横山まさみち 艶笑漫画の世界展

松本 知彦 for Private Time/2014.10.02/クリエータークリエーター

現在SPACE8で行われている「横山まさみち 艶笑漫画の世界展」が盛況で、毎日多くの方が訪れています。
以前このブログでも紹介しましたが、日刊現代で26年間も連載された「やる気まんまん」は、そのタイトルを知らない人でも絵を見たらきっと作品を思い出すことでしょう。
今回は展覧会の内容を少しだけ紹介します。

imgナイスなタイトル。この昭和の感じがたまりません。

会場には貴重な原画が数多く展示されていますが、これはファンにとっては嬉しい限りでしょう。
マンガの原画を見られる機会って意外と少ないのです。
そしてDVD制作の際に使われた、かぶり物や実際の映像も展示されています。
レアですね。

img会場には貴重な原画が多く展示されています。

imgこちらはやるまんの原画です。

僕がおもしろいなあと感じたのは「やる気まんまん」の制作手法でした。
主人公のキャラクターは横山まさみちさん本人が描かれていましたが、作品に登場する女のキャラクターは、すべて女性アシスタントが担当していたそうです。
「やる気まんまん」に出てくる女性キャラクターは、1人の女性アシスタントの方がずっと長い間描かれていたとのことでした。
確かに艶めかしい女性の表情は、このマンガにおいてかなり重要です。
海外で出版されていた色々な写真集が出版社から持ち込まれて、それを参考に描いていたということでした。

その方が入社した当初、横山プロは少女マンガも手掛けていたそうで、少女マンガを描きたい一心で入社したものの、入社して半年くらいで「やる気まんまん」が大当たり。
それ以後は20年以上ずっと作品に登場する女性を担当して描いていたとのことです。
「やる気まんまん」が当たると、エロの仕事が多く舞い込み、それらに登場する女性キャラクターのほとんどを担当していたとおっしゃっていました。
いやあプロフェッショナルですね。
そしてやるまんのメインキャラクターであるオットセイ。
これは連載された時期によって異なる3人の方が担当したそうですが、その女性アシスタントは見ただけで何代目の人が描いたものかすぐわかるとおっしゃっていました。
僕にはその差はわかりません。笑

メインキャラクター、オットセイ、女性などなど、役割分担して1つの作品を仕上げるのがプロダクションですからね。
いやあ、おもしろい話を聞かせていただきました。

imgやるまんの映像も見ることができます。

imgこちらは映画で使われた実際のかぶりもの

imgフィギアも買えます!

販売グッズも充実しています。
絶版になっている単行本、オットセイシール、ハガキ、それにフィギアも。
オンラインでも販売していますのでこちらも是非ご利用ください。
↓↓
http://space8.jp/store/products/list.php?mode=filter&category_id=28

会場は楽しい展示になっています。
展示は明日10/3までです。
皆さん、急いでください!!

img明日が最終日、見逃さないでくださいね。

SPACE8の次の展示は「やる気まんまん」!!

松本 知彦 for Private Time/2014.09.16/クリエータークリエーター

SPACE8で開催していた「カワイイの原点 高橋真琴展」は昨日で終了しました。
会期中はたくさんの皆さんに来て頂き、本当にありがとうございました。
日本のカルチャーを作った真琴さんの貴重な原画をこんなに近くで見ることができて、そこには発見やオドロキ、感動がありました。

imgこの肩に乗っているキャラクター、1度は見たことあると思います。

さてそんな中、次の展示の企画が進行中です。
皆さんは「やる気まんまん」というマンガを知ってますか?
牛次郎の原作で、横山まさみちさんが描いた成人向けマンガです。
タイトルを聞いて知らないなあと思っても、絵を見たらきっと思い出すと思います。

この「やる気まんまん」、夕刊紙の日刊ゲンダイに1977年から2003年まで、なんと26年も連載されていたエロマンガなのです。
あんまり話題にされませんけど、毎日出る新聞に26年間も連載を続けたというのはスゴイことです。
しかも小さい4コマ漫画などではなく、タブロイド紙とはいえ紙面1ページを使って連載された作品ですからねえ、驚きです。
そして内容はエロマンガですよ!!
もちろんセックスと性描写でストーリーが構成されているのです。
週刊誌じゃなくて、エロマンガを毎日新聞に連載ですよ。
今じゃ考えられないですよね。
スゴイパワーです。

img会場では今は手に入らない、レアな単行本も販売します。

imgオットセイ、懐かしい!

