オフィス3階の内装 その6

松本 知彦 for Private Time/2012.11.29/仕事仕事

オフィスの3階の内装がほぼできました。
打ち合わせなどに使い始めています。
今まで何度か書いてきましたが、ここまで来る過程で色々あって時間はかかったものの、やっと使える状態になりました。

img家具も何もありませんが、こんな感じです。

今回一番こだわったのは床です。
無垢のフローリングですが、これを小学校の教室みたいな仕様にしました。
60年代の感じです。
ミッドセンチュリーに建てられたLAのcasestudy house、リチャード・ノイトラ、フランクロイドライトの落水荘などなど、誰もが知っているデザイナーの家具ということではない、匿名の60年代的なイメージがコラージュされています。

imgこういう床にはトリッカーズの靴とツイードが似合います。ファッションもインテリアに合わせて今の気分で。

ミーティングルームには50インチのモニターを設置しました。
今まで、毎週の社内会議の時には出席人数分の紙を毎回出力していました。
そのため、会議の前に出力する時間もコストもかかっていましたが、これなら大幅に圧縮できます。
ワイヤレスのキーボードでモニタを操作できるので卓上もスッキリ。
でも問題は、、、地デジ放送が見られないことですね 汗
床の張替までにテレビケーブルの設置の見積もりが来なかったので、もう貼ってしまったのです。
代々木上原近辺は、六本木ヒルズの電波障害の影響で、ケーブルがないとアンテナでは地デジは見られないのでした。

全体的にはかなりウッディアレンな空間になりました。
今でも3階に入ると木の臭いがします。
時計は2階と同じ深澤直人のセイコースタンダードクロック。

imgミーティングルームは以前よりスペースを広めに取りました。

img部分のコラージュはこんな感じです。

そして今回のポイントはホワイトボードです。
一見普通のホワイトボードに見えますが、実はホワイトではありません。
透明のアクリル板に木製のフレームを組み合わせて作ったものです。
板面が白く見えているのは、下の壁がそのまま透けているからです。(だから透明ボード)
よくオフィスにあるホワイトボードって、電動でスライドしたり、アルミ枠に入った白いラミネートのボードだったり、どうにもこうにもダサい。
しばらく使っていると白地にだんだん色がついて白ではなくなったりします。
コピーが取れたり、電動で動かなくてよいから、白はいつまでも白であって、インテリアとして成立するホワイトボードであって欲しかった。
それでこうなったわけです。
しかしここでも1つ問題が。
透明のアクリル板と白い壁の間に少しだけ隙間があるので、ボードに何か書くと照明で2重に見えてしまうということです。
アクリルに書いたものの影が白い壁にできるからです。
ま、これは愛嬌ってことで。汗

img

打ち合わせのスペースは、以前このブログで紹介した1960年代が舞台のアメリカのTV番組MAD MENに影響されています。
ちょっと似ているでしょう?

imgMADMENとの比較。似てるように見えるのは木とアングルだけ?笑

imgミーティングルームを逆の方向から見るとこんな感じ

さて3階も完成したことだし、パーティでもやりたいと思います。
そう、うちの会社ちょうど創立15周年なんです。
それに合わせてやろうかなと。
たぶん来年くらいかなあ。
みなさんその際には是非来てくださいね。

