小さな夢の実現 ロンドンへ その2

松本 知彦 for Private Time/2014.11.27/私の履歴書私の履歴書

病名は胃癌でした。
少し前から父が物を飲み込む時に違和感があり、医者に行っているということは母から聞いていましたが、まさか癌だとは思いませんでした。
しかも診断の結果は、フジテレビアナウンサーの逸見さんが亡くなった病気と同じ、進行が早いスキルス性の胃癌だということ。
この時、父は68歳。銀座の画廊で個展を開催している最中でのことでした。

このままの状態で切らずに治療を行うか、胃を切除する手術を行うか、どちらかの選択を迫られました。
後者の方が治る確率は高い、しかし癌の進行はステージ1かステージ3、どちらなのかは開腹してみないとわからない、医者からはそう告げられました。
家族としては当然治って元気になる可能性がある方を選びたい、それ以外に選択肢はありませんでした。
入院して抗がん剤による科学療法が始まり、そのあとに胃を全摘出する手術を受けることに。
手術後、見える所はすべて取ったと担当医からの報告を受け、切除した部位も見せてもらいました。
それは所々が変色した小さな内蔵の一部でした。
小さいなあ、これが人の命を奪ってしまうかもしれないくらいのインパクトを持っているのか。
人の命は儚い、そんなことを感じました。
手術後、入院したまま再度抗がん剤の治療を受けて父は無事退院しました。
抗がん剤の治療は身体にもそうですが、精神面にもダメージを与える治療で、病院にいる時は精神的に心配な状況もありました。
でも退院後、自宅に帰ってきた父は元気そうに見えました。

これで取りあえずはよかった。
同じく胃の全摘手術を受けた王監督の元気な姿をTVで見て、父も同じようにこれから快方に向かっていくと家族みんなが思っていました。
しかしそんな気持ちとは裏腹に、日を追うごとに父の体調は悪化していきます。
退院後、自宅に帰ってきた頃は散歩もしていましたが、3ヶ月もすると自力で歩くことも厳しくなってしまった。
病院にも行けなくなり、あっと言う間に寝たきりの状態になってしまいました。

病気がわかって入院する前、父は自分の荷物を整理して、たくさんの物を捨てていたと母に聞きました。
大好きだった落語のカセットテープもほとんどを捨ててしまっていた。
僕は毎週実家に帰り、できるだけ父と一緒にいる時間を持つようにしました。
電動で上半身を起こせる機能がついた専用のベッドを自宅に入れる前、自分のふとんで寝ていた父の枕元には、20代の時に描いたマンガの単行本が2冊、目につかないように机の下にそっと置かれていたのを僕は見逃さなかった。
父はマンガ家として最も輝いていた頃の本を押し入れの奥からそっと持ち出して、手に取って何を感じていたのでしょうか。
父の人生の半分はマンガと共にあったのです。

img少し前に話題になったパンダラブーも最初は自費出版からでした。

父が70年代に描いたギャグマンガの単行本「パンダラブー」が、30年の時を経て2000年に再版され、マンガファンの間でちょっとしたブームになったことがありました。
それは編集者である浅川さんと、評論家であり、中野でタコシェというマンガ販売店を経営している大西さんの2人が、父の許可を得て自費出版を行い、その後正式に出版社から出版された本でした。
彼らは次に、父が70年代に週刊誌に描いていた叙情的な作品を集めて、再び自分たちで自費出版したいと父に依頼していたようですが、僕はパンダラブーが出版された経緯も、その他の70年代の作品の自費出版の依頼の話もまったく知りませんでした。
寝たきりになってしまった父は、自分ができなくなった70年代の作品集の出版の進行を僕に託します。
「知彦、これ進めてくれるか?」
とても短い言葉でした。
父に言われるまま、作品の場所を探し、お二人に会い、父から引き継いで自費出版の話を進めました。
でも残された時間は少ないことは、見るからに明らかでした。
聞きたいことは今のうちに聞いておいた方がよい、医者からそう告げられた僕は、父が1950年代に描いた作品、そして父が到達した表現、駒画について聞くことに努めました。

img葬儀の当日に完成した父の70年代の作品を集めた自費出版

本当に早かった。
手術をしてから、階段を転げ落ちるように病状は悪くなっていきました。
術後、1年もしないうちに父は逝ってしまった。
こんな結末がわかっていたのなら、あの時手術の選択をすべきではなかったのではないか、何度も何度も自問自答しました。
浅川さんと大西さんが企画してくれた70年代の作品を集めた自費出版は「たばこ屋の娘」というタイトルで、父の葬儀の当日に出来上がりました。
病状は2人に伝えていましたが、結局父はこの本の完成を待たずに逝ってしまった。
表紙の色校が上がったとき、父は看護婦さんに少しだけ自慢していたと母から聞きました。
元気な時の父は、そんなことをする人ではありませんでしたから、ちょっと微笑ましいエピソードだと思います。
出来上がったばかりの自費出版の本は、葬儀の会場で参列者の皆さんに配られました。

