キリンジ/エイリアンズ

松本 知彦 for Private Time/2015.01.29/音楽音楽

独立して間もない頃、コンペで勝ち抜いてHMV JAPANの仕事をさせてもらう機会がありました。
CDを売るECサイトを作る、というプロジェクトでしたが、当時まだamazonが日本に上陸する前で、iTunesもなかったし、音楽がパッケージメディアとして最後の輝きを放っていたギリギリの時でした。

img去年は毎日のように聞いてました。

DAVIDという日本語がまったく話せないイギリス人の取締役と主に仕事をさせてもらいましたが、本当に勉強になったし、楽しい仕事だった。
渋谷のセンター街に建てられたでっかい新しいビル内に6フロアを持つ巨大なHMV渋谷店を立ち上げるプロジェクトにも参加して(今はもうなくなっちゃいましたけど、、、)、店内の全フロアをCGで作ったり、2階で行われるインストアイベントのライブにカメラを入れて色々取材させてもらったのが懐かしいです。
レニークラヴィッツやアンダーワールドにも直接インタビューさせてもらった。
いい経験でした。

そのプロジェクトの1つに、新譜で発売されるCDのレビューを書いて、サイト上で紹介するという業務がありました。
音楽専門ライターの人たちに頼んでいましたが、毎週出るCDは何十枚もあって、時にはとても回せない量の時も。。。
でもタダで毎週新譜が聞けるという、趣味を兼ねたような仕事で楽しかった。

送られてくる大量の新譜のCDの中に、キリンジという変な名前のバンドがありました。
それが僕とキリンジの最初の出会いでした。
いかにもインドア派の文化系と思われるナヨナヨした声は、最初あんまり好きではなかったですが、何度か聞くうちにその曲調、絶妙なコード進行がソフトロックっぽかったり、達郎ぽかったりで好きになっていきました。
兄弟でやっているというのも、どこか謎めいていた。

あれからもう20年近く経っちゃったんですねえ。
弟はバンドを脱退して、今はお兄ちゃんだけが名前を引き継いで別のメンバーとバンド形式でキリンジを継続しています。
それまでまったく気にしてませんでしたけど、弟がバンドを脱退する時に調べてみたら、自分の好きな曲は、ほとんどすべて弟の書いた曲だったということを知ります。
「YOU AND ME」「双子座グラフィティ」「雨は毛布のように」、そして「エイリアン」。
これはすべて弟の堀込泰行の作詞作曲だったんですね。
もしかすると、こんなに素晴らしい曲を一人で書けると自信を持った弟は、兄の元を離れて自身の道を歩みたくなったのだろうか?と勝手なことも思ってしまいますね。



去年フリーソウルから出たキリンジのコンピレーション、これは素晴らしいベスト盤。
やっぱり橋本徹はやりますねえ。
松本家では相当なヘビーローテーションになっています。

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