レオ・レオニ 1910-1999

松本 知彦 for Private Time/2013.08.02/クリエータークリエーター

いま渋谷東急本店の文化村で開かれているレオ・レオニ、絵本の仕事展に行ってきました。
前から行こう行こうと思っていて行けずに、このタイミングになってしまいました。

img子供が夏休みなので親子連れで混んでますよ

レオ・レオニはオランダ生まれの絵本作家。
アメリカでアートディレクターとして働いたあと、晩年はイタリアで絵本作家として活躍しました。
以前このブログで、教科書にも掲載されている代表作「スイミー」を紹介しましたね。
http://blog.10-1000.jp/cat39/000931.html

ユダヤ人だったレオがアメリカへ亡命しなければならなかった経緯を知り、もう1度彼の絵本を見てみると、ストーリーの裏にある「自分は何者なのか?」というテーマが浮かび上がってきます。
子供向けの絵本という形はとっていますが、自分らしくあることが自分を幸せにつながるという、彼の経歴や人生経験に基づいた深いメッセージがそこにあるのです。

imgこちらもおなじみ、有名なコーネリアスはワニの話。

imgフレデリックが出てくる、リンタロ推薦「アレクサンダとぜんまいねずみ」

imgすべて鉛筆で描かれた「はまべにはいしがいっぱい」

レオは最初の絵本「あおくんときいろちゃん」を49歳で発表しています。
絵本作家としてのデビューは思ったより遅いんですね。
その時は第1線で活躍するグラフィックデザイナーとして、既に知られた存在でした。
単純化された構図や、色彩はデザイナーとして広告制作の経験で培われたものです。

展覧会ではたくさんの原画が展示されているのですが、個人的にもっとも興味深かったのがその技法です。
フロッタージュと呼ばれる切り絵で作られているものが多数ありました。
有名なネズミのフレデリックもすべて色紙の切り絵なんですね。
会場に彼の作業デスクが再現されていましたが、そこにはフレデリックの胴体や耳のカタチに切られた紙のパーツがたくさん入っている箱が置かれていました。
いつでもそれを組み合わせてフレデリックを作ることができたのでしょう。
切って貼った紙に手描きを加えたり、色を塗ったあとに紙を切り抜いたり、ちぎったり、日本の千代紙を切り貼りしたり、原画を見ないとわからないことがたんさんありました。
こうしたものを見られる機会はあまりないでしょう。

img現在うちにあるレオ・レオニの本たち

img単行本を買ったのでこれから読んでみたいと思います。

最後に、
展覧会の内容そのものとは関係ないですが、最後にグッズの販売スペースが大きく取られていて、たくさんの種類のグッズが売られていました。
商魂たくましい感じです。
親子連れもたくさん来ていましたからね、別の見方をすればレオ・レオニは相当に売れる商材ということでしょうね。
展覧会は8月4日までです。
あとちょっとで終わってしまいますから、是非皆さんこの機会に足を運んでください。

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