またフォントの話 チョークアートって知ってますか?

松本 知彦 for Private Time/2015.04.27/クリエータークリエーター

今巷では、コーヒーでもファッションでも、何でもブルックリンが流行ってますが、今日はその中でもチョークアートについて紹介します。
3年くらい前からニューヨークのブルックリンで流行しはじめ、今では東京でも見られるようになりました。

imgチョークアートは、またしてもブルックリンから

チョークアート。
それは言葉そのまんまで、チョークを使って黒板に描くアートのこと。
最近では僕の卒業した美術大学の学生が、黒板ジャックと言って、小学校の黒板にチョークで緻密な絵を描くプロジェクトが話題になっていましたね。
元々はホテルや飲食店で、オススメのメニューやサインを黒板に描いて客に見せていたもので、ルーツはイギリスのようですが、1890年くらいからアメリカでも流行した表現のようです。
しかしデジタルの波が押し寄せた現代では、古い店舗以外ではほとんど見られない、まあ言ってみれば過去の時代の、今は誰も見向きもしない古臭い表現。

img

img使われているフォントもクラシック

それを現代にアートとして復活させたのが、ブルックリン在住の女性アーティスト、ダナ・タナマチです。
ブロードウェイで開かれるショーのポスターデザインからキャリアをスタートさせて、今では自身のデザイン&レタリングスタジオ、タナマチ・スタジオで活動しています。
今、巷ではデジタルフォントなのに手描きのテイストを備えた、クラシックなフォントが流行しているということを、以前このブログでもフォントのトレンドとして紹介しました。
彼女の作品も一見、コンピューターで作られた組み見本をそのまま黒板に描き写していると思われがちですが、彼女の動画を見ていると、ラフスケッチを見ながら描いたり消したりして、極めてアナログ的に作品を仕上げている。
コンピューターに頼らず、あくまで手描きにこだわっている姿勢がとてもよいと思いました。
なかなか大変そうです。
彼女の有名な仕事には、Google、Yahoo!、Ralph Lauren、The Ace Hotelなどがあります。
Ace Hotelとチョークアートの組み合わせなんて、まさに今の時代の気分にぴったりですね。
ナイキのマラソンイベントのトータルデザインや雑誌、スマホカバーなどの作品も発表しています。

imgこの人がダナ・タナマチ

imgメジャーだけのガイドで、全部手描きですからね

img描く黒板もでっかいです。

このチョークアート、ブルックリンだけではなくヨーロッパ、またサーフカルチャーとも結びついて、今や世界的な流行になっています。
日本でも書店や雑貨屋、レストランなどで目にする機会もあるでしょう。
日本にもチョークアートをやっている人たちがいます。
Paint & Supplyという2人組のユニット。
土堤内祐介と井澤卓という人たちらしいけど、彼らはデザインの専門的な教育を受けていないというのがちょっと意外でした。
ACEホテルの部屋にチョークアートの作品が掛かっているのを見て始めたという・・・笑
それは前述のダナ・タナマチによるものではないでしょうか。

img日本からもチョークアーティスとが登場。Paint & Supplyの2人組。

デジタルからの反動だと思いますが、ハンドドローイング、シルクスクリーン、版画、活版、もう誰も見向きもしないと思われた100年以上前の技術が今見直されています。
ちょっとノスタルジックで、暖かくて楽しい、今そんな表現を人々は求めているのでしょうね。

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