僕にとって年賀状は表現活動だった その1

松本 知彦 for Private Time/2014.01.08/私の履歴書私の履歴書

皆さん、年賀状は出しましたか?
僕は社会人になってから一時期出さなくなった時もありましたが、それを除けば、ずっと出し続けて今に至っています。
年賀状はやっぱり日本独自の風習ですから、今後いくらクリスマスが盛り上がってきたとしても、クリスマスカードなんかにはせず、年賀状は出し続けたいと思っています。

僕が自分専用の年賀状を作り始めたのは、小学校に入学してから。
小学2年生からずっと版画を続けてきました。
木版画で、単色ではなく多色刷です。
一時期は12色くらい使ったこともありました。
木版というのは当たり前ですが、1色一版なので、色数の分だけ版木を彫らなくてはなりません。
彫るのも大変ですが、色数分1枚ずつ手で刷らないといけないという・・・・
年賀状を作るのにはかなり時間がかかるので、冬休みは休むどころか彫る&刷る作業に休みのほとんどの時間を使わざるを得ない状況が続いていました。
でも年賀状を版画で続ける、と自分で決めていたので、大学までずっと版画を作ってきました。
先日、片づけをしていたら今まで作った年賀状が出てきたので、ここで紹介しちゃうことにします。
年賀状の変遷がとてもおもしろいんです。
興味ないと思いますが(汗)、僕の人となりを知る上で笑って見ていただければ嬉しいです。

imgまずは小学校2年生の時の年賀状。

imgそれから1年後の小学校3年生。成長してます。

まず版画デビューした小学校2年生から。
この時は年齢的に彫刻刀を使うのが難しかったため、やり方は忘れましたが、確かフェルトで作った版画です。
モチーフはお獅子ですね。
続いて3年生もお獅子。
2年生の時の出来がよくないので、リベンジのつもりでしょうか。
こちらは彫刻刀を教えてもらったことで、ゴム版に彫って自分で刷ってます。
2色ですね。
明らかに2年生の時より、表現も技術も上達しているのがわかります。
自分で言うのもおかしいですが、7歳で斜めから見た立体表現を版画で行うというのは、同じ年くらいの子にはあまりいなかったんじゃないでしょうか。
本人が今見ても驚きです。笑

img4年生からは日本の建造物をモチーフに。

img続く5年生では5重の塔。

img同じ年に五重塔の渋いテーマに満足できずにもう1種類作ってます。

4年生はお城です。
こちらもゴム版ですね。3色刷。
色合わせは技術的に難しいので、この段階ではまだ実践されていませんが、いい意味で小学生らしい気持のよい表現です。
5年生になると、多色刷の色合わせが初めて試みられています。
3色刷ですから、3枚彫ったんでしょうね。
多色刷の難しさは、下絵の写し取り、彫るときの正確さ、それに加えて刷る際の色合わせがもっとも重要なのです。
刷る際にミスをすると色版がすべてズレて台無しになってしまうからです。
そして刷る作業は、色数が多ければ多いほど、彫る作業の何倍も時間がかかるのです。
ここから木版に突入。
この年、理由はよくわからないですが2種類の年賀状を作ってます。
その片方で、いきなり木版で7色に挑戦しています。
11歳で7版彫る&刷るのは、さぞ大変だったことでしょう。
でもモチーフは小学生っぽいですね。

img小学校最後の6年生は難しい表現に突入

6年生では、色数は6色ですが、さらにバージョンアップして難しい表現にチャレンジしています。
金色も使っていますが、この細かい色合わせはなかなかに大変だったはずです。
ここまで来ると大人の表現になっていて、小学生が作ったとはあんまり思えませんね・・・・

小学校を卒業すると、だんだん技術的に向上していくのがわかります。
中学生からは次回に続く。

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