The Man in the Gray Flannel Suit グレーフランネルを着る男

松本 知彦 for Private Time/2016.01.27/ファッションファッション

グレーのスーツが好きです。
特に冬のグレーフランネルのスーツが大好きなのです。
フランネルとはフェルトのように起毛したウール素材のこと。
ちょっとだけモコモコした、見た目にも暖かい印象の生地です。

imgグレーと言っても色々あるのです

なぜグレーフランネルが好きなのか?
考えても理由は見当たらないのですが、夏のシアサッカーと並んで、既に持っていても毎年必ず欲しくなる素材なのです。
いつでも少年っぽいベーシックなイメージ、柔らかくて優しい、気の抜けたカジュアル感、オーセンティック、IVYからの影響、たぶんそんな複合イメージがフランネルを好きな理由でしょう。
冬はウーステッドやツイードなんかより、断然フランネルが好きです。
フランネルのスーツを着て、カシミアのネクタイなんかを締めると、気分がとてもよくなります。笑

img冬のクローゼットを覗くと確かにグレーばかり。

うちの冬のワードローブをちょっと覗いてみたら、、、
やっぱりグレーのスーツが多いです。
僕はほとんどの場合、グレーとネイビーしか着ないので、当然そうなるのですけど。
毎年、同じものしか欲しくならないっていうのは、振り幅が少なくて困ったものですね。
白いシャツ、ネイビーのコート、グレーのスーツ、ネイビーのパンツ、ほとんどそればっかりです。

imgモノクロでわかりにくいですが、着ているのはグレーフランネル

img仮縫いの時のグレゴリー・ペック。

しかしですね、グレーフランネルと言ってもなかなか奥が深いのですよ。
1956年にグレゴリー・ペックが主演した「The Man in the Gray Flannel Suit」という、今回のテーマがそのまんまタイトルになった映画があります。
主人公は昇進の遅いサラリーマン、
ある日彼は上司からグレーフランネルのスーツを注文しなさいと進言され、その通りに実行してみたところ、めきめき出世するというストーリー。
以後アメリカではグレーフランネルのスーツを着たビジネスマンは、企業の将来を期待される候補生という意味になったという話があります。
1950年代のアメリカでは、グレーフランネルを着た男=仕事のできるエリートビジネスマンだったわけです。
当時フランネルは高級素材だったのでしょうかね。
日本だとグレーのスーツは誰でも着てて冴えないイメージですけど。
ちなみに映画「The Man in the Gray Flannel Suit」の邦題は「灰色の服を着た男」なんです。
灰色って・・・
日本でフランネルのスーツを着るとアメリカンIVY臭が強すぎて、古いサンオツの感じもありますけど(逆に今はそれが新しいのかな?)

imgFOXブラザースの創業は、なんと1772年!

さてそんなグレーフランネルの代表格と言えば、FOXブラザースでしょう。
フランネルと言えばFOXというくらい有名な英国生地。
1772年の創業なので、ものすごく歴史のあるブランドなのです。
英国製なのでロマンはありますが、硬くて重くて決して着やすい生地とは言えません。
僕もFOXのスーツを3ピースで持っていますが、以前レストランでブレイシズ(サスペンダーのこと)をして、3ピースを脱がずにそのまま飲んだり食べたりしていたら、あまりに重い&長時間カラダが締め付けられていたので、気持ちが悪くなったことがありました 笑
それくらい重くて着にくい生地なのです。

imgナポリで縫い上げてもらったフランネルスーツ

img何も指定もしなったのに、内側にフルネームの刺繍が!!笑

そして今季、自分のワードローブにナポリのハンドメイドによる軽~いグレーフランネルが1着加わりました。
オーダーだったんで、生地は何でもよかったのですが、またしてもグレーフランネルを選んでしまいました・・・
またかよって怒られそうですが。
でもやっぱりナポリですね。
芯地は一切なく、カラダにピタッと来る、これウェットスーツかよ!ってくらいピタピタなグレーフランネルになりました。
FOXを使った英国の仕立てとはまったく異なる、どこまでも軽くてスウェットみたいな仕立て。
国によってこうも違うということを再認識しました。
今回は一部の人にしかまったく意味がわからないと思われる記事でしたね 汗
失礼

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