いま広尾商店街が熱い!

松本 知彦 for Private Time/2015.12.17/東京東京

東京に住んでいると、ある時新しい店が複数できたり、活気が出てきたりするエリアやストリートが突然出現することがあります。
理由はわかりませんが、口裏を合わせたように複数のお店が新しいビジネスを同時にスタートさせる不思議なタイミング。
渋谷の東急本店の裏の通り(奥渋というらしいですが、今めちゃ熱いです!)や広尾の商店街に最近それを感じます。
数年前は中目黒、そして西荻、蔵前などなど、こういう現象が次から次へ、東京のあちこちで順番に起きるのが面白いです。

img今話題の熱い店 フレンチフライ専門店AND THE FRIET

広尾って、昔は大人と外国人の街というイメージでした。
大使館があるせいだと思います。
西麻布に近いとはいえ、遠くからわざわざそこへ遊びに行く場所とは違うし、広尾ガーデンプレイス(以前は宮沢りえも住んでいた)などが建つ高級住宅地であり、そこに住む人たちの憩いの街っていうイメージがありました。
明治屋、神戸屋キッチン、有栖川公園、フレンチのヒラマツ、エノテカ、カフェデプレ、インターナショナルマーケット(このマーケットには暖炉用の薪が売っている!)などなど、そんな店に混じって古い商店もあって、新しいものと古いものが混在する地元感あふれる街だった。
昔はシカダ(郷ひろみが二谷友里恵にプロポーズした店だっけ?今は青山に移転)や香港ガーデン(閉店)、シドミードがデザインしたthe wall(閉店)、FOB COPE(閉店)、アンナミラーズ(閉店)などなど、広尾エリア以外から人たちを集客する施設がありましたが、今はそれらもなくなって、すっかり落ち着いた感じ。
ラ・ビスボッチやイルブッテロなど、昔からの有名店は健在ですが。

そこに今熱い店が出来ています。
広尾駅から商店街を入ったところはそんなに変わっていませんが、変化は商店街を明治通りに抜ける手前の奥の方。
新しいイカしたお店がボンボンできてます。

img上がAfrika Rose、下はsage&fennel、2つとも新しいお店

img先月広尾にオープンした集合施設CANVAS

今年オープンしたアフリカのバラを売る専門店Afrika Rose。
アフリカとバラの組み合わせってなんだか意外。
日本のバラより鮮やかで生命力にあふれています。

カリフォルニア発のスローファストフード店sage&fennel(セージ アンド フェンネル)
今年の11/1にオープンしたばかりのお店です。
スローでファストって何のこっちゃ訳わかりませんが、都会のライフスタイルに合わせて自然と健康に向き合ったスローフードをファストに提供する店、、、だそうです。ハイ。

同じく11/5にオープンしたCANVAS TOKYO。
ここはnicoドーナツとコーヒー、LAスタイルのサンドイッチを売る複合施設とのこと。
複合施設と言っても建物はそんなに大きくないですが、外観はカッコいいです。

imgAND THE FRIETのビジュアルアプローチはユニーク。海外の店みたい。

imgおいしいフレンチフライとデザインの融合。

そしてフレンチフライド専門店のAND THE FRIETです。
オープンして2年くらい経ちますが、店ができた時は毎週末20人、30人の長蛇の列でした。
もう落ち着いてきたので初めて入ってみることに。
このAND THE FRIETは国内外のクラブミュージックを手掛けるKSRという音楽会社が経営しているらしいです。
音楽とフレンチフライ専門店ってこれまた意外。
店のインテリアがかっこよくて、ビジュアルデザインの優れた店でなので、誰がやってるのだろうと思って調べてみたら・・・・
やっぱりねえ。
平林奈緒美さんでした。
以前nico and原宿本店やユナイテッドアローズのカタログを紹介する際に何度か記事に書きましたが、女性誌やファッション広告をたくさん手掛ける敏腕アートディレクター。
見た瞬間に、すぐに他の店との視覚的な違いを認識できます。
ホントに優秀だなあ。
インテリアデザインを手掛けているのはraregemという事務所で、今回はじめて聞きましたが、この人たちの仕事カッコいいです。
グラフィックもだけど、インテリアも最高ですね。

imgおもちゃのたまやと山田屋。同じ通りにこういうお店があるのは重要です。

imgクッキーがおいしい東京フロインドリーブは1970年創業

こうして見てみると、新しい店にはみんな意外性と専門性があることがわかります。
今後の継続性はわからないですが、意外性がないと集客は図れないのかもしれませんね。
すぐ目の前には昭和感バリバリのおもちゃのたまや、そして手焼きせんべいの山田屋などがあります。
新旧入り混じっているのが、私鉄沿線の商店街特有のいいところですね。
同じ通りにある老舗有名店、ドイツパンとクッキーで知られる1970年創業の東京フロインドリーブ、そして1893年創業の老舗で有名な多田スポーツも健在です。

imgおまけ。広尾と言えばやっぱりピッコログランデの加藤夫妻の笑顔。

さよなら ホテルオークラ東京本館

松本 知彦 for Private Time/2015.08.31/東京東京

とうとうこの日がやってきてしまいました。
今日はホテルオークラ本館の閉館日です。
本当に今日で最後。。。
あの谷口吉郎が手掛けた名建築を体験できるのも今日で最後なのです。

