ブレイシスって何のことかわかりますか?

松本 知彦 for Private Time/2015.09.11/ファッションファッション

小学校の時はズボン吊りと呼んでました。
それはベルトのことをバンドと呼んでいた昭和の時代です 笑
(そういえば今バンドって死語ですね。)
サスペンダーという言葉があると知ったのは中学生くらいでしょうか。

img箱に入って売ってます。

英国生まれのアルバートサーストンは、1820年創業の老舗サスペンダーメーカー。
180年以上に渡って、英国の伝統的なクラフトマンシップに支えられてきた最高級のサスペンダーです。
現代でこれを使っている人は、コテコテの英国マニアだけでしょう。
マニアの間ではサスペンダーとは言わず、これをブレイシスと呼びます。
サスペンダーをブレイシスと呼ぶ人は、間違いなく英国マニアです。
(自分自身は違うと思ってますが・・・)
そしてブレイシスと言えばアルバートサーストン、そういう王道ブランドなのです。
サスペンダーをしたことがない人のために少しだけ説明すると、アルバートサーストンのサスペンダーのカタチはY型で、前2本、後ろ1本でパンツに固定するようになっています。
ちなみに英国的にはパンツとは呼ばす、必ずトラウザーズと呼びます。
メンドクサイですね。笑
サスペンダーを留めるためには、あらかじめパンツにボタンがついている必要があります。
前に4つ、後ろに2つ、パンツの内側につけられた計6個のボタンでサスペンダーを固定します。
クリップ留めの商品もあります。

imgLONDON 1820が泣かせますね

imgMADE IN ENGLANDも泣かせます

img装着するとこんな感じ。ボタンをかける部分は布製です。

こうしたディティエールは、3ピースがもっとも輝いていた時代、いえそれよりもっと古い時代からのスタイルでしょう。
スーツの普遍的なスタイルは、1930年代の英国で完成したと言われていますが、その頃はサスペンダーとベスト(チョッキ、英国的に言うとウェストコートと言います←毎回ながらメンドクサイですね 笑)、それに帽子は男子にとってのマストアイテムでした。
まさに紳士の必携アイテムだったわけです。

現在イタリアが牽引するファッショントレンドの中で、いくらクラシックが流行っているとはいえ、股上の深い2タックの太いパンツにサスペンダーで3ピースを着ている人は少ないと思います。
そうした古いものを愛する人はクラシック好き、下手をするとコスプレに近いレトロ嗜好を持った人なのです。
よく言えばダンディズムとも言えますが。
女子にはまったくわからない世界だと思います。
女子から見たらサンオツど真ん中で野暮ったく、きっと悲しい初老と映ることでしょう。

imgタキシードはパンツの外側にボタンがついてます。こちらのボタンをかける部分は革製。

imgお気に入りのカモフラは、ロンドンのショッピングサイトで購入しました

ボタンを留める部分はレザーと布で2種類ありますが、現在は布の方が主流でしょう。
僕は両方持っていますが、革の方は厚みがあるため多少かさばります。
素材も夏はライトなコットン、冬なら厚いフェルトなど色々あります。

ウェストコート(繰り返しますがベストのことです 笑)にブライシス(サスペンダー)をした3ピースのクラシックなスーツスタイルは、まるで武装した戦闘服のよう。
しかもスーツの生地が英国製だったりすると、鎧を着ているように重くて身体が締め付けられます。
コンフォタブルとはまったく無縁のスタイル。
いろんな選択肢がある現代に、こんな恰好をあえて選択する人は変態ですね 笑
ちなみにブレイシスは基本的に人に見せるものではなく、ズボンを吊るという機能的なものです。
昔はシャツ=下着と考えらており、人前でシャツ姿になることは下着で歩きまわることを意味していました。
だから上着を脱ぐときは必ずウェストコートを着ている必要があった。
ウェストコートの下につけたブレイシスは見えない(見せない)アイテムだったのです。
着脱時、特にトイレに入った際には大変です・・・
そしてどうやって箪笥にしまうのか?
上級者は、1本のパンツに対して1つのブレイシス、そう、付けっぱなしでクローゼットに吊るすのだそうです。
まあブレイシスをトラウザーズに留める作業も大変ですからね。
朝、その日着て行く服を選んだ後にブレイシスをつけてたら間違いなく遅刻します。

紳士の皆さん。
便利でコンフォタブルな選択肢がたっくさんある今、こうしたメンドクサイことをするのも時にはいいかもしれませんよ。

ISAIA  イザイア

松本 知彦 for Private Time/2015.06.09/ファッションファッション

分野的には、ラグジュアリー系統に属するこのイタリアブランドの立ち位置は微妙です。
モードとクラシックのちょうど中間に位置していて、故にこのブランドを愛する人もそんなに多くない気がします。
わかりにくいからでしょう。
なんだかんだ言って、みんなわかりやすいことが重要なのです。
わかりやすい(流行ってる)=イケてる=女子にモテるっていう図式は、僕らの世代だとイヤと言うほどポパイやホットドックプレスによって10代の時から脳裏に刷り込まれてきました。
若い頃はみんな女子にモテたいばっかりに、身の丈に合わないことをしたものです。
しかし、絶食男子が増殖中の今では、その対象が女子ではなくなり、自分自身に代わっているのではないでしょうか。
「女子にモテたい」ではなくて、「イケてる俺が好き」みたいなナルティシズムに取って代わられているのではないかと。
時代とともに目指すゴールは変わったとしても、イケてる信仰は男子の根底には根強く流れているのではないかと勝手に思ったりしております、ハイ。汗

