FUTURE CURATION / 三越伊勢丹

松本 知彦 for Private Time/2013.03.06/本

もう、この本見ましたか?
新宿伊勢丹本館の全面リニューアルをテーマにした美術手帖の別冊です。
なぜに美術手帖??
高校生で美大専門予備校に通っていた頃、僕は美術手帖を愛読していました。
当時書かれていたのは純粋芸術のことが主で、受験生や美大生の本という印象を今でも持っています。
でも最近、アートがブームですから編集方針も変わって、読者も変わったことでしょう。
さてそんな美術手帖別冊です。

img表1は墨と箔押し。

img赤い糸でかがってあって、本は180度まで開けます。これはいいね。

なんつったってフューチャー キュレーションですよ、あ~た。
フューチャーをキュレーションしちゃうんですから(まんまですけど 笑)
ファッションとアートをいかに"フュージョン(融合)"し、情報やモノを"キュレーティング(独自編集)"していくかを提示する新たな未来に向けたビジュアルガイドブック・・・らしいです。
登場する人物がすごい。
篠山紀信、名和晃平、坂本龍一、山本耀司、インテリアデザインを担当した丹下憲孝や森田恭通の対談などなど。
本当に気合入ってます。
失敗は許されないですね、これは。
リモデルに100億円を投資してるんだから(そんなに使うならビル自体建て替えられるんじゃないかと思うんだけど)、気合入れなきゃいけませんよ、そりゃ。

img篠山紀信先生による現代美術家、名和晃平とのコラボ写真。

img本文組みは和英併記になっていて、文字がノドを横断するレイアウト。読みにくいというか読まないね。

img唯一対談ページは、普通の組みになってます。丹下健三先生の息子と大地真央の旦那対談。

img新宿伊勢丹の前でファッションの撮影しているのがちょっとおもしろいです。

海外展開を意識してか、全頁バイリンガルで作られています。
装丁は中島英樹。
糸かがり綴じの製本が目を引きます。
しかし中面は読みずらい、、コンセプトがアートだからしょうか。。
これはこれでいいんでしょうね、きっと。
アート×ファッション=キュレーションということで、伊勢丹側がアートのガイドブックである美術手帖を出版している美術出版社に持ち込んだのだと勝手に推察します。
よくあるケースですが、たぶん企業側が出資しての自費出版でしょう。
美術手帳は一般の人には知名度は低いだろうけれど、カーサブルータスやVOGUEを選ばなかったのは僕はいい目の付け所だと思います。
商業的にはそりゃVOGUEの方が効果あると思いますけど、コンセプトとしてはこれでいい。
そういえば、今美術出版社の社長をやっている大下君は、以前僕が務めていた企業の同じ部の後輩でしたね。
辞めて家の会社を継いだけれど、元気だろうか。

img表4は、当たり前体操な、伊勢丹チェックになってます。

価格は1,400円。
この本自体はそんなに売れないだろうなあ。
まあ、それが目的ではないのでしょうけど。
しかし気合入ってますよ。
伊勢丹は本日、リモデルグランドオープンです。

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