子供も普通に見る一般の新聞に連載されていたマンガですから、閲覧者の年齢制限はありません。
しかしあまりにリアルな描写はまずいので、男性のアソコはオットセイ、女性のアソコは貝で表現されています。
このオットセイのキャラクターを見たら、みんな思い出すのじゃないでしょうか。
アニメ化もされましたが、杉作J太郎さんが監督した実写版も話題になりました。

次回は、この「やる気まんまん」の原画展をSPACE8で開催することになりました!
高橋真琴さんの描く作品は女子が必ず通ってきた少女のあこがれの世界、次回の展示は男子が必ず通る道、しかも中学生からおじさんまで幅広い男子が通って来た道なのです。笑
少女世界からエロマンガ、展示内容の振り幅がものすごいでしょう?笑
しかしどちらも息のなが~い活動で、その分野を開拓した第1人者として、リスペクトされるべき作家なのです。
今回は父親同士も顔見知りですが、息子同士の交流から展示が実現しました。
http://space8.jp/schedule/2014_11/

img登場する女子のキャラクターの顔だけは女の人が描いていると知りました。

男子のみならず、女子の皆さんも是非見に来てください。
ある意味、こういう機会がないと見られないと思います。
展示は9/25~10/3まで。

高橋真琴さんの少女イメージを見て癒され、横山さんの「やる気まんまん」を見て元気を出して行きましょう!
お待ちしています。

高橋真琴展 サイン会は大盛況でした

松本 知彦 for Private Time/2014.09.10/クリエータークリエーター

高橋真琴さんの展示も始まってから6日間が過ぎました。
既に多くの人に来ていただいて、会場で色々な声を聴かせていただいています。
本当にたくさんの女子のハートを掴んでいる(いた)ということを実感しましたね。

img皆さん、作品の魅力を知るには原画を是非見てください。

img会場ではグッズはじめ、書籍もたくさん売られています。

「デラマ私も買ってた~(デラマ=デラックス・マーガレットの略→初めて知りました!)」
「このスケッチブック覚えてる。わたし持ってました。」
「この手の部分とか髪の毛、何度も真似して描いた。」
「子供の頃、この人の絵を見て自分も美術の道に進もうと思った。」
などなど
多くの女子から懐かしいという声があがっていましたが、その中でも真琴さんの描く世界がいかに自分の人生に影響を与えたかという驚くべき話もありました。
40オーバーの女子はほぼ全員、真琴ワールドを通過しているのですね。
特に40代後半の女子には本当に大きな影響を与えたようです。
今の時代、こんなにたくさんの人に影響を与えるものってあるのかなあと思います。
プリキュアが自分の進む道に影響を与えるってことはあるのだろうか?
セーラームーンが大好きで、今もその世界を追っている人はいるのだろうか?
それらは大人になってから見た時、ただ懐かしい、で終わってしまう気がします。
真琴ワールドは、子供向けで終わらない、大人のハートも魅了してやまないのが特徴でしょう。
その理由は実物の原画を見ればわかります。

img展示のメインであるデラックス・マーガレットの表紙絵シリーズ

img個人的に一番好きな70年代の作品。ショウワノートから。

img細部の描き込みがハンパじゃないです。

印刷物は実物の100分の1くらいの魅力しか伝わらない。
僕も実物を見てそう思いました。
やはり実物を見ないとダメですね。
原画はものすごく緻密で色がキレイ。
そして修正のホワイトをほとんど使っていない。
画面全体がデザインされていて、職人技が随所に見られます。
このクオリティの作品を今も年間100枚描いているというのですからオドロキです。
真琴さんは自分の作品をアートゥーン(アートとカートゥーン=マンガを組み合わせた造語)と呼んでいましたが、僕には現代美術のようにも思えました。

imgサイン会当日はたくさんの方に来て頂きました。

img一人一人とお話をして握手

そんな真琴さんのサイン会がこのあいだの日曜日にありました。
オリジナルグッズを購入した人には、その場でサインがもらえるというイベント。
大盛況でした。
真琴さんは今月80歳になりましたが、とってもお元気です。
僕が直接インタビューさせていただいたのですが、父のことも聞くことができてとても嬉しかった。

