妖怪百物語 1968

松本 知彦 for Private Time/2011.09.14/映画映画

夏もそろそろ終わりですが、夏と言えば妖怪です。
ということで怖い妖怪映画を紹介します。
大魔神などでヒットを飛ばす大映が当時の妖怪ブームに乗って制作した妖怪3部作の1本。
怪談話を1つ話す度にろうそくを1本づつ消していく、江戸時代の百物語という催し物を題材にしています。

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百話の話が終わって最後のろうそくが消されると、本当の妖怪が現れるという昔からの言い伝えがあり、最後に必ず憑き物落としのまじないを行うことが百物語のしきたりとなっていました。
映画ではこれをしなかったために、次々と妖怪が現れるというもの。
たくさん登場する妖怪のキャラクターは水木しげるの妖怪画からデザインを起こしています。

この映画が作られた当初は相当に恐ろしかったと思いますが、50年経った現代ではそんなに怖くありません。
ストーリーも時代劇にありがちな悪代官と腹黒い商人VS善良で貧しい長屋の人々、そこに妖怪が出てきて悪代官たちを呪い殺すという勧善懲悪ものです。
シリアスなドラマなのですが、時代は変わったなあと感じます。

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img毛利郁子演じるろくろ首

ろくろ首役で出演しているのが毛利郁子。
この映画の翌年に殺人事件を起こして有名になった女優です。
妻子ある男性と7年間交際して子供をもうけた末、最後に相手を刺し殺してしまうという事件。
19歳でミス温泉に選ばれた後、やくざに監禁されてクラブで強制的に働かせられ、その後そこから救い出してくれた暴力団組長の2号を経て、26歳で女優デビュー。
凄まじい経歴です・・・・。
女優になってからは「座頭市」「眠狂四郎」など51本の映画に出演しています。
殺人を犯した現役女優というのは当時相当に騒がれたことでしょう。
それを知りつつ映画を見ると、彼女の演技にも常人離れした凄みのようなものを感じるのは気のせいでしょうか。。。
出てくるシーンを巻き戻して繰り返し見ちゃったり・・・。

「妖怪百物語」のヒットを受けて制作された「妖怪大戦争」もヒット。
ここでも毛利郁子は、またもやろくろ首役で出演しています。。。

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