JAPANESE DANDYに自分の写真が・・・

松本 知彦 for Private Time/2015.01.15/本

僕と同じ大学の卒業生で、色々な業界に精通していて、その筋(どんな筋?笑)に多くの知り合いを持つセンパイがいます。
アートから政界まで、多方面に知り合いがいるスゴイ先輩なのですが、ある日そのセンパイからfacebookにメッセージが届きました。
センパイの知り合いで、クラシコ系の洋服にとっても造詣の深い人がいて、趣味が高じて今度はオシャレな人を集めて写真を撮っていると。
洋服が好きでこだわってる人を探しているので、そのモデルにならないか?という話でした。

この話を聞いたとき、勝手にクラシコ系という単語だけがアタマの中で大きくなってしまい・・・。
僕は特定のカテゴリーに縛られずに、自由に洋服を着るので、クラシコでは全然ないし、むしろイタリアに傾倒した格好をする機会はほとんどなく・・・
もらった文面から感じたのは、ナポリやフィレンツェにあるテーラーのハンドメイドのスーツを愛する人たちを探しているのだろうという印象でした。
なので、自分はまったく適任者ではないなと感じて、ありがたい話なのにセンパイには申し訳ないのだけどお断りすることにしました。
自分で言うのも変ですが、僕は常に自分流だから異端だし、造詣の深いその筋の人たちのカテゴリーに入るなんておこがましいというか、、(入れるわけもないし、、、)逆に申し訳ないと感じたのでした。

imgある日、立派な本が届いてびっくりしました。

それが2013年の6月のこと。
それから数ヶ月経って、伊勢丹メンズ館の10周年パーティに行った際、ある男性から声をかけられました。
最初は仕事か何かの知り合いかと思いきや、ファッションポートレートの写真集を作っているとのことで、それの被写体になってもらえないか?という話でした。
ん??どこかで聞いたことがある話だぞ・・・・
そう、それは数ヶ月前にセンパイからお誘いを受けた話と同じ内容。
話してみると、センパイの言っていた知人がこの男性だったと言う、、、世間は狭いものですね。
既に100人近く撮影は終わっているけれど、直接声をかけたのは僕で2人目とのことでした。
話を聞いていくと、クラシコの写真を撮っているわけではないようで、僕の勝手な思い込みだったことが判明。
直接説明をお聞きして誤解が解けたこともあって撮影を了解、1週間後に代官山のスタジオに呼ばれて撮影する運びとなったのでした。
でも既に撮影が終わっている人の写真を見せてもらったら、GQの鈴木編集長、信濃屋の白井さん、UAの鴨志田さんや小木さん、スタイリストのスケザネさんなどなど(知人も数人いたけれど)、やっぱりその筋の人ばかりで、僕で本当にいいのだろうか?と何度も確認してしまいました・・・

あれから2年、先日出来上がった本が自宅に届きました。
まずびっくりしたのはサイズが大きいこと。
10代~90代まで幅広い年齢から独自の視点で集められた130人の登場人物、200ページを越えるページ数、かなり豪華な本なのです。
表紙のモデルはIVYのイラストで知られる大御所、穂積和夫さん。
決して広くはないスタジオで(すみません・・・)、小物も椅子とデスクだけ、バックは布、という同じセッティングで130人を撮影したわけだから、単調な構成になってしまうのではないかと思っていたら、こちらの予想は完全に裏切られて、バリエーション豊富な飽きさせない内容に仕上がっていました。
逆に同じセッティングだからこそ、人それぞれの個性が際立つビジュアルとなっているんです。
そしてファッション写真と聞いていたのに、実際見てみるとまったくそんな感じがしない。
ファッションではなくて日本男児のポートレート写真集でした。

見ていて感じるのは人の品格は顔に出るなあということ。
僕だけかもしれませんが、ほとんど洋服などに目は行かない。
惹きつけられるのはその人の雰囲気、人間力みたいなものです。
人の魅力は、決して高い服を着ているから、お洒落だからという理由ではない、というのを改めて感じさせる内容でした。
この“雰囲気”を構成しているものってなんなのでしょうね?
服もその1つかもしれませんが、それだけでは決してないです。
そして着ている服は高くてもいいですが、高価かどうかはあまり関係がない。
ましてや最初に勘違いしていた、国やクラシコかどうかなどのカテゴリーも、もちろん知っているに越したことはないでしょうけれど、あまり関係がないと思います。
僕はこの“雰囲気”という正体不明なものを創り出している要素は、その人のまとっている情報や考え方が大きいのではないかと思います。
言ってしまえば“生き方”とでも言うのでしょうか。
その人の持っているスタイルですね。
それが顔や、全体の雰囲気に醸し出されるのだと思います。

imgいろんな雑誌やメディアで紹介されてますね。

僕もすっかりおじさんになりました。
若い頃にメンズクラブの街角スナップに出たのを皮切りに、MEN’S EXや他の雑誌から取材を受けて撮影されたこともありましたけど、それとこの写真集は全然違う。
表層ではなくて内面、内面からにじみ出るスタイルがテーマの写真だと思います。
自分の顔やスタイルは自分の履歴書のようなもの、その人の持つ情報や考え方がスタイルに現れるのです。
僕もそんなスタイルに責任を持つ年齢になったと感じています。

皆さんも本屋でこの本を見かけたら、是非ページを開いてみてください。
そこには日本男児の行き様というか、現代進行形のダンディズムの心意気を感じることができます。
(僕のページは別として・・・・汗)
河合さん、今回は色々ありがとうございました。
貴重な経験ができました。

オフィシャルサイトはこちら↓
http://japanesedandy.com/

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