オーシャンと十一人の仲間 1960

松本 知彦 for Private Time/2013.07.25/映画映画

オーシャンズイレブンの元ネタとなった「オーシャンと十一人の仲間」。
1960年に公開されたアメリカ映画です。
ジョージ・クルーニー、ブラッド・ピットなど豪華キャストで2001年に公開されたオーシャンズ11は、その後オーシャンズ12、13とシリーズ化されて人気でした。
僕も全部見てますが、こういう犯罪ものはワクワクして子供の頃から大好きです。

img

「オーシャンと十一人の仲間」は、オーシャンズ11と同じストーリーかと思いきや、内容もオチも違います。
共通するのは刑務所を出たオーシャンが仲間を集めて、ラスベガスのカジノから現金を盗むというテーマだけ。
ジョージ・クルーニーは「オーシャンと十一人の仲間」をリメイクしたと言っていますが、構成や内容が異なるので随分印象は違います。
でも彼がリメイクしたかった理由が、この映画を見るとちょっとだけわかったような気がしました。
男たちだけで構成された、ちょっとクールで洒落た映画です。
全体的にコミカルで、歌のエンタメ要素も盛り込まれています。

オーシャンズ11は現金を盗んで運び出すシーンが山場ですが、「オーシャンと十一人の仲間」は盗み出すシーンそのものより、カジノから現金を盗み出した後の展開の方が面白い。
でもさすがに50年前の映画だけあって、前半オーシャンが仲間を集めるまでのくだりは、テンポが遅くて退屈です。
オーシャンと手を組むまで、メンバーそれぞれ個人的な事情があって、最終的に仲間全員が揃うまでに1時間もかかります。
そこまで60年代のインテリア、ファッション、車は楽しめますが、ストーリーはかったるいです。
11人が集まってからは突然おもしろくなるのですが。

imgなんつっても彼らの着ているスーツがめちゃカッコいい。

オーシャン役のジョージ・クルーニーは、オリジナルではフランク・シナトラ。
ブラッド・ピット演じるオーシャンの相棒は、ディーン・マーティンが演じています。
そして忘れてはならないサミー・デイビス・ジュニア。
劇中で歌を歌う彼の役どころがとってもよいです。
これらのメンバーは当時シナトラ一家と呼ばれて、一緒に仕事をするパートナーでした。
そして劇中に出てくるラスベガスのカジノ「サンズ」のオーナーは、シナトラ自身。
自分のカジノに、強盗で入るという役なんですね。笑
最近、個人的にはフランク・シナトラがとても気になっています。

そして彼らのスーツ姿がカッコいい。
まさに60年代。
特にディーン・マーティンの着ている、Vゾーンの深い細いラペルのスーツが一番カッコいいです。
シナトラと違ってこういうデザインが似合うのは、彼に身長があるからでしょうね。
調べてみると全員のスーツは、LAにある老舗テーラーSy Devoreで作られているようです。
今もこのテーラーはあるみたいですね。
http://www.sydevore.com/#!HISTORY/cwzy

タイトルデザインは大御所ソウル・バス。
Googleのロゴにも採用されたデザイン、やっぱりこの人のデザインはタダでは済まない。
ネオンをモチーフにしているヴィジュアルが洒落てます。

imgモーションタイポグラフィでラスベガスのネオンを表現。

imgこちらはソウル・バスのデザインをパクった(カバーした?)Googleのロゴ。 Googleがこういうマニアックな映画を取り上げるのはイカしてます。どれだけ見た人がわかったかは別として。

僕が一番心を奪われたのは、ラストで11人が歩くシーン。
後ろに流れているのは、サミー・デイビス・ジュニアの唄です。
どこかレザボア・ドッグスを彷彿とさせるシーン、最高です。
歩いている俳優の位置に合わせて、下から名前のクレジットが出てくるという洒落た演出。


おまけで、サミー・デイビス・ジュニアがエド・サリバン・ショーに出演した時のムービー。
アメリカのエンターテイナーはスゴイです・・・・
彼の歌がいいのはもちろんですが、本当に素晴らしい才能。
即興で簡単にやってのけてますが、並大抵ではありません。
ビックリです。


以前、中古レコード屋で高額で買った、彼のアナログ盤を久しぶりに聞きたくなりました。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版