くまのがっこう / あいはらひろゆき(文)あだちなみ(絵)

松本 知彦 for Private Time/2013.05.29/本

どこかでこの本1度は見かけたことあるんじゃないでしょうか?
「くまのがっこう」シリーズです。

imgこのシリーズ、本屋で見かけたことがある人も多いのでは。

第1作は、2002年に出版された「くまのがっこう」。
それから10年が経過して、今ではシリーズで10冊以上が出版されています。
うちでは10年前、「くまのがっこう」が出版された時に、たまたま購入していました。

内容はどれも12匹のくまの兄弟のお話です。
11匹が全員男の子で、一番下の12番目だけがジャッキーという女の子。
このジャッキー中心に展開されるストーリーがメインです。

imgこれがシリーズ第1作目です。

imgどのシリーズでも、必ずジャッキーが泣くシーンがお約束で出てきます。

「くまのがっこう」は、バンダイキャラクター研究所が開発したオリジナルキャラクターの第1号らしいのですが、このキャラクターが生まれるまでのストーリーがちょっとおもしろいので紹介します。
「くまのがっこう」が出版される以前、同社は若い女性向けに2冊絵本を出していたようですが、これが売れずに結果は失敗に終ります。
しかし、その購買データから若い女性よりも、30代の母親に支持されていることがわかり、ターゲットを30代の母親とその子供にシフトして「くまのがっこう」を発刊したところ、累計で180万部の大ヒットになったというもの。
最初からそもそもなぜ若い女子に絵本を売ろうとしたのか謎ですが、この話はちょっとおもしろいです。

言われてみれば確かに子供が読む絵本とは言え、大人女子のハートをくすぐる今のトレンドが押さえられていて、北欧テイストやマリメッコ、雑貨のような世界観が絵の随所に出てきます。
インテリア好きのおしゃれなママに読んでもらいたいんでしょうね。
僕の勝手なイメージでは、想定読者は北欧好きで、パンを自宅で作っているような、オーガニックな女子です。笑
もしかすると手芸や雑貨、文房具も好きかも。
狙いはハッキリしています。
その分、わかりやすい=ヒットということになったんだと思います。
このプロセスは、勉強になりますね。
やっぱり明確なターゲットの絞り込みをしないとモノは売れないということです。

img絵本でありながらも、トレンドを押さえた絵のテイスト。

あんまり尖った家具屋にはむずかしいですが、アクタスくらいのちょっと北欧、ちょっと気軽におしゃれくらいのインテリアショップに置いてあってもいいと思います。
アクタス自身が出版してもおもしろいですよね。
(最近アクタスが出版した、自社のスタッフが住む部屋のインテリアの写真集は売れてるみたいですが)

そんなわけで絵本といえども色々な仕掛けがあって、世の中の流れとシンクロしているというお話でした。

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