Vera Wang on Weddingsが素晴らしい

松本 知彦 for Private Time/2015.09.30/本

今までに何度かウェディングの仕事をしてきました。
日比谷花壇ウェディング、帝国ホテルのカタログ、高見ブライダルのパンフレットやサイト、他にも多く手掛けてきましたが、その度に参考となるウェディングのビジュアルを探さなければならず、それは骨の折れる作業でした。
そんな時、常にバイブルとしていたのが、Vera Wang(ベラ・ウォン)のウェディングブックでした。

imgかなりの大型本です。大型なのにトレぺのカバーがかかってるのがフォーマル想起。

img開くとこんな感じ。表紙と揃えてあるトビラの組みがシャレオツです。

仕事で提案時には、必ずラフのカンプやサンプルとしてデザインを作る必要がありますが、その際にいつも頭を悩ませるのが使う写真です。
フリーの素材画像だけでなく、サイト上にはたくさんのウェディングイメージが転がっていますが、なかなかいいものはありません。
よい写真が見つかったとしても、それらを1本のストーリーでまとめようとすると、バラバラに色んなところから集めているのでどうしても統一感が出ない。
当たり前ですが。。。
1つ1つの写真を集めるのに時間がかかる割に、それらを1つのコンセプトでまとめて伝えようとすると散漫になり弱くなってしまうのです。
一番伝えたいのは1点1点の写真のテイストではなく、それら全体を通した1つのシーンやストーリーなのに、それが伝えられないもどかしさ。
ストーリー展開とそのまとめ方、撮影のテイストひっくるめた編集のお手本を探したいとなると書籍しかありません。
しかし、そうした書籍を探しても求めるイメージに合致するものってなかなかないんですね。
特に日本の書籍で参考になるものはまったくない。
甘すぎたり、チープだったり、、、ただ画像を集めたカタログみたいなまとめ方が多いです。
このVera Wangの書籍は、何回も参考にしました。
最強です。
カッコいい。

imgドキュメントとして組み写真が出てくるのだけど、これがまた美しいのです。

imgこれはフラワーアレンジメントコーナーの写真。

img

img所々にトレぺのページがあるのですが、透けた次のページとセットでデザインされてて美しい。

imgドレスコーナーの写真。モードで美しい。

Vera Wang(ベラ・ウォン)は中国系アメリカ人。
ヴォーグアメリカの編集者を経て、ラルフローレンでデザインディレクターを務めたあと、自身のブライダルブランドをスタートさせました。
彼女のデザインしたドレスを着て挙式をしたセレブも多く、マライア・キャリー、ジェニファー・ロペス、シャロン・ストーン、ユマ・サーマン、ジェシカ・シンプソン、ヴィクトリア・ベッカムなどなど。
僕はウェディングドレスのデザインについて、詳しいことはわかりませんが、この書籍の素晴らしさは感じることができます。
編集が素晴らしいです。

モードの要素があって、ベタではない、素敵な世界観で構成されています。
時系列に並べられた画像による流れるようなストーリー展開、スチールのカメラマンが異なるのに、統一感があるのは編集の力によるものでしょう。
特に贅沢なエディトリアルデザインが素晴らしい。
ファビアン・バロンの影響をモロに受けたグラフィックと、お金をかけた装丁。
ヴォーグつながりでファビアン・バロンテイストなのかは不明ですが、とにかく素晴らしい1冊。

img最後にある写真クレジットのデザイン、アイデアがこれまた素晴らしいです。

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