そうそう、会場でしか販売していないSPACE8オリジナルグッズのぬりえ3点セット、
こちらはSPACE8のサイトでも購入可能ですので、会場に来られない方、来たけれどもう1セット欲しい方はこの機会に是非ご購入ください。
このグッズ、買われた皆さんから封を開けられない、開けられても着せ替えは切り抜けない、はたまた使う用と保存用で2セット大人買いの人もいるというファン悶絶グッズなのです。
真琴さんからも「これはみんな喜ぶに違いない」とお墨付きをいただきました。
↓↓ショッピングはこちらで↓↓
http://space8.jp/store/products/detail.php?product_id=269

高橋真琴展は9月15日の3連休最終日まで。
この機会に貴重な原画を一人でも多くの人に見てもらいたいと思っています。
是非。

img真琴さんと私・・・・・

高橋真琴展 はじまりました!

松本 知彦 for Private Time/2014.09.03/クリエータークリエーター

何度かこのブログでも紹介してきましたが、真琴さんは60年もの間ずっとあこがれの少女のイメージを描き続けてきた作家です。
きっと皆さんもどこかで1度は見たことがあるでしょう。
http://space8.jp/schedule/2014_10/

img今回3つのオリジナルグッズをセットで販売しています。

そんな真琴さんの展覧会を開くにあたり、ここまで色々と準備を進めてきました。
展示の内容については、このブログでも時々触れてきましたが、少しだけ紹介しますね。
現在の日本のストリートカルチャー、ファッション、アートなど様々な分野に見られる日本のKAWAIIカルチャー、その原点には真琴さんの描くイメージがあると思います。
独自の成長を遂げて、いまや世界が注目する文化にまでなった日本の” KAWAII”、そのルーツを一人でも多くの方に知ってもらいたいというのが企画の主旨になっています。
きゃりーぱみゅぱみゅやロリータファッションしか知らない世代にも日本のKAWAIIのルーツを知ってもらいたい、そんな思いもあります。
真琴さんのイメージが全国に広がり、一世を風靡したのは70年代でした。
そんなことから、今回は今まで展示されたことのない貴重な70年代の雑誌マーガレットやショウワノートの表紙絵なども展示させてもらいました。

そして今回の展示内容に合わせて、うちでオリジナルグッズを作ることに。
やはり70年代当時のものをできるだけ皆さんに届けたいという想いから、当時のものを復刻して作ることにしました。
70年代にショウワノートが発行していたぬりえノート「パリジェンヌ」、同じく着せ替え、動物シールの3点です。
ショウワノートは当時のものをお借りして、ページ数、色、紙まで探してそのまま復刻しました。
もちろんショウワノートさんに了解の許可をいただいています。

img右が70年代のオリジナル、左が今回復刻したものです。完璧!

imgノートは色も紙質もそのまま復刻しました。表紙は5色印刷。

img動物シール、最高です笑

シールは復刻ではありませんが、少女のイメージではなく、真琴さんの作品の中でも特徴的な動物たちだけを集めたシールを作りました。
これ、可愛いです。
そして着せ替え。
こちらも70年代のショウワノートの復刻ですが、当時はなかったミシン目や爪を入れて切り抜いて実際に着せて遊べるようにアレンジして復刻しています。
紙の人形に服を着せるというのが何ともレトロですが(20代の子たちは知らないでしょうね・・・)、このファッションが新しい!
そう、今でも十分に通じる可愛いデザインなのです。
美のカリスマ、君島十和子さんみたいです。
ここだけの話、僕が一番やりたかったことは、シャネルなどのハイブランドとコラボして、今季のファッションを真琴さんに描いてもらって、最新コレクションで発表すること。
そしたら絶対にいいと思うんですけどね。
フェミニンなモードブランドとの組み合わせはきっと最高です。

imgきせかえは5枚のセットです。

imgボディや洋服を紙から切り離して遊べます。

imgボディに洋服を着せるとこんな感じ。可愛いでしょう?