自分の作品集が葬儀の当日に出来上がる、、そんなことがあるのです。
僕は涙が止まりませんでした。
続く・・・

その1はこちら。
http://blog.10-1000.jp/cat36/001156.html

nico and ... TOKYO 原宿

松本 知彦 for Private Time/2014.11.26/ライフスタイルライフスタイル

明治通り沿いの原宿と渋谷の間に、今年の10月末に新しく nico and ...のショップがオープンしました。
この場所は以前コレクトポイントでしたね。
新宿の巨大なコレクトポイントの店もヴィトンになってしまったし、最近出店を見直しているのでしょうかね。

img新しい店は明治通り沿いにあります。

さてnico and ...の新しい店ですが、これがなかなか仕掛けがあって面白いのです。
そもそもnico and ...っていったい何屋なんだよ!って前から思っていました。
洋服屋のようでもあり、雑貨も文房具も扱っていながら、家具も販売している。
横浜店などはカフェも併設されていたり。
洋服のブランドが、こうしたライフスタイル的なことをやるっていうのは、今の流行なので、どこでもやってますが、nico and ...の場合、洋服屋のおまけではなく、最初からランドスケープのセレクトショップというのが新しいのか?って思ってました。
しかし、他店でもよく見るものを集めているので、この店にしかないってものが少なく、中途半端な印象。
中にはおや?って思う商品もあるのですが、ヴィンテージな雰囲気だけで商品に奥行きがないので、なんだかチープな感じでした。
デルフォニックスとフランフランとアクタスと引越す前のシボネ、それにボンジュールレコードと、、、売れ筋だけちょいちょい集めたお店っていう印象です。

img中は広くて、色々なゾーンがあります。雑貨と洋服、カフェそれぞれ半々でしょうか。

でもそんな印象を旗艦店は払拭してくれます。
一言で言ってしまうと、エースホテルまんま 笑
ヴィンテージとクラフト、ちょっと男っぽいので女子はついてこれるのかなという心配はありますが、商品のセレクトにキレがあって、他の店舗にはない戦略が見られます。
でかい店でこれだけ振り切るっていうのはいいですね。
そうそう、何でも振り切らないといけません。

img2階はメンズとカフェ、それに文房具ですが、一筋縄のセレクトではないです。

imgポートランドのレストランは、ドリンク付いて1500円でちょっと高め。

お店の人に訊いたら、ターゲットは30歳で、コンセプトは雑誌とのことでした。
店内に連載と特集があるとのこと。
連載は定番商品、特集はテーマ商品ということらしい。
僕が行ったときは、ポートランド特集でした。(それもエースホテルど真ん中ですけど)
そして2階にはポートランドから日本初上陸のレストラン「navarre(ナヴァー)」も。
ここも新鮮な野菜を直送するFARM TO TABLEというコンセプトで、今のカフェのトレンドど真ん中です。
エースホテルよろしく、花屋もあります。
レンタルサイクルも、シルクスクリーンのワークショップも、アンティークの家具の販売も、この原宿店しかやっていない限定サービスだそうです。
ターゲットはまったくかぶりませんけど、同じくライフスタイルを扱うロンハーマンが西なら、ここは東って感じです。

img電気自転車のレンタル、3時間1000円です。

その中で僕が一番興味深いと感じたのは、オリジナル商品のナンバリングシリーズでした。
こちらも原宿店の限定販売。
色々なサイズのタオル、同じく色々なサイズのコップ、コースター、キャップなどなど、1~19までナンバーがついた日用品を販売している。
これが単にD&Dpertmentで売っているグッドデザインのコップにプリントしただけの商品だったりするのですけど、デザインコンセプトが魅力的。
いったい誰がコンセプトを考案したのだろう?
気になって店の人に聞いてみたら、、、、平林奈緒美でした。やっぱり。。
タダ者の企画じゃないっていうのは、商品を見ただけで感じるものですね。

