無印良品 駅の時計

松本 知彦 for Private Time/2013.01.25/ライフスタイルライフスタイル

駅にある時計に余計なデザインは必要なく、もっとも重要なことは遠くからでも時間が的確にわかる視認性です。
そこには間口の広い公共性が求められます。

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それを逆手に取って、公共性を私用に展開しているのが無印良品の駅の時計。
どこにでもあるものを、プライベートに落とし込むことで、どこにでもないものに認識を変えるという、ここでも深澤直人のデザインディレクションが発揮されています。

文字盤のデザインは、その名の通り駅の時計のものをそのまま転用しています。
ただの白い箱っていうのが潔いです。
個人的には、どうせなら箱の素材をプラスチックではなく、金属にしてもらいたかったですが。
販売価格が上がるから仕方ないのかな。

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駅で毎日見かける見慣れた時計だからこそ、意識をせずに時間を確認することができて頭の中にスッと時間が入ってくる、というフレコミですが、最初この時計を見た時は、コンセプトはおもしろいけど欲しくはないなと思いましたね。
あまりに見慣れた公共のエレメントをプライベートな空間に持ってくるのは、多少違和感があり。
特に駅の時計って、あまりに駅の時計ですからねえ。(まんまですけど)
同じようなシリーズで公園の時計というのがあって、そっちを先に購入しました。

この駅の時計は、時計を欲しがっていた母に贈ったものです。
シンプルで視認性が高いという点においては、一番目的にマッチしていると思ったからです。
部屋に置いてみると、なかなかよいです。

駅の時計は、その後腕時計に展開され、今では壁掛けの電波時計も出ています。

Scanglobeの地球儀

松本 知彦 for Private Time/2012.12.21/ライフスタイルライフスタイル

子供の頃、僕にとって地球儀というのは特別な意味がありました。
世界の都市や国の場所を探すのはもちろん、地球儀を見ていると世界中を旅しているような気分になってワクワクしたり。
実感できないくせに、世界は広いんだなあと子供心に感じたものです。

img地図が印刷された透明プラスチックと支柱だけというシンプルな構造

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地球儀にも色々なタイプがありましたね。
国境で国別に色分けされているタイプ、高低差で色がついているタイプ、立体的に凸凹しているタイプ、内部にライトが仕込まれていて光るタイプ(月球儀もあった)などなど。
学校の授業で地球儀を作ったこともありました。
白い半球を2つ組み合わせて接着し、そこに1枚づつ地図が印刷された紙を、北極と南極を起点に貼っていくのですが、何枚も貼っていくと最後の1枚でそれまでのズレのしわ寄せが来て、最初に貼った紙と少し重なってしまうんですね。
それまでせっかく苦労して貼ってきたのに、その重なった最後の紙が残念で、もう1度最初からやり直したい願望に駆られたのをよく覚えています。
あれは小学生の時でした。

今まで地球儀に対して僕が持っていたイメージは「学習」でした。
印象で言うと「学研」って感じ 笑
インテリアっていう認識は持ってなかった。
この地球儀はインテリアとしてリビングに置いています。
透明な海とメタリックシルバーの台地がプリントされた「Simplicity」
他にも海がカーボンのように黒いものや真っ白なデザインなど、同じブランドから色々なデザインが出ています。
今ではあちこちで売られていますが、これを買った数年前にはこんなモダンな地球儀は他にありませんでした。
支柱と台が一体化したシンプルな構造なのもいいですね。

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ヨーロッパ最大の地球儀メーカーとして知られる、デンマークのスキャングローブ社がデザイナーコレクションとして発表したモダンなデザインの地球儀。
難点は、経年劣化で透明部分が茶色く変色してくることです。
うちのも既にちょっと茶色くなってきました。
ちなみに竹島、尖閣諸島の表記はありませんのであしからず 笑