imgブランドのカラーは赤です。

さて、イタリアの服と言えば、最高級のクラシコとしてナポリのアットリーニやキートンがあります。
このあたりのブランドについては、マニアのおじ様たちがたっくさんいて、家系図とか出して説明されちゃうのでここでは省きますね 笑(南イタリアのクラシコの系図の多くはファミリーなのです)
これらはエグゼクティブ向けのブランドで、スーツでも既成で60万以上するのですが、裏を返すとクラシックでトレンド感はあまりありません(おじ様たちに絶対に怒られます・・・・)。
007でピアース・ブロスナンが着ていたブリオーニのように、成功者の証として認知されているブランド。
逆に、若者でもちょっと背伸びすれば買えるブランドとして、ボリオリやラルディーニがあります。
イザイアはこのどちらにも属しません。
どちらかというとベルベストと同じグループに属すると思いますが、流行ってもいないし、それほど安くもないし、形容しがたい立ち位置です。
でもコンサバのベルベストよりは、モード寄りでカッコいい。

imgシャツの裾には赤い珊瑚の刺繍があります。

img一番下のボタンは、赤い珊瑚のように縫われています。そして襟に入っている芯(カラーステイ)にも珊瑚が印刷されていて可愛い。1枚のシャツにこれだけアイコンが入っているブランドはないでしょう。

上にはアットリーニ、下にはラルディーニ、中間を行くイザイアは支持されることはあまりないかもしれません。
わかりにくい分、損をしているのです。
マーケットにおいて、この「わかりやすい」ということが非常に大事なのです。(悪く言うとベタってことになるのですけど 笑)
売れるためには=ユーザの気持ちを掴むためには、どの分野においても、この「わかりやすい」というのはマストだと思います。
でも僕は、このモードとクラシックの双方の要素を合わせ持つ感覚=わかりにくさというのが、絶妙で好きです。
アットリーニやキートンは上がりっていうか(日本では)、遊びの要素があまりなく、その先がないような気がしてしまうのと同時に、自分の上昇志向を満足させるためにある服の気がします。
服が好き、ではなく、これを着てイケてるオレが好きって感じ。
既成スーツに60万投資する金銭感覚を自分は持ってないというのも大きいです。
正直言うと、その価格に見合う価値がわからない。
モードの要素がないエグゼクティブ向け(要は上質だけどコンサバなサンオツの人向け)の服には個人的にはあまり興味がないっすね(またおじ様に絶対に怒られる・・・)
巷ではそれをクラシックと言ったりもしますが。

img

imgジャケットやコートには必ずイザイアのアイコンである、赤い珊瑚のバッジがフラワーホールについてます。

imgハンガーまで珊瑚マークのついた赤で統一されていて、このトータルブランディングが好きです。

さて前置きが長くなりましたが、イザイアは1957年に、イザイア3兄弟によってナポリで設立されました。
幸運を意味する赤い珊瑚がブランドアイコンとなっています。
このアイコンがシャツ1枚を例に取っても色々なところに配されていて、可愛いです。
スーツやジャケットのラペルには、ラルディーニのフェルト製の花ように、赤い珊瑚のバッジがついています。
市場で売られているほとんどのシャツの袖丈が自分の腕には短い中、イザイアのシャツは自分にはギリギリ大丈夫。
大きくカーブしながら開いてカットされている袖のカタチが特徴です。(手首まわりピッチピチですけど)

モードとクラシックの双方の要素を持つブランド。
そしてそういう感覚、着こなしが好きです。
リカルド・テッシもアットリーニもどちらもよい、シャルベのクラシックなシャツにサンローランのロックなパンツを履いたって、それでいいと思うんです。
もうすぐミッドタウンに新しくショップがオープンするイザイア、前述の「わかりにくさ」はどのくらいの人たちに支持されるか、今後の動向を見ていきましょう。

batak バタクのオーダーシャツ

松本 知彦 for Private Time/2015.04.16/ファッションファッション

バタクのオーダーシャツです。
バタクはマニアの間では知られたテーラーです。
以前は代官山にお店がありましたが、一昨年日比谷に移転、去年は新宿に新しく本店をオープンさせました。
日比谷のお店では、接客サロンと縫製の工房が1つになっています。
そうサヴィルロウによくある昔ながらのビスポークテーラーと同じスタイルです。

img

なぜマニアの間で知られているかというと、1930~60年代に英国で完成された黄金期のスーツを研究し、それを現代に蘇らせていることがその筋の人に支持されているからです。
こうしたテーラーは他にもあって、サヴィルロウ1番地にあるギーブス&ホークスで修業した有田さん率いるテーラー&カッター、同じくギーブス&ホークス出身の久保田さんのブルーシアーズ、元モッズ根本さんの西荻にあるリッドテーラーなどなど。
これら日本人が経営している英国系のテーラーはイタリア系に比べると圧倒的に数は少ないですが、どこも英国スタイルを売りにしていて、ドレープスーツが好きな人なら1度はお店に行ったことがあるでしょう。
中寺さん率いるバタクもその1つです。

imgオーダーのフィット感を知ると、既成はもう着れなくなっちゃいますね。

ここのスタイル、悪く言うと懐古主義なレトロクラシック、よく言うと今のサヴィルロウより英国的。
ここ2、3年のクラシックブームで注目されているかもしれませんね。
でもテーラーということもあるのか、店でお洒落なお客さんとあまり会ったことがない。笑
(お洒落の定義はむずかしいですが、あくまで僕の感じるお洒落な人です)
みんな(ど)ストレートなクラシック好きのマニアな感じです。
もしくは100%ビジネス用途のスーツを求めている人。

