SPURと新宿伊勢丹のコラボイベント

松本 知彦 for Private Time/2015.03.10/東京東京

先週3月4日から新宿の伊勢丹で、ちょっと変わったイベントが開催されています。
女性誌のSPURと伊勢丹がコラボしたSPUR HOTELです。
SPURと伊勢丹のコラボってここ3年くらい毎年やってますが、なぜ百貨店でホテル?
今一番ヒップな場所はホテルだそうで、SPUR HOTELはそんな架空のホテルがコンセプトとのこと。
新宿店本館のほとんどすべてのフロアに、このSPUR HOTELのスペースが設置されていました。

img2階のフロントカウンター。背面にぶら下がっているのは実際のカギ。

去年の夏ローリーズファームが、渋谷に実際にあるホテルの1室を改装して、アメニティをすべて購入可能なオリジナルグッズで揃えて、宿泊可能にしたベアーズホテルというイベントが話題になりましたが、その企画にインスパイアされているのかもしれませんね。
ショップとホテルだけでなく、点在するカフェなど渋谷の街を巻き込んで、楽しそうなイベントでした。
それを1つのデパート内で実現しているのがちょっと面白いです。
まず2階のエントランスから。
ホテルさながら、2階にはフロントが設置されていて、キーがぶら下がったディスプレイがあります。
このフロントで申し込むと、1時間で全フロアを案内してくれるコンシェルジュサービスもあるとのこと。
ここには、「ダースベーダーとその息子」という絵本(子供に大人気)のオリジナルグッズやチェア(貼ってある生地がトレンチコートそのまんまなど)が販売されていました。
イベントに合わせたオリジナルドリンクも飲むことができます。

imgフロアごとの構成はこんな感じです。

imgこちら3階のジムのスペース。

img久谷シールのお皿のシリーズはたくさんありました。

3階はジムとルームサービス。
実際にジムのマシンが置かれていたり、ルームサービスとして九谷焼のお皿がたくさん売られていました。
クタニシールでカスタマイズができるとのこと。
すごいのは2階も3階もすべてこのイベントのために、オリジナル商品を販売していることです。
会期は1週間しかないのに(好評のため2週間に延長されましたけど)その期間内で、こんなにたくさんのオリジナルグッズが売れるのだろうか?と思いました・・・
期間が終わっても継続販売するのかな?
とにかくフロアごとに参加している企業は、各社ロゴ入りのオリジナルグッズを制作販売していて、お金かかってます。
売れ残ったらどうするのだろう??
ちなみに期間中グッズは伊勢丹のオンラインショッピングサイトでも購入が可能、
シュプール4月号同梱の抜き刷り冊子が通販カタログにもなっている、
Webの掲載画像を見せるだけで、B2のビューティアポセカリーでコスメキットが毎日タダでもらえる、
何も買っていなくても、フロアのスタンプを集めて2階のフロントに持って行くとペンと手帳がもらえる、
いやあ、めっちゃお金がかかってます。
これは名目としては広告宣伝費なのでしょうか。
収益を得るためだけのものではないと思います。
そして期間中に、オリジナルグッズを2万円以上購入すると、ホントのホテル、パークハイアットの高級スパやニューヨークグリルのランチが抽選で当たるという特典付き。

img5階のコンセプトはスイートルーム。

4階はゲストルーム、6階はガーデン。
両方とも服なので若干企画は薄かったですが、特筆すべきは5階のスイートルームです。
5階はインテリアフロアで、ロゴ入りのリネンシーツやガウンがどーんと置かれていました。
相変わらず、こんなに色々種類を作って気合い入ってるけど、売れるのだろうか?と心配になりましたが、それより何より、リモデルが終って生まれ変わった5階を見るのがはじめてだったので、それが他のフロアに比べてさらにゴージャスに感じさせたのかも。
伊勢丹本館では何年も前から5階と地下2階がずっと鬼門というか、課題だったと思います。
地下2階はBPQC、isetan girlなど何度かチャレンジするも続けて失敗、ここへ来てやっとビューティアポセカリーで成功しました。
あと残すは5階だけでしたが、今回完全に生まれ変わってかなり、かなり魅力的なフロアに変貌しています。
先にリニューアルされたイベントスペースがオープンした時点で、既にそのポテンシャルは感じていましたが、現在の東京の旬のインテリアを見ることができます。
地下もそうですが、センパイ社員たちができなかったことを、やり遂げたのはエライですね。
バイヤーとフロア計画した人たちの気合とセンスをビッシビッシ感じるフロアで、本当に今が最旬。
キラキラしています。
次回ゆっくり時間をかけて見て回りたいフロアになっていました。

img冊子はじめ、イベントすべてにこのロゴとカラーが使われています。

imgスタンプ台は各フロアにありますが、これがスゲーわかりにくいの。。

また伊勢丹は別の試みとして、今月から伊勢丹新宿店のすぐ隣にある伊勢丹会館にワークショップのための専門フロアを開設しました。
先週そこで開かれていたのは、お父さんお母さんのための手品教室、次回は絵本の読み聞かせテクニック講座。
百貨店を従来の買物目的だけでなく、別の様々な理由で訪れる楽しい場所に変身させようとする戦略が見て取れます。
販売だけでなく、そこに利用者が足繁く通う理由を継続的に作り出していくのは、企画力のいることでしょう。
でもそこに生き残りがかかっている。
去年より売場フロアでも、コンサートやワークショップが頻繁に開かれるようになりました。
ライフスタイルとワークショップをつなぐ企画は、今後来店の大きな鍵になると思われます。
人口が減り続ける日本にあって、買物という目的だけでは、もはや魅力を創出することが難しくなってきている中、次の一手を伊勢丹は打ちはじめている。
今後もっと顕著な戦略を次々出してくることは、容易に想像できます。

SPUR HOTELもそんな1つだと思います。
会期は3月17日まで。
皆さん時間があったら行ってみてください。
しつこいですけど(笑)、ついでに5階は最注目です。

img冊子にスタンプを押すと、全員にペンと手帳が無料でもらえます。太っ腹!

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