オリジナルでカードも作りました。
こちらも今までにない、70年代の作品をカードにしています。
さてそんなわけで、高橋真琴展は本日から9/15まで。
貴重な展示も多い内容になっていますから、皆さん是非足を運んでください。
7日にはなんとご本人によるサイン会もあります!
この機会に是非。

img貴重な作品を含む40点の展示、たくさんあります。

高橋真琴展 オリジナルグッズを作ろう!

松本 知彦 for Private Time/2014.08.21/クリエータークリエーター

以前からこのブログでもお伝えしていますが、高橋真琴さんの作品の展示をSPACE8で行うことが決まりました。
前回までは展示の内容をどうしようか、あれこれ考えているというところまでお話しましたね。
今回の記事は展示の概要と、オリジナルグッズの話です。

img70年代にショウワノートから販売されていたぬり絵ノート。貴重なものです。

imgただのぬり絵ではなくて、きちんと編集されているのがいいですね。

展示の内容、真琴さんを知らない人にも真琴ワールドの魅力を知ってもらうために、どのような構成にしたらよいか、あれこれ思案していたのですが、作家側の意向もあってちょい難航していました。
個人的に考えていたのは、日本独自の文化にまでに成長し、海外からも注目されるようになった「JAPANESE KAWAII CULTURE」、そのオリジンを作った1人は真琴さんなのではないかということです。
もちろん、さらに遡れば中原淳一が作り上げた少女文化があります。
しかし主に70年代、文房具から自転車にいたるまで、少女マンガの表紙絵としてではなく、生活のいたるところに女子の憧れのイメージを行き渡らせたのは真琴さんです。
そんな日本のカワイイの原点を見る人に訴求したいと前から考えていました。
なので、70年代の作品展示はマストだと思っていたんです。

このことを真琴さん側に何度も話して了解いただき、今回はほとんど展示したことがない、70年代の作品をお借りできることになりました。
あとは作家側の意向でもある絵本の原画です。
真琴さんはたくさんの絵本を描いているのですが、時代によって、内容によって絵のタッチが違います。
その中でも今回は個人的に一番いいと感じる、おやゆび姫の原画を展示してもらうようお願いしました。
82年に描かれた絵ですが、これもタッチがいいですよ。
70年代の作品とおやゆび姫、どちらも今まで展示する機会がなかった作品ですから、貴重な展示になります。
真琴ファンはもちろん、真琴さんをあまり知らない人でも、誰でも楽しめる内容です。
楽しみにしていてください!

img今回の展示に際して、主にこの2冊の書籍を参考にしました。

imgおやゆび姫の中の1ページ。絵本の原画も展示します。

さて展示の内容を考えるのと同時に、オリジナルグッズを作ることも計画中です。
やっぱり展示の内容とグッズはリンクしていた方がよい。
70年代の作品を展示できることが明らかになったので、じゃグッズもそれに合わせて作ろうよと。
そこで注目したのが、70年代にショウワノートが販売していたぬり絵と着せ替えでした。
真琴ファンから意見を聞いて、オリジナルグッズを作るなら着せ替えはマストだという意見をもらっていたんです。
そのことを真琴さんに伝え、70年代当時のノートをお借りして復刻することにしました。
著作権が心配でしたが、ショウワノートに連絡を取ったところ担当者の方から快諾いただき、スタートできる準備が整いました。
着せ替えはただ印刷するだけでなく、ミシン目を入れたり(やっぱりミシン目は着せ替えにはマストでしょう)、当時の雰囲気を出すために紙のチョイスにもこだわったり、かなり手の込んだものを作ろうと思っています。
ノートは当時のものをスキャンして、ページ数もそのままに完全復刻です。

img70年代のショウワノートからの復刻、着せ替えです。

img当時の着せ替えにはミシン目なんて入ってないのだけど、こちらでアレンジしています。

ということで、SPACE8限定のオリジナルグッズは、塗り絵ノート、着せ替えセット、シール(女の子ではなく、動物シール→こちらもレア!)、ポストカードを作る予定です。
皆さん、冗談抜きにこれは本当によいですよ。
モチーフも今まで1度も作ったことのない貴重なものですが、数量も限定です。
そしてただの復刻ではなく、作りも凝ってますからね。
楽しみにしていてください。
そして会期中、会場で手に取って見ていただき、購入いただければと思います。
遊び用と保存用で2部買っていただければ 笑
9/7には真琴さんのサイン会もあります。
こちらも是非お越しください。
http://space8.jp/schedule/2014_10/