僕もここでスーツをオーダーしたことがありますが、ラインがユルいので(クラシックならそれが鉄則なんですが・・・)どうにも自分のスタイルには合わない。
大好きなショーン・コネリー演じる60年代の007のスーツを研究、完全復元しているモデルがあって、それもオーダーして作ってはみたのですが、現代的解釈がないのでやっぱりユルい。
(クラシック好きの人には怒られちゃいますね・・・すみません 汗)
ほとんどのテーラーがピッティの情報を受けてイタリア風を目指す中、ボンドスーツを本気で作っているテーラーは数少なく、そういう姿勢がとても好きでオーダーしてみたんですが。
3着オーダーしてみて、ここでスーツを作るのはもうやめようと決めてはみたものの、英国好きとしては常に気になるテーラーです。
また懲りずにトライしてみたくなってしまう。

imgラウンドタブカラー。丸い襟にネクタイを留めるボタンがついてます。

imgあんまりこういうシャツを好んで着る人は少ないですよね。そもそも売ってないし。

今ではシャツをメインにオーダーしています。
お店にはシャツのテーラーとして70歳くらいのベテランの方もいて、オーダーの仕上がりはとてもよい。
まさに英国らしいMade in Japanです。

イタリア志向のテーラーには見られない、袖に3つボタンがついたシャツ、トリプルバレルをはじめ、ターンナップやラウンドタブなど、ターンブル&アッサーに見られる60年代のディテールをこの店のオーダーで作ってもらって着ています。
007に習って、既製品では絶対にないシーアイランドコットン(海島綿)の素材で、ターンナップ仕様のカフでオーダーしたり。
女子にはまったくわかりませんね・・・スミマセン

imgイギリスで唯一英国製を貫くシャツ生地メーカー、エイコーンでオーダー。

でもなあ、こういうクラシックなディテールをモードにアレンジして着る人はいないみたいですね。
昔買ったジルサンダーのコートなどを着ていくと、お店の人にスゴク奇異な目で見られます。笑
そんな服とコーディネートして着る人は、まったくいないからでしょう。
やっぱりこの店を訪れる人は、靴からスーツまで英国クラシックな人ばかりなのです。。。
それも嫌いじゃないですけどね。
でもそういう人はお洒落というカテゴリーではなく、、、もうコスプレの域です・・・・

子供服の真打 フランスからやってきたBONTON

松本 知彦 for Private Time/2015.02.27/ファッションファッション

10年近く前まで、子供服の分野にはお約束のブランドしかありませんでした。
ここで言う子供服とは、2歳から10歳くらいまで、ジュニア未満の服のことです。
ドメスティックなら、誰でも知ってるスタンダードなファミリア、後発でちょい派手なミキハウス、良家のご子息御用達の老舗の銀座サヱグサなど、そのくらいしかなかった。

img昨年代官山にできたボントンのショップ

インポートにはフランスのプチバトー、イタリアのマメールくらいでしょうか。
日本の子供たちは、みんな少ない選択肢の中から選んだ洋服を着せられて育ったのです。
一億総中流で同じものを着ていた70~80年代を過ぎて、多様化したスタイルが世の中で認められるようになったあとも、子供服のジャンルは置いてきぼりだったと思います。
いくら大人が個性的なファッションを志向しても、子供服の分野にはそのセンスに合致する服はなかった。
ピアノの発表会のようなベタベタなお出かけ&お受験服か、アップリケのついた昭和な子供服の2択しか選択肢はなかったように思います。

変化が起きたのは2000年を過ぎた頃でした。
海外ブランドが続々と日本の子供服の分野に殴り込みをかけてきます。
先陣を切ったのは、フランスからやってきた子供服専業ブランド、ボンポアンでしょう。
日本製には見られない、リッチな普段着のラインナップは、素材やデザインが魅力的に映りました。
サヱグサのフォーマルとファミリアのカジュアルの間を埋めるような、上質な普段着を扱うボンポアンの登場は、当時本当にセンセーショナルだと思いましたね。
シルクカシミアの上質なセーターや、アースカラーのシックなワンピースは、それまでどのブランドにもない斬新な商品でした。
しかし値段も大人と同じくらいで・・・汗
当時は首を長くして、セールを待って購入したものです。
その後に英国からキャラメルベビーが上陸、ファストでもGAP、ZARAが子供服を開始、ハイブランドやドメスティックブランドも次々と子供服を展開するようになり、2、3年の間にあっと言う間に選択肢が広がりました。
特に代官山は立て続けに子供服のショップがオープンして、激戦区に。

img正面の吹き抜けの棚には輸入雑貨が並んでいます。

imgインテリアデザインがよい!このセンスは女子だと思うのですが。

imgフランスから輸入されたぬり絵を買いました。

img店のサインもセンスがいいね。

現在は子供服のラッシュも落ち着いて、すべてのブランドが出揃った感があります。
スタイルや用途に合わせて、消費者は好きなものを選べるようになりました。
そんな中、時代のニーズにピタリと合った、フランスから真打の登場です。
ボントンの登場は、初めてボンポアンを見た時と同じようなセンセーショナルなものを感じます。
オープンから10年が経過して、今ボンポアンを改めて見ると、デザイナーが変わったせいか、ちょっとコンサバ感が強いというか、ワクワクしなくなったというか、言葉では表現できない物足りなさを感じます。
その足らないサムシングをボントンは解決してくれる。
決して古い良家の品の良さだけではない、トレンドも吸収したフレッシュなデザインは、ベーシックなセンスの良さを感じさせてくれます。
値段もボンポアンより安い。