imgこのロビーも見納めです・・・・

今から53年前、東京オリンピックの開催に合わせて建てられたこのホテルは、当時相当にモダンでカッコよかったことでしょう。
そのモダニズムの精神は現代でも十分に魅力を放っています。
日本古来の装飾美と西洋の近代建築を融合させたジャパニーズモダンの頂点ですね。
ロビーの空間に身を置くと、町家の坪庭のような、箱庭のような、そう京都の龍安寺にも似た小宇宙にいるような気分になります。
説明できないこの独特な感覚はなんでしょう?
古くは古墳時代、平安時代から続く日本の古典文様がモチーフとしてあちこちに配されています。
日本人は限られた空間に独自の美意識を表現することに長けているのだと思います。
「藤原期の雅を建築によって再現せよ」とオーダーした建築主の大倉喜七郎、それに応えて設計を担当した谷口吉郎。
帝国ホテルを超えるホテルを作るという2人の意気込みが感じられます。
そんな東京の魅力が今日でまた1つ消えてしまうかと思うと、残念です。
日本人だけでなく外国人含め。多くの人が同じように感じていることでしょう。

img木製ルーバー、障子、高さの低い家具、ジャパニーズミニマリズム

img53年前に作られたエントランス部分のデザインもカッコいい。

建築やインテリアも素晴らしいのですが、僕が心奪われたものはもう1つあります。
それは館内のあちこちに配されたサインデザインです。
開館以来、名称変更や大きな配置換えがなかった場所は、たぶん53年前からずっと同じサインを使用していると思われます。
濃いマホガニーのプレートにゴールドの文字という規則で館内のサインはすべて統一されていますが、これは手描き???
新しいものと古いものが一部混在していますが、明らかに手描きだろというものは見てわかります。
いやあ、しびれますね。
オークラの壁や柱に使われている木材は何でしょう?
この木材に施された塗装の色と、濃いマホガニーにゴールドの文字の組み合わせが美しいです。
この表現はオークラだけに限ったものではなく、オークラが完成した当時の1950〜60年代の建築サインにはよく見られた表現です。
でも、、、プレートによって書体は結構バラバラです 笑
書体は同じでも平体かかってたり、字間が違ったり。。。
このあたりは53年の変遷があるので、仕方ないでしょうね。

img館内を案内するサインボードはたぶん古いまま。

img各ドアに貼られたサインはカッコいい。御婦人って今言う人いるかな?

そんな中で見たことがあるサインを発見!!
うちの会社で手掛けた日比谷花壇のロゴでした。
日比谷花壇も明治から続く花屋の老舗。
こんな偉大な空間に、弊社の実績が混在していることが嬉しいなあと感じました。
同時にこの店舗も今日で終ってしまうかと思うと寂しいですね。
日比谷花壇のサインは帝国ホテルに行っても、全国どこでも同じロゴですが。

img弊社で手掛けた日比谷花壇のロゴがこの空間に。

さてそんなわけで、もしこの記事を見て少しでも興味がわいたら、本日中にオークラに行ってください。
分館はあと少し営業しますが、この本館の建築はもう2度と見ることはできないのです。
今日だけなのです。
あとは新しいオークラの設計を担当する谷口吉郎の息子である谷口吉生氏に託されます。
父親の仕事を目に焼き付けて、その息子が手掛ける新しい建築と比較するためにも、今日中にこの建築を体験しておく必要があると個人的に思っています。
谷口吉生がどんな建築を作るのか、そこに父親の要素は残すのか?消し去るのか? 期待したいと思います。

銀座伊東屋の新しいビルが本日オープン

松本 知彦 for Private Time/2015.06.15/東京東京

うちの会社、老舗企業のリブランディング業務を手掛けることも多いのです。
コンペだったり、提案だったり、受注経緯は様々ですが、過去にも何度か担当したことがあり、老舗文房具店として知られる銀座伊東屋もその1つです。
銀座本社ビルが完成したタイミングで、先週末一足先にその内覧会にご招待いただきました。

img銀座通りにこのマークが帰ってきました

地方に住んでいる人には馴染みは薄いかもしれませんが、文房具の老舗として知られる銀座伊東屋の創業は1904年、なんと110年前なのです。
元々は洋服屋でしたが、隣の文具店を譲り受ける形でスタートしたという、、、最初は文房具が本業ではなかったという意味でDHCのようですね。
建て替え前のビルは、1965年に建てられたもので、外壁や窓にステンレス素材が使われていたことから通称ステンレスビルと呼ばれていました。

imgGateがコンセプトの新しいビル

地下1階、地上12階にバージョンアップした新しいビルは、GATEがコンセプト。
ビル全体は門のカタチをしており、前面がガラス張りになっています。
今回は内覧会ということで、銀座通り側のオモテではなく、裏からの入場でした。(以前と同じくビルの両側に入口があります)
第1の印象は、ずいぶん広くなったなというもの。
以前は1階から中2階へ至るビルのエントランス部分もごちゃごちゃしていて、かなり狭く感じました。
敷地は以前と同じなので広くなったはずはないのですが、天井を高くして商品をすべて壁側に配置し、売り場のセンターに導線を確保したため広くなったと感じるのだと思います。

