ウェストンのカタログがカッコいい!

松本 知彦 for Private Time/2015.11.19/ファッションファッション

最近、理由はわかりませんが、なぜかウェストンが流行ってますよね。
フレンチが流行っているわけでもないのに、なぜなんだろう?
街で履いている人もよく見かけます。

img今季のウェストンのカタログは素晴らしい

J.M.Weston 。
フランス好き、ファッション好きなら知らない人はいないでしょう。
1891年フランスのリモージュで創業された憧れのブランドです。
さて、そんなウェストンの今季のカタログがカッコいいのです。
お金をかけていて、まるでモード系のハイファッションカタログのよう。
そっか、ウェストンはこっちに向かおうとしているのか、ということがちょっぴり伝わるカタログに仕上がっています。

img各ページはビジュアル、フォント、余白のみで語ります。

写真のテイスト、デザインのあしらいなど、そこにあるのは老舗のイメージではなく、クラフツマンシップの技術をモードなデザインに落とし込んだ世界観。
革をなめしている職人の姿、アトリエに保管してある大量の木型、ウェストンを愛した歴史上の著名人たち、100年前のショップの外観、昔の靴の構造図面などなど、
その手の、出てきそうなビジュアルは一切出てこないのです。笑
白い余白と写真によるストーリーテリング。
まるでセリーヌのカタログを見ているようです。(以前このブログでも紹介しましたが)

表紙も綴じ方が糸かがりで洒落てます。
使われている紙もいい。
そして写真がモードです。
途中途中に靴のカタログがbook in bookとして小さく挟み込まれているのも、単に商品カタログとしてではなく、ビジュアルブックだということを主張しています。
デザインの力、アートディレクションの力って素晴らしいということを改めて感じさせてくれますよ。
アプローチの仕方で、そのブランドがどこへ向かおうとしているのか、1発で伝えることができる。
逆に言うと、100年続くブランドであってもデザインのさじ加減1つで、ブランドのイメージは変わってしまう。
このカタログは、素晴らしいアートディレクションがなされていると思います。

imgカラトラバの広告のような親子。こうなりたいなあ。カッコいい。

imgロケは全編パリです。そして途中に入ってくるイメージ写真も効いてます。

img章ごとにbook in bookとして入ってくる商品リスト。

しかし1つの疑問が。
J.M.Westonのターゲットは、女子よりも男子メインの気がします。
大半の男子に響くのは感性ではなく、文脈(歴史やウンチク)なので、上記のようなこのカタログには一切使っていないビジュアルで訴求した方が響くのじゃないだろうか?ということ。
特にお金持ってるクラシック好きなサンオツには。
個人的にはとってもカッコいいと感じるデザインですが、フランスのファッション雑誌ヌメロを見ているようで、こうした世界観は男子にはなかなかわからないかもしれないということも感じます。
でもそういう1つのスタイルに縛られないスタンスが、イギリス系の老舗にはない、やっぱりJ.M.Westonが好きな理由でもあります。

imgショップに行けば無料でもらえると思います。行ってみて。

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