シャレード 1963 これは見ておきたい

松本 知彦 for Private Time/2016.02.10/映画映画

ケーリー・グラント、オードリー・ヘップパーンの2人が演じるサスペンスコメディ。
この映画にはたくさんの魅力が詰まっています。

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1963年公開ということで多少の古さは感じさせるものの、ストーリーはよくできていて飽きさせません。
オードリーの魅力ももちろんですが、ジバンシィが提供した衣装がそれをさらに引き出しています。
劇中に出てくるオードリーのコーディネートはどれも素敵です。
既に老年に入りつつあるケーリー・グラント、脇を固めるジェイムス・コバーン、ウォルター・マッソーたちの演技も印象的。
物語の展開はまるでヒッチコックのサスペンス映画を見ているようです。

imgヘップバーンの衣装はすべてジバンシーです。おっしゃれ~!

そして何といっても素晴らしいのはオープニングです。
ヘンリー・マンシーニのテーマ曲に合わせて現れる鮮やかなモーションタイポグラフィー。
このオープニングを手掛けたのはモーリス・ビンダー。
彼は007シリーズで冒頭、銃口を覗いたモノクロの映像で銃声とともに血が流れる、あの有名なガンバレルのシークエンスを作ったデザイナーです。



第1作のドクターノオに始まり、007のオープニングを飾るタイトルバックのデザインを数多く手掛けています。
本作でも矢印が弧を描いて重なるモーションを映像のアイキャッチとして使用していますが、映像だけでなくパッケージやポスターの静止画のグラフィックとして見ても素晴らしいデザインですね。
同じ年代を生きたイタリアの巨匠ピントーリにも通じます。
モーションタイポグラフィーの技法はデジタルソフトの発達によって、今では誰でも実現可能となりましたが、オリジナルの表現としてデザイナーなら1度は見ておかなければいけない映像です。

グラフィック、ファッション、軽妙な会話、そしてパリ。
オードリーは可憐で、ケーリー・グラントは、やはりここでもクールです。
60年代の最先端だったと思われる、たくさんの要素が詰まった映画、これは見なければいけません。

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