成田亨 1929 - 2002

松本 知彦 for Private Time/2012.10.17/クリエータークリエーター

先週で大盛況のうちに終わってしまいましたが、東京現代美術館で行われた庵野秀明監修による特撮博物館の展示。
うちのスタッフもスタッフブログに書いてましたが、そう、これを見逃してはいけません。
行った方もかなり多いのではないでしょうか?

imgいったいどこまで列が続いているのでしょう?見えません。

3ヶ月という結構長い期間開催している展覧会なので、いつもで行けると油断していたら、とうとう最終日になってしまいました。
今日しか見られない、じゃ行かなきゃ、と思い立って行ったもの・・・・
え、えー!
予想通りいえ予想以上な状況で。
チケット買うのに60分待ち、買ったあと会場に入るのに100分待ち、合計160分、3時間近く待たなければ見られないのです・・・・
今時これだけ待つ展覧会もあまりないのじゃないですかね。
ロンドンでデヴィッド・ホックニー展に入るのに寒空の下3時間待ったのを思い出しました。

imgな、なんと、チケットを購入後、列の最後尾は美術館の外です。。

いま特撮のジャンルって盛り上がっているのでしょうか?
特撮は完全に男の世界、ロマンだと思うのですが、女子もたくさん来ていて、これら多くの人を惹きつけているものは何でしょう?
TVCMバンバンやって媒体が煽ったから?スタジオジブリを絡めたから?個人的にはちょっと謎です。
特撮は絶対にまず円谷、そして東宝ありきなのです。
こんなにたくさんの人が円谷を求めてやって来ているとは思えず、、なんだか不思議な現象だと感じちゃいました。

内容は非常によかった。
ホックニーの時とは違って、待った甲斐がある展覧会でした。
子供向けの特撮をアートとして捉えて、今までマニアの間でしか知られていなかった裏方の人たちをクリエーターとして表舞台に出して紹介するのは素晴らしいことです。

その中の一人に成田亨がいます。
ウルトラマンや登場する怪獣たちの造形、そして科学特捜隊やウルトラ警備隊のメカニックもこの人のデザインでした。
代表作はやっぱりバルタン星人でしょう。
彫刻家でもあった成田亨は、僕と同じ大学の卒業生なのです。
成田亨に続いて「怪奇大作戦」「帰ってきたウルトラマン」のデザインを手がけた池谷仙克もまた同じ大学の卒業生でした。
これは偶然なのでしょうか?
なぜこれを強烈に覚えているかというと、当時成田亨にあこがれて同じ大学に入ってきた同級生の友人たちもいて、彼らは学内で特撮の話をよくしていたからです。
ウルトラQからはじまってウルトラマン、その先に続く60~70年代のウルトラ黄金期を先輩たちが作り上げてきたというのはうれしいですね。
そこには円谷プロとのタッグがあったのは言うまでもありません。

展覧会の興奮冷めやらぬ中、家に帰って当時自分が見ていた本を、もう1度引っ張り出してみました。

img今から40年前の本ですよ。

img「これはびっくり!怪獣完全解剖図解」いい見出しコピーだねえ。笑

こうした解剖図やメカの設計図などは、子供の時ワクワクして読んだものです。
サンダーバードも全盛でしたからねえ。
そしてウルトラマンカード。
これがなんと成田亨の絵なのです。
たぶん相当レアだと思いますよぉ。
ヤフオクに出しちゃおうかな。

img24枚のカードが収録されているウルトラマンカード。ソノシート付き。

imgこちらももちろんソノシート付き。今でも聞けます。

そして1968年の東宝映画「怪獣総進撃」。
ゴジラ、ミニラ、ラドン、モスラ、アンギラス、キングギドラなど11体の怪獣が登場する豪華怪獣映画です。
本にはソノシートもついていて、劇場音楽やストーリーが聞けます。
ソノシートとは、薄いビニールでできたペラペラのレコードのことです。
今のDVDブックの走りみたいなもので、当時はたくさんの本がそうでした。

img怪獣ブームの最後を飾る大作でした。

驚くべきは、これら40年前の本を今リンタロが読んでいるということです。
僕の父親が子供の時に読んでいた本を、僕は読んだ記憶がありません。
そしてリンタロは初代ウルトラマンももちろん知っているし、そこに出てきた怪獣もかなり詳細に知っています(オタク?ってくらい)
幼少期に同じものを見て育つというのは、時代がこうなったからできることですよね。
バルタン星人は僕にも今の子供の記憶にも刻まれているし、共通のアイコンとなっているんです。
成田亨の造形が今の子供をも魅了しているということです。
いい仕事ですね。

しかし、、2世代に渡って読まれると、本の痛みがはげしく、、ボロボロに。
僕は、ヤフオクのことばかりが気になっているのでした 笑

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