Antonio chiterio B&B SIDE TABLE

松本 知彦 for Private Time/2012.03.13/インテリアインテリア

イタリアのデザイナー、アントニオ・チッテリオはB&Bから多くの優れたプロダクツを発表しています。
特に97年に発表したソファ「チャールズ」は、B&Bのブランド名とともに彼の名前を世界中に知らしめました。

imgカタログから。B&B Italia charles

このB&B社製サイドテーブルもチッテリオの手によるものです。
青山のB&B Italyのショップでセールの時、半額で購入しました。

imgピエール・リッソーニがデザインしたBOXソファとの組み合わせ

チッテリオのデザインの特徴は、一言でいえばミニマリズムの流れを汲む直線的でシンプルなものです。
今もヒットを続けるチャールズも、余計な要素を排した極めて直線的な構成、そのたたずまいは見ているだけで美しいです。
ソファの座り心地よりも視覚的なデザインに優先度を置いていると言えます。

このサイドテーブルは天板がミラーになっています。
周りの景色が天板に映りこむことで、その存在感を消そうと意図しているのです。
チャールズが座面クッションの厚みを薄くし、床からソファ下までの空間を他社のソファより広く確保することで、視覚的にソファそのものを軽く見せようとしているのと同様に、このサイドテーブルも重力に逆らって存在を消そうとするような見た目のトリックがあります。
視覚的な快感を優先するチッテリオの特徴が表現されてますね。

時代のトレンドはモダンからナチュラル、そしてオーガニック、ヴィンテージへ。
ミニマリズムのブームは過ぎ去りましたが、チッテリオのデザインだけはいつ見ても好きですね。

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タンタン月ロケット

松本 知彦 for Private Time/2012.03.06/インテリアインテリア

タンタンの話の中に、ロケットに乗って月面へ行くお話があります。
僕がタンタンのファンだというのは、以前このブログでも書きましたが、うちにはこの月ロケットの模型があります。

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以前、ピエールというフランス人の友人と一緒に、彼の友人で同じくフランス人の家に遊びに行った際、このロケットの巨大なオブジェ(模型)が部屋に置いてあってびっくりしました。
そして、やっぱフランス人はタンタンが好きなんだ、ということを改めて感じましたね。
タンタンのキャラクターって日本で言えば何でしょう?
冒険ダン吉?のらくろ? 
時代的にはそのくらいだと思うんですが、今の日本人には古すぎて、冒険ダン吉の本を持ってるどころか、きっと知ってる人もいませんよね。
僕は本持ってますけど 笑
みんなが愛着持っているのは、ウルトラマンや仮面ライダーなどTV時代からでしょうか。

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さて、うちにある月ロケットは木製で高さが40センチくらいあります。
以前、代官山にあったタンタンショップで購入しました。
量産品でなく、フランスから輸入しているので3万くらいしたと思います。
高っ。
リビングに飾っていますが、これを見てタンタンの月ロケットだとわかる人は、今まで一人もいませんでした。笑
息子もタンタンが大好きですから、僕がいなくなったあとも、きっと彼は部屋に飾ることでしょう。
僕は父から何も受け継ぎませんでしたが、親から受け継ぐもの、それが嗜好品ならなおさらいいと思います。
そんなことを考えている自分がいるんだなぁということに気づかされるのでした。

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Mario Bellini 412 CAB

松本 知彦 for Private Time/2012.02.03/インテリアインテリア

インテリアデザインの巨匠マリオ・ベリーニの名作CABチェア。
ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションに選定されています。
スチール製のフレームになめし皮をかぶせた美しいフォルムは、1977年の発表以来、ホテルや公共施設、レストランなどで現在も多く使用されています。

img昨日紹介したミラーが後ろにちょっとだけ見えてます。

カタチは美しいのですが、問題はなめした皮を使用しているため座面がかなり滑るということ。
購入して10年以上になりますが、この滑り具合はなかなか治まりません。
パジャマで腰掛けると床に滑り落ちそうになります。笑
外出時、商業施設などで短時間腰掛けるならよいですが、自宅でくつろぐための椅子ではない気がしますね。

