ホワイトデーに想うこと

松本 知彦 for Private Time/2012.03.15/仕事仕事

昨日はホワイトデーでしたね。
僕は以前、企業に勤めていた時は、バレンタインデーの行事が大嫌いでした。
フロアにはたくさんの女子社員がいましたが、彼女たちが管理職のおじさんたちにチョコを配る行事みたいになっていて、この気持ち悪いルールっていったい何なんだよって毎年思ってました。
企業に勤務する常識ある社員なら当たり前の行動、社内コミュニケーションを潤滑にするために必要なイベントだと言わんばかりに、女子社員全員が取り組んでいましたね。
ホントに会社主催のイベントか?と思うくらい。

既に男女雇用均等法は施行されていましたが、既婚で働き続ける女子なんてほとんどいなかった時代です。
当然、管理職の女子なんて皆無でした。
そのため、若い女子社員がおじさんにあげるケースが多く。
別に決まり事ではないのに、女子は全員参加しなければいけないルールみたいになっていました。
おじさんたちは、それでも3/14にはチョコのお礼として、必ずハンカチを返してましたね。
なぜハンカチなのか、当時から疑問でしたけど。
男尊女卑がまだ根強く残っていた時代、団塊世代のおじさんたちは自分の奥さんはおろか、会社の若い女子が好きなものなど到底理解できないから、選ぶのは無難なハンカチなのか?くらいに勝手に思っていました。

でも今考えると、これはもしかするとよいシステムだったのかもと思います。
人からモノをもらって嫌な思いをする人はいません。
特におじさんたちにとって、若い女子から何かをプレゼントされるなんて、これほど幸せなことはないでしょう。
女子だって、会社の好きな人に個人的にチョコを渡すのではなくて、全員参加で部署ごとに必要な個数を書き出して、誰が渡すかの担当割振表まで作って、この日のために綿密に準備をするのです。
ハプニングなど絶対に起きない、あらかじめ段取りされた平等かつ全社的なイベントなのです。
そこで女子同士、先輩後輩を超えたコミュニケーションも生まれることでしょう。
少額でおじさんのハートが買えるなら、それで社内コミュニケーションが円滑になるなら安いものだと思います。
おじさんは単純ですから、簡単です。笑

当時、予定調和のようなこのイベントが大嫌いだったんですが・・・
時代は変わりました。
寿退社する女子もいなくなったし、管理職の女子も増えました。
そんな時代に全社的に女子社員が結束して、バレンタインの担当割を今も行っているかはわかりません。
(知っている人がいたら教えてください 笑)

そして、僕も年を取りました。
そんな制度がなくなったからなのか(と勝手に思っているだけなのか)、やっぱりもらえるとうれしいものです。
あ~あ、老いるってこういうことなんですね 笑

自分が年を取ってわかったことは、おじさんにとって売り場で若い女性モノのハンカチを探して買う行為は、なかなか大変だっただろうなあ、と推測されることです。
全女子社員に対して、それだけの時間を使っていたおじさんたちは偉いなあと。

チョコをくれたスタッフへお礼の気持ちとして、いつの間にかハンカチ(=自分なりに今の時代にアレンジしたハンカチ)を渡している自分がいることに気が付くのでした。

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img皆さんご存知のこのブランド、スタッフへ返したのはこのセットです。

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