img隣にはカフェもあって、楽しいです。

ところでボンポアンとボントン、名前が似ていると思いませんか?
実は、ボンポアン創業者の息子夫婦が経営&デザインしているのが、ボントンなのです。
ボンポアンの創業者はデザイナーに別の人を指名して、現在は一線から退いています。
去年代官山に新しくオープンしたボントンのショップは、ボンポアンの店から50メートルくらいしか離れていない場所に。
日本ではたまたまでしょうけれど、同じ通りで親子対決にように並んで子供服を売ってます。
ボントンの店は、吹き抜け部分のある2フロア構成で、インテリアは誰が手掛けたのかわかりませんが、とてもよい。
特に什器がユニークで、こういう感覚は多分女子のデザイナーなのではないでしょうか。
洋服と同じセンスを感じさせますね。
たくさんの可愛い雑貨も置かれていて、カフェも併設されています。
ただ、メルローズが経営してるというのを聞くと、え?DCブランドがやってるの?というおやおや感も若干ありますが。

imgショッパーもセンスを感じさせますなあ。可愛い。

お店で商品を購入すると、布製のバッグに入れて渡されるのですが、このバッグも可愛い。
サイズによって色が違います。
今のボンポアンにはない新しさ、楽しさ、それをボントンから感じることができますよ。
ここ最近、会社のスタッフに子供が生まれると、僕はここの洋服をプレゼントしています。
もう3組に渡しました。
自家用、誰かへの贈り物、どっちにもオススメです。

Errico Formicola シャツオーダー

松本 知彦 for Private Time/2014.12.25/ファッションファッション

メリークリスマス!
クリスマスに相応しい話題はないものか探してみましたけど、これかなあと。
いつだったか詳しいことは覚えてないのですが、確か今年の夏のことだったと思います。
ユナイテッドアローズのC島さんから電話があり、シャツのオーダー会があるので来ませんか?とのことでシャツ好きの自分としては覗いてみようかなとフラッとお店に立ち寄ったのでした。

imgイタリアのシャツのオーダーは久しぶり

imgバンチ(生地見本)は迷うほどたくさんありました。

開かれていたオーダー会はErrico Formicola(エリコ・フォルミナ)というブランド。
2008年にスタートしたナポリのシャツブランドです。
Luigi Borrelli(ルイジ ボレッリ)でシャツとネクタイの企画責任者を務めていたエリコさんが独立して、自分のブランドとして始めたものです。
「ボレリのシャツとネクタイ」と聞いちゃうと、行かないわけにはいかないという気持ちになっちゃいます。笑
やっぱりボレリのネクタイ、その中でもカシミアのネクタイが大好きだからです。
何とも言えない肌触りと発色。
寒くなってくると、毎年欲しくなっちゃいます。

じゃボレリのシャツは?というと、インポートであってもほとんど袖が短く、オーダーでしか自分に合うサイズがない中で、既成で自分の腕の長さにギリギリ足りる、数少ないブランドです。
なので何枚か持ってはいるのですが、印象はコンサバです。
ボレリのシャツには一種のステイタスがあって、クラシコ好きのエグゼクティブビジネスマンが好きなアイテム。
そういう人たちに好まれるだけあって、ブランドの決して攻めない姿勢というか、コンサバど真ん中を狙っている感じがそんなに好きではなく、、、、それでも言い換えるとベーシックで品質の高い、よい商品だと思います(エラそう・・・)
ボレリは、オシャレな銀行マンとか保険屋さんなど、金融関係の人が着そうなシャツ。
エリコの方が、ボレリのクラシックなところを残しつつ攻めてると感じがしますね。

聞くところによると、UAがこのブランドの国内の代理店になったとのこと。
UAって新しく代わった社長が商社でイタリアに駐在していた人だけあって、色々なブランドの輸入代理業に手を拡げていますね。
ネクタイのフィオリオとか、今セーターで熱いGRAYとか、他にもたくさんのブランドを独占取引?しています。
BtoCからBtoBへ攻めているわけです。
売上を伸ばす企業には戦略があります。
やるなあ。

imgただいま採寸中

エリコさんは最初無口で、むずかしい人なのかなあと思いました。
採寸はエリコさんで、数字をシートに記入するのはスタッフと思われる若い女子という組み合わせで進めていましたけど、さすがイタリア人、こんな若い社員と2人でアジア出張かよ、まったくいいよなと思っていました。
でも後半になって質問したら自分の娘だとのこと。なるほど。
僕もリンタロと2人で行っていたので、後半は打ち解けた楽しいオーダーになりました。
もう少し大きくなったら、次はリンタロもオーダーしなさいと言ってました。笑
考えたら通訳の人を通してオーダーするなんて、ずいぶん前にオーダーしたアットリーニ以来かも。

imgナポリからやっと到着〜

img今回は2着オーダーしてみました。

imgいつも思いますが、イタリアのシャツってイニシャル入れる場所が可愛い。

imgエリコさんと娘さん、イタリアらしいファミリービジネス。

さて、それから待つこと4ヶ月くらい。
イタリアから完成したシャツが到着しました。
2着作りましたが、両方とも衿型は普通のワイドスプレット、カフはターンナップにしました。
素材は麻なので来年の夏まで楽しみにしまっておきましょう。
イニシャルの刺繍がカワイイです。
やっぱりオーダーはよいですね。
というかシャツはオーダーでしか、もうジャストフィットな感じを得られなくなってしまいました。
もう既成のシャツは買わないかもしれません。
次回はもうちょっと遊び心のあるシャツも作ろうかな。