オフィス3階の内装 その5

松本 知彦 for Private Time/2012.11.12/仕事仕事

レイアウトも決まったので、3階の工事がスタートしました。
何の変哲もない極めて日本的なオフィスをリノベーションしていきます。

現況のザ・オフィスの天井に仕込まれていた、2本づつ並んだ蛍光灯がはずされて、床も壁も解体。
そこに新しいボードが貼られていきます。

imgどんどん解体されていきます。

何もない一室空間に、新しく壁が立ち上がりました。

img視線を遮るように建てられた新しい壁。

すべての壁にボードを貼り終ると綺麗な空間に。
床もはがされて何もありません。
照明の設置と塗装はここから。

imgスケルトンみたいで、これはこれできれいです。

室内はすべて白のペンキで塗られ、新しい壁にはガラスの入った木枠が。
天井にはダウンライトがつきました。

img壁が白く塗られてダウンライトがついた状態。

家具がセッティングされると会議室に・・・・
なるほど。

img造作家具の設置中です。

img家具のセッティングが終わると、なんとなく出来てきました。

まだ完成ではないですが、これでほぼ使える状態にはなりました。
この図面まで行けるのはいつの日だろう・・・汗

img

ミーティングができる状態になると、スタッフ全員が「意外ですね」と。
松本=ソリッドでストックな空間が好き(ちょっぴり古いですが、ジョン・ポーソンのようなミニマリズムな空間)、とみんなは思っているようで、それはきっと普段ディレクションしているデザインの傾向からそう感じているのかもしれません。
まあ、それもすごく好きなので、はずれてはいないのですけど、それだけってことは決してないのですよ。
何でも突き詰めて、皆同じになっていくのは嫌なんです。
今の気分をうまく取り入れながら、アレンジしていくのが好きです。
それがウッドであり、クラフト工房のような空間であり、60年代の空気、アナログ感だったというわけです。

オフィス3階の内装 その4

松本 知彦 for Private Time/2012.10.25/仕事仕事

ミッドセンチュリーモダンといえば、皆さんは50〜60年代のアメリカ、そしてデザイナーのチャールズ・イームズをまず最初に思い浮かべるでしょう。
15年くらい前、目黒通りにあるモダニカやアクメ、マイスターなどを起点にイームズのブームは広がっていきました。
そしてNIGOや高橋ジョニオ、藤井フミヤなどイームズのコレクターもたくさん現れましたね。
青山にはその名もミッドセンチュリーモダンという家具屋や、これもそのまんまですがケーススタディショップというお店もありました。

img

imgあまりに有名なイームズが設計したケーススタディハウスNo.8。しかし僕はイマイチ惹かれませんでした。

イームズの椅子も決して悪くないですが、個人的には浮かれてイームズの家具をこぞって買う人を横目に、なぜそんな?と当時は思ってました。
60年代に製造されたオリジナルの高額な椅子を購入する気にはとてもなれませんでしたね。
僕が惹かれたのは家具ではなく、インテリア、建築でした。
同じケーススタディハウスならイームズよりも、前述のリチャード・ノイトラ、クレイグ・エルウッド、ピエール・コーニッグなどの方が強く心を揺さぶられました。
これについてはまた機会があれば書きたいと思います。

imgクレイグ・エルウッドの建てたcasestudy house No.16

img自身の設計によるcasestudy house No.22で撮影されたピエール・コーニッグ本人と奥さん

ミッドセンチュリーのあとにやってきたデザイン家具のブーム、そして北欧テイストの盛り上がりを経て、現在に至っていると思います。
北欧の建築家ポール・ケアホルムやフィン・ユールの自邸を見る度に、カッコよいなあと僕も感じていました。
そして同じ北欧のアルネ・ヤコブセンがデザインを手掛けた、ラディソンSASロイヤルホテルの606号室(ホントに最高ですね。)
フランスのジャン・プルーヴェの家具にも惹かれました。

imgヤコブセンがデザインしたホテルの部屋。泊まりたい!

imgすべての目を揃えた木のあしらい、ブルーとの組み合わせが美しい。

しかし・・・・
自分の家ならこれら巨匠の家具もいいでしょう。
でも家ではないので、そうした誰もが知っている巨匠たちのデザインアイコンを置くより、今回は匿名の空間にしたいと思っていました。
色気も何にもない60年代のオフィスの内装みたいな。
メーカーの製造工場の横にある生産管理部みたいな部屋がいいなあと漠然と思っていました。

imgそうこうしているうちに、壊されちゃいましたけど。

オフィス3階の内装 その3

松本 知彦 for Private Time/2012.10.24/仕事仕事

オフィスの2階の内装を考えた時は、機能的でシンプル、モダンなものを目指しました。
モノを作り出す環境には、できるだけ余計な要素はない方がよい、という考えがベースにあるからです。

