2014年の年賀メール

松本 知彦 for Private Time/2014.01.07/仕事仕事

会社では紙の年賀状を3年前にやめて、HTMLメールに切り替えました。
ある程度の期間保存されて繰り返し閲覧される印刷物と違って、HTMLメールはメーラーを開いた瞬間に1度見られるだけで、その後すぐにゴミ箱に捨てられてしまうメディアです。

紙の時はある程度マジメに、繰り返し閲覧されることに耐えられるように、正面からクリエイティブに向き合って作っていました。
しかしメールで送るならば、それよりアテンションに重きを置くべきです。

3年前にメールに切り替える時、コンセプトは何にしようか迷ったのですが、クール路線から一転、堅苦しくなく瞬発力だけで楽しさを伝えるものにしました。
ジョージ・クルーニー主演の好きな映画「オーシャンズ11」、その続編の「オーシャンズ13」をパロッて、スタッフ全員で銀行破りのチームに扮して(メンバーそれぞれがその道のプロフェッショナルという意味で)、社内で撮影したビジュアルを使いました。
http://blog.10-1000.jp/cat35/000615.html

去年は、1年間スタッフの誕生日に僕が描いた全員の似顔絵を使いました(相当時間かかってます、、、)。
http://blog.10-1000.jp/cat35/000850.html

基本HTMLメールは取引先のクライアントの方々にお送りしているのですが、インディーズ感丸出しのマジメじゃない年賀メールは、ビジネスルールを逸脱してるので迷惑だと思われるのじゃないかと当初思っていました。
やっぱりビジネスルールに沿えば、旧年中はひとかたならぬご厚情を賜り、、、的な面白味のない文章と、お約束の干支のビジュアルで構成するしかないですから。
でも反応はそんなこともなくて、おもしろいですね、凝ってますね、いいですね、という会話が得意先の方と年初にできることがわかって、この路線を踏襲することに、いえ、やっぱり手を抜かずにちゃんと作った方がよいことを感じたのでした。
ブログもそうですが、見ている人のことを考えて、こういうのは真面目にやらないといけません。汗

さて今年も年賀状の季節がやってきて、はたどうしようかなと。
去年1年は色々なことがありましたが、その中でもオリンピックは大きい話題になりました。
オリンピックと言えば・・・・すぐに思い浮かぶのが、僕はやっぱり前の東京オリンピックの時に作られた市川崑の記録映画、そして亀倉雄策がデザインしたポスターです。
世界に誇れるグラフィックの原点とも言うべき亀倉雄策のポスターは、本当にカッコいい。
今回はこれで行くことに決めました。

img連作の第1号はシンボルマークでした。

ポスターは、4枚の連作になっています。
まず1961年2月に10万枚作られた第1号ポスター。
永井一正、田中一光、杉浦康平らが参加した指名コンペで、20案の中から選ばれたものです。
コンペを開いたのは勝見勝という人。
実は東京でのオリンピックはこれが最初ではなく、以前開催が決定していたにも関わらず、戦争で実現しませんでした。
勝見勝はその時の推進委員だった人です。
文字は原弘、全体のデザインは亀倉雄策。
「日本の清潔さ、しかも明快さとオリンピックのスポーティな動感を表わしてみたかった。赤い丸は日の丸と考えてもよいが太陽のイメージ」と亀倉自身がコメントしています。
しかし、オリンピックの5つの輪をすべて同じ色にしている大会って過去にあったっけ?

imgあまりに有名なこのポスターは2号ポスター。

imgそれをベースにして作ったビジュアル。撮影は大変(笑)

続いて作られたのが有名な2号のポスター。
3月中旬に国立競技場で午後6時から3時間、80回もスタートをやり直して撮影された写真から選ばれたものです。
外国人選手は、横田基地のアメリカ兵っていうのが笑えます。
3号は水泳をモチーフにしていて、1号をセンターにして左右に2号、3号を置くと収まりがよいと亀倉先生は言っています。
そしてラストを飾る4号は、荒川土手で10本のトーチを燃やし、50本近いフィルムを使って撮影されたもの。

imgこちらは第3号

img亀倉先生いわく、この配置がもっとも収まりがよいそうです。

img最後に作られた4号は静のイメージ。宗教的なものを感じます。

img2014年の年賀メールはこちらです。

このポスターだけでなく、山下芳郎、横尾忠則たちがデザインしたピクトグラム、岡本太郎と田中一光によるメダルデザイン、柳宗理による聖火のトーチフォルダーなど、オリンピックには当時のクリエーターの力が結集されています。
それでもバラバラにならないのは勝見勝のトータルディレクションの力量でしょう。
他にも、わずか18ヶ月で建築された丹下健三の国立代々木競技場、日本武道館、首都高速、ニューオータニ、モノレール、駒沢公園、東海道新幹線など、オリンピックに合わせて作られた建造物には当時の日本の最高技術が集められた名作がたくさんあります。

そう僕たちもオリンピックに向けて、自分たちの力を結集させていきたいです。
2014年からダッシュしていきますので、よろしくお願いします。

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