img平林さんのデザインによるナンバリングシリーズ。

imgこちらは限定2000部のプロダクトカタログ、お洒落だけど1800円は高いなぁ

そして、この店だけの限定で2000部販売されているカタログがまたよい。
めっちゃ凝ってます。
こちらも平林さんのデザイン。
そういえばnico and ...のロゴも平林さんのデザインでしたね。
お店の人に誰が買いにくるのかを聞いたところ、一番多いのがnico and ...の他の店舗の販売スタッフとのこと。
え?そんなに自分の働く店が好きなのか。。。

JOHN LOBB LONDON

松本 知彦 for Private Time/2014.11.19/ファッションファッション

ロンドンと聞いて、まず最初に頭に浮かぶのは、何でしょう?
シャーロック・ホームズ、ビッグベン、ハリーポッター、色々ありますが僕にとっては音楽とジェントルマンです。
今回は後者のジェントルマンについて書きますね。

imgセント・ジェームス・ストリートにあるJOHN LOBB LONDON

img店内はアンティークショップのようです。

現在世界万国共通で紳士たちが着用しているスーツや靴はイギリスで誕生し、ジェントルマンの文化とともに世界に広がっていきました。
紳士服を愛する者にとって、ロンドンは聖地のような場所と言えるでしょう。
サヴィルロウやジャーミン・ストリートにある店をはじめ、100年以上続くジェントルマンズショップはロンドンにたくさんあります。
その多くが英国王室御用達のブランド。

ロンドンに20年以上住んで、アーティストとして活躍している同じ大学の先輩がいます。
その先輩の友人がジョン・ロブの職人だということもあって、工房を案内できるけど見たい?と聞かれて、こんな機会はないので是非案内してもらうことにしました。
ジョン・ロブのことをご存知ない方のために少し説明しますね。
創立は1849年。靴職人のジョン・ロブ氏がロンドンのセント・ジェームス・ストリートに店を出したのが始まりです。
ビスポークと言われるオーダー専門の店で、それが評判となり、以降世の紳士たちがこぞってビスポーク靴を注文し、その名は世に広まっていきました。
1902年には2代目がパリに支店を開設、1976年にはその技術の高さに惚れ込んだエルメスがパリ支店を買収し、1981年からレディメイド(既成靴)のラインをスタートさせました。
あまり知られていないことですが、エルメスの傘下で既成靴を扱うジョン・ロブ・パリと、ビスポークシューズを専門に扱うジョン・ロブ・ロンドンは別会社になっています。
エジンバラ公とチャールズ皇太子の2つのロイヤルワラント(王室御用達)を持つ、ビスポーク専門のブランドがジョン・ロブ・ロンドン。
店は現在、セント・ジェームス・ストリートにある1店舗のみ。
今回は160年前にジョン・ロブ氏が開業した、そのセント・ジェームス・ストリートのお店にお邪魔させてもらいました。

imgLONDON、PARISと表記あるのはジョンロブ・パリが支店だった時の名残です。

img足の大きさを紙に写し取り、それに合わせて木型を作ります。下は革のサンプル。

店の中に入ってビックリ。
まるで時間が止まったような、、、160年前の創業の時と同じなんじゃないか?と思われる空気が流れていました。
1階で先輩の知り合いのジョンさんに、靴作りの行程の説明を伺いました。
ジョンさんは、足のサイズを測定し、それに合わせて木型を削る職人。
一通り、説明を伺ったあと、早速地下の工房を案内してもらうことに。
ロンドンのこうした古いお店は、だいたい地下が工房になっています。
たぶん100年以上、建物はそのまんまなのでしょう。
160年前に建物に地下を作るっていう建築技術もスゴイですねえ、日本は徳川幕府の江戸時代ですよ!