オフィス内で見える色も、会社のCIカラーであるグレーと白だけに絞りました。
書類をファイリングするケースも探して、すべて伊東屋オリジナルのヘルベチカシリーズで揃え、オフィスにいる時は目に入ってくる色をできるだけ絞ることを意図しました。
前のオフィスを建築した時と同じように、新しいオフィスでもコーポレートのツールとオフィスのインテリアをトータルでコントロールしようと考えました。

imgコーポレートツールはすべてグレーで統一しました。

imgビルの名称サインにもコーポレートタイプフェイスを使っています。

ただ1つ失敗したのは・・・
フローリングは塗装ですが、色を家具と同じグレーに指定したつもりが、契約の関係で引越しのタイミングが迫っていたせいで、時間的に十分な検証ができず、イメージした本来のグレーになりませんでした・・・なんだかナチュラルなウッドな色になってしまいました。
でも事前に参考にした片山正道やグエナエル・ニコラの機能的なオフィスのイメージには近づけたと思います。

img少し見えているのがヘルベチカの白いファイリングケース。ケースはすべてこれで。

img空間の色を白とグレーのみに絞ろうとしました。照明はすべてLEDに。

img普段、僕が座っているデスクです。

以下のページに掲載した写真と見比べてみてください。
多少なりとも狙い通りの方向で実現できたかと。。。
http://blog.10-1000.jp/cat35/000799.html

2階の設計は、以前クラインダイサムの事務所にいた服部さんにお願いしました。
彼女が独立する以前、前のオフィスの担当者が彼女だったこともあり、やり取りは慣れていたし、何より彼女のセンスや才能を信頼していたということも大きいです。

プロジェクトは2階の改装をした際に、一緒に服部さんに引いてもらった3階のラフの図面からスタートしました。
しかし、服部さんが産休に入ってしまって、3階の工事までは担当できないという事態に・・・
困りました。

img一番最初に服部さんにラフで引いてもらった図面。

その後、紆余曲折ありましたが、自分で判断して色々なものを決めることにしました。
これによって、建築的アプローチから外れることに拍車がかかり、趣味性の強いインテリア的要素が強くなって、記事その2に書いたようにミッドセンチュリーに傾斜していくわけですが。

3階は働くスペースではなく、来客が主な目的なので、働く場所の2階とは違って、もっと味があった方がよい。
今の時代の気分が出てればよいとぼんやり思っていました。

そんなことを考えながら工事はスタートしたのでした。

オフィス3階の内装 その2

松本 知彦 for Private Time/2012.10.19/仕事仕事

前回の記事の続きです。
3階の内装に想いを馳せると色々やりたいことがありました。
ビジネス的なことではなく、主にはテイスト的なことですが。
このブログでも紹介しているように、以前はミニマルでソリッドなものが好みで、シンプルな空間に、主に60年代にデザインされたモダンな家具を配置していました。
ドイツ、オーストリアからはじまるヨーロッパのモダニズムが好きなのです。
モダンと言っても、以前はクラインダイサムに設計してもらったオフィスに置いていたので、モダニズムバリバリな空間にはなりませんでしたけど、その意外な組み合わせがまたおもしろかった。

imgオフィスを建築する前に作られた模型。

img実際に建った引越す前のオフィス外観。

話は少し逸れますが、特定ジャンルに絞って、そこを深く極めていけば、行き付く先は皆同じになってしまうと思います。
どのジャンルにも教科書的なルールがあって、それはファッションでも同じこと。
僕はすべて教科書通りの型にはまることが、昔からあまり好きではありませんでした。
IVYよりプレッピーが好きだったし、黒人のR&Bよりブルーアイドソウルの方が好きだった。
大学の時も友達の多くはモッズでしたけど、型通りにモッズコートを着て三つボタンのスーツを着るのは嫌でしたね。
Whoを聞いてはいましたけど。
音楽でジャズを極めたり、ファッションでクラシックを極めたり、というのは僕にはできないのです。
常に本流を少しだけズラしたところに魅力を感じます。

話はまたまた飛びますが、ドイツで生まれたモダニズムがアメリカへ渡り、その気候によって変容して結実したケーススタディハウスが大好きです。
しかし、それがヨーロッパのモダニズムから派生したものだというのは、あまりみんな口にしませんね。
以前このブログでも紹介したオーストリア生まれの建築家リチャード・ノイトラもその一人。大好きです。
http://blog.10-1000.jp/cat31/000653.html

