SPENCER HART

松本 知彦 for Private Time/2013.07.24/ファッションファッション

ロイヤルベイビーも生まれたことですし、まだしばらく英国ブームは続きそうですね。
さて前回紹介したサヴィルロウの本の続きです。
サヴィルロウと言えば、スーツの発祥地としてメンズファッションを語る上では欠かせない聖地のような場所。
この短い通りに、200年以上スーツを作り続けているテーラーが今もなお同じ場所で営業しているという、骨董通りのような場所なのです。(青山のそれと意味は違いますが)

imgスペンサー・ハートを立ち上げたニック・ハート氏と。

去年ロンドンに行った際、僕もこの通りを15年ぶりに見てきました。
以前行った時は、ニュービスポークテーラーの旗手と呼ばれた3人のテーラー(オズワルド・ボーディング、リチャード・ジェイムス、ティモシー・エベレスト)が現れて、古いサヴィルロウに新しい風を吹き込んで注目されていた頃。
サヴィルロウにあるリチャード・ジェイムスのショップ店員が、当時流行っていたNIKEのAIRMAXをスーツに合わせていたのを見て、かなりビックリしたのを覚えています。

最近ではキルガー、ニック・テンティス、ナッターズなど新しい店も出来て、それなりに新旧交代もあるようですが、でも基本的にはあまり変わってないように思います。
2012年にはオリンピックで湧いたロンドン、同じ年にロンドンメンズコレクションも始まりました。
そんな中にサヴィルロウに店を構える僕の好きなテーラーがいます。
前回紹介したSPENCER HARTというテーラーです。

このテーラー(というかブランド)について、ほとんどの人が知らないと思うのですが、繰り返しになりますが、一番説明しやすいのが、人気ドラマ「シャーロック」で、現代版シャーロック・ホームズを演じたベネディクト・カンバーバッジの衣装を担当していることでしょう。
以前このブログでも紹介しましたね。
http://blog.10-1000.jp/cat33/000853
今年の年末にはシーズン4が放映されるようですから、これは今からかなり楽しみです。
ホントに面白いのでオススメですよ。(DVD出てますから見てみてください)
カンバーバッチはこのシリーズで人気に火がつき、次回のスタートレックにも出演する予定です。

img2012年に行われた第1回ロンドンコレクション。アイテムのほとんどがミッドナイトブルー。

img先月開かれたロンドンコレクション。2014年春夏コレクションのテーマはコロニアル?

SPENCER HARTは、先月ロンドンで行われたロンドンメンズコレクションに、前回に続いて参加していますが、前回はショーのラストにベネディクト・カンバーバッチ本人が登場して会場を驚かせました。
そして今年は、なんとメルセデスベンツから、スペンサーハートモデルが出て、また観客を驚かせたのでした。
どんな車?と思ったら、ブランドのコンセプトカラーであるミッドナイトブルー(この英国らしい響き、色が僕は大好きです)の外装に、チョコレートブラウンのエクステリアという極めて英国らしいカラーリング。
スーツとまったくおんなじです。

imgメルセデスのスペンサー・ハートモデル。ん?サイン入り・・・・

SPENCER HARTの特徴を簡単に言うと
50〜60年代のジャズ、70年代のソウル、ファンクなど、音楽から影響を受けたスタイル。
特にジャズ、60年代のフランク・シナトラなどからの影響は色濃く、ダークカラー、ナローラペル、1つボタン。
60年代に流行ったジャケットのデザイン、ショールカラーも取り入れています。
そういえば007映画の代表作「ゴールドフィンガー(1964年)」の中で、ゴールドフィンガーもショールカラーを着ていましたね。
前回ブログで紹介したデヴィッド・ボウイ、デヴィッド・ベッカム以外にも、ヒュー・ジャックマンなどが顧客にいます。

創業者のニック・ハートはジル・サンダーなどハイブランドのディレクターを勤めた経歴があり、ギーヴス&ホークスやヘンリープールなど、サヴィルロウを代表するクラシックなスーツとは一線を画すデザイン。
今も巷で流行っているオヤジ御用達のイタリアクラシコとも違う。
クラシックなテーラリングをベースにモードを注入した感じですね。
2012年には「メンズラグジュアリーブランド・オブ・ザ・イヤー」を受賞しています。
これがまたカンバーバッチ演じる現代版シャーロック・ホームズの雰囲気に合うんです。
ブランドの創業が2002年なので、去年はロンドンで10周年パーティもやったみたいですね。

img10周年記念パーティにはカンバーバッチも参加しています。2人は仲いいみたいです。

しかし、、、そんなに売れないだろうなあ。
日本はで好きな人はおろか、知ってる人もいないでしょうね。
ロンドンが流行っていると言っても、日本で支持されているのはやっぱり、まだまだ続くチョイ悪イタリアおやじテイスト、コンサバなおじさん向けの(ど)クラシック、トム・ブラウンが牽引するアメリカントラッド、3つのどれかですからね。
あとは潮のかほりのするロンハーマンやジェイムス・パースなどのLAサーフィン系ですか。
やっぱり世間で売れるものというのはわかりやすくないとダメなんですよね。

僕はここの服、5年以上着ていますが、流行に関係なく、今後もがんばって着続けたいと思います。
そうそうショッピングサイトnet a porterの男子版MR PORTERでも買えますので、興味ある方はそちらで。
そしてもう1度ロンドンのお店にも行きたいなあ。

imgメイフェアにある店の地下にはVIP向けのサロンがありました。007で実際に使用された時計も展示されてて嬉しかったなあ。

img本人とほぼ同じ格好しても、こうも違ってしまうと言う、、、、、汗

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