プラスマイナスゼロ 8インチ液晶テレビ

松本 知彦 for Private Time/2012.09.06/ライフスタイルライフスタイル

深澤直人のデザインによる8インチの小型テレビです。
このテレビ、液晶なんですが、ブラウン管のカタチをしています。
昔懐かしいブラウン管は、コロッとしていて優しいカタチ、とは深澤直人談。

img佇まいは、床に転がしたようで可愛いです

テレビチューナーが別になっていて、送信機からモニターへ無線で映像が飛んできます。
家中どこでも持ち運んで映像を楽しめる、というコンセプトなんですね。
キッチンのカウンター、ベッドの上、リビングに寝転がって、などなどアンテナのない場所でも電源さえあれば、どこでも映像を見ることができます。
直線距離で30メートルまで映像が届くらしいので、オフィスなどでも大丈夫でしょう。
外部接続でDVDも見られるみたいです。
このテレビアナログ放送しか対応してないので、デジタルに切り替わる際に見られなくなると思ったら、自動で変換されて今でもきちんとテレビは映ります。
欲を言うと、コンセント接続じゃなく充電によるコードレスで、どこでも持ち運べたらもっといいですね。

imgインターフェイスは画面上部にまとめて配置されています。

プラスマイナスゼロで勉強したことがあるんですが、テレビとかコンポとか技術革新の激しい家電はダメですね。
デザインそのものよりも、機能が優先されてしまうので、いくらデザインが優れていても、デザインより先に機能が古くなってしまうのです。
まるで携帯電話のデザインのようです。
いくらデザインに付加価値があっても、機能が古くなれば誰も買わなくなります。
最善のデザインで最新の機能を持つ商品を、次々マーケットに送り出すのは並大抵のことではないでしょう。
下手をすれば、多くの在庫を抱えてしまうので大手しかできないと思います。
プラスマイナスゼロもそれに気が付いたのか、これ以降、技術が優先される家電のプロダクツは発表しなくなりました。
発表しているのは、トースターや扇風機、どちらかと言えばアナログで、その分野の技術が既に頭打ちになっている商品です。
そうした背景は理解しつつも、新しいことにもチャレンジしてほしいなあと個人的には思います。

img色は白以外に、赤、黒もありました。

無印良品  シュレッダー 

松本 知彦 for Private Time/2012.07.03/ライフスタイルライフスタイル

無印良品のシュレッダーです。
2004年グッドデザイン賞、2005年独iFデザイン・プロダクト賞(iF-Product Design Award)の金賞をダブルで受賞しています。

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この商品の何が優れているかというと・・・
同じく無印から出ている様々なサイズのダストボックスと組み合わせて使えることです。
ショップでは、上に乗せるシュレッダー部分のみが売られていて、紙くずを受けるボックスはゴミ箱として単品で別売りされていました。
売っていました、と書いたのは現在では残念ながら売られていないからです。
シュレッダー部分だけで8000円、ダストボックスと一緒に買っても1万円以下という、コスト設定もよかった。

単品でも使えるけれど、組み合わせによって別の商品にもなる、というコンセプトは、先日ブログにも書いたダネーゼのハンガーと同じコンセプトですね。
その意味では、デザインに深澤直人が関わっているのが、如実にわかる商品です。
確かに、既に持っているゴミ箱の上にシュレッダーが乗せられれば便利だし、あとでゴミ箱との組み合わせを変えることもできたり、同じゴミ箱を他にも持っていたら、シュレッダーとデザインを合わせることもできます。

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デザインが美しいのは言うまでもありません。
電源コードも、本体と同じカラーにしているのがポイントでしょう。
ここが微妙に異なる色だったら、商品のデザインクオリティは著しく低くなっていたと思います。
そういう商品も無印にはありますが・・・・

A4サイズで5枚まで一度にシュレッダーできますが、音も静かです。
コンセプト、デザイン、機能、コスト、すべて言うことないです。
しかし、子供の指が挟まれるという痛ましい事故が起きてしまい、その後安全面を改善した商品も出たのですが、、しばらくして店頭からこの商品は姿を消してしまいました。
経緯を考えると、今となっては、すべてよいとは言えない商品です。

評価されて賞を獲っていただけに残念です。
ダストボックスの方はデザインを変えることなく、ゴミ箱として今も売られています。

テラモト ティディドアストッパー

松本 知彦 for Private Time/2012.06.28/ライフスタイルライフスタイル

ドアにつける強力なマグネット式のドアストッパーです。
ドアに穴をあけたりする工事の必要がなく、金属製のドアならどこでもすぐつけられます。
2009年にグッドデザイン賞を受賞。