進化するだまし絵 bunkamura

松本 知彦 for Private Time/2014.08.19/クリエータークリエーター

全国で75万人を動員した「だまし絵展」の第2回が渋谷の東急文化村で開催中です。
この展覧会、おもしろかったー。
大人から子供まで楽しめる展覧会だと思うので、皆さんにオススメです。

img今なら少し並ぶだけで入れますよ。後半は絶対に混雑すると思う。

img作品を技法ごとに展示しているっていうのが特徴でしょう。

アートって専門性とか時代背景とか文化とか、見る際には色々知らないといけないって思いますが、そんなの抜きに単純に見ておもしろい展覧会です。
今、新美術館で開かれているオルセー美術館展が大混雑で入場制限もされているみたいですが、それよりこっち見た方がおもしろいですよ。(ってオルセーの方は行ってないですが)
印象派とは、光を色々な色に変換して絵具によって定着させ、それまでの絵画にはなかった影の表現を・・・・とかそんなウンチク一切なしに楽しめますから。

16世紀から現代まで、早足で様々なトリックアートを見ることができます。
トリックアートっていうと軽いですが、きちんとした芸術の系譜ですからね。
だまし絵のジャンルで、みんなが知っている有名なところだとドイツの作家エッシャーでしょう。
あの階段の絵で知られている、教科書にも載ってる作家です。
彼の作品ももちろん展示されていますが、それだけじゃなくて多くの表現ジャンルから、新旧問わずに展示されているのがこの展示のおもしろいところです。

imgエッシャーの有名な作品。教科書にも出てますね。

imgイギリス人パトリック・ヒューズの作品。これ凄いんで実物見て欲しい。

img高松次郎の影のシリーズ

個人的には、高松次郎の影シリーズ、ブリジット・ライリーなど自分の好きな作家たちの作品が見られたのが意外でよかったです。
高松次郎の原画見る機会あんまりないですから。
日本のエッシャー、福田繁雄の作品も、もちろん展示されていました。
そして説明がないので誰も気が付かなかったかもしれないけど、福田繁雄の娘・福田美蘭の作品も展示してあって、会場で親子が共演しているのも見逃せない。
思えば、美蘭ちゃん(みんなそう呼んでいた)は美術大学に入るための予備校の夜間部で一緒でした。
僕が高2で基礎科に通っている時、美蘭ちゃんは1つ上の夜間部にいて、現役で芸大の絵画科に進みました。
カワイイ人で絵も抜群にうまくって、当時みんなの憧れ的な存在でしたね。
僕もしゃべったりする機会があると、ちょっと緊張したものです。
でもファインアートで成功するというか、それで食べていくというジャンルは日本には存在しない。
商業デザイナーだったお父さんとは違う道を選び、こうして成功というか、マグリットやダリなど世界の巨匠たちと並んで親子で作品が展示されているのを見ると、若干感慨深いものがあります。
あの美蘭ちゃんが、っていうのも含めて。
無意識に自分の育った背景と照らし合わせているのかな・・・

img展示は9月一杯までやってますが、夏休み中に是非。

だまし絵って広く解釈すると、今のARも含まれるのじゃないかとも思いました。
だからARの展示もあったらおもしろいかもですが、ARってアートとは呼ばないのかな。
今後ビジュアルを容易にコントロールする技術はどんどん高くなっていって、誰でもだまし絵が簡単に作れるようになるでしょう。
いやもう既にそうなってきている。
16世紀のだまし絵と現代のだまし絵、表現方法は違うけど、やりたいことは同じように思いました。

高橋真琴展 実現します!