そしてミースも、ドイツ時代もいいですが、やっぱりアメリカへ渡ったあとの作品の方が抜けているというか。
オリジナルが変容したもの、編集されたものが好きなのです。
僕にとってそれらは、サヴィルロウで修業したアレキサンダー・マックインがデザインした、テーラードスーツを着ることと同じことなのですけどね(わかんねー比喩だなー 笑)

imgオフィスの内部の様子。黒、白、シルバー、ちょっぴりピンク。

かなり話が逸れましたが、
そんなこともあって、前の事務所ではクラインダイサムに設計してもらったキッチュな空間に、コルビジェやカステリオーニの照明器具など、ヨーロッパで60年代にデザインされたソリッドで直線的な家具を組み合わせて使ってました。
でも今は、ミニマリズムで現代的な工業製品としての家具から気持ちは離れています。
もうちょっと手作りな工芸品的なものに惹かれる傾向が。
もちろんそれは今の時代の気分でしょう。
インテリアだけではなく、すべての分野において、トレンドがヴィンテージやクラフトワークに移っている中、自分の中にもそんな気分があります。
直線的でモノトーン、黒い革とシルバーの組み合わせから、ナチュラルでウッドな空間へ。
でも根底に流れるものは、モダニズム。
雑貨から入った北欧好きが行き着くところ、ウェグナーの家具のように素材はウッドであっても根底にはモダニズムの思想が流れていることが重要です。
(その比喩またわかんねーなー・・・笑)

imgMadmenの劇中シーン。60年代のオフィスインテリアを忠実に再現。

imgこれもMadmenから。ミーティングルームのイメージ。木がいいね。

そんなこんなで60年代にどんどん気持ちが向いている時(通常だいたい向いてますけど 笑)、アメリカで放映されていたTV番組MAD MENを目にする機会がありました。
60年代のアメリカのオフィスを舞台に展開する連続ドラマです。
いやあ、インテリアもスーツもカッコいい!
ミッドセンチュリーのブームが去って随分経ちますが(定着した?)、もう1度ヨーロッパではなく、アメリカのミッドセンチュリーモダンを捉え直してみたいと、この時から思うようになりました。
そこにあるのは60年代への憧憬とアナログ感、クラフト的なものに惹かれる時代の空気感でした。

続く

digビル3階の内装 その1

松本 知彦 for Private Time/2012.09.27/仕事仕事

オフィスの3階の内装にいよいよ着手することにしました。
去年から図面だけは引いてもらっていたのですが、なんだか途中色々ありまして。。

僕たちがこのビルに引っ越してきたのは、2011年の8月。
その時3階には別の会社が入っていました。
その会社は、このビルの以前のオーナーである不動産会社だったんですが、半年以内に他へ引っ越すという契約を取り交わしていたので、今年の1月で3階は空っぽになりました。

いま僕らが事務所として使っているのはビルの2階ですが、3階が空いたあとは、クライアントが来社した際の打ち合わせには、3階をそのまま使っていました。
その際にはいつも「こんなとこですみません。」「まだ内装に手をつけてないんですよ。」というようなエクスキューズを毎回入れてました。
なぜなら、味も素っ気もない何にもない空間に、折り畳み式の簡易テーブルがあるだけで、とてもデザインを手掛けている会社という感じはなかったからです。

img改装する前のビルの3階。何の変哲もないザ・オフィスの空間。

現在働いている2階のフロアにも、4人くらいが座れる打ち合わせスペースがありますが、ここでの打ち合わせはスタッフが座っているすぐ隣でやらなければならず、すべて丸見え、会話も丸聞こえで、なんだか来客って感じではなく・・・
すぐ隣にお客さんがいるっていうのも、スタッフはやりづらかったでしょうし、仕事中のスタッフのモニタも丸見えでした。
ちょっとクローズドな打ち合わせをしたい時は駅のスタバへ行かなければならず。
これはいかんなと。

そして、いよいよ具体的に3階の改装に着手することになりました。
まず考えたこと。
それは活用方法もそうですが、テイストの方向性です。

2階をプランする時、色々な事務所のオフィスデザインを参考にしました。
リノベーションではスキーマ建築の手掛けたミスターデザインのオフィス、水野学のgood design companyの内装など。
ゼロから建築したものとして、グエナエル・ニコラの自邸を兼ねたキュリオシティのオフィス、片山正道が千駄ヶ谷に建てた自社ビルWonder Wallのインテリアなどなど。
2階をリノベーションする際のテーマは、白とグレーと木でした。
コーポレートのVIと、できるだけ共通するように考えました。