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ドアを開けておきたい時は、携帯電話のように2つ折りになっているマグネットを足で下に倒すだけ。
床に接触した部分がストッパーの役目を果たします。
これなら両手で荷物を持っている時でも、容易にドアを開けたままにしておくことができます。
閉める時も簡単。
一連の行為を片足だけで行えます。
マンションなどで両手にゴミ袋を持って外へ出る時、お母さんが子供のベビーカーを出す時など、とっても便利。
マグネットをゴムでコーティングしているので、ドアを傷つけることもありません。
もちろん靴にもダメージなし。

置き型のドアストッパーや、ドアと床の間に挟み込むストッパーもありますが、必要な際には手を使わなければならなかったり、足で蹴って移動させなければならず、面倒です。
以前から欲しいと思っていた、おじさんが座っているようなスタルクデザインのドアストッパーも、可愛いいんですけどね。

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難点はマグネットなので、強く蹴ると動いてしまうということでしょうか。
もっと磁石が強力でもいい気がします。
機能的でシンプル、主張しないデザインは、玄関にgoodです。
昭和2年創業のテラモトとアッシュコンセプトがコラボして生まれた商品です。

柳宗理 ボウル/パンチングストレーナー

松本 知彦 for Private Time/2012.05.24/ライフスタイルライフスタイル

先日、惜しくも亡くなってしまった柳宗理のステンレス製ボウルとパンチングストレーナーのセットです。
料理専門家や主婦たちの意見に基づいて長い研究から生まれた製品だけあって、使いやすいと評判です。
と書きながらも、僕は使う機会は少ないのでそんなに実感ないのですけど。笑
あくまでグッドデザイン賞を受賞している優れたデザイン性が購入動機になっています。

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ステンレスボウルには13m、16cm、19cm、23cm、27cmの5つのサイズがあります。
パンチングストレーナーは、16cm、19cm、23cm、27cmの4種類。
一番小さい13cmのボウル用のパンチングストレーナーはありませんが、それ以外はすべて組み合わせて使える仕様になっています。
収納時も入れ子にできるので、スペースを取りません。

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サラダをドレッシングと混ぜる時、餃子やハンバーグの具をこねる時、ホットケーキやお好み焼きをかきまぜる時、などなど用途はたくさんあります。
どちらかというと裏方の料理器具ですが、艶消しのステンレスがとてもモダンなこのボウルは、食卓にそのまま置いていても美しい逸品です。
値段がそんなに高くないことも魅力ですね。
この金額で名品を手に入れることができて、実用的に日常使い倒せる、まさに理想の商品です。
だからグッドデザインなのでしょうけれど、デザインとはそうあるべきだと思います。

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SPLASH mini 傘立て

松本 知彦 for Private Time/2012.05.09/ライフスタイルライフスタイル

アッシュコンセプトがデザインした傘立てです。
2003年にグッドデザイン賞を受賞しています。
2種類サイズがありますが、使っているのは小さい方のSPLASH mini。

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スプラッシュのネーミングそのままに、水たまりに落ちた水しぶきの形をデザインコンセプトにしています。
素材はゴム。
傘立てって毎日使うものではないけれど、いつもそこにあるもので、箱や筒状のデザインなどだと視覚的に邪魔で、狭い玄関ではどうしても場所を取ります。
しかし、この傘立てはコンパクトで、最小限の場所しか取りません。
高さのある傘立ては存在感があって無骨だし、晴れた日でも玄関に常にたくさんの傘が刺さっている傘立てがあるのもあまりよいものではないし。

この傘立てだと、傘をしまえば傘立ての存在感はないし、傘立て自体も必要のない時はしまっておけるサイズです。
使う時は、最大7本まで差せるので自宅での使用なら十分でしょう。
無印のシンプルな傘立てもいいですが、それよりも差せる本数は多いです。