img2階はカードやハガキを扱うフロア。実際に投函できるポストがあります。

img3階は筆記具がメイン。置いてある1200本のペンすべてが試し書きできます。

広くなったのは壁際に商品を集中させ、導線を広く取ったことだけが理由ではありません。
商品の取り扱い数を以前の半分以下に減らしている。
でなきゃいくらフロアが増えたからと言っても、このスッキリ感はとても実現できません。
これは新宿の伊勢丹が取った戦略と同じですね。
伊勢丹は森田&丹下の2名によるリモデルで、以前より商品を少なくし、売り上げをアップさせるという逆説的な戦略アプローチを実践。
結果的にその目標を達成しています。
その理由は、たくさんのモノを並べて、ユーザに多くの選択肢を提示するという従来の百貨店型の販売手法を捨て、商品をストーリーや文脈の中でプレゼンテーションして魅力を伝えようとするもの。
これを行うには「体験」というキーワードが欠かせません。
売場のいたるところで体験ができるスペースが必要になります。
伊勢丹でも、特に5階のキッチン売場などに顕著に表れていますが、商品を並べていたスペースをつぶして、そこにキッチンを作り、実際に料理をする体験型ワークショップが開けるような場に充てています。
今までの考え方だと、売れる商品の展示を減らして直接利益を生まないワークショップにスペースを充てるというのは考えられなかったことでしょう。

img4階にはオリジナルノートが作れるカウンター

img竹尾のスタッフが常駐する7階のペーパーフロア

伊東屋にもこのセオリーが導入されています。
紙を選んで自分だけのノートが作れる4階スペース、8階にあるラッピングのワークショップスペースなど。
ちょっとボックス&ニードル(伊勢丹もリモデルで大胆に導入しました)の要素も入ってます。
伊東屋だけでなく、こうした小売りの現場に共通する戦略を見ていると、消費の仕方が以前とは明らかに変わっていることを肌で感じることができます。
モノの豊富さやバリエーションではなく、編集力とプレゼンテーションが勝敗を分ける時代、そこに新たに「体験」や「時間」という立体的な軸が導入されています。
利便性の追求ではなく、不便であっても個々が感じる商品の魅力が購買要因の背景にある。売り手はその魅力をストーリーとして語るために、店舗で「体験」といくファクターを利用するようになってきています。

他にも竹尾とコラボした7階のペーパーフロア。
1日40万で貸してくれる(時間貸しのメニューなし!)10階のビジネスラウンジ。
フリーのレンタルイベントスペースがあるB1。
今までの伊東屋にはなかったジャンル=ホーム、キッチン、ヴィトラの家具をメインで販売するインテリアなどの新しい要素が導入されています。
単純に文房具屋とは呼べなくなってしまった感がありますね。
そして最後に、このビルのポイントは11階で野菜を育てているというところ。
11階で育てられた銀座生まれ、銀座育ちの野菜を、12階で食べられるというのです。
野菜室には、50年前に作られた旧伊東屋ビルのステンレスの窓枠が使われていますが、このアイデアはgoodだと思いました。

img11階にあるルッコラなどを育てる野菜室。

今日オープンした銀座伊東屋本店の新しいビル。
皆さんも銀座に行く機会があったら是非チェックしてみてください。

img11階で育てた野菜が食べられる12階のカフェ。

鵜の木 印刷のI-RO-HAフェスタ

松本 知彦 for Private Time/2015.05.20/東京東京

このイベントに行くのは今年で2回目。
ワークショップがメインですが。すごく楽しく、ためになるオススメのイベントです。
去年は寒い冬でしたが、今年は比較的暖かい先月の土日での開催でした。
場所は東急多摩川線の鵜の木という場所。

img印刷のワークショップってありそうでそんなにないです。

鵜の木という駅、うちからだと結構遠くて、このイベントがなければ絶対に行かない場所ですが、エライ昭和な雰囲気漂う街なのですね。
東急多摩川線という電車にも、イベントに行くために生まれて初めて乗りましたが、3両編成で、かなりローカル色が濃い。
合わせて駅前もかなり、郊外の私鉄沿線な感じです。
降りたら、目の前はたい焼き屋ですからね。
いい感じです。
大田区ってこんな感じなのですね。

img鵜の木って昭和な街なんですね。

去年はすごい人でしたけど、今年は去年より人が少なくてゆったり見られました。
印刷会社の金羊社と活版印刷のオールライト工房が共催するイベントで、印刷に関する色々なワークショップが開かれています。
印刷・加工体験コーナーでは、カレンダーや封筒作り、和綴じ製本、フォント作成が体験できるほか、活版印刷機の実演、トークショーなども開催。
自分はデザインや印刷関連の職業に携わってないからあまり、、、と思うかもしれませんが、まったくそんなことはなくて、誰でも充分に楽しめる内容です。
いくつか紹介しますね。

去年は自分でノートを作るワークショップがメインでしたが、今年はカレンダー作りでした。
10工程くらいに作業が分かれていて、それぞれのブースでシルクスクリーンや箔押しなど、実際に機械を触りながら自分で体験できるっていうのが魅力です。
しかもその機械は、今あまり見られなくなった古い印刷機械。
それ以外にも、昨年も開催していた封筒作りや和綴じのワークショップ、自分で作るオリジナル書体づくり、活版印刷体験など。
どれも勉強になります。
小ロットの絵本や文房具、アート作品なども販売されていました。

img上から丁合、シルクスクリーン、エンボス、箔押し。自分でやります。

img製本(鳩目/ゴム)、製本(リング)、製本の工程。こちらも自分で。

imgそして完成です。

img去年の同じイベントで作ったノートと封筒。

img鉛の活字を使ったワークショップもあります。貴重。

先日ブログにアップしたチョークアートに関する記事の中で、100年前の技術が現在アートとして見直されているという件について書きましたが、このイベントもそれに近いものがあります。
その魅力は、最終成果物のクオリティが一定ではないということ。
1点1点が予想できないユニーク(別々)な結論になるということですね。
きっと均一化されたデジタルからの反動でしょう。
忘れ去られたアナログの技術に人々は制作現場のリアリティを、時にはノスタルジーな魅力を感じている。
デジタルを駆使したチームラボのイベントにたくさんの人が集まるのと同時に、こうしたイベントにも多くの人が集まるという、不思議な時代になっていますね。
でも考えてみたら、プロセスにデジタルという手段を使っていても、どちらも計算では導き出せない結果、数値化できない結論(驚き、感性、現場でのハプニング)があり、そうしたヒューマンなものに人々は魅かれているのかもしれませんね。

