の頭公園沿いに新しい打ちっ放しのビルができたのは10年くらい前でしょうか。
ビルができたと同時に1階に焼肉屋が入ったんです。
その焼肉屋が閉店したと思っていたら、同じ場所にやってきたのがアステリスクでした。
2012年のことです。

imgお店は井の頭通り沿い、古賀政男記念館の向いくらいにあります。

僕はこのお店について全然知りませんでしたが、有名なパティシエのお店のようですね。
調布の「サロン・ド・スリジエ」のシェフパティシエだった人が独立して開いたお店のようです。
2005年「ワールドチョコレートマスターズ」に日本代表選手として出場、総合3位。2006年、2008年にはアメリカで開催される国際大会「ワールド・ペストリー・チーム・チャンピオンシップ」に出場、総合準優勝するなどなど、とにかく色々なコンクールで入賞経歴を持つパティシエが開いた、スイーツファンが待ち望んでいたお店とのこと。

出来た時はそんなに人は入ってなかったんですが、去年マチャアキが出ているTBSの料理番組「チューボーですよ」に取り上げられたあと、混むようになりました。
やっぱりテレビの力はすごいですね。
そしてこの代々木上原という特別なエリアで勝負をかけてくるっていうのが、チャレンジングというか、自信の表れなんじゃないかなと思います。

img入口でフリーでおいしいお水を飲むことができます。

img店のインテリアは白とシルバー

売られているケーキの中でも、個人的には「上原ロール」が気に入ってます。
2年くらい前、大阪から東京の百貨店に出店して、売り切れが続出した「堂島ロール」のブームがありましたが、味はそれに似ています。
甘くなくて大人の味。
先日撮影のため、仕事でスタジオ入りした時にも、差し入れとして持って行きました。

img店のインテリアと同じくケーキのケースもシルバー

img上原ロールはオススメです。

でも安くはないです。
ケーキ1つ500円以下のものはありません。
安いから売れるっていう商売のやり方じゃないので、価格はこれが適正なのでしょうね、きっと。
しかし、たくさんの人が訪れています。
皆さんも代々木上原に来て、ケーキを買う必要性に迫られた際には是非。笑
自分はスイーツマニアじゃないので、他の駅までわざわざ足を運んでケーキを買うというこだわりはなく、、、、
こんな言い方しかできませんが、うちのオフィスで打ち合わせをした帰りにでも、もちろんこのお店目的だけでも是非お越しください。

MOSAIQUE 表参道

松本 知彦 for Private Time/2014.07.11/食べる食べる

以前青山のプラダの近くに厨房のピカソと呼ばれた男ピエールガニエールのお店、その名も「ピエールガニエール東京」というフレンチレストランがありました。
ミシュランで3つ星を取っていたお店です。
それが5年くらい前に突然閉店してしまいました。

img壁のモザイクが店のコンセプトになっているのですが・・・・

僕もこのレストランには2,3回食べに行きましたが、いつものように、やっぱり味よりも店に来ている人たちに興味が湧いて、そればかり見てました笑
食通と業界人ばかりで、予約はあまり取れないお店でした。
それが運営会社の経営破綻を理由に突然閉店してしまった。
その頃ってアランデュカスもそうですが、高級店がたくさん東京にできた年でした。
今それらのお店がうまく行っているかはわかりませんが。

ずいぶん前のことになりますが、友人に誘われてレストランに行く機会があったのですが、それで連れていってもらったのが、以前ピエールガニエール東京があった場所に新しくオープンしたレストランでした。
そこでかなり驚いてしまった・・・
インテリアの内装がガニエールの時とまったく同じなんです。
こんなことってあるんですね。
椅子まではわかりませんが、壁もオブジェもそのままで、、もしかするとテーブルの配置も一緒じゃないか?と思われました。
前の店舗の設備をそのままの状態で借りることを居抜きっていうんですけど、有名店の内装そのまんまで同じフレンチをやるって、、、いいのかな。
ガニエールは相当内装にお金をかけたはずですから、それを壊すのは確かにもったいないし、借りる側からすれば安くていいんでしょうけどね。

