ドミニク・アングル  1780-1867

松本 知彦 for Private Time/2011.10.12/クリエータークリエーター

アングルの作品では「泉」などが代表作として挙げられることが多いですが、アングルと言えば絶対的に素描です。
素描こそがアングルの持ち味であり、アングルの本質のような気がします。

img泉 1856年  有名ですね

アングルの素描を見つけようとサイトをいろいろ探しましたが、見当たりませんでした。
そこで高校生の時に買ったアングルの作品集からスキャンしています。
このアングルの素描集、何十回見たことか・・・・
今見ても本当に素晴らしいです。

油彩は写実に徹していて、それはそれでよいのですが人体描写などは陶器のようで、そこに肉体の量感はあまり感じられません。
つるつるスベスベの卵のように美しく描かれています。

img素描はサラサラと簡単に描いていますが、これを描くには相当の技量が必要でしょう。

img浴女 1808年

新古典主義を掲げるアングルは、19世紀前半に新しく台頭してきたロマン派のドラクロアと対決する姿勢を見せます。
感性、情熱の赴くままに画家自身の感覚を重視するロマン主義に対して、イタリアルネサンスの古典を模範とし、写実を基礎としながらも、自らの感性や独自の美意識をもって画面を構成する新古典主義。
この新古典主義VSロマン主義の対立は有名ですが、個人的にはドラクロアよりアングルの方が好きです。
古いものを徹底的に研究し、そこから新しさを生み出そうとする姿勢が、自分の感性に共鳴するのだと思います。
自分が今やっていること、やろうとしていることとリンクし、そこに未来のヒントがあるように思います。

imgトルコ風呂 1863年  82歳の作品とは思えません・・・・

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