編集とは何か?アンヌ隊員の夏休み

松本 知彦 for Private Time/2016.10.11/私の履歴書私の履歴書

アップするのが遅くなりましたが、アンヌ隊員の夏休みの宿題に関するレポートです。
毎年、この夏休みの宿題というのが、松本家においては重要なテーマなのです。
何をつくるのか?どうやってつくるのか?

img去年作る前に描かせた簡単な設計プラン。これを持ってハンズへ。

今回のテーマは「編集」でした。
リンタロの時に設定したテーマはシンプルで、作ることそのものより、アイデアを具現化する計画=「プロセス」にありました。
作る前に、プロセスをしっかり計画すれば全体の作業の80%は終わったようなもの。
自分で考えたアイデアを、どうやってプロセスに落とし込めばよいか、その重要性を教えたつもりです。
自分の普段の仕事と同じですね。

しかし兄弟とは言え、一人ひとり性格も得意分野も、集中力も違います。
リンタロの時のように、アンヌ隊員には徹夜はムリだと思いました(自分的にも・・・汗)
去年は、タイのサムイ島で泊まったホテル、Banyan treeの中庭にあったハンモックを作りたいとのことでした。
リンタロの時と同じように、まずどうやって作るのか、最初にプランを考えて紙に書くことを教えました。
プランを作ることは、これから自分が何をしたいのか、それをどうやって作っていくのか、明確なゴールをイメージする、もっとも重要な作業です。

imgリンタロと違って、アンヌ隊員はスケジュールに余裕を持って2週間前にスタート

imgこちら昨年の完成版です。

土台は発砲スチロール、ヤシの木は複数の種類の緑色の紙、草は鉄道模型用のスポンジ、ハンモックの白い網はカーテンなどに使われる生地をカットしたもの、ハンモックの両側は細い木の棒を買ってカットし、ホッチキスで留めました。
2人で東急ハンズに行って、1つ1つ相談しながら買ってきた材料です。

img今年は描くランドマークを選ぶところからスタート

そして今年は、リンタロと3人で行ったロンドンとパリの思い出のレポートを作りたいとのこと。
色々アイデアを考えましたが、アンヌ隊員には女子らしく「アート+編集」を教えることにしたのでした。
女子は男子より、コメントを書いたり、何かを貼ったり、チマチマした作業が好きなことも、このテーマを選んだ背景にあります。
何を作りたいかのアイデアはアンヌ隊員からですが、それをどうやって作るかは、テーマは編集とは本人に伝えないまでも、助言します。
雑貨が好きなアンヌ隊員にはアート作品より、こうした編集要素のある作品の方が向いていると感じていました。

img自分が感じたこと、調べたことを貼っていきます。

img完成形はこんな感じ

まず2つの都市の大きな地図を描き、川の部分を切り抜いて、2枚を貼り合わせて橋をつくる。
自分が行ったランドマークの絵を描いて切り抜き、それらを地図に立てて貼る。
そこに自分がその場所で感じた感想を書き入れていくというもの。
当初は現地で撮影した写真を切り抜いて貼ったり、実際に使ったチケットを貼ったり、領収書やコインなど色々盛り沢山にコラージュする計画だったのですが、意外にあっさりな仕上がりになりました。
でもランドマークの絵はなかなか味があります。
今回難しかったのは絵や工作そのものの作る技術ではなく、どこに行ったのか、何を伝えるのか、どこまで描くのか?(駅&道路)という、作品には直接現れない試行錯誤の編集プロセスでした。
雑誌によくある街紹介マップなどを見せながら説明したのですが、ちょっとむずかしかったかもしれません。

img2つセットなところがポイントです。

絵と文字による自分だけの地図の完成です。
ただの絵ではなく、個人的な経験を書き入れた、他人も見て楽しめるシティガイドになっています。
「編集」とは何か、ぼんやり感じてくれたかなあ。。
こういう経験が大人になってから、頭の片隅の記憶に残っていてくれたら嬉しいです。
僕が子供のとき自分の父親からしてもらったこと、それを彼らにも同じように教えたい。
そしていつか自分が一人で何かを作ろうとするとき、少しだけこのことを思い出してくれたらと願っています。
僕が思い出したように。

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