img元ロブションやベージュのスタッフが店を運営しています。

お店の名前はモザイクといいます。
なぜモザイクかと言うと、店の壁がモザイクタイルでできているからです。
でも、そのモザイクはガニエールの時のまんまです。笑

雰囲気はそのまま、料理も悪くないですし、料理の金額も以前より安くなってます。
これはいいのか、悪いのか、なかなか判断がむずかしい。汗
でも確実に1つ異なる点があります。
サービスがまったく違うのです、いろんな意味で。
モザイクの方がずっとフレンドリーです。
同じ内装で、同じフレンチ食べながら、以前と全く違うサービスを受けると、なんだか戸惑ってしまいます。

洋服屋などと違って、同じ内装で運営できるレストラン業界って不思議です。

ZARA HOME

松本 知彦 for Private Time/2014.07.08/インテリアインテリア

前回の無印の記事に続いて、インテリアネタで行きましょう。
7年くらい前にスペインに行った際、ZARA のインテリアショップ、ZARA HOMEを知りました。
その時、既にZARAは日本に上陸していましたが、ZARA HOMEはまだ国内に店舗はなく、なぜ日本に出店しないのか不思議に思っていました。

imgお店は、表参道の246沿いにあります。

ZARAはスペインの企業ですが、地元でそれを見た時はすごいなあと感じましたね。
当時、日本にイケアはまだありませんでしたが、ZARA HOMEは安くて、デザインがよくて、おしゃれで、日本に出店したら間違いなく売れるだろうと直感的に思いました。
ヨーロッパの感性でデザインされた商品は、フランフランよりもずっと大人向けでシック、なのに決して高くなく、国内のどの店舗とも競合しないのではないかという印象でした。
バレンシアのZARA HOMEでたくさんの買物をして、それを持って船でイビサ島に渡ったことを思い出します。

あれから月日が経って、とうとうZARA HOMEが日本に上陸してきました。
しかし遅い!
遅すぎです。
何をしてたんでしょうねぇ。
でも思い出のお店なので、ちょっと足を運んでみることにしました。

img商品がそうなので当たり前ですが、店に男性客はいません・・・

う~ん、、、7年前に感じた躍動感はそこにはありませんでした。
トレンドや市場のニーズは、あっと言う間に変化してしまうんですね。
市場というより、自分を含む人々の感性が7年前とずいぶん変わったことを改めて感じました。
イケアをはじめ、フライングタイガーやASOKOなどファスト的なインテリアショップを知ってしまった今、ZARA HOMEの価格に魅力は感じないし(日本はスペインより高い??)、ワクワクしたデザインも今見ると差別化を感じるまでには至っておらず、当時より自分の感度が高くなっているのではないか、あるいはZARA HOME自体のデザイン力があまり進化してないのじゃないかと感じてしまったり。
人の感覚を変えてしまう、恐るべしファストの波。

店内のインテリアは作り込まれてなくて、ちょっとデパート的というかホームセンターみたい。。
7年前に感じた魅力的な要素=安いのにラグジュアリー、ヨーロッパの感性などはそこにはあまり感じられませんでした。
そして女子全開なお店。
スペインでもこうだったかなぁ・・・
マーケティング戦略として、日本では女子向けのラインナップのみで構成しているのだろうか?

img7年前とまったく同じパッケージ!ある意味スゴイ。

img会社用に2つ購入しました。

7年前にスタッフのおみやげとして買ったお香が、まったく同じパッケージでまだ売られていて懐かしかった。笑(だから進化してないんじゃないかと思ってしまったり、、)
でもセールで安くなっていたので、ディフューザーを2つ買いました。

img今ならセールで50%OFF、レッツゴー

無印良品 渋谷店

松本 知彦 for Private Time/2014.07.07/インテリアインテリア

昨年末、無印良品の渋谷店が大きくリニューアルされました。
自分の記憶が正しければ、無印良品の渋谷店は以前パルコパート3の6階にあったはず。
リニューアルした渋谷店はmovida館の中にあります。

