去年の忘年会

松本 知彦 for Private Time/2012.12.17/仕事仕事

昨年の年末、忘年会の時、スタッフ全員にハンカチをプレゼントしました。
ハンカチには、それぞれのスタッフの名前が刺繍されています。

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刺繍は、女子は下の名前、男子はハンカチを持たない人もいるだろうから苗字にして、使わなければそのスタッフの家族が誰でも使えるように配慮しました。
すべてオーダーです。

その人のキャラクターに合わせて生地の色と柄を選び、その柄にあった糸を選んで1枚1枚、名前を刺繍してもらいました。
布の端はハンドロールと言って、こちらも手縫いでお願いしました。
機械ステッチで均等に糸が見えるのではなく、味のある不揃いな手縫いでオーダーしてみたのです。

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imgスタッフのキャラクターにあった色と柄を選びました。

昨年は忘年会を社員旅行にしたため、例年行っていたくじ引き大会ができないので、その代わりにハンカチをオーダーしようと思いついたのが、オーダーのきっかけでした。
しかし、そこには年が明けたら一人ひとりが今までの働き方ではないカタチで自主的に組織に貢献して欲しいという、松本の強いメッセージが込められていました。
そのためにこだわって一人ひとりの名前を入れたハンカチを作ったのでした。
年末へ向けて3ヵ月前から準備し、想いを伝えるために、当日一人ひとりに僕が手渡ししました。
名前入りのハンカチは、いわば僕から全員へのバトンでした。

img刺繍の糸も生地に合わせて選びました。

これからは一人一人が主役になって欲しいという僕の想い。
1年前まで、会社はすべて松本が仕事を作り、スタッフ全員が松本のアシスタントとして機能していました。
松本とそのアシスタントの組織は10人くらいが限界です。
それを超えてしまって、組織は機能しなくなっていると感じていました。
松本とアシスタントの集まりなら、それは個人事務所でしょう。
組織ではないのです。

僕が全員の前で今後あるべき組織の話をして、スタッフ一人一人に思いを込めてハンカチを渡してから1年。
何かが変わっただろうか?
組織の目標を全員に話し、あるべき姿を提示し、それを実現するために各自ができる目標を立てなさいという話をしました。
僕が押し付けるのではなく、来年1年間自分がどのように組織に貢献できるかを考えて、各自の口からその内容を全員の前で発表してももらいました。
そして1年経ってその結果は、、、、
組織の目標は達成できませんでした。
僕自身が14年間一度もやったことがないことをやろうとするのは、並大抵なことではないという厳しい現実に直面しました。
むずかしい。

このむずかしさは、全員で目標を達成することの難しさではなく、もっと手前の、各自が目標に対して努力する、目標を自覚することへの難しさです。
数字だけの目標ではありません。
各自が目標を自覚するという目標が達成できない、ゆえに目標を達成できなかったという自覚も、そこにはないと思います。
こんなことをオープンにここに書いていること自体が非常に恥ずかしいことですが、でも事実なのです。

今まで自分一人の努力でどうにかなると思ってやってきました。
それを組織の目標に変えた途端、機能しない。
しかしこの組織を作ったのは自分であり、すべては自分の責任で起きていると思います。
それを改善したいなら自分一人で葛藤していてはダメです。
もっとスタッフと向かうべき方向を摺合せて、常に目的意識を共有させなければ、来年の年末も同じような結果になってしまうでしょう。

前途は多難です。
しかしあきらめてはダメです。
僕がハンカチに込めた想い、伝わっていると信じたい。
今いるスタッフと一緒に乗り越えていきたい。
去年の年末から1年経って再び、いえ新たに強く感じているのでした。

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