imgこちらジョンさんの作業机。やすりで木型を削っています。

地下では、それぞれ担当の異なる10人くらいの職人さんが働いていました。
写真はNGだったので画像はありませんが、フレッド・アステアのラスト(木型)など、いやあ貴重なものをたくさん見せてもらいました。
日本でもホテルオークラで毎年1回オーダー会が開かれていますので、興味ある方は是非ビスポークしてみてください。
値段はあえて書きません・・・・汗

img帽子で有名なLOCK&co。創業はなんと350年前ですよ・・・・

靴を見たら、次は帽子。
今帽子を被って通勤しているビジネスマンは一人もいませんが、日本のサラリーマンも1950年代までは、スーツに帽子を被るのが紳士の身だしなみでした。
ジョン・ロブの数軒隣にはロック&コーがあります。
ここはジョン・ロブよりさらに古くて、1676年創業。
創業が350年前って、いったいどんだけ古いんでしょうか・・・
もちろん英国王室ご用達。
帽子を入れる箱のパッケージが可愛かった。

そこからサヴィルロウの方に戻り、これまた先輩の知り合いのテーラーで、ビスポークスーツの工房を見せてもらうことに。
このテーラーはジョン・ロブで働く職人の友人がオーナーとのことでした。
訪れたのは、サヴィル・ロウの1本隣、George streetにあるL.G.Wilkinsonというテーラー、日本ではあまり有名ではありませんが、こちらも創業は1919年。
お父さんから店を受け継いだ息子のウィルキンソンさんに話を伺いました。
店内はジョン・ロブ同様、アンティークなインテリアですが、オープン当初の写真を見ると、建物もまったく今と変わらない。
こういうのが英国なんでしょうね。
地下の工房では陽気な職人のおじさんたちが、楽しそうに働いていました。
僕のジャケットを見て、モダンなものも何でも作るから言ってくれと言っていたけど、ここで作ったらたぶんブカブカになるだろうというのは容易に想像がつき、、、
それに3000ポンド(60万くらい)もするので、軽い気持ちでお願いするっていうわけにもいかず・・・
(サヴィルロウでオーダーするともっと高いです・・・)
見学だけさせてもらって帰ることに。

img地下の撮影はできませんでしたが、下は奥にあるカッターのスペース。

モノ作りの現場って見るのはとっても面白いです。
そこに古くからの伝統や文化を感じることができるから。

最後に、日本人でも気軽にオーダーできるテーラーを紹介しておきます。
サヴィルロウからは離れますが、Holborn 近くのBloomsburyというエリアにLamb’s Conduit Streetという、今熱い通りがあります。
通り沿いには、J crewとかオリバースペンサーの店が並んでいて、かなりイケてる通りなのですが、そこにある2軒の古いテーラーのうちの1軒。
たまたま入ったCONNOCK&LOCKIEという店には日本人のカッターがいます。
こちらも創業は1902年。
100年以上やってるテーラーです。
http://connockandlockie.com/
色々リクエストを聞いてくれそうでした。
作るなら言葉の通じる彼の店がいいなあと思っていましたが、それはまた機会があれば。
いやあ、ロンドンでスーツを着ている人はほとんど見かけませんが、老舗のテーラーで3000ポンドも、いえそれ以上のお金を出して、スーツをオーダーしているイギリス人なんているのか?というのが素朴な疑問でした。

吉祥寺 サンロード界隈

松本 知彦 for Private Time/2014.11.17/東京東京

先々週、久しぶりに吉祥寺に行きました。
本当に何年かぶり。
手塚治虫の原画展が開かれるということを、手塚さんの娘のるみ子さんに伺ったので行ってみることに。
場所は井の頭公園沿いの閑静な住宅街の中にありましたが、着いてびっくり、すごい人の列でした。

img最終日だったのでたくさんの人が来てました。

この「会」という新しいギャラリー、古い蔵をそのままギャラリーとして使っています。
広くはないですが、趣があってとってもよい場所でした。
そこに展示されていたのはアザーサイド・オブ・手塚とも言うべき、美女の原画17点あまり。
アトムやジャングル大帝ではなく、こうしたアダルトな作品もある、そんな主旨の展示でした。
スタイリッシュでしたね。
原画は3点のみで、あとは複製画でしたが、全然そんなことは気になりませんでした。

img展示作品の数は少なかったけどよい展覧会でした。

さてさて、良い展示を見た後は、久しぶりに吉祥寺を散歩してみることに。
僕は大学の時に、サンロードにあるお店で2年間アルバイトをしていたんですが、その時と街の様子もずいぶん変わっていましたねえ。
駅も改装されているし、人も増えた。