SPURと新宿伊勢丹のコラボイベント

松本 知彦 for Private Time/2015.03.10/東京東京

先週3月4日から新宿の伊勢丹で、ちょっと変わったイベントが開催されています。
女性誌のSPURと伊勢丹がコラボしたSPUR HOTELです。
SPURと伊勢丹のコラボってここ3年くらい毎年やってますが、なぜ百貨店でホテル?
今一番ヒップな場所はホテルだそうで、SPUR HOTELはそんな架空のホテルがコンセプトとのこと。
新宿店本館のほとんどすべてのフロアに、このSPUR HOTELのスペースが設置されていました。

img2階のフロントカウンター。背面にぶら下がっているのは実際のカギ。

去年の夏ローリーズファームが、渋谷に実際にあるホテルの1室を改装して、アメニティをすべて購入可能なオリジナルグッズで揃えて、宿泊可能にしたベアーズホテルというイベントが話題になりましたが、その企画にインスパイアされているのかもしれませんね。
ショップとホテルだけでなく、点在するカフェなど渋谷の街を巻き込んで、楽しそうなイベントでした。
それを1つのデパート内で実現しているのがちょっと面白いです。
まず2階のエントランスから。
ホテルさながら、2階にはフロントが設置されていて、キーがぶら下がったディスプレイがあります。
このフロントで申し込むと、1時間で全フロアを案内してくれるコンシェルジュサービスもあるとのこと。
ここには、「ダースベーダーとその息子」という絵本(子供に大人気)のオリジナルグッズやチェア(貼ってある生地がトレンチコートそのまんまなど)が販売されていました。
イベントに合わせたオリジナルドリンクも飲むことができます。

imgフロアごとの構成はこんな感じです。

imgこちら3階のジムのスペース。

img久谷シールのお皿のシリーズはたくさんありました。

3階はジムとルームサービス。
実際にジムのマシンが置かれていたり、ルームサービスとして九谷焼のお皿がたくさん売られていました。
クタニシールでカスタマイズができるとのこと。
すごいのは2階も3階もすべてこのイベントのために、オリジナル商品を販売していることです。
会期は1週間しかないのに(好評のため2週間に延長されましたけど)その期間内で、こんなにたくさんのオリジナルグッズが売れるのだろうか?と思いました・・・
期間が終わっても継続販売するのかな?
とにかくフロアごとに参加している企業は、各社ロゴ入りのオリジナルグッズを制作販売していて、お金かかってます。
売れ残ったらどうするのだろう??
ちなみに期間中グッズは伊勢丹のオンラインショッピングサイトでも購入が可能、
シュプール4月号同梱の抜き刷り冊子が通販カタログにもなっている、
Webの掲載画像を見せるだけで、B2のビューティアポセカリーでコスメキットが毎日タダでもらえる、
何も買っていなくても、フロアのスタンプを集めて2階のフロントに持って行くとペンと手帳がもらえる、
いやあ、めっちゃお金がかかってます。
これは名目としては広告宣伝費なのでしょうか。
収益を得るためだけのものではないと思います。
そして期間中に、オリジナルグッズを2万円以上購入すると、ホントのホテル、パークハイアットの高級スパやニューヨークグリルのランチが抽選で当たるという特典付き。

img5階のコンセプトはスイートルーム。

4階はゲストルーム、6階はガーデン。
両方とも服なので若干企画は薄かったですが、特筆すべきは5階のスイートルームです。
5階はインテリアフロアで、ロゴ入りのリネンシーツやガウンがどーんと置かれていました。
相変わらず、こんなに色々種類を作って気合い入ってるけど、売れるのだろうか?と心配になりましたが、それより何より、リモデルが終って生まれ変わった5階を見るのがはじめてだったので、それが他のフロアに比べてさらにゴージャスに感じさせたのかも。
伊勢丹本館では何年も前から5階と地下2階がずっと鬼門というか、課題だったと思います。
地下2階はBPQC、isetan girlなど何度かチャレンジするも続けて失敗、ここへ来てやっとビューティアポセカリーで成功しました。
あと残すは5階だけでしたが、今回完全に生まれ変わってかなり、かなり魅力的なフロアに変貌しています。
先にリニューアルされたイベントスペースがオープンした時点で、既にそのポテンシャルは感じていましたが、現在の東京の旬のインテリアを見ることができます。
地下もそうですが、センパイ社員たちができなかったことを、やり遂げたのはエライですね。
バイヤーとフロア計画した人たちの気合とセンスをビッシビッシ感じるフロアで、本当に今が最旬。
キラキラしています。
次回ゆっくり時間をかけて見て回りたいフロアになっていました。