水を入れて花を生けたり、ペン立てとしても使えますってサイトに書いてありますが、それはさすがに無理があるのじゃないかと・・・笑

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白山陶器 ともえ 青白釉

松本 知彦 for Private Time/2012.03.23/ライフスタイルライフスタイル

和食にも洋食にも使えるちょうどよい深さ・サイズの器です。
しょうゆ皿にも、焼き物にも、サラダにも、何にでも使えて、くるっとしたデザインが料理に心地よいリズムを与えてくれます。
重ねてスタッキングした状態でも美しいですね。

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こういう一見何でもないように見えるけれど、時代を超えて常に新しく、生活を豊かにしてくれる商品は本当に素晴らしいと思います。
暮らしの中で、デザインができること、デザインでできることを教えてくれます。
2000年度グッドデザイン賞、そして同時に中小企業庁長官特別賞も受賞。

やわらかく青味がかった青磁と白磁の2種類があります。
青磁の方を使っていますが、とてもきれいです。
便利で美しい、オススメです。

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GLOBAL 包丁

松本 知彦 for Private Time/2012.03.07/ライフスタイルライフスタイル

現在まで世界で2000万本売れている包丁です。
しかしそのほとんどは海外で、日本では意外に知られていません。
僕もてっきりヨーロッパで作られた包丁かと思っていました。
でも2000万本って半端じゃないですね。

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刃と柄が一体化しているので衛生的。
水による侵食がないため従来の包丁の様に柄が抜け落ちるなどの心配がない。
持ち易さを考慮した柄の形状と滑り止めのためのドットにより、フィット感が抜群。
刃は手術用のメスと同じモリブデン・バナジュウムを含む超硬質ステンレスで造られているため、切れ味は抜群。
と、いいとこ尽くしの包丁。
これが日本製というのがうれしいですね。

「新潟県の吉田金属工業が1978年に開発を始め、ステンレス加工の技術とテーブルナイフ製造のノウハウを応用させて1983年に完成。工業デザイナー・山田耕民のデザインによるオールステンレス一体構造の包丁」、らしいです。

受賞も多数。
2002年度、グッドデザイン賞ロングライフデザイン賞受賞
2001年、フランクフルトメッセデザインプラス賞受賞
1992年度、オランダ・コックギルド(料理人同業者組合)賞受賞
1990年度、1991年度インターナショナルデザイン年鑑掲載
1990年度、グッドデザイン賞受賞

スタイリッシュで美しいデザインなのに、機能性能も高い。
当然、使うシーンではモチベーションがあがります。
改めて、高い次元での機能とデザインの融合は、美しく素晴らしいことだと感じますねえ。
とか言いながらも、僕はあんまり料理はしないんですけど、デザインで購入です。。。汗

しかし、これを作り出す努力は並大抵のことではなかったでしょう。
モノを生み出すとは、そういうことです。
改めて感じますね。

img一体構造のデザインが美しい

ALESSI  KETTLE WITH MELODIC WHISTLE

松本 知彦 for Private Time/2012.02.22/ライフスタイルライフスタイル

アレッシーのケトルです。
お湯が沸騰すると蒸気でホイッスルが鳴る仕組みですが、商品名はそのまんまKETTLE WITH MELODIC WHISTLEと言います。

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ドイツ人デザイナーのリチャード・サパーが1983年にデザインしたものですが、これが世界初の「デザイナーによるヤカン」なのです。
このサパーという人、メルセデス・ベンツで車体デザインを手がけたのちに、IBMのデザイン顧問となってThink padのデザインにも関わっています。
コンパッソ・ドーロ賞を10回も受賞しているのはすごいですね。
このケトルは感覚的で、ドイツらしくなく、僕はてっきりイタリア人のデザインかと思ってました。

お湯が沸くと真鍮製の笛から "ミ" と "シ" の音が和音で奏でられます。
アレッシーでもう1つ、マイケル・グレイヴスがデザインした有名なバードケトルという似たコンセプトの商品もありますが、そっちはお湯を注ぐたびに、注ぎ口についている小鳥を着脱しなければならず、面倒なのでこっちの方がいいのではないでしょうか?
以前そのバードケトルも使っていたので、その感想ですが。

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しかし使っているうちに、だんだんピ~ッという音もうるさくなってきて、笛の部分を上にあげて音が鳴らないようにして使ったりしています。
あんまり意味ないですね。。汗

でもこの商品の付加価値はやっぱりデザインにあると思います。

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