imgリノベオフィス。上から名古屋にあるデザインオフィスcreun、青山にあるミスターデザイン。

img新規でゼロから建てた例として、Wonder Wallとキュリオシティ。似てます。

そして3階はまったく別のテイストにすることを考えていました。
片山正道がデザインした有明にあるThe SOHOのレストランフロア、同じく片山正道がデザインした代々木ヴィレッジ、深澤直人とジャスパー・モリスンによる有楽町阪急MONOCLE CAFÉ(マルニコレクションのHIROSHIMAチェアとディーター・ラムズのシェルフがカッコいい!)、同じく深沢直人による銀座のデザインコレクション(こちらもディーター・ラムス)、以前のオフィスを設計してもらったクライダイサムアーキテクツが70社のコンペを勝ち抜いて受注した代官山ツタヤのラウンジ、NAP建築事務所の中村祐志がデザインしたShibuya Pablishingなどなど。
ネンドのやった精神科のクリニックの内装もよかったなあ。

img一番下がツタヤ2階のラウンジ。行ったことある人は感じると思いますが、気持ちいい空間ですよね。

建築的発想とインテリア的な視点の間で、やりたいことは揺れ動いていました。
建築家でインテリア的な発想ができる人はとっても少ないと思います。
僕がやりかったのは、その中間を行くようなものでした。
特にKDaのやった代官山のツタヤのラウンジはいいなあと思いましたね。
別に席に着かなくても、注文しなくても、自由に出入りができるし、コージーでフリーでオープンな感じ(英語ばかりでダサいですけど、笑)がとてもいいと思いました。
夜中に行くと、普通の人がまったくいませんけどね。笑

クラインダイサムって僕が以前のオフィスの設計を依頼した頃は、まだキッチュ路線で、ヘンテコ、媒体に取り上げられることを目的とした変なガイジンテイストを売りにした感がありましたけど、代官山ツタヤでは大人になった感じがあります。

オフィスビルの3階もツタヤの2階のラウンジのように、そんなフリーな感じがいいなあと、ぼんやり思ってました。

続く

銀座のサヱグサ green project

松本 知彦 for Private Time/2012.09.24/仕事仕事

銀座のサヱグサさんから招待いただいて、先週の金曜日、銀座のショップで開かれたグリーンプロジェクトのイベントに行ってきました。

img銀座7丁目の大通りに面したショップです。

このイベントは、風力によって発電されたグリーン電力と呼ばれる電力を、店舗の営業に4ヶ月間利用し、年間20トンのCO2削減を目指すというもの。
地球環境維持に寄与するCSR活動のイベントです。
グリーンプロジェクトということで、店内にはたくさんのグリーンが飾られていました。
IDEE出身のデザイナーによる梱包材の段ボールを利用したアート作品も展示されていて、店舗の3階では段ボールを使って作品を制作する子供たち向けのワークショップも開かれていました。

img

img3階です。

img段ボールの作品見ると、日比野克彦を思い出しちゃうんですよね。

銀座のサヱグサと言えば、高級子供服の老舗として知られています。
創業が1869年ですから、本当に長い歴史を持つ企業です。
銀座7丁目にあるショップは自社ビルですが、銀座のアップルストアもサヱグサのビルなんです。
意外でしょう?
今度銀座に行った際に、ビルの上を見てみてください。
サヱグサのブランドマークである金の王冠が輝いていますから。
銀座の老舗企業は、みんな目抜き通りに自社ビルを持っているんですよね。
僕たちは2年ほど前、ECサイト構築のコンペに呼ばれて、発注いただいてからおつきあいさせていただいています。

imgブランドマークである金の王冠です。

imgパテントの靴にステッチは可愛いですね。

以前、銀座のサヱグサのような子供服のラグジュアリーブランドは、決して多くはなかったと思います。
ラグジュアリーじゃなければ、miki houseかファミリアか?という市場が変化したのは8年くらい前。
フランスからボンポアン、プチバトー、イギリスからキャラメルベビー(こちらもサヱグサが展開)、イタリアからはシモネッタ(マメールが展開)などなど、ラグジュアリーな海外子供服ブランドが次々と入ってきて、伊勢丹でもRE-STYLE kidsという子供服のセレクトショップを独自に展開するなど、にわかに選択肢が増えて市場が変化しました。
ビームスなど多くの国内ブランドも子供服へ参入、特に代官山にはたくさんの子供服ショップがオープンして、お洒落ママ達の散歩の定番コースになりましたね。
その数年後、今度はファストファッションがやってきて、今ではZARAやH&Mでコストパフォーマンスに優れた、なおかつお洒落な子供服も買えるようになりました。

