COWBOY KATE / Sam Haskins

松本 知彦 for Private Time/2013.12.04/本

ちょっと前、ELLEを読んでいたら、今年の秋冬は60年代が流行ると書いてあって、そうなのかと。
でも毎年のように60年代が流行ると書いてあっても、流行った試しがないので眉唾だと知りつつ、でも英国ブームに60年代テイストがプラスされると、個人的には嬉しいトピックだなあと思ってこの記事を読んでいました。

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imgこいつは名作ですから、立ち読みの価値あります。

その記事を読んだ後に、本棚から引っ張り出して、もう1度見たくなった写真集があります。
サム・ハスキンスです。
主に60年代に活躍した彼は、1965年に出版した『COWBOY KATE 』でその名を決定的なものにしました。
僕が持っているのは2006年の再版のもの。
以前カウブックスかどこかで、オリジナル版を見つけて、その時は再版が出る前だったから買おうかどうしようか、かなり迷った末結局買わなかったのですが、そのすぐあとに再版が出ました。
オリジナルは3万くらいだったと思います。

img唯一の問題はモデルがあんまり可愛くないということ(そこそこ致命的? 笑)

『COWBOY KATE 』はモノクロで主に女性ヌードをテーマにした写真集ですが、これが今でもファッションジャンルのクリエーターたちに大きな影響を与えています。
今見てもあまり古く感じない。
今の写真と手法はずいぶん違うけれど、そこにはストーリーがあって映画的です。
銀塩特有の粒子が見えるモノクロの画像はドラマチックな明暗で構成されていて、レイアウトのデザインも秀逸なので勉強になります。
通常アートディレクターが行う仕事=写真のチョイスや配置、組み立てで流れを作る作業を、ハスキンス自身が行っているのが特徴でしょう。
様々な組写真で異なるモチーフを同一ページに配置したり、たぶん撮影する時からページ割りのデザインを考えて撮影していると思われます。
構図がカッコいい。

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imgストーリー性のある組み写真がカッコいい。

調べてみたら彼は南アフリカの人なんですね。
60年代に南アフリカで写真家を志して、のちに世界的なカメラマンになるなんて、なんだか変わった経歴です。
クリエーターにはありがちですが、奥さんの敏腕なマネージメント力が彼を世界的なカメラマンに押し上げた理由の1つでしょう。
写真集の版型は大判ですが、家に1冊あるといいですよ。

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