寄生獣 前編 2014

松本 知彦 for Private Time/2015.01.20/映画映画

会社を作って間もない頃、一番最初に受注した仕事が、講談社のモーニングという漫画週刊誌のサイト構築でした。
全然実績のない小さな会社に、メジャーな大手の出版社が、しかもみんなが知っている本に関連する仕事を直接発注してくれたことが当時とても嬉しかった。
サイトを作った後、毎週雑誌発売と同時に情報を更新する業務にはじまり、本誌のページデザイン、はたまた単行本の装丁、マンガCD-ROMの制作まで色々やらせていただきました。
毎週タダでマンガが読めるというのも、(僕は置いておいて)スタッフにとっても楽しい仕事でしたね。

img20年ぶりに全巻読みましたが、面白い!

その頃モーニングに連載されている中で人気のあったマンガといえば、「沈黙の艦隊」「課長島耕作」「えの素」などでした。
会社設立と同時にその業務を受注して、以後11年間ずっと担当することになるのですが、後半になると「バガボンド」が人気だった。
そんな中で、ちょっと異質なマンガを目にします。
それはアフタヌーンで連載を開始する「寄生獣」という作品でした。
うちのスタッフもそうでしたけれど、一部の間に熱烈なファンがいました。
人にエイリアンが寄生して人を食べるという、ストーリーの詳細までは覚えてなかったけれど、映画化されたということで見に行きました。

img予想に反して映画もかなり面白かった。

img結構マンガを忠実に映像化してるんですね。

img一番最初に寄生獣が人間を襲うシーンは、ほぼマンガと同じ。

マンガが原作の映画って面白くないものがほとんどなので、まったく期待していなかったのですが、これがかなりおもしろかった!
思わず、もう1度単行本を全部買ってしまいました。汗
20年前の追体験です。

感じたのは映画「遊星からの物体X」からの影響です。
当時もそう思っていましたが、映像になるとなおさらそれを強く感じました。
大学生で、この映画を見た時は本当に震え上がってしまった。
「遊星からの物体X」のストーリーは、南極探検隊の1人がエイリアンに襲われるのですが、このエイリアンは襲った人間のカタチになる=寄生するという特性を持っており、外見は人間とまったく同じで区別がつかない。
南極という外部から遮断された場所で、隊員同士、誰がエイリアンなのかわからないまま、1人また1人とメンバーが減っていくという話です。
人が食われるシーンが恐ろしい。。

imgファーストコンタクトの1シーン。もうほとんど寄生獣です。

「寄生獣」では、寄生された人の髪の毛を抜くと、抜いた後にも毛が動くというのがエイリアンを見抜く方法として紹介されますが、「遊星からの物体X」では血に熱を加えると動物のように逃げる反応をするというものでした。
他にもエイリアンは人を食って寄生するというコンセプト、2人きりになった時だけ正体を現わすなど、類似点が多くあります。
ジョン・カーペンター監督の「遊星からの物体X」の公開は1982年、「寄生獣」の連載は1988年ですから、間違いなく「遊星からの物体X」にインスパイアされて制作されたものでしょう。

img「遊星からの物体X」は、画像でも恐ろしすぎ・・・・

この「遊星からの物体X」は、2012年にその続編「遊星からの物体X ファーストコンタクト」が公開されました。
これも見ましたが、CGの技術は格段に上がったものの、ストーリーは最初の方が面白い。
心理描写の緊張感がハンパじゃないです。
「寄生獣」は、「遊星からの物体X」にいくつかのヒントを得て作られているものの、そこに親子愛や恋愛というテーマを重ねていて、特撮シーンもグロくないので、楽しく見ることができます。
子供でも大丈夫。


原作もよいですが、「寄生獣」は是非映画館で見て欲しいです。
そのあとに、「遊星からの物体X」もDVDで是非。
4月に公開される「寄生獣」の後編が待ち遠しいですね。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版