img

img1階に不動産屋の入った雑居ビルの2階に36があります。

吉祥寺に2つ行きたい場所がありました。
1つは36(サブロ)という文房具屋。
もう1つはユイプレスという活版のお店。
36は他の文房具屋と同様、外観だけ見たらそこにあるとはわからない、雑居ビルの2階にありました。
中では撮影禁止だったので画像はありませんが、西荻のノンブルの製品もたくさん扱っている、駄菓子屋と雑貨屋が混じったような文房具屋でした。
可愛いけど、どっちかって言うと女子向けかなあ。
今の文房具トレンドそのまんまなお店。
店が狭いというのもあるけど、店内はたくさんのお客さんで混みあってました。

img36オリジナルの小さいアラビック糊を買いました。可愛い。

次に行ったユイプレスは、去年閉店してしまっていることが判明。
コクヨがやっていたアンテナショップだったのですが、採算が合わないと判断したのかな。
大企業がやるようなビジネスモデルではないからでしょうね。
しかし残念。。

最後は僕が大学の時に友人と何十回も通ったジャズ喫茶ファンキーに行ってみました。
パルコの横に、当時そのまんまの姿であったのは嬉しかった。
中には入らなかったけど、今も2階の吹き抜けには何百枚もレコードがディスプレイされているのかなあ。
ここのチョコレートケーキはおいしかった。
当時、吉祥寺には名店と言われる喫茶店が他にもたくさんありましたが、そのうちどのくらいが今も営業を続けているのでしょうねえ。

帰りに、駅の前にあるハモニカ横丁を通って帰りました。
ここは健在。
しかしオシャレな店がたくさんできていて進化していました。
すごくよい雰囲気。
戦後の闇市そのまんまのこうした小道は、どんどん減っていることでしょう。
下北沢のそれもなくなってしまったし。
ハモニカ横町にはウェスタンという輸入衣料品の店があって、バイトの時などによく見に来ていました。
まだあるかなと思って探したら、あった!!
今年で創業55年だって!

imgハモニカ横丁はオシャレになっててびっくりした。

imgアメ横にあるような輸入衣料のウェスタンは健在。

バウスシアター、ペンギンカフェ、ロック喫茶の赤毛とソバカス、元巨人軍の高田選手がやっていたうどん屋などは、なくなってしまって残念です。
よくライブをやった曼荼羅というライブハウスはまだあるのかなあ。
他にもホープ軒、ロヂャース、くぐっ草、西洋乞食、サムタイム、餃子の一圓、多奈加亭、いせやなどなど、もう1度行ってみたい名店はたくさんあります。
また次回チャレンジしたいですね。

センスは知識からはじまる / 水野学

松本 知彦 for Private Time/2014.11.11/本

佐藤可士和に代わって、「くまもん」で快進撃を続ける水野学の最新著書です。
最近、こうした花形クリエーターが一般の人にも紹介されるようになりましたが、本も売れているのかな。
今話題になっている、イケてるってことは、個人的な好き嫌いは別として、プラスになる情報が必ずそこにはあるというのが持論です。
知っておいて損はない。

img水野学「センスは知識からはじまる」 朝日新聞出版

水野学の1つ前の著書「アイデアの接着剤」も読みましたが、書かれている思考プロセスには共感できる部分もあって、それが最新刊も読んでみようと思わせる理由でした。
何が共感できるのか?それは感覚的と思われがちなクリエイティブのアウトプットは、論理的なプロセスによって作り出すことが可能だと説明しようとしている点にあります。
この本もセンスがよいという、極めて感覚的な能力を論理的に説明しようとしている。

img短い時間で読めますから、通勤途中に読んでみてください。

本の中で彼は、センスのよさとは数値化できない事象を判断して、最適化できる能力だと言っています。
そしてその能力は誰にでも備わっているものだと。
最大の敵は、思い込みと主観性。
思い込みと主観性による情報収集をいくら繰り返しても、センスはよくならないと説いています。
ビートルズマニアが「ビートルズはスゴイ!」というのと、坂本龍一が「ビートルズはスゴイ!」というのとでは、説得力がまったく違う。
理由は坂本龍一の方がジェネラルに音楽への知識をたくさん持っているからに他ならない。
だからその人が言った言葉の方が精度が高いということです。
今時代が求めているのは、知識の集積による、そうしたご意見番の存在、クリエイティブディレクションだと書いています。

