もぐらくんとスボン / ズデネック・ミレル 内田莉莎子訳 1967

松本 知彦 for Private Time/2013.06.07/本

アニメーションから生まれた絵本、もぐらくんシリーズ。
チェコの絵本界を代表する作家、ズデネック・ミレルの作品です。
日本のキティちゃんと同様にチェコでは国民的キャラクターらしいです。

img第1作目はもぐらくんとずぼん

「もぐらくんとズボン」はシリーズの1作目。
作られたのは1957年。(出版は67年)
こちらも例に漏れず、発表から50年以上も経過してますが、今でも読み継がれています。
絵本って普遍性があるので、こうした古い作品でも今も定番として変わらない本が多いです。

他にも
もぐらくんとじどうしゃ
もぐらくん、おはよう
もぐらくん、ぼうけんだいすき
もぐらくんとまいごのうさぎ
もぐらくん、おうちをつくろう
もぐらくんとゆきだるまくんなどなど
シリーズはたくさんあります。

imgもぐらくんとずぼんで布を切るのはざりがにです。

imgもぐらくんは愛すべきキャラです。

もぐらくんの名前はクルテクといいます(チェコ語でもぐらのこと)。
無邪気で明るくほのぼのとしたキャラクター。
「もぐらくんとずぼん」は、ある日青い大きなポケットのついたズボンを見たもぐらが、そのずぼんが欲しくて仕方なくなり、かえる、ざりがに、ありなどの仲間の力を借りて青いオーバーオールを完成させるという話。
生地を裁断するところからではなく、植物を育てて糸を取ることろからはじまるのがスゴイです。(素材は麻だってことです)
60年代の作品なので、同じ時代のチェブラーシカ(ロシア)、トッポジージョ(イタリア)などに似たところがある気がします。

アニメーションから生まれただけあって、絵のタッチは動画風です。
アニメのシーンを切り出して印刷してるんじゃないかと思います。
でも僕はアニメはフルで見た事がないんです。
DVDも出てるみたいですね。

img描かれているアングルがいい、もぐらくんとじどうしゃ

僕がこのシリーズで好きなのは「もぐらくんとじどうしゃ」。
こちらも「もぐらくんとすぼん」同様に、自分で自動車を作るというお話。
もぐらくんが街で自分の自動車を運転するシーンが楽しいです。

imgポケット本もシリーズでたくさん出ています。

img5年くらい前に出版された大人向けもぐらくんの解説本。サブカルです。

ズデネック・ミレルは1921年チェコ共和国のクラドノ生まれ。
プラハの工芸美術大学で絵画を学んだあとにアニメーションスタジオで働く。
もぐらくんシリーズは、短編、長編など合わせて62作品を監督。
残念ながらズデネック・ミレルは2011年に亡くなってしまいました。
でも60年代の絵本には、現代にはない忘れた何かを感じさせてくれるものが多いです。

profile

recent entry

category

archive

saru

ページトップ
表示切替:モバイル版パソコン版