imgmovida館は無印良品&LOFTとして生まれ変わりました。

img1階は自転車などを売ってますが、ハンズとガチで競合しますね。

このmovida館という商業施設、ほとんど一般には知られてないのじゃないでしょうか。
公園通り沿いのパルコの手前にあって、パルコで扱う商品より価格帯が上の、モードなインポートブランドをメインに扱う施設として、1980年代にSEED館という名前でスタートしました。
ロゴのデザインは確か田中一光だったと思います。(ヘルムート・シュミットだったっけな??)
しかし、いつ行っても人がまったくいないフロア、名前をSEEDからmovida館に変えたあとも幾度となくリニューアルされていましたが、コンセプトは迷走し、いったいどこへ向かって行くのだろう?ダイジョブだろうか?と長い間ずっと思いながら見ていました。
movida館を運営していたのは西武ですが、80~90年代にかけて、ロフト、パルコクワトロ、WAVE、PRIME、ハビタ、イルムス、シネヴィヴァンなどなど、新しいコンセプトを打ち出した商業施設を次々とオープンさせて、西武は飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
あれから時代は流れて、西武グループは終焉を迎え、いつの間にかコンビニの会社になってしまいました。
ラルフローレンやフランフランが入っていた渋谷パルコパート2の建物も今はもうありません。

それでもmovida館は、相変わらず人のいないまま、忘れ去られた館として存在していました。
そして、去年やっと再びリニューアルを行ったのでした。
よくここまで引っ張ったなという印象です。
しかし、、、、フタを開けてみたら、ほぼ全部無印良品になっちゃった 笑
旧西武グループで収益があげられるのは、ロフトと無印くらいしか残ってないんでしょうね。(あとファミマ)

img2階はカフェ、3階はレディス

img4階はメンズとステーショナリー

img5階には木で遊べる子供の遊びスペースがあります。

この無印、他の商業施設に入っている小規模な店舗と差別化するために、他の店舗ではやってないサービスをいくつかやってます。
刺繍サービス、プリントサービス、香り工房、お直しサービス、子供預かりサービスなどなど。
2階にはカフェもあります。
内装は誰なのかなあ。
杉本貴志大先生ではないような気がします。
しかしこの建物、天井が低い・・・エスカレーターが狭い・・・・リノベーションはむずかしかったでしょうね。
ミラーを多用してがんばってますが。
無印の良さ、商品そのものだけでなく、背景にあるフィロソフィまで伝えるためには、もっと広いフロアが必要なんでしょうね、きっと。
個人的には、深澤直人や原研哉などのクリエーターを起用して赤字からV字回復したあたり、その頃は見ていて本当にワクワクして、マーケティングのダイナミズムを感じましたが、ちょっと渋谷店は65点という感じかなあ。

有楽町やミッドタウンに店舗が出現した時、無垢の木で作られたREAL FURNITUREシリーズの販売を開始した時のセンセーショナル感、森正洋とのコラボ商品、難波さんや隈研吾を起用した家シリーズの販売、FOUND MUJIプロジェクト、グッドデザイン賞を毎年受賞したデザイン戦略の快進撃、キャンプ場の運営、メガネや花の販売スタートなど、本当に次はどんな手を打ってくるのか、常にワクワクして見ていました。
今はそれらがひと段落して、次の一手を模索中なのでしょうか???
渋谷店を見ている限り、新しさはあの頃より薄れたように思います。
渋谷という街の魅力が既になくなっていることも原因かもしれません。

img公園通りを挟んで向かい側には楽天カフェ。渋谷も変わりました・・・

商品をきれいに陳列するだけではカタログの域を出ず、フィロソフィまで伝えることはむずかしい。
店舗で企業のフィロソフィや考え方を感じられること、いわばそこにストーリーがないと購買には結びつかないことを改めて実感したのでした。
大好きな無印の次の一手を待ってます。

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saru

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