松本 知彦 for Private Time/2014.08.06/クリエータークリエーター

以前このブログでもお伝えしましたが、いよいよ高橋真琴さんの展示がSPACE8で実現する運びとなりました!
知っている人は知っている、特に30歳後半以上の女子なら必ず知っているであろう、あの高橋真琴さんの展覧会です。

img描かれた少女の瞳は、いつもキラキラです。

以前も書きましたが、僕の父親と真琴さんは貸本時代、大阪の出版社が発行するオムニバス形式のマンガ書籍に一緒に作品を描いていました。
複数の作家の作品を収録したオムニバス形式のマンガはそれ以前にはなく、父と真琴さんの作品を収録した1号が発刊されると全国で話題となり、それ以降発行されるマンガ雑誌は、ほとんどがそのスタイルになっていくのですが、それはまた別の機会に紹介したいと思います。
1950年代の話です。
真琴さんと父は20代前半、一緒に大阪のデッサン教室に通う仲間でした。
息子が会いに来たと伝えたらとても喜んでくれて、そんなつながりで今回の展示が実現することになったのでした。

img渋谷の西武デパートで開かれた大きな展覧会。入場は有料でした。

img展示は大きな会場でした。

imgスマホ撮影用の大きな壁紙もありました。

SPACE8での展示について快諾いただいたものの、勉強のために最近開かれた真琴さんの2つの展覧会を見に行ってきました。
1つは渋谷の西武で行われた「高橋真琴の原画展」。
こちらはデパートが開く展覧会だけあって、スペースも大きく、入場も有料でした。
最後にはお約束の物販コーナーがあって、これでもかっていうくらいにグッズが売られていました。
会場で動画を流したり、スマホの撮影用スペースがあったり、過去に販売された文房具を展示したり、バラエティに富んだ趣向を凝らした内容でした。
特に今まで販売された文房具の展示は興味深かった。
聞いてみたら、すべて真琴さんの持ち物とのことでした。オドロキ。
でもやっぱりデパートがやることですから、作品より商売の方が目立ってしまっていて、マニアなら楽しめるのかもしれませんが、魅力の訴求という点ではもう少しやり方があるのじゃないかなと感じました。
売られていたグッズも魅力的なものは少なかったし。

もう1つは銀座のギャラリーで開かれていた展示。
同じギャラリーで毎年決まった時期に個展を開いているそうですが、驚いたのは2日目にお邪魔したら、ほとんどの作品が売り切れになっていたこと。
30点くらいはあったと思います。
改めて真琴さんの人気を目の当たりにしましたね。
でも、、、やっぱり既存ファンをターゲットにした展示で、なんか違和感があり、、、、
その違和感は何だろ?って思って考えてみたのですが、コンテンポラリーな感じがしないことだとわかりました。
まあ、売ることが目的だからそれでいいのかな。
事実全点売れているし、、、

2つの展示を通して感じたのは、もっと魅力的な見せ方があるはず、ということでした。
どちらの展示も明確なテーマの設定はされておらず、若干展示は単調でした。
真琴さんの真骨頂はもちろん「少女のあこがれ」の世界です。
でもその世界観にも色々変遷があって、時代によって表現やモチーフは変化しています。
真琴さんと言えばマーガレットやリボンの表紙絵、その表現で本当に多くの少女のハートを掴みました。
大きな瞳にキラキラ輝く星を描いたのは、真琴さんがはじめてなのです。
個人的に、それは単に少女マンガの1つの表紙絵ではなくて、日本固有のアートだと思います。
日本のKAWAII文化を生み出したルーツは真琴さんにあるのです。
なので当初から展示のタイトルは”ROOTS OF JAPANESE KAWAII”にしようと思っていました。

img会期は9月3日から15日まで。予定に入れておいてくださいね。

僕が着目したのは70年代の表現です。
ここに真琴さんの真骨頂、そしてKAWAIIのルーツがあると思いました。
なので、70年代の作品で展示のほとんどを構成したいと申し出たのですが、、、、新しい作品じゃないと困ると言われてしまい、、、、
まあ、今活躍している作家だったら確かにそう言いますよね。汗
そして原画も販売許可できないと言われてしまい・・・・(他からのオファーはすべて断っているため、SPACE8だけ特別許可はできないとのことで、、、)

imgショウワノートに掲載されていた着せ替え。最高ですね。

imgこちらもショウワノートからぬりえのシリーズ。

そんなわけでいくつか制限があって試行錯誤しています。
西武のように大金はかけられないし、先方からの展示作品の条件もある中でどうやったら来場者にその魅力を伝えることができるだろうか?
大げさに言えば、日本の文化のルーツをどうやったら少しでも感じてもらえるかなと。
進行はゆっくりですが、展示内容が決まり次第、このブログでもお知らせしていきますね。
大事なことを言い忘れてしまいましたが、展示は9月3日から15日までの会期です。
サイン会もありますから、皆さん是非この機会に来てくださいね。
お待ちしています。

