digビル3階の内装 その1

松本 知彦 for Private Time/2012.09.27/仕事仕事

オフィスの3階の内装にいよいよ着手することにしました。
去年から図面だけは引いてもらっていたのですが、なんだか途中色々ありまして。。

僕たちがこのビルに引っ越してきたのは、2011年の8月。
その時3階には別の会社が入っていました。
その会社は、このビルの以前のオーナーである不動産会社だったんですが、半年以内に他へ引っ越すという契約を取り交わしていたので、今年の1月で3階は空っぽになりました。

いま僕らが事務所として使っているのはビルの2階ですが、3階が空いたあとは、クライアントが来社した際の打ち合わせには、3階をそのまま使っていました。
その際にはいつも「こんなとこですみません。」「まだ内装に手をつけてないんですよ。」というようなエクスキューズを毎回入れてました。
なぜなら、味も素っ気もない何にもない空間に、折り畳み式の簡易テーブルがあるだけで、とてもデザインを手掛けている会社という感じはなかったからです。

img改装する前のビルの3階。何の変哲もないザ・オフィスの空間。

現在働いている2階のフロアにも、4人くらいが座れる打ち合わせスペースがありますが、ここでの打ち合わせはスタッフが座っているすぐ隣でやらなければならず、すべて丸見え、会話も丸聞こえで、なんだか来客って感じではなく・・・
すぐ隣にお客さんがいるっていうのも、スタッフはやりづらかったでしょうし、仕事中のスタッフのモニタも丸見えでした。
ちょっとクローズドな打ち合わせをしたい時は駅のスタバへ行かなければならず。
これはいかんなと。

そして、いよいよ具体的に3階の改装に着手することになりました。
まず考えたこと。
それは活用方法もそうですが、テイストの方向性です。

2階をプランする時、色々な事務所のオフィスデザインを参考にしました。
リノベーションではスキーマ建築の手掛けたミスターデザインのオフィス、水野学のgood design companyの内装など。
ゼロから建築したものとして、グエナエル・ニコラの自邸を兼ねたキュリオシティのオフィス、片山正道が千駄ヶ谷に建てた自社ビルWonder Wallのインテリアなどなど。
2階をリノベーションする際のテーマは、白とグレーと木でした。
コーポレートのVIと、できるだけ共通するように考えました。

imgリノベオフィス。上から名古屋にあるデザインオフィスcreun、青山にあるミスターデザイン。

img新規でゼロから建てた例として、Wonder Wallとキュリオシティ。似てます。

そして3階はまったく別のテイストにすることを考えていました。
片山正道がデザインした有明にあるThe SOHOのレストランフロア、同じく片山正道がデザインした代々木ヴィレッジ、深澤直人とジャスパー・モリスンによる有楽町阪急MONOCLE CAFÉ(マルニコレクションのHIROSHIMAチェアとディーター・ラムズのシェルフがカッコいい!)、同じく深沢直人による銀座のデザインコレクション(こちらもディーター・ラムス)、以前のオフィスを設計してもらったクライダイサムアーキテクツが70社のコンペを勝ち抜いて受注した代官山ツタヤのラウンジ、NAP建築事務所の中村祐志がデザインしたShibuya Pablishingなどなど。
ネンドのやった精神科のクリニックの内装もよかったなあ。

img一番下がツタヤ2階のラウンジ。行ったことある人は感じると思いますが、気持ちいい空間ですよね。

建築的発想とインテリア的な視点の間で、やりたいことは揺れ動いていました。
建築家でインテリア的な発想ができる人はとっても少ないと思います。
僕がやりかったのは、その中間を行くようなものでした。
特にKDaのやった代官山のツタヤのラウンジはいいなあと思いましたね。
別に席に着かなくても、注文しなくても、自由に出入りができるし、コージーでフリーでオープンな感じ(英語ばかりでダサいですけど、笑)がとてもいいと思いました。
夜中に行くと、普通の人がまったくいませんけどね。笑

クラインダイサムって僕が以前のオフィスの設計を依頼した頃は、まだキッチュ路線で、ヘンテコ、媒体に取り上げられることを目的とした変なガイジンテイストを売りにした感がありましたけど、代官山ツタヤでは大人になった感じがあります。

オフィスビルの3階もツタヤの2階のラウンジのように、そんなフリーな感じがいいなあと、ぼんやり思ってました。

続く

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