タキシード1

松本 知彦 for Private Time/2012.08.02/ファッションファッション

ロンドンオリンピックがはじまって、皆さん寝不足じゃないですか?
昨日の体操、水泳もハラハラでしたね。

そしてオリンピックの開会式見ましたか?
スポーツの祭典としてはともかく、ジェイムズ・ボンドが女王陛下を連れてヘリコプターからパラシュートで降りてくる演出、驚きましたね。
これ、ギャグ?
日本だったら天皇陛下がヘリコプターから降下してくるってことになるのでしょうけれど、絶対に許されない演出でしょう。
こういう粋なことに女王がOKするっていうのは懐が深くていいと思います。
特にエリザベス女王がダニエル・クレイグ扮するボンドに向かって、「Good evening. Mr.bond.」とセリフを言うシーンにはしびれましたねえ。

img007が宮殿から女王陛下をヘリコプターまでエスコートするシーン

女王陛下をエスコートする際に、ダニエル・クレイグが着用していたのは黒のタキシード。
007と言えばやっぱりタキシードです。

話は変わりますが、先日スタッフの結婚式があって、僕もタキシードを着る機会がありました。
自分の結婚式の時に作ったタキシードがあるので久しぶりに着てみたら、体型の変化でもう入らなくなっており・・・・汗。
以前より10キロも太っているんです、、、嫌だなあ、もー。

そこで新規にオーダーすることにしました。
タキシードってなかなか着る機会はないと思います。
だからコストパフォーマンスがどうしても悪くなってしまう。
僕も最初特別な時だけではなく、普段デニムと合わせても着れるよう、ベントを入れたり、着丈を短くしようと思っていました。
しかしオーダーしていく途上で、どんどん遊びはなくなって、結局ノーベントで着丈は長め、礼服の基本ルールに沿ったクラシックな形に。

色はミッドナイトブルー、カタチはショールカラーにする、というのはオーダーする前から決めていたことです。
ショールカラーとは、へちまのような形をした襟で、そこに拝絹と呼ばれるシルクがあしらわれている1つボタンのジャケット。
今タキシードと言えば、ブラックで大きめのピークトラベル(尖った襟先のジャケット)というのが定番ですが、それじゃつまらない。
そして、、、、、、やっぱりボンドなのです。
ボンドの中でも、ショーン・コネリー扮するボンドにこだわりたいです。

img007ではお約束のカジノのシーン。

1963年に上映された映画「ロシアより愛を込めて」の中でボンドが着用しているのが、ショールカラーのクラシックなタキシードです。
そのあとの歴代のボンドたちが着ているのは、みんなピークトラペル。

imgカジノロワイヤルのカジノのシーン。ダニエル・クレイグはピークトラペルのタキシード

img1人前のボンド役。写真はわかりにくいけどピアーズ・ブロスナンもピークトラペルにピンタックのシャツ

ピアース・ブロスナンはブリオーニ、ダニエル・クレイグはトム・フォードのタキシードを着ています。
(「カジノロワイヤル」までは、ダニエル・クレイグもブリオーニのタキシードを着用。「慰めの報酬」からトム・フォードに)
ブリオーニは、ブロスナンがボンドを演じた最初の作品「007ゴールデンアイ」で使用したタキシードを、お店でも販売していましたが、73万もしてました。高っ!
しかし、イタリアのブランドをまとうボンドなんて、なんだかボンドじゃないような気がします。
ほとんどの人がイタリアもののタキシードを着たダニエル・クレイグを支持するのでしょうけれど、僕はやっぱりショーン・コネリーです。
そしてやっぱりイギリスで生まれた諜報部員は英国製のものを身につけて欲しいと思っているのです。

imgショーンコネリーに続くボンド役。おとぼけが似合うロジャー・ムーア。ピークトラペルにピンタックのシャツ

imgムーアに続いて4代目のボンド、ティモシー・ダルトンもタキシードスタイルはムーアと同じ。

しかしまあ、こうしてちょっと見ただけでも本当にカッコよいボンドのタキシードスタイル。
日本では残念ながら、カジノもないし、正装で参加する社交のカルチャーもない。
タキシードを着用するのは結婚式くらいしかありません。
なんだか残念ですね。(作ったから?笑)

ルールに沿ってきちんとした正装で出向く場も、多様化でどんどん少なくなっていることでしょう。
結婚式ですら、通常のスーツで参加している人がほとんどで、タキシードなど見かけませんから。
僕が今回どのようなタキシードを作ったか、、記事が長くなってしまったので、それは次回お伝えすることにしますね。

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