SPACE8に小学生がやってきた!

松本 知彦 for Private Time/2013.09.18/私の履歴書私の履歴書

「松本正彦 郷愁の切り絵展」も今日を含め、残すところ3日となりました。
今週20日、金曜日まで開催していますので、皆さんお時間あれば是非お越しください。
今回は切り絵の技法について少し紹介したいと思います。

img展示してある作品の制作行程について説明します。

切り絵表現の基本は、絵柄を表現する黒い紙です。
バラバラに切り離されることなく、1枚の黒い紙を切り抜いて表現します。
当然、目、花、口など顔のパーツもすべてつながっている必要があります。
これが切り絵表現のむずかしいところですね。

1、 まず手描きで、表現したいシーンや構図をラフスケッチで決めていきます。
2、 ラフスケッチをトレーシングペーパーに写し取ります。
3、 トレーシングペーパーの下に黒い紙を敷いて、トレーシングペーパーの上から一緒に切り抜きます。

img

4、 トレーシングペーパーをはずすと黒い紙の出来上がり。
5、 黒い紙の裏側から、パーツごとに切った色の和紙を貼って完成です。

img

imgこちらが完成した作品です。

img父が使っていた彫刻刀です。

父親はこの作業に彫刻刀やピンセットを使っていたようです。
母の話によると、1枚作るのに1ヶ月くらいかけていたそうですから、細かい作業ですね
完成イメージのほとんどは黒い紙によって決まりますから、黒い紙の制作は重要です。

さて、そんな手間のかかる切り絵なのですが、先日リンタロの通う小学校の担任の先生と図工の先生が2人で展示を見に来られました。
展覧会の案内をリンタロが先生方にしたからなのですが、展示を見た先生たちは「図工の時間に生徒たちに是非見せたい。」とおっしゃられ・・・・・
1回あたり約40人の6年生の生徒たちが数回、図工の時間を利用して、SPACE8にやってきました。

img一回あたり1クラス40人くらいがやってきました。先生の話を聞いてます。

一人でも多くの人に見てもらいたい、と思っていた僕たちにとってこれはとても嬉しいことでした。
コメントを求められて、僕も切り絵について生徒たちの前で全員に話しましたが、なんだか教育実習を思い出しましたね(一応高校までの教員資格を持ってます)
あくまで授業の一環なので生徒たちは、切り絵を見た感想を学校に帰ってレポートにまとめるそうです。
どんなことを感じるのでしょうね。

生徒の一人に交じって、みんなと一緒にやってきたリンタロは、ここで与えられた30分に対して、「次は何かやらないの?みんな飽きちゃうよ。」を僕のところへ繰り返し言いに来て、、、心配そうでした 笑
でも最後に先生が「普段みんな飽きちゃうのに、こんなに鑑賞をきちんとできたのは初めてです。作品に力があるからですねえ」と言ってくださって、とても嬉しかったです。

imgみんな何を感じているのかしら。

先生も僕も、この切り絵の作家について、作家と自分の関係、そしてもちろん僕とリンタロの関係についても一切話しませんでした。
別に口止めされていたわけではないのですが。
僕のことをリンタロの父親だと思った生徒は、僕を知っている子だけでしょう。
ほとんどの人がリンタロと僕の関係、そして切り絵作家とリンタロの関係について知らない。

学校に帰って、図工の先生はリンタロにこう言ったそうです。
「リンタロくんのおじいちゃんだから、みんなを連れて行ったわけではないのよ、作品が素晴らしいから、是非みんなに見せたかったというのが理由です。」
よいコメントだなあと思いました。
リンタロと僕、僕と切り絵作家、それは子供たちには関係のないことです。

さて、あと3日しかありませんが、皆さん、近くに立ち寄った際には、ぜひ覗きに来てください。
お待ちしています。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版