アストラットのアートディレクション

松本 知彦 for Private Time/2014.07.30/ファッションファッション

昨日紹介したユナイテッドアローズの記事の続きです。
ユナイテッドアローズは今年25周年を記念して、アストラットという新しいブランドを立ち上げました。
複数の女性誌にも取り上げられてますが、これが売れているみたいなんです。
今もっとも旬なブランドですね。

imgアストラットはインポートとオリジナルで構成する大人向けブランド

こんだけ日本にファッションブランドや商品があふれているのに、まだ新しいブランドを立ち上げる余地があるのか?
いったい本家のUAと何が違うの?
って思いますが、本家のブランドが大きくなると消費者との間に隙間ができるので、それを埋めるための隙間ビジネスなんでしょうね。
マスでは取りきれないニーズを拾うために新規のブランドを立ち上げる。
見方を変えると、ブランドは1度売れるとそのイメージが固定化し、コンサバにならざるを得ないので、新しいマーケットに向けてエッジの効いた新しいブランドを投入しているように見えます。
1つのブランドだけで、多くの異なるターゲットを拾って収益を拡大させていくことはできないってことです。

img白木とアクリルを組み合わせたレジカウンターのデザインがカッコいい。

アストラットはインポート商品35%、オリジナル商品65%で構成されているそうですが、価格帯はかなり高く設定されていて、強気です。
大人向けのブランドと言っても、ドメスティックブランドのオリジナルカットソーに3万も出しますかね、今のご時世。
昔だったら当たり前でしたけど。
シークレット・クローゼットと同じ価格帯です(こちらもUA出身の人がやってるセレクトショップ)
でもインポートとドメスティックの間を埋めるブランドってほとんどないので、いいところを突いてます。
セリーヌのバッグ持って、ルブタンのヒールは履くけど、服はそこまでお金をかけられないから、サンローランは欲しいけど我慢、アレキサンダー・ワンかアクネがお気に入り、みたいな人がターゲットなんじゃないでしょうか? 女子の気持ちはわからないですけど。笑
インポートはN°21(ヌメロベントゥーノ)などをメインに取り扱っています。
このブランドも雑誌に露出が増えていて、2年前くらいにブレイクしたCARVENに続き、今かなりキているブランドですね。
8月に新店舗が青山にオープンします。
場所もCARVENの並び。

imgインテリアのディレクションはブランドデザイナー東谷氏

アストラットの店舗は、青山のアラン・ミクリの前にありますが、ここのインテリアがカッコいいです。
白い大理石がブランドのアイデンティティになっていますが、店舗にたくさんこの素材が使われ、木材とアクリルと組み合わせて使っています。
ここインポートブランドのショップでしょ?って感じです。
どこにもユナイテッドアローズの表記がないのもいいですね、狙ってます。
店のあちこちにヴィンテージの写真集が置かれていたり、個人的にはとても好きなインテリア。
どうして好きなのか自分なりに分析してみると、店のコンセプトがコンテンポラリー×ヴィンテージで、特にミース・ファン・デル・ローエにインスパイアされたミッドセンチュリーがテーマ(だからマーブルの大理石=バルセロナパビリオン)というのが自分の琴線に触れるのでした。

imgこのロゴ、八木保さんのデザインなのです。

imgディフューザーやパッケージにも彼のディレクションが入っているのでしょう。

そしてアストラットのアートディレクションを担当しているのは、八木保さん。
これはちょっと嬉しいことです。
八木さんは、生前のスティーブ・ジョブズに指名されて、世界統一のアップルストアのインテリアを手掛けた人。
アメリカに住んでますが、こんな身近に彼のデザインを感じることができるのは、とても嬉しいことです。
今が旬なブランドなので、青山に行く機会があったらお店を覗いてみてください。

と書いてはみたけど、、、たぶんこれもマニアックな話題なのかもしれないですね。

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