松本正彦 追悼展 本日最終日

松本 知彦 for Private Time/2012.09.10/私の履歴書私の履歴書

先週末の土日は、原宿で開かれている父親のギャラリー会場にいました。
母が企画したものですが、その手伝いに少しだけ。

imgギャラリーは原宿駅を降りた目の前にあります。

積雲画廊は、原宿駅の竹下通り口を降りてすぐ目の前、とっても便利な場所にあります。
原宿の駅前なので、人通りもかなり多いのですが、雰囲気は落ちついていて、とてもよいギャラリーでした。

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img展示は切り絵の原画が30点、版画が15点くらい

展示した作品は、今回ほとんどが切り絵の原画作品で、一部がシルクスクリーン。
作品は生前に売れてしまって、手元に残っているものも残り少なく、今回は版画も含めて1点ものばかりを展示します。
もう本人はいませんから、これ以上作品は作れません。
母親は自分の作品を送り出すような心境でしょう。
作品が気に入った方のところへ行くのは本望だと思います。
そのために母親はこの展覧会を企画したのですから。
それが供養になると彼女は言っていました。

img以前から作るのは父、タイトルを考えるのは母、と決まってました。

僕も久しぶりに父親の作品を見ました。
しかしこれを作るのは大変ですね・・・
当たり前ですが、切り絵というのは紙がパーツごとに切り離されていてはいけません。
黒の紙が全部つながっていることが必須条件なのです。
見る側は印象重視で、あまり切り絵の制約について意識して作品を見ませんが、このジャンルは作る過程にはかなりの計画性が必要だと思います。
仕事が細かくて、僕にはとてもできませんね。。。

父がなくなってから1年後、自費で父親の作品集を作りました。
その際に巻末の言葉を自分で書いたのですが、一部をここに引用しますね。
「遠近感を強調した動きのある構図、日常を切り取ったテーマ、ゆったりと流れる時間、決してありがちな風景画に陥らず、そこに人々の温もり、暖かな心を表現している。
漫画家として彼が考案した駒画は、コマを重ねることでそこにドラマや時間を表現しようとした。
彼の作る切り絵もまた1枚の凝った構図の中に人々の心を描くことに注力している。
それは穏やかな性格を持つ彼でなければ作れなかった世界であり、最後まで彼は駒画の作家だったと言えるだろう。」

img「バスが来た」は母親がとても気に入っている作品。切り絵なので黒い紙は全部つながっています。

懐かしい友人、お世話になった方、digを退職したスタッフ、はじめてお目にかかる方、色々な方に来ていただきました。
本当にありがとうございました。
当たり前のことですが、本人がいなくなったあとに残った作品を求める方がいるというのは、僕にとっては本当に驚きです。
自分がこの世からいなくなったあと、自分が生きた痕跡がどれだけこの世に残るだろうか?それによって人々に何かを感じてもらえることなどできるだろうか?
自分の作った作品が自分がいなくなったあとも世に残り、それを見た人が何かを感じるなんて、素晴らしいことだと改めて感じてしまうのです。
自分は何かを残せるだろうか?

展覧会は今日が最終日、5時まで開催されています。
近くに行かれる機会があって、お時間がある方は覗いてみてください。

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