本の中で彼はクリエイティブディレクターのことを千利休に例えています。
千利休が現れたのは安土桃山時代。
海外から鉄砲が伝来し、軍事技術が著しく発達したこの時代、人々は千利休のような「センスのよい人」、クリエイティブディレクションの能力を求めました。
技術の発達が限界まで達すると、人はノスタルジ―に身を置き、美しいものを求めるようになる。
軍事目的で開発されたGPSがスマホの地図アプリに形を変え、一般に利用されるようになった今の時代と安土桃山時代の類似点を指摘し、そこに現れた千利休こそが時代が求めるクリエイティブディレクターだったと水野学は言っています。

いま時代は千利休の能力を求めている。
だから人も企業も、時代が求める能力、「センスをよくする」技術を磨いていかなければならない。
じゃどうやったらセンスがよくなるのだろうか?
センスの磨き方のノウハウについて書かれているのがこの本です。
どうですか?
ちょっと読んでみたくなりませんか?

ロンドン宿泊3 ゴージャスなホテル

松本 知彦 for Private Time/2014.11.06/旅

ロンドンの続きです。
前回紹介したアンダーズ ホテルのあるリバプールストリートからさらに中心部へ、ホルボーンという駅まで移動してみましょう。
ホルボーンは大英博物館がある駅で、コヴェントガーデンの隣にあります。
近くにはピカデリーもあるし、ロンドンの真ん中あたりにある駅です。
今回展示を行ったカートゥンミュージアムもこの駅にあるので、何度も利用しました。

img中央のエントランスの前で、火が燃えているのが見えますか?

20年以上ロンドンに住んでいる大学の時からの古い友人と久しぶりに会うことになったのですが、彼女曰く「見て帰った方がよいホテルがあるからそこで会おう。」とのこと。
ロンドンまでわざわざ来ているのに、ホテルを見るなんて別に興味ないなあと思っていました。
でも世界的に有名なラッフルズホテルの広告デザインを手掛けている彼女が言うのだから、ホテルに詳しいだろうし、まあ見てみようかな、ということで、そのホテルで待ち合わせて一緒に夕食を取ることに。

そのホテルはホルボーン駅を降りてすぐの場所にある、Rosewoodホテルでした。
パリのヴァンドーム広場にあるRITZのような外観。
荘厳な石造りの巨大なホテルです。
エントランスでは焚火?が焚かれていて、なんだかPOSHな(上流階級な)感じ・・・かなり入りにくい。
前回紹介したACE HOTEL、そしてアンダーズとも異なるホテルです。

img内装はダイナーだけど、何せ広くてカッコいい。

imgバーも広くてカッコいいんですが、写真だと10分の1も伝わりませんね・・

僕らが夕食を取ったのは、ホテルのゲートをくぐってすぐ左側にあるHolborn Diningというレストラン。
インテリアはちょっとアメリカンダイナーみたいなテイストですが、かなり広いスペースでした。
相当広い。。。
POSHかと思いきや、夕食のコースは24ポンド。
なかなかリーズナブルでgoodです。
http://www.holborndiningroom.com/

そのあとホテル内をちょっと探索してみました。
レストランと対を成すように右側にはバーがありますが、ここもレストランと同じくらい広い。
いったいこのホテルどんだけ広いんだよって感じです。
しかし驚いたのはそこから。

imgこ、この廊下が・・・・圧巻です。

imgインコがいるデカい鳥籠のあるエレベーターホールを通り過ぎると・・・。

img皆さん、これ鏡じゃないですから。奥まで部屋が続いているんですよ。

ホテルのフロントはレストランとバーを通り越して、中庭正面にある扉から入った先にあります。
まず焚火が燃えている、正面のエントランスから入ってびっくり。
そこには長―い廊下が。
しかもタイルが敷き詰められた廊下の左右には、天井まで金ピカのGoldのフレームがはめ込まれているのです。
そこをチラ見して、本物のインコがいるデカい鳥かごが置いてあるエレベーターホールを抜けると、またまた大理石の長―い廊下。
その右側にはミラールームと呼ばれる、これまたひろ~いラウンジが。
このラウンジが半端じゃなく広かった。
革張のでっかい長椅子が10脚近く置いてありました。
その脇には、ビンテージの書籍や様々な調度品が置かれた個室が5室くらい。
インテリアだけで、家が5軒は建つだろうと思われるくらいお金をかけてるのです。
しかも置かれているモノの1つ1つにセンスが感じられて、もうコノヤロ!って感じでした。
フロントはその一番奥・・・・