まこ展のレポートをアップしました

松本 知彦 for Private Time/2014.06.17/クリエータークリエーター

今年5月に3階のSPACE8で行われた「11年目のまこである展」には多くの方にお越しいただき、本当にありがとうございました。
連日、かなりの来場者で展示は大盛況でした。

何人の方が見に来てくださったか正確にはわからないですが、芳名帳を見ると800人の名前がありますので、たぶん1000人は軽く超えていると思います。
改めてまこの人気を実感しました。

友人である主催者の優太郎氏に聞いたところ、特にプロモーションしたわけではなくて、ブログとFacebook、twitterでお知らせしたのみとのこと。
ファンはSNSを相当にチェックしてるんですね。
すごいなあ。

会期中に、今回展示を行った優太郎氏、映像作家の大谷さん、インスタレーションを行ったBALさんにインタビューを行いました。
その記事をアップしたので興味のある方は是非読んでみてください。
↓↓
「11年目のまこである。」出版記念写真展レポート

imgレポートぜひチェックしてみてください

うちのスタッフを全員集めて、優太郎氏によるクリエイティブ談義もやってもらいました。
カメラマンのアシスタントを経て、エディトリアルデザイナーへ、そしてまこの出版という経歴を持つ優太郎氏は、常にクリエイティブに携わってきた人。
そういう人の話が聞けるのは、同じクリエイティブに携わる者として、きっと刺激的なのじゃないだろか、勉強になるのじゃないだろか、と感じて松本が彼に頼んだのでした。
そういう話が聞けることも、ここで働く人の特権というか笑
でも有意義な話なので、スタッフだけではなく本当はみんなに聞いてもらいたかった。
それをちょっとでも感じてもらえれば、ということで話の内容を記事にして掲載しています。

img今回クリエイティブ談義をお願いした友人の優太郎氏

しかしまこ展の展示はすごかったなあ。
準備に朝から晩まで5日間、相当気合入ってました。
半端じゃないっす。
来た人もすごーいと言ってましたが、人を驚かすってことは手間がかかるってことですね。
愛情を感じます。
来場いただいた方はそんな展示のことを思い出して、来られなかった方はまこを身近に感じるために、是非グッズを購入してみては?笑
オンラインショップでは、SPACE8限定販売の写真が新しく追加されています。
こちらもチェックしてみてください。
↓↓
http://space8.jp/store/products/list.php?mode=filter&category_id=23

img展示はホントめちゃめちゃ気合入ってました。見せ方の参考になりましたね

大友克洋×河村康輔 Re:construct in TOKYO

松本 知彦 for Private Time/2014.06.09/クリエータークリエーター

先日、表参道にあるベイプ(A BATHING APE AOYAMA)で開かれていた大友克洋の展覧会を見てきました。
大友克洋と言えばやっぱり「AKIRA」ですよね。
世界に知られた作品です。

img1階に出てた告知ポスター

今回の展示は、コラージュアーティストの河村康輔とのコラボレーション展でした。
この河村康輔という人について、僕は詳しく知らないのですが、根本敬とコラボしたり、漫画近辺の仕事が多い人のようです。
大友克洋のポスターなども制作しているみたいですね。

imgネオンの階段を登ると、、、

imgでっかいプリントが窓に貼られてました。

展示は2階のフロアで行われていて、展示されていた作品は20点くらい。
コラージュアーティストとのコラボなので、当然すべてがコラージュ作品です。
拡大縮小したコピーを切り抜いて、何枚も重ね合わせ、貼り合わせたものを1つの作品として展示してありました。
まあ、言ってみれば音楽のサンプリングやリミックスと同じで、それを紙でやっているってことです。
流行のカット&ペーストですね。
それをマンガでやるっていうのが目新しい、、、、のかな?
見た感想は、、、そんなにおもしろいものではなかったですが。