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ベリーニは最近息子と組んで仕事をしています。
Vitra社から発表したヘッドラインチェアなどがそれですが(hhstyleで購入可能)、息子と一緒に仕事をするってなんだかいいですよね。
以前音楽のカテゴリーで紹介したムッシュかまやつもそうですが、本当にうらやましいです。
僕も父親と一緒に仕事がしたかった。

imgvitraのワークチェア「ヘッドライン」

http://www.hhstyle.com/cgi-bin/omc?req=IPRODUCT&code=info_headline

柳宗理 バタフライスツール

松本 知彦 for Private Time/2011.11.18/インテリアインテリア

皆さんご存知、1956年に発表された柳宗理の名作チェアです。
ニューヨーク近代美術館の永久コレクションにもなっています。

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2枚の成形合板を合わせただけのシンプルな構造ですが、バタフライ=蝶が羽を広げたような有機的なフォルムを持っています。
50年前の日本の生活様式は、ほとんどの人が畳の上で生活していたはずですから、当然和室にも合います。
スケールサイズも昔の日本家屋を思わせますね。

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発表当時はプライウッドを得意とする製造元の天童木工の技術力がなければ、このバタフライスツールは実現できなかったと聞きます。
うちでは玄関で靴を履く時に座る椅子として利用しています。
クッションはあとから購入しました。
こちらも天童木工です。

Kartell  EroS

松本 知彦 for Private Time/2011.10.24/インテリアインテリア

フィリップ・スタルクがイタリアの Kartell社から発表したエロエスチェアです。

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この椅子、成形プラスチックで近未来的な印象ですが、実はエーロ・サーリネンが1958年に発表した名作チューリップチェアにインスパイアされて作られています。
ERO Sはエーロ・サーリネンの頭文字なのでした。
スタルクとサーリネンなんてちょっと意外な気がします。

imgフィンランド出身の建築家エーロ・サーリネン設計のチューリップチェア

サーリネンのチューリップチェアと言えば、赤坂プリンスホテルでしょう。
設計者は丹下健三、彼が選んだこの椅子が全室に配置されていましたが、残念ながら今年3月惜しくも閉鎖されてしまいましたね。
同じく丹下健三設計の表参道にあるハナエモリビルとそっくりな建築でしたが、こうした名作建築が2つとも同時になくなってしまうなんて悲しい限りです。
あとで後悔するのじゃないでしょうか。

さて本題のエロエスチェアですが、ラウンドした一体成型の丸いプラスチックに腰かけるデザインとなっています。
しかし、この座面が靴を履いて生活しない日本人にはちと高い。。
身長151センチのうちの母は、この椅子に座るとまったく足が届きません。
そして意外に図体がでかく場所を取る椅子です。
それら含めてヨーロッパなのだと思います。

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Cassina ixc. LOTUS theater board

松本 知彦 for Private Time/2011.09.27/インテリアインテリア

カッシーナ・イクスシー「LOTUS」シリーズのAVシアターボードです。
イタリアンモダンファニチャーブランドとして認知されてきたカッシーナが、イクスシーとして新たな自社ブランドを作り上げるために投入したeast by eastwestの商品です。
http://www.cassina-ixc.com/ja/brands_products/ixc/ixc_edition/east_by_eastwest/index.html

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イケアの進出やリーマンショックの影響など、ファッション同様、家具においても高額商品を購入する気分は遠くへ過ぎ去ってしまいました。
コクヨのコンランショップ買収、hhstyle.com原宿店閉店、カッシーナ渋谷店撤退など、去年次々に起きた縮小傾向は、今後もしばらく続くでしょう。
確かにカッシーナが毎年開催している新作発表パーティに行って、イタリアンファニチャーの高額商品を見ても以前のようにワクワクしなくなりました。
消費者にとって選択肢が増えたことはいいことですが、企業にとっては次の新たな戦略が求められます。

社内デザイナーの起用による「LOTUS」のような、カッシーナの中ではどちらかと言えば安価な商品(それでもそんなに安くないですけど、、)の投入は、短期で答えを出す経営戦略としてはよいのかもしれません。
しかし、日本人デザイナーや社内デザイナーを起用して、今までイタリアンファニチャーとして築き上げてきたブランド認知をどこまで維持するのか? ブランドの方向性を変えていくのか? その動向を見守りたいですね。
CassinaとCassina ixcの違いは、知らない人にはわかりませんから。

同じインテリア企業でも、ドイツのアート系出版社TASCHENの店舗をオープンさせたり、来年1月に新雑誌を創刊する計画を発表したり、次々と新しい手を打ってくるFrancfrancで有名なBALSなどと、どのように対抗差別化していくのか見極めていきたいと思います。

imgカタログに掲載されてる写真はカッコいいです。

Philippe Starck  ROSY ANGELIS 

松本 知彦 for Private Time/2011.09.21/インテリアインテリア

このライトを購入したのは10年ほど前。
スタルクの初期の傑作です。
住宅だけでなく、ショップやレストランでも見かけるので知っている人も多いでしょう。

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スタルクは当時、自らも写真集を出版するなど、インテリアデザインを志す者なら誰もが注目する存在でした。
イギリスやイタリアのデザインと違って、そのスタイルはお国柄であるフランス的な?エレガントな要素とシャープでアバンギャルドな要素の異質な組み合わせが最大の特徴です。
このライトでも照明部分にカーテンのように掛けられた布から漏れる柔らかな光と、それと拮抗するシャープな3本の金属製の細い脚の組み合わせが魅力となっています。