img冊子はじめ、イベントすべてにこのロゴとカラーが使われています。

imgスタンプ台は各フロアにありますが、これがスゲーわかりにくいの。。

また伊勢丹は別の試みとして、今月から伊勢丹新宿店のすぐ隣にある伊勢丹会館にワークショップのための専門フロアを開設しました。
先週そこで開かれていたのは、お父さんお母さんのための手品教室、次回は絵本の読み聞かせテクニック講座。
百貨店を従来の買物目的だけでなく、別の様々な理由で訪れる楽しい場所に変身させようとする戦略が見て取れます。
販売だけでなく、そこに利用者が足繁く通う理由を継続的に作り出していくのは、企画力のいることでしょう。
でもそこに生き残りがかかっている。
去年より売場フロアでも、コンサートやワークショップが頻繁に開かれるようになりました。
ライフスタイルとワークショップをつなぐ企画は、今後来店の大きな鍵になると思われます。
人口が減り続ける日本にあって、買物という目的だけでは、もはや魅力を創出することが難しくなってきている中、次の一手を伊勢丹は打ちはじめている。
今後もっと顕著な戦略を次々出してくることは、容易に想像できます。

SPUR HOTELもそんな1つだと思います。
会期は3月17日まで。
皆さん時間があったら行ってみてください。
しつこいですけど(笑)、ついでに5階は最注目です。

img冊子にスタンプを押すと、全員にペンと手帳が無料でもらえます。太っ腹!

新宿 軍艦マンション

松本 知彦 for Private Time/2014.12.10/東京東京

JR新宿駅から歩いて歌舞伎町を通り抜け、職安通りを大久保側に渡った場所に、通称「軍艦マンション」というビルがあるのを知ってますか?
建築マニアの間では、かなり知られた建物です。
この建物が数年前にリノベーションされておしゃれな?賃貸マンションに生まれ変わりました。

img一部の間では有名な通称「軍艦マンション」

imgエントランスから二股というのもおかしな構造。

第3スカイビルというのが本当の名称ですが、なぜ「軍艦マンション」というのかと言えば、それは外観が軍艦のカタチをしているからです。
船の軍艦ですよ、戦艦の。
たまたま軍艦のカタチに似ているから「軍艦マンション」と呼ばれているのではなく、建築家がそれを狙って作っているっていうのがスゴいです。

建築は狂気の建築家と呼ばれた渡邉洋治という人。
もう亡くなっていますが、陸軍船舶兵出身で、第2次世界大戦の時に船に乗っていたホンモノの軍人だったっていうのがオドロキなのです。
だからと言って、戦艦をモチーフに取り入れちゃうって無理あるんじゃないの?っていう・・・
ストレートすぎます。
一応、吉阪隆正が師匠っていうことは、コルビジェの遺伝子を持つモダニストだと思うのですが。

imgリノベされる前は、汚れ含め今より軍艦ぽかったです。

リノベーションされる前は建物はすべてシルバーに塗装されていて、本当に軍艦のようでした(汚れ含めて)
リノベーション後はグリーンに塗られていますが、異彩を放っているので遠くから見ても存在感があります。
1970年に建てられていますから、このブログでも紹介した「中野ブロードウェイ」や黒川記章の代表作「中銀カプセルタワー」と同じくらいの時です。
「軍艦マンション」と呼ばれる顕著な意匠は屋上にあります。
屋上には艦橋に見立てた塔が作られていて、ドアから外に出てみると、まさに甲板に出たような気分。
リノベされる前に、ここで開かれたカレー番長のパーティに参加したことがありますが、その時よりキレイになっていました。

img現在の屋上の様子。艦橋についている丸いものは給水タンク。

img艦橋側から見た画像。手すりも曲線にして船っぽくしてあります。

imgエレベーター横のドアを開けると住宅ですが、廊下せまっ!

img共有のコインランドリー。干す場所は洗濯物が飛んじゃいそう・・

リノベーション後のフロア構成は、10~14階が居住フロアとリビングスペース、6~8階がシェアSOHO、3~5階がオフィスフロアらしいです。
募集の内容を見ると、イマドキのクリエーターに使って欲しいみたいですねえ。
しかし、バスルーム1室、シャワールーム5室、トイレ11室って、、ん??
部屋にはシャワーもトイレもなく、すべて共用ってことのようです。
洗濯機も共用。6台あって使用料は200円だって。。
シェアという概念が浸透して来たとはいえ、洗濯もトイレも、シャワーも共有って、、、昭和の下宿じゃん 笑
おまけに部屋にはキッチンもないみたいです。
9階が共有リビング&ダイニングルームで、大きな1室にキッチンが2セット設置してある 笑
寮かよ!って感じですが、独身の学生寮風なんでしょうか。
ちょっと自分的には潔すぎてついていけませんが。。汗
部屋以外すべて共用で8万4千円って高くない?