クリスマスより随分早い出来上がりでしたけど、誰もプレゼントはくれないので自分へのプレゼントということで・・・汗

Turnbull & Asser のシャツ再び

松本 知彦 for Private Time/2014.12.15/ファッションファッション

1885年創業、泣く子も黙る王室御用達ブランドです。
以前このブログでも、ここのシャツを紹介しましたね。
僕にとっては、かなり思い入れのあるシャツブランドなのです。
その理由は1つだけ。
初代ジェイムズボンド、ショーン・コネリーが007の映画の中で着ていたシャツだからです。

img有名なジャーミンストリートのお店は、1902年にこの場所に移転してきたもの

imgターンブル&アッサーのハウスモデルは、この3つボタンがついた袖口です。

以前、国内でここのシャツを買ったことがあります。
購入当初はそんなに袖は短くなかった。
もちろん試着した上で買ったので、短かったら買いませんけど。
それが何度か洗っているうちにどんどん、どんどん縮んで・・・・
やっぱり既成のシャツは袖が短い、、、安くないのに残念、、と思っていました。
ターンブル&アッサーのシャツは国内でもオーダーが可能です。
しかし1枚5万以上する上、3枚からのオーダーなので、国内で買うと最低でも15万。汗
英国よりも高い。
めっちゃ着るならそれもいいかもしれませんが、そう簡単には踏み切れませんよね。

さてそんな中で再チャレンジです。
英国に行った際、ジャーミンストリートにあるターンブル&アッサーの本店でシャツを買って帰ってきました。
渡英した際、自分用に購入したのは唯一このシャツのみ 汗
オーダーしてみたかったけど、シャツのロールスロイスですから、まずは試乗ということで既成のシャツから(日本で試乗はしてるんですけどね・・・・笑)
ゴワゴワの生地、カッチカチの襟は日本で買うターンブルと同じです。
違うのは袖の長さですね。
日本で買える商品と違って、本国の方がずいぶんと長い。
縮むのは日本のそれと同じですが、それにしても長い。
しかもカフの部分も太くてゆるゆるだったりします。
ターンブルのシャツの生地ってものすごく縮むのです。
(唯一純英国製を貫くシャツ生地ブランド、エイコーンの生地も洗うとめっちゃ縮みます。ターンブルがエイコーンの生地を使っているかどうかはわかりませんが、でもタッチはかなり似ています。)
5回以上洗わないと縮みは止まらない。
だから何度も洗ったら丁度良い長さにならないかなと、前回買った時とは逆のことを思ってじゃんじゃん洗ってみたのですが 笑
縮んでもやっぱり長く、、、、結果的に直しが必要です 汗。
ということで結論を言っちゃうと、やはりオーダーでないと、しっくり来ないということに行き着きました。
大好きなものへの投資をケチっていると、満足せずに気が付いたら散財してしまってるということになりかねず・・・
じゃ最初からオーダーすりゃいいじゃんということなのです。汗

img第1作目「ドクターノオ」から。ジャマイカ空港の電話ボックスで電話するボンド。袖口に注目。

imgこちらも同じドクターノオから。ブルーのシャツに細いネイビーのフレスコタイ。カッコいい!

imgまさしくこれが、ライトブルーで同じカタチのシャツ。

imgこちらは「ロシアより愛をこめて」。上記と同じモデルの白を着用。

えーと、、そんなわけで墓穴を掘っちゃうので、今日はおまけでボンドの話もしましょうね 笑
ショーン・コネリーのシャツスタイルのお手本は、初期の2本「ドクターノオ」「ロシアより愛をこめて」でしょう。
この2本は、アンソニー・シンクレアでオーダーしたスーツの着こなしもかなりクール。
ボンドが着ているシャツは、ワイドスプレッド(開いている襟型)のターンナップカフ(袖の部分が折り返しになっているもの)です。
カフスはありませんが、袖口をボタン2つで止める仕様で、折り返し部分はラウンドカットで丸くなっている。
僕がターンブルの本店で購入したのも、このモデルです。
店内の地下で、このモデルのシャツがボンドのディスプレイと一緒に展示されていました。
店の人に聞いたら、今のところライトブルーしか販売していないとのことでしたが、それならドクターノオのボンドモデルですね。
前立て(シャツのフロントボタンが縫われているプリーツ部分)に3等分で等間隔にステッチが入っているのもも極めて英国的。

2009年に公開された「007慰めの報酬」から、ボンドが着るシャツはトム・フォードに代わってしまい、ターンブル&アッサーを着たボンドが見られるのは1つ前の「カジノロワイヤル」まで。
そういえば、007の新作「スペクター」の制作が発表されましたね。
モニカ・ベルッチが出ることにもオドロキですが、個人的にはカンバーバッチが主演したBBCの番組「シャーロック」で宿敵モリアーティを演じていた俳優がキャスティングされてることにびっくりです。
来年の12月に公開予定ですが、これは待ち遠しい限りですね。

imgあ〜新作早く見たいなあ。

JOHN LOBB LONDON

松本 知彦 for Private Time/2014.11.19/ファッションファッション

ロンドンと聞いて、まず最初に頭に浮かぶのは、何でしょう?
シャーロック・ホームズ、ビッグベン、ハリーポッター、色々ありますが僕にとっては音楽とジェントルマンです。
今回は後者のジェントルマンについて書きますね。

imgセント・ジェームス・ストリートにあるJOHN LOBB LONDON

img店内はアンティークショップのようです。

現在世界万国共通で紳士たちが着用しているスーツや靴はイギリスで誕生し、ジェントルマンの文化とともに世界に広がっていきました。
紳士服を愛する者にとって、ロンドンは聖地のような場所と言えるでしょう。
サヴィルロウやジャーミン・ストリートにある店をはじめ、100年以上続くジェントルマンズショップはロンドンにたくさんあります。
その多くが英国王室御用達のブランド。