当時、彼がインテリアデザインを手がけて青山にオープンしたばかりのアラン・ミクリのショップが、この照明器具とほとんど同じイメージで構成されていたのを見て、やはり彼は布のドレープが作り出すエレガントさとシルバーやガラスの硬質でクールなイメージを組み合わせるのがよほど好きなのだなと感じたものです。

imgセンターに見えるシルバーのバーが調光機能

マイナスなのはカーテンの中にある調光機能のせいなのか、よく故障することです(うちのだけかも)。
大抵の場合、ヒューズボックスのヒューズを交換すると直ります。

Gwenael Nicolas PIVOT TOWER

松本 知彦 for Private Time/2011.07.05/インテリアインテリア

グエナエル・ニコラがカッシーナ向けにデザインした収納家具です。
発表当時はシリーズでデスクやサイドテーブルなどもありました。

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このシリーズはどのプロダクツもすべてキャンティレバーの構造を持っており、引き出しが持ち出し式になっています。
経年劣化で引き出しのジョイント部分が緩んで持ち出し部分が下がってこないのだろうか?とも思いますが、結構しっかりしています。
彼が手がけるインテリアと同様、ミニマルで装飾を削ぎ落としたデザインが魅力です。
今はこのプロダクツ見なくなりましたが、廃番になってしまったのかもしれませんね。
同じカッシーナから出ている彼がデザインしたブーメランチェアは健在ですが。

余談ですが、グエナエル・ニコラの事務所はうちの事務所のすぐ近所にあって、内海智之と共同で作った建築がカッコいいので、できた当初は何度も見にいきました。
地下と1階がオフィス、2・3階が自宅になっていて、各フロアを屋外のスロープでつなぐという変わった建物です。
こうして見ると彼の作るプロダクツと建築が非常に似ていることがわかります。
この建築は住宅地にいきなり出現するので、はじめて見る人はちょっとびっくりかも。

img間接照明がまたニクイ演出になってます。

Michael Young WOVEN LIGHT

松本 知彦 for Private Time/2011.06.14/インテリアインテリア

シャドーが美しいマイケル・ヤングのランプです。
15年くらい前、青山のヨックモック近くにあったE&Yで購入しました。

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E&Yでは90年代半ばにイギリスで起きたデザインムーブメントで頭角を現しつつあった当時無名のデザイナーを積極的に日本に紹介していましたが、その中にマイケル・ヤングやトム・ディクソンがいました。
音楽やファッション同様、何かがブレイクする時に感じるワクワクしたものが当時のE&Yには充満していましたね。
その意味ではそれより少し前、同じように当時日本ではあまり知られていなかったマーク・ニューソンやフィリップ・スタルクを見い出し、日本のマーケットに送り出したIDEEと同じ役割をE&Yは果たしたと言えるでしょう。

その後黒崎さん率いるIDEEは無印良品による再生を経て生まれ変わり、現在に至りますが、E&Yは有馬裕之の設計によるビルとともに今も同じ場所でがんばっています。
駒場東大にあるこの建築も当時何度か見に行きました。

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トム・ディクソンを一躍スターにした1998年発表のJack Lampも、今見るとただのチープなプラスチック製のライトにしか見えません。
時代によって移り変わる人の感覚ってそんなものなのかなあと思います。
しかしマイケル・ヤングのこのランプは、彼が世界的に有名になった今でも美しいシャドーを投げかけています。
http://www.eandy.com/

Isamu Noguchi OZEKI 1AY

松本 知彦 for Private Time/2011.03.09/インテリアインテリア

和室に合う照明器具というのは、いざ探すとなるとなかなかないものです。
洋室にモダンな和のライトは合いますが、その逆の組み合わせはあまりよいとは言えません。

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イサムノグチのAKARIシリーズは和の空間をモダンに演出してくれます。
竹ひごと美濃和紙という極めて伝統的な日本の素材を用いつつも、現代的でモダンなデザインになっているのは、アメリカ人と日本人の間に生まれたイサムノグチならではの表現でしょう。
日本の伝統美に対する独自の感性を感じます。
彼が設計した札幌にあるモエレ沼公園にも機会があればぜひ行ってみたいものですね。
MOMAニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクション。

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