ユナイテッドアローズ 25周年

松本 知彦 for Private Time/2014.07.29/ファッションファッション

今年の春頃だったでしょうか。
自宅に一通の上質な封筒が届きました。
開けてみると、手紙とプラスチックのカードが入っています。
ユナイテッドアローズ25周年の告知と記念カードでした。
このカードを提示するだけで、今年の年末まで1年間、どの店でも10%割引してくれるという、なんとも太っ腹な企画です。

img自宅に金の箔押しの封筒が届きました。

img封筒の中身はカードとお手紙でした。

そうか、ユナイテッドアローズももう25周年なんですね。
ついこの間20周年だったのに。
こういう節目で思い出すのは、UAのスタッフたちがビームスを退職して間もなく、ワールドに援助してもらった資金で、マリナドブルボンという店を始めた頃のこと。
お店は今のUA原宿メンズ館の斜め前にありましたが、僕もよく通いました。
その頃UAはまだなくて、栗野さんがマリナドブルボンのお店に立って接客していました。
そこからあれよあれよという間に会社は大きくなって、本家ビームスの売上げを抜いて、上場してしまった。
すごいっすねえ。
そして25年の間に僕も大人になりました笑

imgお店に置かれているカードのデザインはサイトと共有

成長して行く会社が、打つ手を見るのは、詰め将棋を見ているようでとても面白いです。
無印の記事にも書きましたが、成長する会社が手を替え品を替え、打ち出して来るマーケティング戦略は、その時々の消費ニーズや時代のトレンドをうまく吸収していて、見ていると思わずニヤリとしてしまう。
だからその会社は成長するんでしょうけどね。
切れ味の鋭い次の一手を打てなくなった時、あるいはその読みがはずれるようになった時が、会社の成長が停まる時なんでしょう。
もちろんUAだってダージリンデイズ(今は撤退)とか失敗もしてるんですが、BEAUTY&USEとかソブリンとか、レディスならアナザーエディションとかドゥロワーとか、次々に新規ブランドを作って成功させている事例の方が多い。
そしてアウトレット、高速道路、駅、はたまた空港まで、新しいチャネルに出店するのも早い。
つい最近ではレディス(一部メンズ)でアストラッドという新規ブランドも立ち上げました。

img今期のSSのカタログから

img男子のカタログは写真とイラスト、そして読み物

ではグラフィックデザインはどうだろう。
最近のUAのカタログを比べてみましょう。
メンズはもう何も言うことなくて、ポパイまんまです笑
編集からデザインまで編集部に依頼してるようで、カタログもポパイそのまんまですね。
他社にもポパイとコラボしてカタログを作っているブランドがありますが、男子はウンチクですから、ほどよく読み物のテキストが入っていることが特徴です。
テーマは雑誌同様にシティボーイってとこでしょうか。

img逆に女子のカタログには一切日本語が出てきません 笑

女子の方は平林奈緒美がアートディレクションを手掛けてます。
宇多田ヒカルのジャケットなどをやってる人です。
こっちは男子に比べると、見た目重視。
男子にあった読み物など一切なく、読み物どころか日本語が1字も出てきません。
写真のトリミングやテキストの入れ方がスタイリッシュで洋書を見ているようです。
ちょいモード入ってますね。
やっぱりロンドン仕込みのインターナショナル感がデザインにもあってカッコいいです。
こうして比べて見てみると、男子と女子の感性の違いがはっきりしていて面白いですね。
どちらも特定の世界観を、今の時代にシンクロしたビジュアルデザインを訴求しています。

img生まれ変わったUA BAR。ちょい男子な店になりました。

最後に、、、
つい最近原宿のUAカフェが創業25年を記念してリニューアルされ、UAバーになりました。
これがですね、このブログでも何度も取り上げてますが、ノルウェーからやってきた代々木公園にあるコーヒーショップ、フグレンがコンセプトプランニングを行い、運営はトランジットがやってます。
飛行機に乗ってでも飲みに行く価値があるとNYタイムズ紙で紹介されたフグレン、オーストラリアのパンケーキで大ブレイクしたBillsを手掛けるトランジット、フードは自由が丘ベイクショップが提供していますが、今年青山にできたレクサスのショールームと同じ組み合わせ。
やっぱり、押さえるところはきっちり押さえるというか、ど真ん中です。
カタログと同じですね。

しかし、いつも思うのですが、フグレンのコーヒーは酸っぱくて僕の好みじゃありません・・・

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版