またしても代々木上原に新しい店舗2つ

松本 知彦 for Private Time/2015.05.07/食べる食べる

GWは終わってしまいましたが、皆さんはどこか行かれましたか?
僕は毎年、GWはほとんど東京にいることが多いのですが、今年も例年通りでした。
何をするわけでもなく、仕事半分、少し出かけること半分、ブログの記事を書くの半分みたいな過ごし方です。(笑)

img先月ほぼ同時にオープンした2つの店

さて今日は代々木上原駅近くに、GW前に立て続けにオープンした2つの店舗を紹介します。
しかし代々木上原駅の周辺には何もなくて、小さい商店街があるだけなんですが、毎月のように新しい店がオープンする不思議なエリアなのです。
ずっと地元に親しまれていたお店がなくなった同じ場所に、トレンドに乗ってやってきたこだわりの店がオープンする、その繰り返しが5年以上続いています。
錦宝堂という長く駅前で営業していた文房具屋が店をたたんだあとに、アパレルのショップができたり、ダリオルールという30年以上やっていたケーキ屋さんが閉店した後に新しいバーができたり、先月も駅前で地元の人たちに長い間愛されてきた家族経営のクリーニング屋さんが閉店して、既に新しいショップの内装工事が始まっています。
今度は何ができるんだろう。
以前このブログでも紹介しましたが、世界一のレストランで修業したシェフがオープンさせたセララバードや、カカオだけを使って店内で作るチョコレート屋のミニマルなど、ストーリー戦略のコンセプトショップが次々できているのです。
代々木上原に出店したいという店のオーナーはたくさんいるらしく、競争も激しいみたいです。
しかしずっと利用してきたウェストパークカフェが閉店してしまったのは残念です・・・

imgこちらは串カツ屋の田中。ちょうちん・・・・

今日お話しする2つの店は、先月ほぼ同時にオープンしましたが、アプローチの仕方がまったく違っていて、マーケティングの視点で見ても興味深いです。
1つは、オレンジ色のゾウの置物が店の前に置いてあった古い薬局が閉店したあとにできた田中という串カツ屋。
だるまなどで有名な串カツの本場大阪からやってきたチェーン店なのですが、店の作りも外装も大阪らしいというか、まったくスカしたところがない、ヒネリなしの直球勝負の串カツ屋なのです。
インテリアにもまったくお金をかけていない 笑
上原にはファッションフィルタを通した、スカした店が多い(というかそればかり、、)なのですが、このお店はそんな中にあって異彩を放っています。
角瓶のハイボールに串カツで楽しくやりましょうというお店。

imgこんな串カツを上原で食べられるとは思いませんでした。

img混んでます。

もう1つは駅の真ん前にできた新築の商業ビルの1階にオープンしたカフェレストラン。
地下にもグリルレストランがありますが、上は賃貸住宅で、駅から30秒という抜群のロケーションにあります。
飲食を手掛けたのは、代々木ヴィレッジやクルック、3rd バーガーなどを手掛けるUDS。
オープンする前から小林武史の店ができるのではないかとスタッフもみんな期待していましたが、できた店はクルックではなく、NODEという今っぽい深夜営業も行うカフェ。
こちらは基本オーガニックのスカシ系で、トレンドのFARM TO KITCHENがコンセプトです。
内装にもお金がかかっていて(新築ですからね)飲食以外にセレクトした食材や雑貨も店内で販売しています。

img駅のド真ん前に新築のビルができました。

imgNODEはそのビルの1階にあります。

皆さんだったら、どちらの店に行きたいと思いますか?
僕は両方行ってみましたが、今のところ勝負の軍配は串カツ屋にあがりますね。
それはインテリアとサービス内容、価格が一致していて、顧客の期待を裏切らないことが最大のポイントだと思います。
本場からやってきたストレートな串カツ屋というのが何より好感持てます。
代々木上原というロケーションを意識して、シャレオツな串カツ屋にしなかったことが最大のポイントでしょう。
大阪という街をうまくパッケージしていて、ブランディングにブレがない。
かと言って俺の~シリーズのような、マーケティング先行の感じもありません。

imgNODEも混んでます。

一方、NODEの方は、インテリア、コンセプトすべて今っぽくシャレオツですが、そこにしかないという強さがない。
置いてあるものも他店のプロダクツだし、最大の欠点は注文できるメニューの数が少ないこと。
食べ物はほぼブリトーしかない。笑
それでいて安いわけでもなく、なのにセルプサービスという・・・(これも流行ですが)
新築ビルなので商品単価は下げられないのかもしれないですが、この金額払ってセルフはあんまり納得できないですね。
たぶんターゲットは代々木上在住者だけでなく、沿線の人や近隣10キロ圏内に住んでいる人と設定しているのだと思います。
しかし彼らに途中下車または遠回りして店に寄ってもらうためには、ここにしかない驚きや新しさが必要です。
そして、もし高感度な人を狙っているとしたら、このレベルじゃビクともしないのではないかと思いました。
千代田線で2駅くらい行けば、そんな店はたくさんあるからです。
シャレオツはシャレオツですが。

串カツ屋は予想外にサラリーマンだけでなく、子供含め地元の人がたくさん利用しているように見えます。
一方カフェの方も、今は多くの人が利用しているようです。
しかし店ができたばかりの今は目新しさがあるものの、今後どうなるかは両方わからないと思います。
でも僕は少なくとも今の段階では串カツに一票。
カフェは上原の外から来る人との待ち合わせによいとは思いますが、今のところは何度も行きたくなる店ではないですね。
というわけで、店のプランニングやデザインは、一見今のトレンドに沿っていた方がよいと思いがちですが、その方向を志向すればするほど、ハズすと陳腐になってしまうむずかしいもの。
単にスカしたり、流行を詰め込むことではなく、ましてや人を驚かすことでもないということ。
ターゲットとしての顧客の絞り込みとコンセプトの関係は、非常に重要だということを改めて感じた次第でした。
これからのNODEの成長に期待したいですね。

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