ロンドンに20年以上住んで、アーティストとして活躍している同じ大学の先輩がいます。
その先輩の友人がジョン・ロブの職人だということもあって、工房を案内できるけど見たい?と聞かれて、こんな機会はないので是非案内してもらうことにしました。
ジョン・ロブのことをご存知ない方のために少し説明しますね。
創立は1849年。靴職人のジョン・ロブ氏がロンドンのセント・ジェームス・ストリートに店を出したのが始まりです。
ビスポークと言われるオーダー専門の店で、それが評判となり、以降世の紳士たちがこぞってビスポーク靴を注文し、その名は世に広まっていきました。
1902年には2代目がパリに支店を開設、1976年にはその技術の高さに惚れ込んだエルメスがパリ支店を買収し、1981年からレディメイド(既成靴)のラインをスタートさせました。
あまり知られていないことですが、エルメスの傘下で既成靴を扱うジョン・ロブ・パリと、ビスポークシューズを専門に扱うジョン・ロブ・ロンドンは別会社になっています。
エジンバラ公とチャールズ皇太子の2つのロイヤルワラント(王室御用達)を持つ、ビスポーク専門のブランドがジョン・ロブ・ロンドン。
店は現在、セント・ジェームス・ストリートにある1店舗のみ。
今回は160年前にジョン・ロブ氏が開業した、そのセント・ジェームス・ストリートのお店にお邪魔させてもらいました。

imgLONDON、PARISと表記あるのはジョンロブ・パリが支店だった時の名残です。

img足の大きさを紙に写し取り、それに合わせて木型を作ります。下は革のサンプル。

店の中に入ってビックリ。
まるで時間が止まったような、、、160年前の創業の時と同じなんじゃないか?と思われる空気が流れていました。
1階で先輩の知り合いのジョンさんに、靴作りの行程の説明を伺いました。
ジョンさんは、足のサイズを測定し、それに合わせて木型を削る職人。
一通り、説明を伺ったあと、早速地下の工房を案内してもらうことに。
ロンドンのこうした古いお店は、だいたい地下が工房になっています。
たぶん100年以上、建物はそのまんまなのでしょう。
160年前に建物に地下を作るっていう建築技術もスゴイですねえ、日本は徳川幕府の江戸時代ですよ!

imgこちらジョンさんの作業机。やすりで木型を削っています。

地下では、それぞれ担当の異なる10人くらいの職人さんが働いていました。
写真はNGだったので画像はありませんが、フレッド・アステアのラスト(木型)など、いやあ貴重なものをたくさん見せてもらいました。
日本でもホテルオークラで毎年1回オーダー会が開かれていますので、興味ある方は是非ビスポークしてみてください。
値段はあえて書きません・・・・汗

img帽子で有名なLOCK&co。創業はなんと350年前ですよ・・・・

靴を見たら、次は帽子。
今帽子を被って通勤しているビジネスマンは一人もいませんが、日本のサラリーマンも1950年代までは、スーツに帽子を被るのが紳士の身だしなみでした。
ジョン・ロブの数軒隣にはロック&コーがあります。
ここはジョン・ロブよりさらに古くて、1676年創業。
創業が350年前って、いったいどんだけ古いんでしょうか・・・
もちろん英国王室ご用達。
帽子を入れる箱のパッケージが可愛かった。

そこからサヴィルロウの方に戻り、これまた先輩の知り合いのテーラーで、ビスポークスーツの工房を見せてもらうことに。
このテーラーはジョン・ロブで働く職人の友人がオーナーとのことでした。
訪れたのは、サヴィル・ロウの1本隣、George streetにあるL.G.Wilkinsonというテーラー、日本ではあまり有名ではありませんが、こちらも創業は1919年。
お父さんから店を受け継いだ息子のウィルキンソンさんに話を伺いました。
店内はジョン・ロブ同様、アンティークなインテリアですが、オープン当初の写真を見ると、建物もまったく今と変わらない。
こういうのが英国なんでしょうね。
地下の工房では陽気な職人のおじさんたちが、楽しそうに働いていました。
僕のジャケットを見て、モダンなものも何でも作るから言ってくれと言っていたけど、ここで作ったらたぶんブカブカになるだろうというのは容易に想像がつき、、、
それに3000ポンド(60万くらい)もするので、軽い気持ちでお願いするっていうわけにもいかず・・・
(サヴィルロウでオーダーするともっと高いです・・・)
見学だけさせてもらって帰ることに。

img地下の撮影はできませんでしたが、下は奥にあるカッターのスペース。

モノ作りの現場って見るのはとっても面白いです。
そこに古くからの伝統や文化を感じることができるから。

最後に、日本人でも気軽にオーダーできるテーラーを紹介しておきます。
サヴィルロウからは離れますが、Holborn 近くのBloomsburyというエリアにLamb’s Conduit Streetという、今熱い通りがあります。
通り沿いには、J crewとかオリバースペンサーの店が並んでいて、かなりイケてる通りなのですが、そこにある2軒の古いテーラーのうちの1軒。
たまたま入ったCONNOCK&LOCKIEという店には日本人のカッターがいます。
こちらも創業は1902年。
100年以上やってるテーラーです。
http://connockandlockie.com/
色々リクエストを聞いてくれそうでした。
作るなら言葉の通じる彼の店がいいなあと思っていましたが、それはまた機会があれば。
いやあ、ロンドンでスーツを着ている人はほとんど見かけませんが、老舗のテーラーで3000ポンドも、いえそれ以上のお金を出して、スーツをオーダーしているイギリス人なんているのか?というのが素朴な疑問でした。

