恵比寿 Pacific Furniture Service

松本 知彦 for Private Time/2014.02.03/インテリアインテリア

15年くらい前にインテリアの分野でミッドセンチュリーのブームがありました。
一番最初にイームズ、次にジョージ・ネルソやサーリネン、柳宗理、そして一番最後にジャン・プルーヴェ。(その後、北欧とオーガニックの流れに乗ってウェグナーも若干)
インテリアの分野で、それまでこんな大きなブームはなかったですね。
雑誌などでもたくさん特集が組まれて、猫も杓子もイームズの椅子を求める状況がありました。

imgお店は恵比寿ガーデンプレイスの近くにあります。

パシフィックファニチャー(PFS)ができたのも、ちょうどその頃だったと思います。
お店は当時、中目黒の蛇崩れの坂の途中の、ちょっと不便な場所にありました。
目黒通りのモダニカ、マイスター、南青山のケーススタディショップなど、僕も時々ミッドセンチュリーの家具を見に行ったものです。
しかし、60年代に作られたイームズのオリジナルの高額な椅子を買うほど、ミッドセンチュリーにのめり込むことはなかった。
立川にある米軍横田基地のインテリアそのまんまのようなPFSのお店も、そんなブームの中の1つだと思っていました。
それが自分には違和感があって、当時は好きにはなれませんでしたね。

imgショップには2階があって、結構広いです。

img2階にある家具のオーダーカウンターは、なかなかカッコいい。

あれからずいぶん時間が経って、ミッドセンチュリーは一過性のブームではなく、1つのスタイルとして定着しました。
熱狂的なイームズのファンがいなくなって、南青山のケーススタディショップも、目黒通りのモダニカもいつの間にか別の店に。
時代が一回りした感じがします。
そんな中、今改めてPFSを訪れると、これが今の自分の気分にピッタリでびっくりです。
今更ながら横田基地のブームが自分に訪れています。笑
これってアメリカのTVシリーズMAD MENやトム・ブラウンの影響なのか??
(片山正道が手掛けた青山のトム・ブラウンのショップインテリアは、60年代の銀行みたいで超カッコいいです)
かつてのミッドセンチュリーの巨大なブームには(そしてその後にやってきた北欧ブームにも)どうしても乗れなかったけど、ブームが去った今、60年代のアメリカの大量生産の素っ気ない家具を見るとなぜか魅かれます。
別に、今流行のトム・ブラウンやアメリカントラッドのファッションが好きなわけでは全然ないですが、元々60年代が好きな自分の今の気分にはなぜかしっくりくるのです。

imgショップから歩いてすぐの所にあるパーツセンター

imgこのパーツセンターは熱いですよ!

PFSは数年前恵比寿に引っ越しましたが、1フロアだけだった店舗を2フロアに広げて、今ではすぐ近くには部品だけを扱うパーツセンターも営業しています。
このパーツセンターが熱い!
たぶん家具よりもみんなの気持ちを掴んでいるのは、パーツセンターの方でしょう。
このパーツセンターは、いわばホームセンターです。
照明器具だったり、ゴミ箱だったり、郵便ポストだったり、身の回りの家具以外の雑貨をメインに扱っています。

ゴツくて素っ気ないアメリカの工業製品たち。
それが見ていて楽しいです。
D&Departmenmtとほぼ同じターゲットだと思いますが、こちらはアメリカ製ばかり。
セレクトショップとして今熱い中目黒の1LDKとか、こうしたランドスケープの流れがここ数年きていますね。

雑貨やクラフトワーク、そこにビンテージが結びついて大きな流れになっていますが、それと同時にやってきたこうしたランドスケープのブームは、今後あと数年は続くでしょう。
もはや以前のように、年代や国でテイストは括れなくなってきています。

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