でもこれも昭和のカルチャーですから、取り壊されずに残った、というだけでもスゴいことです。
空いてるみたいですから、中銀カプセルタワー同様、興味ある方は是非借りてみてください。

imgご興味ある方は是非

吉祥寺 サンロード界隈

松本 知彦 for Private Time/2014.11.17/東京東京

先々週、久しぶりに吉祥寺に行きました。
本当に何年かぶり。
手塚治虫の原画展が開かれるということを、手塚さんの娘のるみ子さんに伺ったので行ってみることに。
場所は井の頭公園沿いの閑静な住宅街の中にありましたが、着いてびっくり、すごい人の列でした。

img最終日だったのでたくさんの人が来てました。

この「会」という新しいギャラリー、古い蔵をそのままギャラリーとして使っています。
広くはないですが、趣があってとってもよい場所でした。
そこに展示されていたのはアザーサイド・オブ・手塚とも言うべき、美女の原画17点あまり。
アトムやジャングル大帝ではなく、こうしたアダルトな作品もある、そんな主旨の展示でした。
スタイリッシュでしたね。
原画は3点のみで、あとは複製画でしたが、全然そんなことは気になりませんでした。

img展示作品の数は少なかったけどよい展覧会でした。

さてさて、良い展示を見た後は、久しぶりに吉祥寺を散歩してみることに。
僕は大学の時に、サンロードにあるお店で2年間アルバイトをしていたんですが、その時と街の様子もずいぶん変わっていましたねえ。
駅も改装されているし、人も増えた。

img

img1階に不動産屋の入った雑居ビルの2階に36があります。

吉祥寺に2つ行きたい場所がありました。
1つは36(サブロ)という文房具屋。
もう1つはユイプレスという活版のお店。
36は他の文房具屋と同様、外観だけ見たらそこにあるとはわからない、雑居ビルの2階にありました。
中では撮影禁止だったので画像はありませんが、西荻のノンブルの製品もたくさん扱っている、駄菓子屋と雑貨屋が混じったような文房具屋でした。
可愛いけど、どっちかって言うと女子向けかなあ。
今の文房具トレンドそのまんまなお店。
店が狭いというのもあるけど、店内はたくさんのお客さんで混みあってました。

img36オリジナルの小さいアラビック糊を買いました。可愛い。

次に行ったユイプレスは、去年閉店してしまっていることが判明。
コクヨがやっていたアンテナショップだったのですが、採算が合わないと判断したのかな。
大企業がやるようなビジネスモデルではないからでしょうね。
しかし残念。。

最後は僕が大学の時に友人と何十回も通ったジャズ喫茶ファンキーに行ってみました。
パルコの横に、当時そのまんまの姿であったのは嬉しかった。
中には入らなかったけど、今も2階の吹き抜けには何百枚もレコードがディスプレイされているのかなあ。
ここのチョコレートケーキはおいしかった。
当時、吉祥寺には名店と言われる喫茶店が他にもたくさんありましたが、そのうちどのくらいが今も営業を続けているのでしょうねえ。

帰りに、駅の前にあるハモニカ横丁を通って帰りました。
ここは健在。
しかしオシャレな店がたくさんできていて進化していました。
すごくよい雰囲気。
戦後の闇市そのまんまのこうした小道は、どんどん減っていることでしょう。
下北沢のそれもなくなってしまったし。
ハモニカ横町にはウェスタンという輸入衣料品の店があって、バイトの時などによく見に来ていました。
まだあるかなと思って探したら、あった!!
今年で創業55年だって!

imgハモニカ横丁はオシャレになっててびっくりした。

imgアメ横にあるような輸入衣料のウェスタンは健在。

バウスシアター、ペンギンカフェ、ロック喫茶の赤毛とソバカス、元巨人軍の高田選手がやっていたうどん屋などは、なくなってしまって残念です。
よくライブをやった曼荼羅というライブハウスはまだあるのかなあ。
他にもホープ軒、ロヂャース、くぐっ草、西洋乞食、サムタイム、餃子の一圓、多奈加亭、いせやなどなど、もう1度行ってみたい名店はたくさんあります。
また次回チャレンジしたいですね。

中野 ブロードウェイ

松本 知彦 for Private Time/2014.10.16/東京東京

僕が育ったのは東京の新宿ですが、中学校は中野の中学を卒業しました。
そんなこともあって中野は昔から慣れ親しんだ街です。
高円寺の阿波踊り、阿佐ヶ谷の七夕祭りなどなど、子供の頃から通っていました。

img駅からブロードウェイへ続くアーケード。昔とあんまり変わってません。

imgブロードウェイのビル側面にある巨大なロゴ、カッコいい。

そして中野駅周辺。
中野は中央線沿線文化がスタートするディープな街。
中野から先の高円寺、阿佐ヶ谷、荻窪、西荻、国分寺などなど中央線カルチャーが顕著に見られる駅は中野駅から西に点在しています。
中野と言えばサンプラザ、丸井本店、そしてブロードウェイ、その中にある「まんだらけ」は最近の中野のイメージを決定している象徴的な場所でしょう。
ちなみに中野区民の成人式はサンプラザで行います。

僕が中学生の頃、中野には武蔵野館という映画館がありました。
たぶん新宿にある武蔵野館と同じ系列だと思いますが、よく友人と自転車で中野に映画を見に行ったものです。
この映画館、今はもうありません。
阿佐ヶ谷の駅前にもオデオンという映画館がありましたが、それもなくなってしまった。
確か今はスポーツジムになってます。
僕が中学生の時からブロードウェイはありましたが、今のようにサブカルの聖地ではありませんでした。
映画を見たあとはお約束のように、必ずブロードウェイの地下でソフトクリームを食べて、そのあとブロードウェイ脇のお店で今川焼を食べて帰りました。
そのソフトクリーム屋「デイリーチコ」は今も健在。
今も時々食べに行きたくなります。
ということで行ってみました。

img中学生の時と同じ場所、同じメニューで営業してます。

imgアイスの味は8種類

img注:倒しても巻き直しはしませんだって笑

8個重ねの特大ソフトクリームは、僕が中学生の時既にメニューにありました。
今はカルト的な人気があるようですね。
昔はそんなに有名じゃなかったですけど。
普通に食べるなら、3段重ねで十分です。

img大人は小の3段で十分です。250円は安い!