アメトラの流れ FREEMAN'S SPORTING CLUB

松本 知彦 for Private Time/2014.10.31/ファッションファッション

さて、先日NYからやってきたトッド・スナイダーの世界初の直営店を紹介しましたが、今回もNYから去年上陸してきたフリーマンズスポーティングクラブを紹介します。
アメリカントラッドの流れに乗って東海岸のお店が次々東京に進出しています。
と言っても、彼ら自身が出店しているわけではなく、、、ライセンスでお金をもらっているだけだと思いますが・・・

imgファサード凝ってるなあと思ったら、シートが貼ってあるだけでした。笑

フリーマンズスポーティングクラブは、レストランやホテルを手掛ける建築家ターボ・ソマーが、2005年ニューヨークに1号店をオープンさせました。
取り扱うすべての商品を、店から10マイル以内で生産するというコンセプトのショップです。
まさにMade in USAというか、Made in NYなブランドなのです。
今のトレンドど真ん中です。

最近、トムブラウンが手掛けるブラックフリースも、一部の商品の生産地をNYからアジアに変えたことで、価格がかなりリーズナブルになりました。
しかしUSAの生産をやめたことで、マニアは離れたと思います。
シャツならアメリカントラッドの聖地であるサウスウィックで生産されたものじゃないとダメだ!というアメリカントラッドのマニアは多いのです。
デザインは同じなのに、マニアとはそういうことに物凄くこだわるのです。
僕はデザインと品質が同じならまったくこだわりませんけど。笑
自分の気分を上げるために、男子にとってはその手のウンチクが非常に重要なのです。

img味のある古いビルが丸ごと一棟ブランドっていうのがいいですね。

img最上階は床屋ですよ!

さてフリーマンズスポーティングクラブは青山にありますが、場所が相当にわかりにくい、そして行きにくいロケーションにあります。
トッド・スナイダー同様、ビル一棟が丸ごとお店なのですが、まず地下がレストラン、1階がカジュアル、2階がテーラーメイド、そして3階がバーバー、そう床屋なのです。
この場合、美容院というより床屋っていう方が適切でしょう。
サヴィルロウのテーラーもそうですが、バーバーを併設している店があるのは、やはりジェントルマンを完成させるためには内面はもちろんですが、外見も洋服だけじゃダメっていうことでしょう。
ロンドンに行った時に訪問したサヴィルロウのテーラー、ニック・テンティスの地下も床屋でした。(現在はもうありません)
そこで頼むなら、やっぱりバーバーカット、ポマードで固めた刈り上げ横分けスタイルでしょうねえ。

imgインテリアが超カッコいいです。商業施設じゃなく一棟だからできるのでしょう。

imgでも一番カッコいいのはテーラーの工房です。カッコいい!

インテリアは凝っててカッコいい!!
特に併設している工房は日本じゃないみたいで、かなりカッコいいです。
誰がデザインディレクションしたのだろう?
ビルの古さも相まって、とってもいい感じに仕上がっていますね。
トッド・スナイダーと違って、こちらは相当にアメリカにこだわってます。
スーツもアメリカ製。(オーダーシャツは日本製)
でもなあ、こだわってる分、相手はマニアになるので、ビジネス的には赤字なのではないかと。
ビル一棟丸ごとは厳しいんじゃないかと余計なこと考えちゃいます。
経営はアーバンリサーチ。
アーバンリサーチで得た利益をこっちに相当つぎ込んでいるんじゃないかな 笑

ユナイテッドアローズも同じくニューヨークのトラッドブランド、スティーブン・アランのショップを去年出店しましたが、それよりコンセプチャル、というかインディペンデントな感じが個人的に好きです。
でもこういうチャレンジがあるっていうのは、とってもおもしろいと思います。
東京にはこういうお店がないと面白くないですからね
がんばって欲しいです。

めっちゃわかりにくいところにありますが、皆さんも、特に男子は1度行ってみてください。
トッド・スナイダー、スティーブン・アランなどNYから次々オープンした店の中では、一番おもしろい場所なのではないかと思います。
心配は、いつまでお店が続けられるだろうか、、、ということだけです 笑

アメトラの流れ トッド・スナイダー

松本 知彦 for Private Time/2014.10.29/ファッションファッション

ここ最近、男子のファッションではアメリカントラッドが相当流行っていますね。
ポパイの最新号もNY特集ですし。
5年くらい前までイタリアクラシコでしたが、オリンピックによる英国ブームを挟んで、今やアメトラ全盛という感じです。
それに呼応して、都内のあちこちにアメリカのショップが出現しています。

img原宿と渋谷の間、明治通り沿いにあります。

アメトラは1818年に創業されたブルックスブラザースから始まります。
そう、アメリカントラッドの元祖のようなブランド、女子は知らなくとも男子なら誰でも知っていることでしょう。
ブルックスブラザースの創業はリーバイスより前、当時日本は江戸時代ですよ!
すごくないですか?

フレッド・アステア、ジョンFケネディ、スティーブ・マックイン、1950~60年代のアメリカのスターたちの多くは、英国のサヴィルロウでスーツを誂えていますが、どこかにアメリカ製の製品を取り入れています。
たとえばフレッド・アステアがベルト代わりに巻いたスカーフはブルックスブラザースのもの、そしてケネディが暗殺された時に着用していたのもブルックスブラザースのコートでした。