img

img額装されていた展示を撮影したら怒られてしまい・・・汗

コピーを貼り合わせたものが大友克洋の作品だからよいのか?コラージュの面白さがあるのか?自分にはその良さはわかりませんでした。
原画まんまの方が100倍いいだろうし、そこにコラージュならではの新しい視点があるか?というと、そんなこともなくて、まあ、当たり前なのかもしれないけど、原画を超えられないし、コラージュだからよいということも特別ない気がしましたね。
コンピュータ上で画像を貼り合わせ、色を塗ったりして、別の新しい世界を作り出していれば、おもしろいのかもしれないですけど。
紙を切り抜いて貼るというアナログ感がいいのでしょうかね。

imgTシャツやバッグなどが限定で販売されてました。洋服屋だからそりゃそうですよね。

展示に合わせて色々なグッズが売られていましたが、店側はそれが目的なのかなあ。
あんまり店舗で開かれる展示って行ったことがないですが、こんなものなのかなあという感じもしました。

展示とは関係ないですが、青山のBAPEに行ったのは久しぶりだったものの、やっぱり片山正道のインテリアデザインは冴えてますね。
青山のBAPEは、彼がインテリアデザイン界で頭角を現わすきっかけとなった店舗ですが、今行ってもカッコいい。
作品よりも、片山正道のインテリアデザインの方が印象に残っています。

imgインテリアは今でも古くなくてカッコいい。

「ヤァヤァヤァ!タカヨン展」コミックワークショップ

松本 知彦 for Private Time/2014.05.28/クリエータークリエーター

今、オフィス3階のSPACE8では「ヤァヤァヤァ!タカヨン展」が開催されています。
展示会名は本人がつけたものですが、これがビートルズの映画をもじったタイトルだと気がつく人は少ないかもしれませんね。
タカヨンこと秋山貴世はロンドン在住のイラストレーターです。(英国つながりということで、そのタイトル)

img皆さん、時間があったら是非お越し下さい

彼女は僕と同じ大学の出身で、卒業して少し働いたあとロンドンへ渡り、ミックジャガーも卒業した有名な美術大学セントマーティンズでイラストを学びました。
その後プーマでデザイナーとして働いたあと、今ではロンドンでフリーのイラストレーターとして活躍しています。
2年前、僕がロンドンに行った時は本当に色々お世話になりました。
渡英してもう12年とのこと。
現地でパンドを組んでいるみたいで、今回はそのバンドのメンバーたちと来日しています。

imgフランスで出版された漫画の原画や書籍など

会場では、イラストが採用されたダンヒルのスカーフやフランスで出版された漫画の原画、今まで出版された書籍などが展示されています。
ジクレープリントと呼ばれる、日本だと高画質なインクジェットのようなプリントも多数展示/販売されていて、会場にいるだけで独自の世界観が楽しめます。

img森の中で絵を描いてるみたいです。

img子供たちは思い浮かべたものを自由に描く

imgお父さんやお母さんも、大人だけの参加でも楽しめますよ。

このあいだの日曜、会場で子供向けのコミックのワークショップが開かれました。
用意された大きな紙に、自分のお気に入りのキャラクターを描きましょうというもの。
彼女は自分が作り出した独自のキャラクターを主人公に、漫画や動画の作品を作っています。
それを手本に、同じように自分の好きなキャラクターを作りましょうというワークショップでした。
これが森の中で自由に絵を描くみたいな空間でとっても良かった。
グリとグラのような世界観の中で、好きな絵を描いているような雰囲気です。
この時は海の生き物というテーマでした。
大きなキャンバスに自分の好きなものを描くという経験は、普段できそうでなかなかできませんよね。
まず学校では、そういうことをする機会はないのじゃないかと。
色々な子供たちが集まって好き勝手に描くという行為は、他の子や大人が描くものをすぐ隣で見れたり、1つのキャンパスが複数の描き手によって作品になっていくというプロセスを学ぶことができたり、頭ではわかっている当たり前のことのようですが、「体験」という意味ではなかなか経験できないことだと思います。
それが今回のワークショップで体験できます。

img完成した作品を飾りました。

imgみんなで記念撮影

このワークショップは今度の日曜にも行われます。
6月1日 日曜日、14時から。
無料で予約も必要ありません。
小さい子から大きい子まで、もちろん大人が参加しても楽しいと思います。
皆さん是非ご参加ください。
展覧会は3日まで。
http://space8.jp/schedule/2014_05/

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