以前ちょっとおしゃれな子供服と言えば、ファッションではなく、お出かけ着だったように思います。
ピアノの発表会のような、すごくコンサバな服ですね。
今でもお受験用の服のニーズは高いとは思いますが、お出かけ着としてではなく普通のお洒落として着る服、子供服にも大人と同様、モードやファッションの要素が加わって、市場は変化していると思います。
自分と同じセンスのものを子供にも着せたいというお母さんたちが増えたことも原因でしょう。

サヱグサのファンがたまたま知り合いにいて、彼女に理由を聞いたところ、親から与えられてこのブランドの服を着ていたから、自分の子供にも同じように着せたいと言っていました。
市場やニーズが色々変化していても、変わらないサヱグサのブランド本質を知るエピソードだなあと感じましたね。

img帰りにオリジナルカップをいただきました。

イベントは20時で終わりになりましたが、それを過ぎてスタッフの方たちだけの打ち上げの状態になっても、おしゃべりが楽しかったので、長い間お邪魔してしまいました。
竹田さん、清水さん、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。

マンションのイラスト

松本 知彦 for Private Time/2012.09.19/仕事仕事

昨日に続いて、松本画伯の第2弾です。
某鉄道会社が新しく始めるマンションシリーズのデザインコンペのために描いたイラストです。
時間のない中、土日を使って描きました。
というかブログのイラストも含めて、絵はすべて土日に描いているのですが。

imgマンション外観、エントランスのイラストです。やっぱり定規なしのオールフリーハンド。

イラストを描いていると、もっともっと上手く描きたいっていう欲求が沸いてきます。
これは10代の時に、毎日予備校で10時間くらい絵を描いていた時から変わってないです。
それがうまくなっていくことへの原動力になるわけですが、10代の時と明らかに異なるのは時間に対する考え方です。
10代の時より今は、1日が1/3くらいに短くなっている気がします。実感として。
色々なことを試してうまくなりたいという欲求の一方で、時間をこの程度かけて仕上げなければいけないという考えがあります。
10代の時は、うまくなれるならいつまででもやる気概があったような気がするんだけどなあ。

いろんなことを試して、いろんな方法でやってみたいと思う反面、その時間はないという現実も浮かび上がってきます。
趣味でやっているわけではないので、なおさらなのかもしれません。

時間は万人に平等です。
これは揺るぎない事実であって、その使い方が成否を分けるのです。
その人にとって時間の使い方、それが結果に表れるのだと思います。

絵と言うものは時間で判断されるべきものではないとすれば、どのように考えるべきでしょう?
職業画家なら設定した時間以内に描かなければ割に合わないかもしれません。
しかし自分がやりたいと思ったことに関して、時間を意識せずにやり遂げなければ、その先はない気もします。
上達しないのではないかと。
僕は絵を描く前の、考える時間とやり方が結構重要のような気がします。
絵を描いている時にも挑戦は必要ですが、何に対しての挑戦なのかをあらかじめ明確にしておいて取り掛かることが必要のような気がします。
万事バランスだと思いますが、クリエイティブと時間というのは常に重要な課題ですね。

img独身女性向け賃貸なので女性を配置。昨日紹介したイラストとはまた違うテイストで。

もう一方で、絵には引き際というのがあります。
時間があるために、やりすぎると作品自体がよろしくなくなってしまうのです。
これも自分で判断しなければならない大事なことです。

なんだか絵を描くということを通して、あれこれ余計なことまで考えてしまいました。

プラチナコンシェルジュ ブランドブック

松本 知彦 for Private Time/2012.09.18/仕事仕事

ここ2ヶ月くらい毎週のようにイラストを描いていた気がします。
なぜだかわかりませんが、最近イラストの仕事を依頼されることが多く、もちろん社内の案件なのですが、プレゼン含め色々な用途の絵を描いています。

imgブランドブックのために描いたイラストいろいろ。

imgやっぱりオールフリーハンド。水彩で着色です。

その1つがプラチナコンシェルジュのブランドブックです。
プラチナコンシェルジュは、企業に対してマナー研修をはじめ様々な研修を通して、人材教育をサポートする富山にある会社です。

imgブランドブックの小冊子「Platina Style」

出会いは1年ほど前、うちの会社がデザインを担当している雑誌Think!をご覧になって、直接連絡いただいたいのがきっかけでした。
富山からわざわざ出向いてくださるなんて、最初はびっくりしましたが、別の会社の取締役も兼ねてらして、全国を飛び回っていると聞いてなるほどと。
今年東京にも新しく事務所を開設されました。