ブロードウェイの上階は、オフィスと住宅になっていて、ビルができた当初は六本木ヒルズや虎の門ヒルズのような最先端の複合ビルでした。
青島幸雄や沢田研二などの著名人が住んでいたことでも有名です。
屋上にはプールがあったりして、ホントに最先端のレジデンスだったんでしょうね。
上の住宅棟には行ったことがないですが、築40年経過しているので今はいい味になってるんじゃないでしょうか。

ブロードウェイを抜けると早稲田通りにぶつかりますが、早稲田通りまで行かずにブロードウェイ脇に足を踏み入れると、そこにはかなりディープなエリアが広がっています。
小さい店が、ごちゃごちゃひしめき合って建っていて、まさに中央線。
大学の頃までここにビリヤード場があったのですが、探したら見当たりませんでした。
もうなくなっちゃったのかなあ。
両親も通ったクラシックという有名な喫茶店があったのですが、それも今はありません。

img黒木香の事件でこのホテルの名前を知った時は懐かしかったなあ。

うなぎのような狭い道の袋小路に建つホテルワールド。
一世を風靡したAV女優の黒木香が、売れなくなったあと90年代に飛び降りて自殺未遂をしたことでも知られるこのホテル、営業は既に終了しているようですが、70年代の姿のまま今もそこに建っています。
今はお坊さんが営業しているボーズバーなど、いくつかの飲食店がビル内で営業しているみたいですが、外観はちょっと不気味な佇まい。

そして夕方になると、たくさん道に立ちはじめる中国人の売春婦たち。
いやあ、、僕が育った中野も売春する街になっちゃったなんて、悲しいというか、時代が変わっちゃいましたね。

虎の門 ホテルオークラ ロビー

松本 知彦 for Private Time/2014.10.06/東京東京

東京で一番好きなところはどこですか?と聞かれたら、国立代々木体育館、新宿のパークハイアット東京、上野の不忍の池と並んで、僕はここを挙げるでしょう。
本当にカッコいい場所。

img流れる空気が好き

この場所が好きな理由はいくつかありますが、個人的には007からの影響が大きいです。
以前このブログでも紹介しましたが、1960~70年代に公開された初期007映画のインテリアを手掛けたドイツ人デザイナー、ケン・アダムのセットを地で行くようなインテリアが本当に魅力的。
「映画はB級でこっちが本物だ!」と怒られそうですが、海外から見たジャパニズム、日本様式をモダンに解釈し、和洋折衷で見事に表現したインテリアが本当にカッコいい。
子供の頃、そんなインテリアに映像で最初に触れた自分にとって、映画と同じ空間がリアルに実現されているロビーを大人になってから見た時はホントに驚きでした。

imgホテルの外観もカッコいい。ホテルのパーキングは玄関前の青空駐車場。

ホテルオークラのロビーの設計は谷口吉郎によるもの。
ニューヨークのMOMAの設計を手掛けたことでも知られる谷口吉生のお父さんです。
1962年、東京オリンピックに訪れる外国人を迎えるために建てられました。
やっぱり60年代に生まれたデザインは最高ですね。
007の劇中セットもそうですが、根底に流れるモダニズムの感覚が素晴らしいです。
オークラランタンと呼ばれる首飾りをイメージして天井から吊られた照明、
1つのテーブルにセットされた5つの椅子は、上から見ると梅の花に見えるよう計画された長大作のデザイン、
そして柔らかい光で美しい陰影を作り出す大型の障子、
本当に見事です。
SPACE8の展示のためにスペインからやってきた友人の現代美術作家たちも、ここは東京で必ず見るべき場所とのことでした。

img天井から下がっている照明が首飾りをモチーフにしたオークラランタン。

img障子から柔らかい光が漏れてきます

img上から見ると梅の花に見える椅子。そしてスペインチーム。

2階まで吹き抜けになっていますが、実際に座ってみると静かで落ち着いた空間です。
通常ホテルのロビーはラウンジ、カフェになっていることが多いですが、オークラはただ椅子が置かれているだけで何のサービスも機能もない広い空間で、美術館のようです。
建築主の大倉喜七郎は50年前、ホテルの設計を谷口吉郎に依頼する際、「藤原期の雅を建築によって再現せよ」と言ったそうですが、本当に素晴らしい空間になってます。
そして最後の貴族の意地として、帝国ホテルを超えるホテルを作るという意気込みがありました。
依頼者とそれに答える設計者の真剣勝負がここに結実しているのです。
本館より小さいですが、別館にも同じデザインのロビーがあります。

img世界各国の時間が見られるという60年代っぽい仕掛けのパネル。

しかし先日このホテルを壊して、新しく建て替える計画が発表されました。
2020年に開かれるオリンピックで多く訪れるであろう外国人向けに高層ホテルに建て替えるようです。
これは、、、、まったく残念でなりません。
このロビーだけは残して欲しい。。
壊されてしまうなんて本当に残念です。
せめてもの救いは、手掛ける建築家が谷口吉郎の息子、谷口吉生だということです。
もう取り壊しが決まってしまった今、あとは谷口さんがどこまで父親の仕事を残して再構成してくれるのか、その完成を待つしかありません。