img個室は様々なスタイルになっていました。

こんなのは東京にはないなぁ。
外観は石造りでクラシックなのに、内側はコンテンポラリー、このギャップがたまりません。
だいたいクラシックなホテルは、外観も内装もコンサバなクラシックですからね。
僕は旅慣れているわけではないですが、リゾート以外の都市型ホテルで、こんなスタイル、こんな広さ、こんなにお金がかかってるインテリアを見たことがなかったので、びっくらこいちゃいました。
しかも料金は高くないっていうのがいいですね。(夕食だけの経験ですけど)
以前ヨーロッパに来た時に、素晴らしいと感じたミラノのドォーモにあるパークハイアットよりスゴイ。
調べたらローズウッドはアメリカ資本のホテルのようですが、アメリカ人だっつーのにセンスいいじゃねーかって感じです。(パークハイアットもアメリカでしたね・・・)

ということで、ロンドンのセンターからイーストエンド、B&Bから高級ホテルまで、宿泊というテーマをキーに色々な場所を体験したのでした。
宿泊する施設も色々で、そこから都市を感じることができます。
日本で多様性というか、こんな振れ幅の大きい経験はなかなかできないでしょうね。

imgいやぁ友人が1度見てみてと言っていた理由がわかりました。

秋の味覚 BBQ

松本 知彦 for Private Time/2014.11.04/仕事仕事

先週金曜、10/31はハロウィンということで、渋谷は恐ろしいことになっていましたが、うちの会社では同じ日に、秋の味覚パーティーを催しました。
場所は例の如く会社の屋上です。

img会社の屋上で秋のBBQです。

代々木上原の周辺エリアでは、仮装した子供たちが近所の家を訪問してお菓子をもらうというハロウィンのイベントが以前から開催されていました。
たぶん、他の場所よりも早い時期にイベントが開催されて、周りの人にも認知されていたのは、外国人が多く住むエリアということに関連していると思います。
以前は、当日に訪問できるお宅をマップにして、そのエリアに住む子供たちに配っていました。
子供たちはそのマップを見ながら、スタンプラリーのように個人宅を訪問して回ったものです。

毎年毎年イベントが肥大化するにつれ、マップはギリギリまで配布しない方向に。
代々木上原の中でも、開催地区はいくつかのエリアに分かれていますが、訪問するのはその地区の子供&その友達レベルに限られていました。
しかし、他のエリアに住む子供たちが越境してやってきて、複数の地区のお宅をハシゴして回ることが問題になり、イベントを中止する地区も出てきました。
地区ごとに事前に配られる訪問マップは、他の地区にも流出し、その地区の何倍もの子供たちが個人宅を訪れるという状況になってしまったのです。

結果、想定以上の子供が押し寄せ、あらかじめ準備しておいたお菓子はあっと言う間になくなってしまうという現象が起きました。
今では、他のエリアに住んでいる親子が自転車で、車で、電車に乗って代々木上原にやってくる状況になっています。
子供が楽しんでいる姿はみんなが望むものですが、上原に集中してやってくるというのはどうなんでしょうね。
商店などならよいと思いますが、訪問される個人のお宅は厳しいでしょう。
ハロウィンの代々木上原は渋谷化してしまっているのです。

imgはまぐりは醤油で! アルミホイルはジャガバタです。

img秋と言えば秋刀魚でしょう!網焼きです。

さて僕たちの秋の味覚パーティも、駅周辺から聞こえる子供たちの叫び声(はしゃぐ声?)を聴きながらの開催となりました。
会社の場所は駅から30秒なので、駅前の声がよく聞こえるのです。
今回のテーマは秋の味覚ということで、スタッフたちが色々な準備をしてくれています。
マツタケは高額なので買わなかったそうですが(汗)、ハマグリ、秋刀魚、イカ焼き、ジャガバタなどなど。
趣向を凝らした内容でした。

img楽しそうですね。

img次々と食材を焼いております。

この間ニュースで見ましたが、地球温暖化の影響で秋刀魚の水揚げ時期がどんどん遅くなっているそうです。
本来春に取れるべきサワラが今水揚げされているっていうのですから、秋刀魚は今後冬に食べるものになってしまうかもしれません。
でも屋外で食べる秋の秋刀魚はおいしかった。
だんだん寒くなって色々な食材がおいしくいただける季節ですね。
秋刀魚、、会社の屋上で焼くにはものすごく煙が出ましたけど、、、笑

img楽しいハロウィンの夜でした。

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