富山の会社にはお邪魔したことはありませんが、素晴らしいのは森社長のパーソナリティ、その魅力です。
最初お会いした時から只者ではないな、と感じていました。笑
CA(スチュワーデス)から富山テレビのアナウンサーになって、再度CAを経て独立。
生まれながらの美貌と人を惹きつける語りに、うちの女性スタッフもうっとりしております。(でないとマナー研修なんてできないですよね・・・)

さて、そんな森社長からのご指名でイラストを描くなんて、本当に僕でよいのか確認してほしいと何度もスタッフに伝えたのですが、結局僕が描くことになりました。(本当に自分でよかったのか今でも心配ですが・・・)

デザインとアートディレクションは弊社の岸が担当しました。
小ぶりで品のよいブランドブック。
デザインには女性らしさも表現されていますが、表紙の箔押しに高級感がありますね。

img表紙は銀の箔押しです。

img

img

img

中身では、サービスの基本に対する森社長の考え方が紹介されています。
森社長の今までの経験から導き出された魅力的な振る舞い、その志とは?という視点で綴られている読み物です。
なるほど、日頃からこうした考え方を持って意識的に行動すれば、自然とサービスのプロフェッショナルになっていくだけでなく、人として女性として輝いていくわけですね。
でもブランドブックのコピーにあるような、蝶のように舞う美しい女性に、蜂のように刺されたらちょっと痛いですけど・・・・笑 

森社長、この度は本当にありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。

オフィスの家具2

松本 知彦 for Private Time/2012.09.04/仕事仕事

以前の自社オフィスから今のオフィスに引っ越して、ちょうど1年。
今まで使っていた家具が使えないので、愛着のある家具たちとさよならすることになり、、、

深澤直人のマッサージチェア、カッシーナで買ったFlosのシャンデリア、
それらに続き売らなければならなくなったのは、これまた僕の大好きな家具です。

img改装する前の3階に置かれたミーティングセット

imgやはりこのテーブルにはこの椅子なのです。

imgLC7は革張りですが、ソフトで座りやすいです。デザインが秀逸。

LC6のダイニングテーブルとLC7の回転椅子。
言わずと知れた1929年にコルビジェとペリアンが発表した名作家具。
ニューヨーク近代美術館のパーマネントコレクションにもなってます。
椅子はリプロダクトですが、テーブルはカッシーナで買いました。
(カッシーナでLC7の椅子は一脚30万以上します。6脚で200万!あり得ないよー・・・)
これも大好きだったなあ。
って今も大好きですけど・・・・・涙
LC6のテーブルは、単体だとどこでもよく見かけますが、コルビジェに敬意を払ってLC7と組み合わせて使うということが、自分的にはものすごく意味あることでした。(椅子はリプロダクトですけどね 汗)

まだスタッフが5人くらいしかいなかった10年くらい前に買ったものです。
このテーブルでモデルの撮影があったり、ご飯を食べたり、とっても思い出深い家具。
デザインは文句なしにカッコいい。
以前片山正道さんのオフィスにお邪魔した際に、このセットを使っているのを見て、なんだか共感持ちました。
彼のオフィスでは、新しい事務所に引越した今でも使ってますね。

ガラスの天板っていうのは、指紋がついたり、傷が目立つのがデメリットでした。
だから打ち合わせの前には、ガラスマイペットで拭かなければならない。
傷が目立つので、途中で1度天板のガラスだけ再度カッシーナにオーダーして新しいモノに取り換えた経緯もあります。

img旅立っていく家具たちに最後のお別れを 涙

img以前の事務所ではこんな風に使っていました。黒とシルバーでクールでしょう?

家具は無事にすべて引き取られていきました。
担当してくれた小野田さん、お疲れさま。
以前のオフィスを去るときに感じたノスタルジーがありますが、新しい3階に期待しましょう。
手元を離れて行った家具を買った当時と今では、気分もまた変わっていますけれど。

しかし、こうして見てみると、ある傾向があることもわかりました。
デザインが好きで買うのだけど、機能的にはイマイチな部分もある。
それでもデザインが最大の購入動機には変わらないということでしょうか。
デザインに惚れるということは、自分にとっては何をおいても一番の購入理由なのです。

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