ARアプリのイラスト

松本 知彦 for Private Time/2013.08.07/仕事仕事

最近またdigの仕事でイラストを描きました。
今回はAR(拡張現実)アプリに使用するイラストです。

img水彩絵の具だけで描いています。

ご存知ない方のためにARアプリについて簡単に説明すると、デジタルデバイス(たとえばスマホ)に取り込んだ画像をコンピューターが認識して、そこにあらかじめ仕込んでおいた画像を重ね合わせて表示し、現実のような世界を作り出す技術のことです。
QRコードみたいなものですが、たとえばあらかじめ登録されている印刷物のマークやカタチ、立体物などをスマホなどで読み取ると、その印刷物に特定情報を重ね合わせて表示したり、という技術です。
国内の事例で今まで話題になったものだと、東京新聞の表紙にある「東京新聞」というロゴをアプリで読み取ると、紙面の記事がすべて子供向けのわかりやすい内容に変わって表示されるというものがありました。
漢字はすべてひらがなに、大人向けのむずかしい単語はその意味や説明がスマホ内に表示されたり、スマホやタブレットをかざすだけで新聞が子供向けの子供新聞に早変わりというキャンペーンでした。
あとはスカイツリーにかざすと動く恐竜が出てきたり、みたいなものもありましたね。
もちろんスカイツリーのカタチをあらかじめARアプリに登録させておくから実現できるわけです。
不動産のカタログにかざすと、実際の部屋のムービーが出てきたり、洋服のカタログにかざすと着用したモデルが動画で現れたり、最近だと人の顔を認識して何かのアクションが起きたりというものも増えています。

うちの会社でもそんなアプリの仕事を複数やっていますが、機密保持契約の関係であまり実績としてオープンにできないものが多いです。
今回もそんな中の1つ。

img濃厚な唇です。笑

img

img描く度に毎回思いますが、花は描くのが一番むずかしい。

imgたぶん使われるのは目の部分だけでしょう。

こうしたARアプリには、ムービーや写真以外に、重ねるモチーフとしてイラストを利用したものもあります。
スタッフいわく、今世の中に出ているアプリは、ほとんどがチープな素材集のようなイラストばかり使っているそうで、、
それでなぜ松本のイラストなのかよくわかりませんが、とにかく、、、、スタッフからは水彩のみで描いてくれというオーダーでした。
納期までに時間がなく、いつものように週末に描いてみました。
(同時に某企業のメルマガ用のイラストも描いてたり、、)
最近思いますが、割り切れるデジタルなツール、デジタルなメディアが増えれば増えるほど、ヒューマンな割り切れないもの、たとえばアナログのイラストも見直される傾向にあるように思います。

それはアナログか否かという枠を超えて、モノ作り=クリエイティブ思考そのものがこれからの時代に必要だと言われるようになっていることと無関係ではないでしょう。
絵が描けることとクリエイティブ思考があることはまったく別モノですが、でもARなどにおける新しい発想と、創作・モノ作りの着眼点(技術ではなく)は 同一線上にあるように思います。
発想や着眼点を様々な分野に(もちろんデジタル分野にも)転用できるかどうかが、今後個人が持つべき重要なスキルであり、それが大きな差別化につながるでしょう。
発想や着眼点はある日突然生まれるわけではありません。
普段から掘り下げる力、発想する力=クリエイティブ思考力を鍛えておく必要があります。
それはどうしたら身につくのか?
個人的に思うのは、ヒントは過去にあるということです。
ベーシックな情報は学校で教えてくれるかもしれませんが、その利用の仕方、ReTHINKとも呼ぶべき発想を転換する力については学校では決して教えてくれないでしょう。

僕が大学生の時、美術大学は東京には4つしかありませんでした。
しかし、今美術コースを併設する普通大学はどんどん増えています。
最近の美術大学にどんなカリキュラムがあるのかは知らないですが、そうなると美術大学と普通大学の差はどこにあるのかわかりませんね。
大学はともあれ、今後クリエイティブの力がビジネスにおいて必須のスキルになることは間違いないと感じています。

ARアプリ用のイラストを描いた、それだけですが(笑)
そんな関係ないことを思った仕事でした。

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