こんなサイトもあります。
ホテルオークラの保存を訴える署名サイトです。
ホントにこのホテルのロビーを失うのは日本デザインの損出だと感じますね。
http://savetheokura.com/

img夕方も美しい。

東京ナイトクルーズ

松本 知彦 for Private Time/2014.05.19/東京東京

先週マーク・ダイサム50歳のプライベートバースデーパーティに行ってきました。
マーク・ダイサムはアストリッド・クラインと2人で、クライン ダイサム アーキテクツという建築事務所をやっています。
みんなが知っている代表的な作品は、最近だとやっぱりTSUTAYA代官山でしょうね。
僕は20年前から友人で、昔はたくさん一緒に遊びに行ったり、家に泊めてもらったり、自宅をリフォームしてもらったり、うちのオフィスをゼロから建ててもらったり、、
先日このブログでも紹介した僕の誕生日会にも来てくれました。

img場所は彼らが運営しているクリエイティブイベント、ぺちゃくちゃナイトでおなじみスーパーデラックス

さて、六本木のスーパーデラックスで行われたこのイベント、アメリカからは同じく50歳を迎えたMTVの初代ホスト役でPodcastの父と呼ばれるAdam Curryという人を招いての合同誕生パーティみたいでしたが、僕はこのAdam Curryという人については良く知りません。
プライベートパーティなので限られた人しか入れない会でしたが、そのせいもあるのか豪華な出演陣でした。
タランティーノの映画キルビルへの出演をきっかけにメジャーとなったガールズガレージバンド5678’s。
グラム時代のバンド、モットザフープルのキーボード奏者モーガン・フィッシャー。
デコラティブな現代美術の開拓者 宇治野宗輝とブラボー小松のライブ。
他にもたくさん。
いやあ、すごかったですねえ
なんだか以前、このブログに書いた漫画家二世会にも似た、、、異端が集まる会でした 笑
やっぱり先端とは異端なんでしょうね、きっと。
でも東京は、常にこうじゃないきゃいけない、とどこかで安心もしたり。
懐かしくもある夜でした。

img宇治野宗輝(左)とブラボー小松(右)のライブ

imgこの人が友人の宇治野宗輝

imgバイクのスロットル操作によって光って音が出る男根は、その名もラブアーム。

今回この会にお邪魔したのは、もちろんマークに誘ってもらったからですが、それ以外にもう1つ、宇治野宗輝に会うという目的がありました。
彼も20年くらい前からの友達ですが、その頃から既に現代美術の人で、今回はブラボー小松と2人でライブをするので是非とのこと。
宇治野氏は麻布高校から芸大という変わった経歴の男で、ベースが弾けるので一緒にバンドをやったこともありますが、佐藤可士和と3人で遊んだこともありました。
以前は一緒にイベントをやったりしたものです。
久しぶりに会いました、というかライブを見ましたが、作品のテーマは全然変わってない 笑
いや、むしろバージョンアップしていて、見応えありましたね。
彼は以前からデコトラ(デコレーショントラック)やヤンキーの改造車、はたまたそうした一連のスタイルへの興味から、それらを研究して作品に反映させていました。
結果、音と光が出るマシンを自分で制作し、それらを用いてライブ活動を行うことへつながっていくのです。
このあいだまでは元コンプレッソ・プラスティコの松陰浩之さん(今やEテレで現代美術の解説者!)とゴージャラスというユニットを組んでライブを行っていました。

imgブラボー小松はコスチュームもすごいけどギタープレイも悶絶。

ブラボー小松は以前高木完と一緒にやってたバンド、東京ブラボーの頃から知ってますが、その時から昇天しそうな悶絶ギタープレイがものスゴイ人でした。
超絶ギターとデコラな現代美術、、、すごかったなあ。
両方その道何十年のプロですからね。
今、宇治野とブラボー小松の2人は、元ピチカートファイブの野宮真貴さんとバンドを組んでますが、、、
これもすごい組み合わせ・・・・・

img僕が20代の時からライブを見ていた5678’s

それが終わると5678’sのライブ。
この人たちも若い時からずーっとガレージパンク1本でやってる人たちで、いくつだろう、、、たぶん年齢は僕より上なんじゃないだろか。
モーガン・フィッシャーと即興で共演してましたが、熱海の温泉旅館のショーみたいで、別の意味ですごかった。。



肝心のマークのことについて書くスペースがなくなっちゃいました 笑
スパーデラックスを出たあとは、渋谷にあるこれまた友人の設計した新しいお店に。
この友人、以前ブログでも紹介しましたが、僕がやってるバンドのキーボード担当で、夜遊びをライフワークとしている男です。
この日は山咲千里のコスメイベントがあるので来ないか?ということでしたが、同時にバーレスク、ポールダンスのショーもあって、いったいなんのイベントかわからない会でした。(スーパーデラックスでもショーがありましたが、今バーレスクやポールダンスは東京のあちこちで流行ってますね)
行ったのは深夜ですが、店は女子でほぼ満席。
しかし山咲さん、詳細は書きませんが、こちらもスゴイ・・・・

img出来たばかりだけど、店は流行ってるみたいです。

この日の夜は、結果的に一晩でお店を4軒ハシゴしましたが、最近のイベントは入場無料が多いので、以前と比べるとお金がかからず、これはいいことですね。
久しぶりにナイトクルーズしましたが、違う種類のスゴイものを連続で見たので、1つ1つのディテールの記憶がなくなっちゃいました。笑
東京の最先端のクリエイティブシーンって、こうなんだろか?
きっと雑誌の記事になったら、カッコいいっていうパッケージになるんでしょうね。
東京にアンダーグラウンドというものは存在してませんが、そんなシーンがあれば街はさらに魅力的です。

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