無印良品 渋谷店

松本 知彦 for Private Time/2014.07.07/インテリアインテリア

昨年末、無印良品の渋谷店が大きくリニューアルされました。
自分の記憶が正しければ、無印良品の渋谷店は以前パルコパート3の6階にあったはず。
リニューアルした渋谷店はmovida館の中にあります。

imgmovida館は無印良品&LOFTとして生まれ変わりました。

img1階は自転車などを売ってますが、ハンズとガチで競合しますね。

このmovida館という商業施設、ほとんど一般には知られてないのじゃないでしょうか。
公園通り沿いのパルコの手前にあって、パルコで扱う商品より価格帯が上の、モードなインポートブランドをメインに扱う施設として、1980年代にSEED館という名前でスタートしました。
ロゴのデザインは確か田中一光だったと思います。(ヘルムート・シュミットだったっけな??)
しかし、いつ行っても人がまったくいないフロア、名前をSEEDからmovida館に変えたあとも幾度となくリニューアルされていましたが、コンセプトは迷走し、いったいどこへ向かって行くのだろう?ダイジョブだろうか?と長い間ずっと思いながら見ていました。
movida館を運営していたのは西武ですが、80~90年代にかけて、ロフト、パルコクワトロ、WAVE、PRIME、ハビタ、イルムス、シネヴィヴァンなどなど、新しいコンセプトを打ち出した商業施設を次々とオープンさせて、西武は飛ぶ鳥を落とす勢いでした。
あれから時代は流れて、西武グループは終焉を迎え、いつの間にかコンビニの会社になってしまいました。
ラルフローレンやフランフランが入っていた渋谷パルコパート2の建物も今はもうありません。

それでもmovida館は、相変わらず人のいないまま、忘れ去られた館として存在していました。
そして、去年やっと再びリニューアルを行ったのでした。
よくここまで引っ張ったなという印象です。
しかし、、、、フタを開けてみたら、ほぼ全部無印良品になっちゃった 笑
旧西武グループで収益があげられるのは、ロフトと無印くらいしか残ってないんでしょうね。(あとファミマ)

img2階はカフェ、3階はレディス

img4階はメンズとステーショナリー

img5階には木で遊べる子供の遊びスペースがあります。

この無印、他の商業施設に入っている小規模な店舗と差別化するために、他の店舗ではやってないサービスをいくつかやってます。
刺繍サービス、プリントサービス、香り工房、お直しサービス、子供預かりサービスなどなど。
2階にはカフェもあります。
内装は誰なのかなあ。
杉本貴志大先生ではないような気がします。
しかしこの建物、天井が低い・・・エスカレーターが狭い・・・・リノベーションはむずかしかったでしょうね。
ミラーを多用してがんばってますが。
無印の良さ、商品そのものだけでなく、背景にあるフィロソフィまで伝えるためには、もっと広いフロアが必要なんでしょうね、きっと。
個人的には、深澤直人や原研哉などのクリエーターを起用して赤字からV字回復したあたり、その頃は見ていて本当にワクワクして、マーケティングのダイナミズムを感じましたが、ちょっと渋谷店は65点という感じかなあ。

有楽町やミッドタウンに店舗が出現した時、無垢の木で作られたREAL FURNITUREシリーズの販売を開始した時のセンセーショナル感、森正洋とのコラボ商品、難波さんや隈研吾を起用した家シリーズの販売、FOUND MUJIプロジェクト、グッドデザイン賞を毎年受賞したデザイン戦略の快進撃、キャンプ場の運営、メガネや花の販売スタートなど、本当に次はどんな手を打ってくるのか、常にワクワクして見ていました。
今はそれらがひと段落して、次の一手を模索中なのでしょうか???
渋谷店を見ている限り、新しさはあの頃より薄れたように思います。
渋谷という街の魅力が既になくなっていることも原因かもしれません。

img公園通りを挟んで向かい側には楽天カフェ。渋谷も変わりました・・・

商品をきれいに陳列するだけではカタログの域を出ず、フィロソフィまで伝えることはむずかしい。
店舗で企業のフィロソフィや考え方を感じられること、いわばそこにストーリーがないと購買には結びつかないことを改めて実感したのでした。
大好きな無印の次の一手を待ってます。

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