組織の適正人数

松本 知彦 for Private Time/2014.06.12/仕事仕事

まっちゃんは会社をやってるの?社長なの?へ〜。それでスタッフは何人?
友人や知人から、この質問を今までどのくらい聞かれてきたでしょうか?
たぶん100回以上は聞かれてきたと思います。
それが何の意味を持つのかわかりませんが、スタッフの人数が多い=成功の規模と見なすようです。
でもこの質問を受ける度に僕は辟易していました。

成功の大きさをスタッフの人数でしか計れないわけがない、と思っていたからです。
そもそもビジネスにおける成功とは何なのだ?というのも疑問でした。
僕の考える成功、、それは、第1に大前提として働くことが楽しいこと=よい仕事ができること、第2にそこで働くみんなが幸せであること、第3にもの凄く裕福でなくていいけど、ちゃんとした報酬が得られること、そしてその状態が長く続くこと。
会社の規模や人数は一つも出てきません。

これを目指すなら適正人数があるはず。
ずっと以前からそう考えていました。
それがいったい何人なのか、わからないまま15年が過ぎました。
よい仕事ができるとは、納得のいくクオリティレベルを保つことであり、これを第1に守るためには自分の目が届く人数、自分がコントロールできる裁量の範囲を守るべきだと長い間考えてきました。
組織が大きくなれば当然、スタッフを見るための監督者を置かなければならない。
それは間違えればクオリティとは別の、統制や効率化を目的としたチーム編成になることを意味しています。
最良なクリエイティブを生み出すことに適した環境とはいったい何人編成なのだろうか?

自分がやりたいこと=クリエイティブに集中できること。
効率化や売上だけを追い求める組織は、時にそれを阻害します。
人生で自分がやりたいことを仕事にできる人は決して多くはありません。
やりたいことができる環境、僕自身で言えば、それがクリエイティブに正面から向きあえる環境でした。
働くことが楽しいこと、仕事において自分が必要とされていることを実感できる瞬間、それが幸せになることにつながると思っていました。
いえ、今でもそう思っています。
そのためには、最良なクリエイティブを生み出す環境を作る必要があったんです。

繰り返しになりますが、幸せになれる適正人数というものがあって、これを越してはならないと長い間思ってきました。
そのため10年間人数を増やさずにやってきました。
大事なものを忘れて、拡大戦略を取ることに違和感を覚えて、勤めていた企業を退職してクリエイティブに特化した組織を自分で作ろうと思っていたんです。

小さくて愛される組織、それでいてエッジの効いた会社を作りたい。
長い間そう思ってきました。
しかし今この気持ちは、少しづつ変わり始めています。

社長の仕事って何だろう?
それはクリエイティブに最適な環境を作ることだけではないはずです。
スタッフ個人の成長と会社の成長をリンクさせて、利益を確保し、最終的な責任を負うこと、
毎年スタッフにきちんと給料を払って、よい仕事をしてもらうこと。
それが社長の仕事だと気が付くのに10年もかかってしまった。
会社の中で、自分が最前線のクリエーターとしてバリバリやることからそろそろ降りる時が来たようです。

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