その後、1960年代後半、アメリカントラッドに英国調を取り入れたラルフ・ローレンが登場し、アメリカントラッドは世界中に広がります。
ロバート・レッドフォードが主演した華麗なるギャッツビーの衣装はラルフ・ローレンが手掛けたものです。
日本でもDCブランドが台頭する80年代中ごろまで、トラッドが流行していました。
そして2001年にトム・ブラウンが登場。
Made in USAに注目が集まりはじめます。

imgアメリカ、かと思いきや色々なものがMIXされて売ってます。

そんな流れを受けて、半年くらい前に渋谷にオープンしたトッド・スナイダー。
トッド・スナイダーはGAPやラルフ・ローレンなどでデザイナーを務めたあと、2014年に自分のブランドをスタートさせました。
有名なのは、Jクルー時代に酒屋を改造したリカーストアを企画し、Jクルーの復活に大きく貢献したことでしょう。

img

img地下は、、、ちょっとおもしろいです。

img2階にあるコーヒースタンド。悪くはないけど、いつまで続くかな。

さてニューヨークから日本に初めてやってきたトッド・スナイダーのショップ、なんと世界初の直営店だそうです。
地下から2階まで、面積は狭いですが3フロアに分かれています。
地下はジムのロッカールームがコンセプトで、チャンピオンとのコラボ商品でスウェットなどのスポーツウェアがメイン、1階はカジュアル、2階はテーラードのスーツ、小さなコーヒースタンドもあります。

しかし、Made in USAを期待していくとそうでもないので、あれ?という感じも。
サンダースやトリッカーズなど、英国製の靴がたくさん置いてあるし、さらにマーガレットハウエルの商品とか置いちゃうのは、はなはだ疑問です。
しかもマーガレットハウエルは英国製じゃなく、日本製のライセンス商品だし・・・
えー、これでいいの?って感じ。
スーツも日本の工場で縫製されたものらしいです。

次のブログに書きますが、同じくニューヨークからやってきて去年オープンしたフリーマンズ・スポーティングクラブの方がコンセプトも一貫していて、建物含め断然カッコいい。
ちょっとトッド・スナイダーは残念な感じです。

グローブトロッター スーツケースのオーダー2

松本 知彦 for Private Time/2014.10.14/ファッションファッション

英国ブランドのグローブ・トロッターのスーツケースをオーダーしたことは、以前このブログでも書きました。
待つこと3ヶ月半、オーダーしたスーツケースがイギリスから届きましたという連絡が。
ロンドン行きにギリギリ間に合うタイミングで完成しました。

img4ヶ月待って英国から完成品が送られてきました!

選んだのは一番大きい33インチのもの。
仕様はウィリアム王子とキャサリン妃の間にロイヤルベビーが誕生した際、限定発売されたロイヤルスイートコレクションと同じにしました。
長く使うので、いつ買ったのか忘れてしまっても、皇室の子供をテレビで見たらすぐに思い出すだろうという意図もあります。
カラーはユニオンジャックの白、ブルー、レッドをモチーフにしています。
オーダーってスーツでも何でもそうですが、選択肢が多いだけに、ついつい普段選ばない組み合わせを選んでしまう。
オーダーだから市場にない自分だけのものをって思いがちですが、それが失敗につながるのです。
冒険したり、遊びを入れすぎたりすると、完成が残念な結果になるのは経験上知っていました。
なぜロイヤルスイートコレクションの限定モデルと同じにしたか。
それは商品が出た際に、買おうかどうしようか、実際に手に取って悩んだ末に、それまで持っていたTUMIの続投を決めたので、細部やパーツ含めた全体の印象を覚えていたというのが大きいです。
ま、英国カラーっていうのもありますが。
(色々なボディの色がありますが、一番売れているのがこのアイボリーホワイトという色らしいです)

imgまったく同じスーツケースが2つ 笑

img外観はイニシャルの色が違うだけで他はまったく同じです。

imgでも開くと中身は違います。

そして同じスーツケースを2つ同時に作ったのでした 笑
どちらも同じサイズ、どちらもロイヤルスイートコレクションと同じ仕様にしているので、見た目は一緒です。
でもよく見るとMのイニシャルの色だけが違う。笑
1つは自分用、1つはリンタロ用に作りました。
子供が海外旅行に行く年齢に達したら、1つづつスーツケースをオーダーで作ってあげるっていうのはいいアイデアだなあと思っています。
でも、そんなこと今後できるかどうかわかりませんけど・・・・汗
イニシャルは袋文字になっていますが、1つは文字をバーガンディで外側をゴールドに、もう1つは文字をネイビーに外側をシルバーにしています。
文字もケースに合わせて英国カラーで。

imgこちらはバーガンディとネイビーで、ケースの外側に合わせた内装に。

imgもう1つはリバティの可愛い柄。リンタロが選んだ方がよかった・・・

imgMADE IN ENGLAND

外観はイニシャルの色が違うだけですが、中身の布の張地は変えました。
1つの内側はリバティ柄に、もう1つは外側と同じ英国カラーで揃えてみました。
でも結果的にリバティ柄の方が可愛かった。。
バンチ(小さな生地サンプル)で見た時は、リバティ柄はうるさい、男子ならストイックに無地だろ、と思ったのですが、いざ出来てみると柄の方がよいです。
こういうのは完成してみないとわからないですね。
生地の色やパターンもたくさんあるのですが、リバティ柄はその中からリンタロが選んだものです。

これを持って先月一人でロンドンへ行ってきました。
でも一番大きなサイズを選んでオーダーしたため、注意点があることがわかりました。
全部いっぱいに詰めると、空港で重量オーバーの追加料金を取られます。
行きも帰りの便も追加料金を取られてしまいました・・・・
1回6,000円です。
そんなに荷物を詰め込んだ覚えはないのですが。
30キロオーバーです。
紙でできた軽いスーツケースなのに・・・と思ってしまいますが、それだけめちゃめちゃ詰め込んでいるということです。
若い頃の貧乏旅行がクセで、手荷物を少なくするためについつい何でも詰めてしまうのです。
何でも入っちゃうからね・・・
ここは要注意でした。

imgやっぱりロンドンは雨。。。

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