グローブ・トロッター スーツケースのオーダー

松本 知彦 for Private Time/2014.10.08/ファッションファッション

皆さんは旅行に行かれる時、どんなスーツケースを使っていますか?
個人的に海外旅行に行くなら、スーツケースは大きければ大きいほどよいと思っています。
行く時はスカスカでも、帰りには必ず常にケースに入らないくらいの荷物になるからです。
そんなに買物をするわけでもないのに。
あれはなんでしょうね、おみあげかな。

imgスーツケースのオーダーは初めての経験でした。

僕は20年くらいずっとTUMI(トゥミ)のスーツケースを使っていました。
このアメリカブランドのスーツケースは、革やアルミなどの金属製ではなく、ブランドの特徴である黒いナイロン製の布が全体に使われています。
この黒い布、実はアメリカで使われている防弾チョッキと同じ素材なのです。
頑丈なことがブランドの最大の宣伝文句にもなっていました。
しかも、仮にスーツケースを紛失した場合でも、ID登録システムに所有者を登録しておけば、見つかった際に誰のバッグかを特定されて連絡がもらえるという優れたサービスもあります。
色々な面ですげーなあと思って買ったのですが、最初に行った海外旅行でいきなりケースの下についていたプラスチック製の足がなくなってネジが飛び出し、その後何回か旅行に行くうち、ジッパー部分も割れて、鍵もつけられなくなってしまいました。
これだと空港で誰にでも簡単にスーツケースを開けられてしまうので、防犯上よろしくない。
エイジングを楽しむっていう文化もあるけど、20年使ってくたびれたスーツケースを直して今後さらに使い続けるのもなあ、と少し考えておりました。
というか、あれだけ頑丈を売り文句にしていたのに、初回の旅行でいきなり壊れたTUMIに対して、その時点でブランドの魅力はもう半減です。。

imgブランドのアイコンにもなっているトロッターを持ったチャーチルの写真。

imgロイヤルベビー誕生を記念して、昨年限定販売されたロイヤルスイートコレクション

今年の春くらいに、もしかするとロンドンへ行くことになるかもという企画が持ち上がり、それと同じタイミングでグローブ・トロッターのオーダー会が開かれることを知りました。
これはもう作るしかないかな、と。
グローブ・トロッターは1897年に創業されたイギリスのブランド。
革製の鞄が主流の時代にヴァルカン・ファイバーと呼ばれる特殊な紙でスーツケースを作ったのでした。
紙ですよ、紙!
だからものすごく軽いのです。
今もこの製造法は100年前と変わっていません。
あのチャーチル首相もグローブ・トロッターのアタッシュケースを持って、ロールスロイスで公務に向かっていたというのは有名な話。
そしてエリザベス女王は、ハネムーンの際にグローブ・トロッターを持って出かけています。
(今チャーチル生誕140周年を記念した限定モデルがグローブ・トロッターで売られてます。創業100年以上の英国ブランド、ターンブル&アッサーとのコラボ。)

さてそんな100年以上の歴史を持つグローブ・トロッター。
以前も定期的に開かれていたオーダー会の情報を知る度に、あ〜作ろうかな、どうしよう、いや待てよ、自分にはTUMIがあるじゃないか(すぐ壊れたけど)、あれが使えるのだから買うことはない、と自分に言い聞かせてきました。
しかし今回とうとう作ることに。

imgスーツケースのベースの色だけ決めても、その他のパーツを選ばなければならない。。

オーダーなので、すべてのパーツを選ぶことができます。
まずスースケースのサイズから。
前述のように、僕はスーツケースは大きいに越したことはない、大は小を兼ねると思っているので、一番大きいサイズ、33インチのエクストラディープを選びました。
次にベースとなるケースの色を選びます。
ブラウン、ネイビーなど全部で10色くらいあってなかなか最初の段階から悩みどころ。
四隅についている補強用の革、大きいサイズだけについている革のベルト、ベルトを留める革、2ヶ所についている持ち手、それらの革に施されるステッチの糸の色、鍵がかかる金属製の金具の色と素材、ケースの内側に貼られる布、などなど選択肢、組み合わせがたくさんあります。
これらを1つ1つ選んでいくのはかなり骨の折れる、時間のかかる作業です。
スーツのオーダーよりもバリエーションが豊富で、選ぶのに困ってしまいます。
たぶんイメージなしでゼロから選んでいったら、何時間もかかるでしょう。
僕は昨年販売されていたロイヤルスイートコレクションと同じカラーリングにしました。
ウィリアム王子とキャサリン妃の間にロイヤルベビーが誕生した際に、限定発売されたモデルと同じ組み合わせです。
アイボリーホワイトのボディに、ネイビーとバーガンディレザーという組み合わせ
そう、イギリスの国旗、ユニオンジャックに使われている白、赤、ブルーの3色で構成されたモデルなのです。
イギリス製のスーツケースを持って、まずイギリスに旅行に行くのだから、コンセプトはちょうどよいと思いました。
限定発売されていたモデルは、内側にキャサリン妃が結婚式前夜に宿泊したホテル「ザ・ゴーリング」のロイヤルスイートのシルクの壁紙が使われていましたが、僕はそこまで一緒にする必要もないので他の布にすることに。

img文字の書体を選んだらあとは色です。色は表札のような木に塗られたサンプルから選びます。

最後に、スーツケースにイニシャルやラインを入れることができます。
これは普通にスーツケースを買っても、限定販売の商品を買っても受けることができないオーダーだけの限定サービスです。
せっかくなので入れることにしました。
ゴヤールのバッグなどと同じですね(以前ゴヤールのバッグにもオーダーで入れましたが、、)
最初はT.Mにしようかと思いましたが、これは家族全員で使ったり、将来子供たちに譲ることも考えていたので、誰でも使えるようイニシャルはMの1文字だけに。
ラインは入れずにシンプルに英字だけにしました。
ここでも書体を色、文字のサイズ、そして入れる位置を決めなければなりません。
なかなか大変。。

img指定した書体を紙に出力して実際のスーツケースに貼って大きさや位置を検討・・・・

imgPCの画面上でオーダーサンプルが見れますが、それでもイメージが掴めません。

ゴシックも試してみましたが、鞄がクラシックなデザインなのでセリフ(明朝体)の方がしっくりくるなと。
指定した文字サイズと色を紙に出力してもらって、切り抜いたものを実際のスーツケースに貼って場所や見え方のシミュレーションを重ねました。
簡単に書いてますが、この作業も結構悩むところで時間がかかります。
PC上で、指定した色、イニシャルの場所や全体のバランスなどが見られるのですが、それでもなかなかイメージは湧きません。
完成しないとわからない部分が多いです。

イギリスの工場で作られて日本に送られてくるまで4ヶ月かかるということで、完成を待つことに。
それを持って英国に行くと言う、、、なんだかおもしろい流れになりました。

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